星空へ架かる橋2   作:真田信之

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第16話・僧侶兄妹

第16話・僧侶兄妹

 

夜、雷牙は夕食を済ませ、自分の部屋に戻って、横になって寝ていた。

雷牙「ふー、食った、食った」

満足に横になっていると。

ブーン、ブーン。

雷牙「!」

スマホが鳴り、手に取って掛けた。

雷牙「はい、真田です!」

?「雷牙様!」

雷牙「太郎入道!」

太郎入道「はい、明日、そちらに向かいますので、その連絡を、って思いまして、不二子も一緒行きますよ」

雷牙「そうか、なら、沢山、お酒とつまみを用意して、歓迎会の準備をして待っているぞ」

太郎入道「ほー、それは楽しみです、お前もそうだろ、不二子?」

そう言うと、電話の向こうで、女性の声も聞こえた。

不二子「おう、小僧か? 電話変わったぞ」

雷牙「ああ、不二子さんも、元気そうで何よりです」

太郎入道「こら!」

不二子「……?」

太郎入道「不二子、お前、何度言わせれば気が住むんだ、自分の主を、小僧と呼ぶ者があるか! 早く謝罪せんか!」

不二子「別にいいじゃろ、兄者、小僧も言われて、気にしておらんわけじゃし」

太郎入道「それでは、他のものにしめしがつかん!」

電話の向こうでは、男女の2人が口げんかする中。

雷牙「もうよい、不二子さんは、免除で」

太郎入道「しかし」

雷牙「いいんだ」

太郎入道「……」

不二子「ともかく、明後日に、えーっと? 町の名前は?」

雷牙「山比古町ですよ、山比古町のよろづよと言う旅館に、今、私と兄さん、走にグレン、なでしこ、我夢、七海、楓が今お世話になっているのす、不二子さん!?」

不二子「楓もか!」

太郎入道「それでは、雷牙様、また、明後日、失礼いたします」

雷牙「ああ」

こうして、お互い、電話を切った。

次の日の朝。

雷牙は、今日、雷牙に仕える、僧侶の兄妹・三好兄妹が来ることを、女将の千歌に話し、その三好兄妹はお酒を浴びるように飲む事を教え、お酒を用意するよう頼んだ。

その頃、電車の中では。

太郎入道「かぁー、こぉー」

不二子「かぁー、こぉー」

高身長の僧侶の恰好をした、男女が席で横になって顔に笠をかぶせて寝ていた、足元にはたくさんのお酒の空き缶やら、酒瓶後、二つの大きな金棒もころがっていた。

そんな2人が眠り続ける事、3時間。

放送「え~、間もなく山比古町~、山比古町~」

車内放送が入り、それに気づいた、男性は目を覚まして体をお越し目をこすりあくびをした。

太郎入道「はぁ~、よく寝た~、これ、不二子!」

不二子「…ん?」

太郎入道「さっき、聞いただろ、もうすぐ、雷牙様、日向様、走達が今住まわれている、山比古町につくぞ、もう、早く起きんか!」

そう、この男女の2人こそ、昨日の夕食後、雷牙に電話をした、三好兄妹、兄・太郎入道、妹の不二子の兄妹である。

太郎入道は、不二子を起こすため、体を揺するも、起きなかった。

太郎入道「早く起きんと、儂だけ、よろづよへ行き、用意してくれるお酒もつまみも儂が全部いただくぞ」

それを聞くと、不二子は目を開け立ち上がった、しかし。

不二子「いたー!」

天井に頭をぶつけてしまい、頭を抱えて、席に座った。

太郎入道「どうじゃ、目覚めたか?」

不二子「馬鹿!」

太郎入道「いつまでも、寝ているからじゃ、儂が起こしても、目を覚まさんからじゃ」

不二子「兄者、後で覚えておれ」

三好兄弟が、口喧嘩をする中、電車は止まり駅に着き、三好兄弟は腰を低くしながら電車を降り、駅を出た

不二子「ここが、山比古町か~、空気が澄んでいて、いい所じゃ、なあ、兄者」

太郎入道「ああ、まったくじゃの~、それじゃ、行こうかの」

不二子「ああ」

三好兄弟は、それぞれ金棒を肩にせおって歩き始めるのだった。

山比古町に着いたのは、午後であった。

その頃、雷牙達は午後のHRが終わり変える準備をしていた。

雷牙「よし」

初「ライくん! ライくん!」

雷牙「どうしましたか、初殿、それに皆さんも、どうして、外を見ているのですか?」

伊吹「どうしてって!?」

大吾「あれを見ろよ、兄弟、海野兄弟も!?」

大吾が指を指し、そこにいたのは。

三好兄弟「……」

200㎝越えの高身長の僧の恰好をした男女二人が、頭に笠をかぶって立って、しかも、大きな金棒を持っていた。男性は細柄の割には腹筋が割れて、女性の方は豊満なボディで、豊かな胸の持ち主で魅力全開な体をしていた。

それを見た生徒たちは大騒ぎ、先生たちも警察に通報しようとスマホを取り出した。

南国原先生「お前たち、外に出るなよ、警察が来るまで!」

我夢「(警察!?)ちょっと待ってください、あの者たちは」

雷牙「私の家族です」

その場にいた全員「家族!?」

そう言って、雷牙は事情をその場にいた全員に話した。自体は収集し、雷牙たちは僧侶の男女二人と共に学校を後にし、なでしこ達と合流した後、雷牙は改めて三好兄妹の事を、初達に紹介するのだった。

雷牙「では、改めまして、こちらは、私に仕えている、三好兄妹です」

雷牙がそう言うと、三好兄妹は頭にかぶった笠をとり、顔を見せた、すると。

初達「うぉー!?」

雷牙、日向、海野兄弟、なでしこ、走、グレン、楓以外は全員驚いた。

三好兄妹「……!?」

男性は、雷牙、日向、海野兄弟、走に負けず劣らずのイケメンで、女性は、男性に負けず劣らず、顔も体と同じように魅力的だった。

雷牙「こっちは、兄の三好太郎入道」

太郎入道「おう、よろしくな、小僧に小娘」

初達「……(小僧!?)(小娘!?)」

雷牙「それで、こっちが、妹さんの三好不二子さん」

不二子「不二子じゃ、小僧が世話になっとる」

そう言って、不二子は自分の胸の谷間からからビール缶を取り出し開けて飲んだ。

それを見た、また、雷牙、日向、海野兄弟、なでしこ、走、グレン、楓以外は全員驚いて、それぞれ心の中で思っていた。

初(うわぁー、また、胸!)

伊吹(つむぎ先輩、いや、楓ちゃんよりも)

大吾(大きいぜ!)

かさね(すごいわ、私や、こよ姉、伊吹先輩じゃ、楓なんかじゃ、かなわないわね!)

つむぎ(すごいわ、私や陽菜ちゃん、円佳ちゃんよりも、いや、楓ちゃんより大きいわ!)

大吾「ちなみに」

みんな「……?」

大吾「不二子さんのバストは、何カップ何でしょうか?」

不二子「儂か、えー?」

それを聞いた瞬間、雷牙が大吾にラリアットを食らわせた。

大吾「い、て、て、て、て、て、てー、いきなり、何するんだよ、兄弟!?」

雷牙「初対面の女性に、胸のサイズを聞くのは、セクハラですよ」

大吾「げほ、げほ、げほ、はい、すみませんでした」

雷牙「不二子さんも!」

不二子「……?」

雷牙「聞かれても、答えなくていいですから」

伊吹「雷牙の言うとおり、言ってて恥ずかしくないんですか、あなたは?」

太郎入道「そう言う、お前たちは」

雷牙「ああ、そうだった、この者たちは」

雷牙が初たちの自己紹介を始めてからしばらくして、一同はよろづよへとたどり着き、女将の千歌は三好兄妹を見て、驚いて倒れてそのまま気絶してしまった。

千歌「……!?」

雷牙「千歌殿?」

つむぎ「駄目だわ、完全に驚いて固まっているわ」

陽菜「無理ない、この人たちの身長」

伊吹「普通じゃないですからね」

三好兄妹「あ、は、は、は、は、は、は、は」

それからは、千歌を起こして、初達も入れた、三好兄妹の歓迎会が始まり、三好兄妹は、千歌が頼んでくれたお酒を浴びるように飲んで、ぐっすり眠り、歓迎会は終わった。

次の日、山比古町では、三好兄妹の噂ではもちきりだった。山比古町だけじゃなく、雷牙たちの学校では、かさねタイムズに載っていた。お昼の時間。

女子K「ねぇ、聞いた!」

女子J「ええ、聞いた、例の!」

男子D「昨日来た、身長が200越えの!」

男子Ⅴ「僧の兄妹!」

生徒たちが噂をする中、雷牙が帰って来て、雷牙は注目されていた。

大吾「また、また、注目の的になっているな、兄弟は」

雷牙「はい、そうみたいですね」

伊吹「ま」

雷牙「?」

伊吹「あんな、高身長の兄妹が、あんたに仕えているだけでも、驚きよ」

初「うん、それもそうだけど、昨日はお酒を浴びるように、飲んでいたのが驚きだったよ!」

雷牙「確かに、普通の人から見れば普通ではありませんよね」

こんな感じで、生徒達が、三好兄妹の話をする中。

不二子「おい」

生徒達「!?」

廊下の外側を見てみると、不二子の姿があった、ただし、顔はドア枠で見えなかった。

雷牙「あ!」

不二子「……」

雷牙「不二子さん!」

不二子「ほれ、作ってきたぞ、お弁当を」

そう言って、不二子はお弁当を雷牙渡して去ろうとするところを。

大吾「ちょっと、待ってくれ、不二子さん、失礼ですが、おいくつですか?」

不二子「儂か、もうすぐ、40になるぞ」

             つづく

 

 

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