朝、なでしこが、朝ご飯を美味しそうに食べていた。
千歌「なでしこちゃん」
なでしこ「なんすか?」
千歌「雷牙くんと日向くん、それに我夢くんと七海くんは?」
なでしこ「雷牙様たちなら、風呂場です」
千歌はなでしこに言われ、男湯を通った次の瞬間。
我夢「雷牙様」
七海「日向様」
我夢「また」
七海「こんな」
海野兄弟「ぴんぴんにして」
日向「しょうがないだろ、朝は時々」
雷牙「こうなってしまうのだから」
そんな、4人のやり取りを聞いた千歌は頬を赤くし、鼻血を出した。
千歌(朝は、ぴんぴん!?)
七海「我々、兄弟がやらないと」
我夢「全然、収まらないのですから」
日向「毎度毎度、済まないと思っている、だが」
雷牙「やってくれ」
千歌(それって、まさか!?)
七海「はい、では」
我夢「します」
次の瞬間、千歌が慌てて、男湯に入って来た。
千歌「ストーップー、不純異性交遊じゃない、同性だけの近親はもっとダメー」
千歌の目に写っていたのは。
雷牙「ん?」
日向「ん?」
我夢「ん?」
七海「ん?」
我夢は、雷牙を、七海は、日向を自分の主の寝癖を治そうとしていただけだった。
千歌「あら?」
4人は、着替えた後、雷牙と日向はご飯を食べた。千歌は鼻にティッシュを詰めて、雷牙のご飯をよそった
千歌「やだー、もー、寝癖治そうとしてたなら、そう言ってくれればいいのに、私てっきり」
なでしこ「てっきりって、なんッスか?」
千歌「ベ、べ、別に何でもないわよ」
日向「千歌殿」
千歌「?」
朝ご飯を食べ終わった日向は、我夢と一緒に千歌を連れて場所変え、そして。
千歌「ぎゃ、ああああああああああああああ」
日向「……」
我夢「……」
日向は、千歌にアイアンクローを食らわせた。
日向「弟を、雷牙を」
我夢「七海を」
日向「変な目で見るの、やめていただきませんか」
我夢「仏菩薩がくだりますよ」
怖い顔しながら、2人はそう言って千歌をビビらせた。
そして。
千歌「は、は、はい」
千歌は、びくびく震えさせるのだった。
雷牙「兄さーん、そろそろ学校へ」
なでしこ「行きましょう」
七海「……」
3人はひょっこり顔を出していた。
我夢「はい」
日向「すぐ行く」
2人が、その場を去った後、千歌は腰が抜けて尻餅をつくのだった。
千歌「……」
こうして、雷牙、日向、海野兄弟、なでしこの5人は、よろづよ後にして学校に向かうのだった。そんな中雷牙は歩きながら空を見上げた。
雷牙「今日もいい天気ですね、兄さん」
日向「ああ、そうだな」
なでしこ「はい、そうですね、しかも3日連続、晴れなんて、まるで」
七海「日向様」
我夢「雷牙様」
海野兄弟「お二人を、祝福しているかのようです」
大吾「いや、それはないだろ、執事兄弟」
5人「ん?」
とどこからともなく、大吾が現れて雷牙の肩をジャンプして組んだ。
大吾「よ、兄弟」
七海「これは、これは」
我夢「大吾様」
なでしこ「朝から、無駄に元気ッスね」
大吾「えへへへ、元気が、俺っちの取りえ、みたいなもんだからな、兄弟の兄弟も、元気しているか?」
七海「こら、日向様になれなれしいぞ、南国原」
日向「かまわん」
七海「しかし」
と言っている間に、付属の中等部、に通じる、橋が見えてきた。
なでしこ「では、行ってまいります」
雷牙「ああ、気を付けて」
なでしこ「わかってますって、行くわよ赤丸」
赤丸「き、き」
木の上から、赤丸が滑空してきて、橋を渡っていたなでしこの肩に止まった。橋を渡り切った後、なでしこは後ろを振り向き手を振った。
なでしこ「……」
それに答えるかのように、雷牙も手を振った。なでしこが姿が見えなくなるまで。
雷牙「……」
大吾「雷牙さん、そろそろ」
大吾に言われて、一同は再び歩き出してしばらくすると。
初「ライくーん、日向くーん、我夢くーん、七海くーん、それに、ダイゴ、おはよー」
雷牙「あ」
初が歩いてきた、そして、その後ろには。
我夢「これわ、これわ、初様と」
伊吹がいた。
我夢「日向様」
伊吹「ああ、我夢」
我夢「はい?」
伊吹「私のことは、伊吹って呼んでいいわよ、ほら、日向先輩の名前の漢字と私の名字の漢字同じでしょ」
それを聞いた、初と大吾は。
初「ああ、確かに、伊吹ちゃんの名字と」
大吾「日向先輩の名前、同じ漢字だな!」
七海「今さらですか!?」
伊吹「と言うわけだから、我夢も七海も、日向先輩、ついでに雷牙も」
雷牙「ついでは、引っかかりますが、わかりましたでは、伊吹殿」
そして、一同は学校にいた。
日向「雷牙」
雷牙「はい、兄さん」
日向「息災でな」
雷牙「兄さんも」
2人はそう言って、グータッチした後、別れた、七海は、雷牙達と同行せず、日向を送って行った。
大吾「兄弟ってさ」
雷牙「?」
大吾「仲がいいよな、兄弟の兄弟と」
雷牙「そうですか?」
初「うん、それ私も思った」
雷牙「初殿も、ですか?!」
初「とっても仲がいいんだね、ライくんと日向くんって」
雷牙「そうですか、あれくらい、我々兄弟にとっては、普通ですよ?」
2人に話していると、周りがひそひそ話して見ていた。
雷牙「何やら私達を見て、私を見ていますけど、何でしょうか?」
大吾「それはだな」
大吾は、ポケットから1枚のビラを雷牙に見せた。
雷牙「これは!?」
それは、かさねタイムズと書かれてあった記事。そしてそれに記載されていたのは2枚の写真で、昨日、おぼれていた少年を雷牙が、飛び込んで助けた写真が、1枚ともう1枚は、おぼれた雷牙を助けた我夢が雷牙に人口呼吸している写真だった。
東海林「メルマガもあるぜ」
雷牙「メルマガも、ん、かさねタイムズ、かさね、もしや?」
大吾「ああ、これ、かさねっちが、出しているんだぜ」
雷牙「なんと!?」
我夢「そう言えば、昨日、あの時、雷牙様が、少年を助けようと、川に飛び込み、少年を抱き寄せた時と、私が、雷牙様に人工呼吸したときに、スマホを取り出して」
七海「撮っていました」
日向「なんだと!」
場所が変わり、日向と七海がいる3年の教室でも話題になっていた
日向「よく、あの状況で、写真を撮れたものですね」
つむぎ「感心しないでください、日向さん、どうもすみません、かさねには、後で私が、叱っておくので」
日向「いえ、別にいいですよ、叱らなくても、雷牙も別に気にしていないと思うので」
つむぎ「我夢さんは」
七海「兄も、雷牙様同様別に気にしていないと思います」
日向「ええ、ただ」
七海「ただ」
つむぎ「ただ?」
そのころ、なでしことかさねがいる付属の中等部でも話題になっていた。
なでしこ「あの状況で、写真を撮るなんて、かさねちん、さすが、山比古町の誇る早耳少女の名は、伊達じゃないッスね」
かさね「ふ、ふ、ふ、こんなの普通よ、普通、プロの記者なんて、これぐらい普通にやっているわよ」
なでしこ「確かにそうッスね」
再び、雷牙と我夢のいる2年の教室に戻る。
雷牙「かさね殿、恐るべし!」
我夢「……」
初「ねえ、ライくんに我夢くん、これ見た」
初もかさねタイムズの号外を雷牙と我夢に見せた、だたし、今度はメルマガで。
雷牙「はい、私は驚きましたが、我夢は知っていたようです」
初「えー!」
伊吹「それはそうと、もう、学園中で噂になっているわよ、あんたと、我夢は、ほら」
伊吹は指を指した、すると、ぞろぞろとクラスの人が押し寄せて来た。
大吾「ほいほい、みんな、質問は順番に頼むぜ?」
雷牙「大吾殿、なぜあなたが!?」
我夢「勝手に、仕切っているのですか!?」
大吾「ほいっ、西」
我夢「聞いていませんね」
雷牙「ああ」
西「えーと、とりまクラスの質問を代表して、真田、川に飛び込んだのは、真実なのか?」
雷牙「はい」
西「何の躊躇もなく?」
雷牙「ええ」
東海林「すごいぜ、あ、はい」
大吾「ほいっ、次、東海林」
東海林「俺は、我夢に質問だ、真田に人工呼吸をしたのは、真実か」
我夢「はい、真実です」
女子C「えー、何の躊躇なく、ですか?」
我夢「ええ、私は執事ですから」
女子B「えー、何よそれー!」
女子Ⅴ「ちなみに、どんな味がしましたか?」
雷牙「え?」
我夢「味とは?」
大吾「それはだな」
次の瞬間。
大吾(な、何なんだ、この異様なまでの殺気は!?)
それは、クラス全員感じたものだった。
そして、その殺気を放っていたのは。
日向「………」
七海「………」
雷牙の兄・日向と、我夢の双子の弟・七海であった、2人は、異常なまでの怖いオーラを出していた。
それを見て、クラス全員が恐怖を感じた。
ただし、初以外は。
雷牙「兄さん」
我夢「七海」
七海(兄を、変な目で見るのをやめていただきませんか、弟である、私にまで、変な視線が来ますから)
日向(私の雷牙を、変な目で見るな、でないと)という目、
目には、殺す、と書かれていた。
それを悟った、クラス全員2人に怯えながらも、首を上下に振るのだった。ちなみにその中には、初と伊吹そして、大吾もいた。
雷牙「ところで、兄さん、どうしてここへ、七海は2年生だから、自分の教室に戻って来たと分かるのですが、どうして、兄さんも一緒に?」
我夢「……」
日向「いや、ちょっと、忠告に」
雷牙「…え?」
日向「いや、なんでもない、独り言だ、気にするな」
そう言って、日向と七海は2年の教室を去った。すると、2年生全員の腰が抜け尻餅をついた。
東海林「はぁー、怖かった~、あれってさ~」
大吾「ああ、兄弟の兄弟、3年の真田 日向だ、兄弟の兄だぜ」
西「なるほど、道理で、身長高いし、顔も」
初「そうだよ、身長は、ライくんより3㎝高くて、188㎝」
東海林「うわぁー、真田の倍か、すげぇなー」
初「それにしても、日向くん、何しに来たんだろう、七海くんも一緒にどっか行っちゃったし?」
伊吹「初、あんたねー」
初「…ん?」
その頃、日向と七海は、1年の教室に行って、2年の教室でしたことを今度は、1年の教室でもした。
これも同様、1年生たちも日向と七海が去った後、尻餅をついた。
3年生の教室も例外ではなかった。
そして。
南国原先生「よし、じゃ、次は、中津川」
初「はい、えーと」
HRが終わり、4時間目・英語の授業中だった。
初「○○です」
南国原先生「惜しい」
初「ああ」
その授業は、南国原先生の英語の朗読である。
南国原先生「それじゃ、さっきのところを、今度は、えー、真田読んでみろ」
雷牙「はい、えー、英語(私の好きな音楽はクラシックです。バッハの旋律はとても素晴らしく多くの人たちを魅了しています)です」
南国原先生「おお、正解だ、真田」
みんな「おおー」
雷牙の英語を聞いた、先生と生徒たちは、驚いて声を上げた。
南国原先生「よし、今度は、海野」
我夢「……」
七海「……」
南国原先生「我夢」
我夢「はい」
七海「……」
南国原先生「さっき、真田が読んだところの続きを」
我夢「はい、英語(その中でも、主よ人の望の喜びよはイギリスのピアニスト、マイラ・ヘスによって有名になりました)です」
さっきの雷牙同様、我夢の英語を聞いた、先生と生徒たちは、驚いて声を上げた。
南国原先生「よろしい、じゃ、今度は」
七海「……」
南国原先生「海野 七海」
七海「はい」
南国原先生「読んでくれ」
七海「分かりました、英語(バッハは1685年に生まれ、日本の音楽教育では音楽の父と称されました)です」
これも、雷牙と我夢の2人同様、聞いた、先生と生徒たちは、驚いて声を上げた。
南国原先生「すごいじゃ、ないか、真田も、海野兄弟も」
雷牙「いえいえ」
我夢「これぐらい」
七海「普通ですから」
南国原先生「お前たちも、この3人を見習うことだな」
大吾「そんなこと言われてもよ、お袋」
南国原「こら、大吾、学校では、先生と呼ばんか、と何度言わせれば気が住むんだ、このバカ息子が」
大吾「なんだよ、お袋だって、息子って、この前と同じじゃねえかよ」
南国原先生「口答えするなー」
そう言ってこの前同様南国原先生は、少年に向かってチョークを投げつけた。
大吾「見切った」
これもこの前同様大吾はチョークが脳天に、当る直後後ろに体重をかけ避けたが、そのまま倒れた。
大吾「同じ手は、食わんねえ」
大吾は、横に倒れ回避はしたが、頭を横に打ってしまった。
大吾「ぎゃ」
とそれと同時にチャイムが鳴った。
南国原先生「では、4時間目の授業は、ここまで、日直」
伊吹「起立、礼」
4時間目の授業が終わり、お昼を食べようとしていた、そんな中、周りの生徒たちが雷牙達に詰め寄って来た。
西「すごいよ、真田くん、南国原先生の英語の朗読を、間違わずにペラペラ、言えるなんて」
初「それを言ったら、我夢くんも七海くんだって、間違わずにペラペラ言えていたよ」
女子R「本当、本当」
女子A「ねぇ、ねぇ、我夢くん、七海くん、どうしてそんなに、英語をペラペラ喋れるの?」
初「うん、うん、私も知りたい、何かコツがあるんだったら教えてよ、我夢くん、七海くん」
七海「教えるも何も、兄」
我夢「執事は、英語も話せるぐらいじゃなきゃ、務まりません、英語をペラペラ喋れて普通です」
女子D「普通でもすごいわ」
初「帰国子女なの?」
七海「いえ、私と兄の生まれた、海野家は、真田家に仕える家系のうちでも、もっとも家格の高い家柄です」
我夢「……」
初「へー、すごいんだね、よくわからないけど?」
伊吹「そうなのね!」
七海「兄と私は、学問はもちろん、同時に、武術や芸術についても、主家の子である、日向様や雷牙様にもひけを取らないよう、小さい頃から教え込まれていました」
我夢「……」
大吾「そうなのか?」
七海「ええ、生まれつき、器用で頭もよかった兄と私は」
東海林「自分で、言っちゃうのかよそこは」
七海「それに」
みんな「それに?」
七海「我々、海野一族には、代々遺伝により伝えられてきた、人並み外れた能力、直観像記憶(アイデテック・イメージ)という一種の超能力のような能力を受けついでおりますので」
みんな「アイデテック・イメージ?」
初「アイデテック・チョコレート?」
伊吹「初、最初の部分しか、合っていないわよ、ややこしくなるから、ご飯を食べていなさい」
初「はーい」
伊吹「それで、アイデテック・イメージって?」
七海「それは」
みんな「それは?」
我夢「食後の後で」
それを聞いた、みんなは「ぽぺーん」とこけるのだった。
そして、我夢の言われたとおり、みんなはお昼ご飯を食べ終わり、再び雷牙達の周りに集まった。
大吾「それで、それで」
伊吹「アイデテック・イメージって何なのよ?」
我夢「それに関しては、弟に代わって兄である、この海野我夢がご説明させていただきます」
初「あれ、七海くんは?」
我夢「はい、七海なら、徘徊しに行きましたよ」
雷牙「徘徊って、言い方をするもんじゃありませんよ、我夢」
我夢「……」
雷牙「嘘です、七海なら、兄さんの所へ行きましたよ、お弁当を届けに」
大吾「話を戻すぜ、我夢、アイデテック・イメージってなんだ?」
我夢「はい、アイデテック・イメージとは、見たり、聞いたり、経験したことを、全部覚えられる驚異的な記憶力の事です」
西「えー、ウソだー
東海林「そんな事できるわけないだろ」
我夢「嘘だと思うのなら、これで証明して見せましょう」
我夢は懐から、トランプを出して、シャッフルした後、くっ付けた机に広げた。表向きで。
伊吹「トランプを広げて、どうしようって言うのよ、表向きで?」
我夢「今から、このトランプを裏向きにして、全て言い当てて見せましょう」
大吾「そうだな、ただやるのもつまらねぇし、間違えたら罰ゲームって、のはどうだ」
東海林「お、それいいな、大吾」
我夢「ええ、構いません、私が勝ったら、そうですね、雷牙様、七海以外のあなた達には、南国原先生が作った英語の宿題三十枚」
大吾「よし、それじゃ」
伊吹「ちょっと、待ちなさい、大吾」
大吾「ん?」
伊吹「もし、全部言い当てられたら」
大吾「ちょっと、来い、男女諸君、ちょっと、待っててくれ」
大吾に誘われ、男女生徒たちは集まった。
大吾「どうせ、できるわけないんだ」
東海林「確かに」
伊吹「でも」
大吾「それで、我夢、お前が負けたら?」
我夢「私が負けたら、みなさんの英語の宿題百枚で、いかがでしょうか」
伊吹「ちょっと、待ちなさいよ」
大吾「決まりだ」
伊吹「ちょっと、大吾、あんたね」
我夢「ええ」
伊吹「我夢、あんたもね」
初「やめたほうがいいよ」
我夢「大丈夫です」
そう言うと同時に我夢と雷牙は、トランプを表向きから裏向きにした。
そして。
大吾「よっしゃ、始めるぜ」
大吾は、トランプを指さした
伊吹「なんで、あんたがやるのよ」
大吾「ここは、何のカードだ」
我夢「そのカードは、ダイヤのエースです」
そう言うと大吾は、そのトランプを裏向きから表向きにめくった、するとそのトランプは、我夢の言ったとおりダイヤのエースだった。
その瞬間、周りは驚いた。
西「嘘だろ、おい!」
東海林「本当に、当てやがった!」
初「すごいよ、伊吹ちゃん、我夢くん、本当にトランプを言い当てたよ!」
伊吹「ええ、驚いたわ!」
大吾「偶然だ、偶然、たまたま、当っただけだぜ! 今度は、これだ、これはなんだ?」
我夢「クローバーのキングです」
そう言うと再び大吾は、そのトランプを裏向きから表向きにめくった、するとそのトランプは、また我夢の言ったとおりクローバーのキングだった。
その瞬間、再び周りは驚いた。
東海林「嘘だろ、また!」
西「当てた!」
初「伊吹ちゃん!」
伊吹「……」
大吾「たまたま、たまだまだ、三度目の正直」
我夢「ハートのクイーン」
大吾はトランプを裏向きから表向きにめくった、するとそのトランプは、これもまた、我夢の言ったとおりハートのクイーンだった。
大吾は何度もカードをめくっていって、それを、我夢それを次々と言い当てた。
我夢「スペードのジャック」
「ハートのキング」
「ジョーカー」
「スペードのエース」
「クローバーのジャック」
「ハートの1」
「ダイヤの3」
「クローバーの6」
「スペードの1」
こうして、最後の一枚になった。
大吾「こ、これは」
我夢「スペードのエースです」
大吾は最後の一枚を、裏向きから表向きにめくった、するとその最後のトランプは、我夢の言ったとおりスペードのエースだった。
これで、我夢はトランプを1枚も間違えずに、全て言い当てるのだった。
東海林「そ」
西「そ」
伊吹「そんな」
大吾「馬鹿なー」
クラスメイト全員は、呆然としていた。無理もなかった、我夢は一枚も間違えずに、トランプを全て言い当てたのだから。
雷牙「あ、一つ言い忘れていましたが、我夢と七海の記憶力・直観像記憶(アイデテック・イメージ)は、ハーバート大学でも認められています」
伊吹「ハーバートって、あの」
初「有名な」
大吾「大学か」
雷牙「はい」
みんな「マジ」
雷牙「はい、マジです」
それを聞いた、みんなは再び呆然とした。そんな中、クラスメイト達はが、我夢に詰め寄って来た。
大吾「なーあ、我夢、あの罰ゲームなしにしてもらっちゃ、ダメか」
西「僕からも頼むよ、お願い」
東海林「俺からも」
女子B「お願い、我夢くん」
女子F「今度、何でもおごるから」
伊吹「往生際が悪いわよ、あんた達」
初「そうだよ、伊吹ちゃんの言うとおりだよ」
女子D「って、2人は平気なの、英語の宿題三十枚」
伊吹「ええ、平気よ、普段からきちんと授業を、受けていれば、平気よね、初」
初「うん」
西「そう言う、初も平気なのか?」
初「えへへ、正直、自信はないけど」
女子D「なら、なおさら」
みんな「そうだ、そうだ」
南国原先生「おい、お前ら、往生際が悪いわるいぞ」
とそこに現れたのは。
大吾「お袋」
みんな「先生」
南国原先生「先生と呼ばんか、大吾それにみんな、日向の言うとおり、往生際が悪いわよ」
大吾「うるせー、てか、何で知ってるんだよ、お袋」
南国原先生「先生と呼ばんか、さっき七海が、職員室に来てな」
そう言うと同時に、七海が南国原先生の背後から突然現れた。
初「七海くん、いつの間に!?」
七海「南国原大吾、あなたの性格から見て、こうなることは予測済していました、そこで、私は兄に頼まれてさっきまでの状況を、南国原先生に伝えろと」
大吾「いつ、伝えたんだよ?」
海野兄弟「我々兄弟は、執事ですから」
南国原先生「ってことでだ、真田、海野兄弟以外は、英語の宿題三十枚だ」
みんな「えー、そんなー」
つづく