朝5時、真田兄弟は毎朝の日課で、ジャージに着替え、体を鍛えた後、汗まみれの2人は木製武器、雷牙は十文字槍型で、日向は双刃刀型をそれぞれ手にして
手合せしている。
雷牙「やー」
日向「は」
やり合う中結果は。
雷牙「たぁー」
日向「あー」
勝者は弟・雷牙。日向は負けた拍子に、尻餅をついた。
日向「また、お前の勝ちだ、雷牙」
そんな、尻餅をついた日向を、雷牙は手を差出、日向を立たせた。
日向「さて、今日の所はこの辺にしておくか、雷牙」
雷牙「はい、兄さん」
そして、2人はそのまま風呂まで直行、湯につかるのだった。海野兄弟は端で控えていた。
日向「ふー、やはり、一番風呂は、よいな、雷牙」
雷牙「……」
日向「雷牙?」
海野兄弟「……」
雷牙「兄さん、私、最近考える事があるんです」
日向「どうした、雷牙、増税か、それとも、オリンピックか?」
雷牙「いえ、シンデレラ?」
日向「シンデレラ?」
雷牙「シンデレラってなぞです」
日向「何で、シンデレラが謎なんだ、雷牙?」
雷牙「だって、12時を過ぎると魔法が解けたと言うのに、なぜ、ガラスの靴はなくならなかったのでしょうか?」
日向「そう言われると」
我夢「確かに」
七海「……」
雷牙「百歩譲って、ガラスの靴が残ったとして、その足のサイズが24㎝としましょう、国中を探せば、同じ足のサイズの女性は、五万といるわけですよね、シンデレラだけと言うのは、全然、リアリティないじゃないですか」
日向「それもそうだな」
海野兄弟「……」
…。
……。
………。
七海「日向様」
我夢「雷牙様」
真田兄弟「……!?」
海野兄弟「そろそろ」
真田兄弟「ああ、そうだな」
海野兄弟に言われ、真田兄弟は湯に上がり、制服に着替えて朝食を済ませ、全員、玄関に向かった、玄関ではつむぎが待っていてくれた。
つむぎ「おはよう、みんな」
全員「おはようございます」
こうして全員、よろづよを後にし、学校に向かう途中、初、伊吹、かさね、大吾と会い登校に到着、下駄箱で靴を交換した真田兄弟は別れる前に恒例のグータッチをした。
日向「息災でな」
雷牙「兄さんも」
そう言って、2人は分かれそれぞれの教室に足を運んだ、無論、七海は日向を送るのだった。
初「ライくん」
雷牙「なんですか、初殿?」
初「いつも、仲がいいよね、ライくんと日向くんって」
雷牙「そうですか?」
日向「確かに、兄弟が、兄弟と兄弟喧嘩しているところなんざ、見たことないからな」
伊吹「それもそうね」
初「ねぇ、ライくんは日向くんと兄弟喧嘩することってある?」
雷牙「いえ、生まれてこの方、兄さんと兄弟喧嘩したことは、一度もありません」
大吾「兄弟喧嘩は一度も!」
雷牙「ええ、一度も」
伊吹「何それ、凄!」
雷牙「私も兄さん、幼い頃から、早く父さんの役にたち立ちたいと、日々努力を欠かしませんでした」
大吾「幼い頃からって?」
初「何歳の頃から?」
雷牙「多分?」
伊吹「多分って、我夢は知らないの?」
我夢「はい、七海が日向様、私が雷牙様に使えるのは、雷牙様と私と七海が小学校に上がる時です、以前の雷牙と日向様のことは存じません」
初「そうだったんだ」
雷牙「多分?」
みんな「!」
雷牙「私が、5歳で、兄さんが6歳ぐらいだったと思います」
伊吹「ご!?」
初「5、6歳って!」
大吾「すげえな! 兄弟、兄弟の兄弟も!」
初「偉いな、私なんてその頃は、何も考えていなかったな~」
伊吹「そんなの、私も同じよ、初、ついでに、大吾も」
大吾「ついでってなんだよ!」
そんなこんなで、あっという間時間が過ぎ、昼休みに入り生徒達は、昼食をする準備をしていた。
我夢「それでは、雷牙様、お弁当を取りに行ってまいりますので、少々お待ちくださいませ」
そう言って、我夢は教室を出て行きしばらくして、弁当を手に戻って来た、日向と日向の弁当を持った、七海、そしてつむぎも一緒だった。
雷牙「兄さん!」
我夢「……」
初「つむぎちゃんも」
雷牙「どうしたんですか、急に?」
日向「何、たまには学校でお前と一緒に昼食を食べたいと思っただけさ」
雷牙「兄さん」
日向「雷牙」
見つめ合う、真田兄弟、それを見ていた、初達は呆然としていたが、伊吹が声を掛けた。
伊吹「ちょっと、何見つめ合っているのよ、兄弟で気持ち悪いわね」
雷牙「!」
日向「!」
ふと、我に戻った、真田兄弟は。
雷牙「あ❤」
日向「ん❤」
頬を赤くして、そっぽを向いてしまった。
大吾「気持ち悪いわ、兄弟も、兄弟の兄弟も!」
とにもかくにも、一同はテラスへ行った、テラスでは走、グレン、陽菜が待っていてくれた、そして、一緒に昼食を食べるのであった。
雷牙「ではみなさん」
一同「いただきます」
そして、あっという間に食べ終わった。
一同「ご馳走様でした」
我夢「皆様」
七海「食後のお茶を、どうぞ、こちら」
我夢「せいしょうろうの白露でございます」
海野兄弟が人数分の湯呑みを出して、注いだ。
日向「七海!」
雷牙「我夢!」
海野兄弟「……」
真田兄弟「美味しいぞ」
初「うん、このお茶、とても美味しいよ」
つむぎ「ええ、味もそうだけど、香りもいいわ」
七海「日向様!」
我夢「雷牙様!」
真田兄弟「……」
みんな「もったいなきお言葉いたみ入ります、皆様も」
一同「……」
海野兄弟「取り寄せたかいがありました」
日向「ん?」
雷牙「……?」
日向「雷牙、頬に米粒がついておるぞ」
そう言って、日向は雷牙の頬についていた米粒を取りそれを口にして食べた、すると、再び2人は見つめ合うのだった。
伊吹「ちょっと、何、また、見つめ合っているのよ、兄弟で気持ち悪いわね」
雷牙「!」
日向「!」
再び、ふと、我に戻った、真田兄弟は。
雷牙「あ❤」
日向「ん❤」
頬を赤くして、そっぽを向いてしまった。
大吾「おい、おい、気持ち悪いわ、兄弟も、兄弟の兄弟も!」
雷牙「はぁー」
日向「……!」
あくびをし、雷牙はそのまま、日向の肩に頭を乗せて眠り始めるのだった。
雷牙「すー、すー、くぅ……、んん……」
初「ライくん、すっかり寝ちゃったね」
日向「ああ」
我夢「はい、いつもより、私、たくさん作りましたので、満足して、眠ったのでしょう」
伊吹「確かに、いつもよりも、おかずも米の量が多かったわね、あんた達と比べたら」
言って、膝に頭を乗せ直す。
初「日向くんは、重くないの?」
日向「ん? まあ雷牙の体重軽い、我慢できる重さだ。昔から、こいうことは慣れている、よかったら、そなたも」
初「え! いいの?」
伊吹「初!」
陽菜「いい顔して寝てる」
雷牙「すー、すー、くぅ……、んん……」
昼休みが終わり、午後の授業も終わりこうして、雷牙の一日が終わるのだった
つづく