星空へ架かる橋2 第3話・賭けに勝った   作:真田信之

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第1話

星空へ架かる橋2 第3話・賭けに勝った

 

朝、なでしこが、朝ご飯を美味しそうに食べていた。

千歌「なでしこちゃん」

なでしこ「なんすか?」

千歌「雷牙くんと日向くん、それに我夢くんと七海くんは?」

なでしこ「雷牙様たちなら、風呂場です」

千歌はなでしこに言われ、男湯を通った次の瞬間。

我夢「雷牙様」

七海「日向様」

我夢「また」

七海「こんな」

海野兄弟「ぴんぴんにして」

日向「しょうがないだろ、朝は時々」

雷牙「こうなってしまうのだから」

そんな、4人のやり取りを聞いた千歌は頬を赤くし、鼻血を出した。

千歌(朝は、ぴんぴん!?)

七海「我々、兄弟がやらないと」

我夢「全然、収まらないのですから」

日向「毎度毎度、済まないと思っている、だが」

雷牙「やってくれ」

千歌(それって、まさか!?)

七海「はい、では」

我夢「します」

次の瞬間、千歌が慌てて、男湯に入って来た。

千歌「ストーップー、不純異性交遊じゃない、同性だけの近親はもっとダメー」

千歌の目に写っていたのは。

雷牙「ん?」

日向「ん?」

我夢「ん?」

七海「ん?」

我夢は、雷牙を、七海は、日向を自分の主の寝癖を治そうとしていただけだった。

千歌「あら?」

4人は、着替えた後、雷牙と日向はご飯を食べた。千歌は鼻にティッシュを詰めて、雷牙のご飯をよそった

千歌「やだー、もー、寝癖治そうとしてたなら、そう言ってくれればいいのに、私てっきり」

なでしこ「てっきりって、なんッスか?」

千歌「ベ、べ、別に何でもないわよ」

日向「千歌殿」

千歌「?」

朝ご飯を食べ終わった日向は、我夢と一緒に千歌を連れて場所変え、そして。

千歌「ぎゃ、ああああああああああああああ」

日向「……」

我夢「……」

日向は、千歌にアイアンクローを食らわせた。

日向「弟を、雷牙を」

我夢「七海を」

日向「変な目で見るの、やめていただきませんか」

我夢「仏菩薩がくだりますよ」

怖い顔しながら、2人はそう言って千歌をビビらせた。

そして。

千歌「は、は、はい」

千歌は、びくびく震えさせるのだった。

雷牙「兄さーん、そろそろ学校へ」

なでしこ「行きましょう」

七海「……」

3人はひょっこり顔を出していた。

我夢「はい」

日向「すぐ行く」

2人が、その場を去った後、千歌は腰が抜けて尻餅をつくのだった。

千歌「……」

こうして、雷牙、日向、海野兄弟、なでしこの5人は、よろづよ後にして学校に向かうのだった。そんな中雷牙は歩きながら空を見上げた。

雷牙「今日もいい天気ですね、兄さん」

日向「ああ、そうだな」

なでしこ「はい、そうですね、しかも3日連続、晴れなんて、まるで」

七海「日向様」

我夢「雷牙様」

海野兄弟「お二人を、祝福しているかのようです」

大吾「いや、それはないだろ、執事兄弟」

5人「ん?」

とどこからともなく、大吾が現れて雷牙の肩をジャンプして組んだ。

大吾「よ、兄弟」

七海「これは、これは」

我夢「大吾様」

なでしこ「朝から、無駄に元気ッスね」

大吾「えへへへ、元気が、俺っちの取りえ、みたいなもんだからな、兄弟の兄弟も、元気しているか?」

七海「こら、日向様になれなれしいぞ、南国原」

日向「かまわん」

七海「しかし」

と言っている間に、付属の中等部、に通じる、橋が見えてきた。

なでしこ「では、行ってまいります」

雷牙「ああ、気を付けて」

なでしこ「わかってますって、行くわよ赤丸」

赤丸「き、き」

木の上から、赤丸が滑空してきて、橋を渡っていたなでしこの肩に止まった。橋を渡り切った後、なでしこは後ろを振り向き手を振った。

なでしこ「……」

それに答えるかのように、雷牙も手を振った。なでしこが姿が見えなくなるまで。

雷牙「……」

大吾「雷牙さん、そろそろ」

大吾に言われて、一同は再び歩き出してしばらくすると。

初「ライくーん、日向くーん、我夢くーん、七海くーん、それに、ダイゴ、おはよー」

雷牙「あ」

初が歩いてきた、そして、その後ろには。

我夢「これわ、これわ、初様と」

伊吹がいた。

我夢「日向様」

伊吹「ああ、我夢」

我夢「はい?」

伊吹「私のことは、伊吹って呼んでいいわよ、ほら、日向先輩の名前の漢字と私の名字の漢字同じでしょ」

それを聞いた、初と大吾は。

初「ああ、確かに、伊吹ちゃんの名字と」

大吾「日向先輩の名前、同じ漢字だな!」

七海「今さらですか!?」

伊吹「と言うわけだから、我夢も七海も、日向先輩、ついでに雷牙も」

雷牙「ついでは、引っかかりますが、わかりましたでは、伊吹殿」

そして、一同は学校にいた。

日向「雷牙」

雷牙「はい、兄さん」

日向「息災でな」

雷牙「兄さんも」

2人はそう言って、グータッチした後、別れた、七海は、雷牙達と同行せず、日向を送って行った。

大吾「兄弟ってさ」

雷牙「?」

大吾「仲がいいよな、兄弟の兄弟と」

雷牙「そうですか?」

初「うん、それ私も思った」

雷牙「初殿も、ですか?!」

初「とっても仲がいいんだね、ライくんと日向くんって」

雷牙「そうですか、あれくらい、我々兄弟にとっては、普通ですよ?」

2人に話していると、周りがひそひそ話して見ていた。

雷牙「何やら私達を見て、私を見ていますけど、何でしょうか?」

大吾「それはだな」

大吾は、ポケットから1枚のビラを雷牙に見せた。

雷牙「これは!?」

それは、かさねタイムズと書かれてあった記事。そしてそれに記載されていたのは2枚の写真で、昨日、おぼれていた少年を雷牙が、飛び込んで助けた写真が、1枚ともう1枚は、おぼれた雷牙を助けた我夢が雷牙に人口呼吸している写真だった。

東海林「メルマガもあるぜ」

雷牙「メルマガも、ん、かさねタイムズ、かさね、もしや?」

大吾「ああ、これ、かさねっちが、出しているんだぜ」

雷牙「なんと!?」

我夢「そう言えば、昨日、あの時、雷牙様が、少年を助けようと、川に飛び込み、少年を抱き寄せた時と、私が、雷牙様に人工呼吸したときに、スマホを取り出して」

七海「撮っていました」

日向「なんだと!」

場所が変わり、日向と七海がいる3年の教室でも話題になっていた

日向「よく、あの状況で、写真を撮れたものですね」

つむぎ「感心しないでください、日向さん、どうもすみません、かさねには、後で私が、叱っておくので」

日向「いえ、別にいいですよ、叱らなくても、雷牙も別に気にしていないと思うので」

つむぎ「我夢さんは」

七海「兄も、雷牙様同様別に気にしていないと思います」

日向「ええ、ただ」

七海「ただ」

つむぎ「ただ?」

そのころ、なでしことかさねがいる付属の中等部でも話題になっていた。

なでしこ「あの状況で、写真を撮るなんて、かさねちん、さすが、山比古町の誇る早耳少女の名は、伊達じゃないッスね」

かさね「ふ、ふ、ふ、こんなの普通よ、普通、プロの記者なんて、これぐらい普通にやっているわよ」

なでしこ「確かにそうッスね」

再び、雷牙と我夢のいる2年の教室に戻る。

雷牙「かさね殿、恐るべし!」

我夢「……」

初「ねえ、ライくんに我夢くん、これ見た」

初もかさねタイムズの号外を雷牙と我夢に見せた、だたし、今度はメルマガで。

雷牙「はい、私は驚きましたが、我夢は知っていたようです」

初「えー!」

伊吹「それはそうと、もう、学園中で噂になっているわよ、あんたと、我夢は、ほら」

伊吹は指を指した、すると、ぞろぞろとクラスの人が押し寄せて来た。

大吾「ほいほい、みんな、質問は順番に頼むぜ?」

雷牙「大吾殿、なぜあなたが!?」

我夢「勝手に、仕切っているのですか!?」

大吾「ほいっ、西」

我夢「聞いていませんね」

雷牙「ああ」

西「えーと、とりまクラスの質問を代表して、真田、川に飛び込んだのは、真実なのか?」

雷牙「はい」

西「何の躊躇もなく?」

雷牙「ええ」

東海林「すごいぜ、あ、はい」

大吾「ほいっ、次、東海林」

東海林「俺は、我夢に質問だ、真田に人工呼吸をしたのは、真実か」

我夢「はい、真実です」

女子C「えー、何の躊躇なく、ですか?」

我夢「ええ、私は執事ですから」

女子B「えー、何よそれー!」

女子Ⅴ「ちなみに、どんな味がしましたか?」

雷牙「え?」

我夢「味とは?」

大吾「それはだな」

次の瞬間。

大吾(な、何なんだ、この異様なまでの殺気は!?)

それは、クラス全員感じたものだった。

そして、その殺気を放っていたのは。

日向「………」

七海「………」

雷牙の兄・日向と、我夢の双子の弟・七海であった、2人は、異常なまでの怖いオーラを出していた。

それを見て、クラス全員が恐怖を感じた。

ただし、初以外は。

雷牙「兄さん」

我夢「七海」

七海(兄を、変な目で見るのをやめていただきませんか、弟である、私にまで、変な視線が来ますから)

日向(私の雷牙を、変な目で見るな、でないと)という目、

目には、殺す、と書かれていた。

それを悟った、クラス全員2人に怯えながらも、首を上下に振るのだった。ちなみにその中には、初と伊吹そして、大吾もいた。

雷牙「ところで、兄さん、どうしてここへ、七海は2年生だから、自分の教室に戻って来たと分かるのですが、どうして、兄さんも一緒に?」

我夢「……」

日向「いや、ちょっと、忠告に」

雷牙「…え?」

日向「いや、なんでもない、独り言だ、気にするな」

そう言って、日向と七海は2年の教室を去った。すると、2年生全員の腰が抜け尻餅をついた。

東海林「はぁー、怖かった~、あれってさ~」

大吾「ああ、兄弟の兄弟、3年の真田 日向だ、兄弟の兄だぜ」

西「なるほど、道理で、身長高いし、顔も」

初「そうだよ、身長は、ライくんより3㎝高くて、188㎝」

東海林「うわぁー、真田の倍か、すげぇなー」

初「それにしても、日向くん、何しに来たんだろう、七海くんも一緒にどっか行っちゃったし?」

伊吹「初、あんたねー」

初「…ん?」

その頃、日向と七海は、1年の教室に行って、2年の教室でしたことを今度は、1年の教室でもした。

これも同様、1年生たちも日向と七海が去った後、尻餅をついた。

3年生の教室も例外ではなかった。

そして。

南国原先生「よし、じゃ、次は、中津川」

初「はい、えーと」

HRが終わり、4時間目・英語の授業中だった。

初「○○です」

南国原先生「惜しい」

初「ああ」

その授業は、南国原先生の英語の朗読である。

南国原先生「それじゃ、さっきのところを、今度は、えー、真田読んでみろ」

雷牙「はい、えー、英語(私の好きな音楽はクラシックです。バッハの旋律はとても素晴らしく多くの人たちを魅了しています)です」

南国原先生「おお、正解だ、真田」

みんな「おおー」

雷牙の英語を聞いた、先生と生徒たちは、驚いて声を上げた。

南国原先生「よし、今度は、海野」

我夢「……」

七海「……」

南国原先生「我夢」

我夢「はい」

七海「……」

南国原先生「さっき、真田が読んだところの続きを」

我夢「はい、英語(その中でも、主よ人の望の喜びよはイギリスのピアニスト、マイラ・ヘスによって有名になりました)です」

さっきの雷牙同様、我夢の英語を聞いた、先生と生徒たちは、驚いて声を上げた。

南国原先生「よろしい、じゃ、今度は」

七海「……」

南国原先生「海野 七海」

七海「はい」

南国原先生「読んでくれ」

七海「分かりました、英語(バッハは1685年に生まれ、日本の音楽教育では音楽の父と称されました)です」

これも、雷牙と我夢の2人同様、聞いた、先生と生徒たちは、驚いて声を上げた。

南国原先生「すごいじゃ、ないか、真田も、海野兄弟も」

雷牙「いえいえ」

我夢「これぐらい」

七海「普通ですから」

南国原先生「お前たちも、この3人を見習うことだな」

大吾「そんなこと言われてもよ、お袋」

南国原「こら、大吾、学校では、先生と呼ばんか、と何度言わせれば気が住むんだ、このバカ息子が」

大吾「なんだよ、お袋だって、息子って、この前と同じじゃねえかよ」

南国原先生「口答えするなー」

そう言ってこの前同様南国原先生は、少年に向かってチョークを投げつけた。

大吾「見切った」

これもこの前同様大吾はチョークが脳天に、当る直後後ろに体重をかけ避けたが、そのまま倒れた。

大吾「同じ手は、食わんねえ」

大吾は、横に倒れ回避はしたが、頭を横に打ってしまった。

大吾「ぎゃ」

とそれと同時にチャイムが鳴った。

南国原先生「では、4時間目の授業は、ここまで、日直」

伊吹「起立、礼」

4時間目の授業が終わり、お昼を食べようとしていた、そんな中、周りの生徒たちが雷牙達に詰め寄って来た。

西「すごいよ、真田くん、南国原先生の英語の朗読を、間違わずにペラペラ、言えるなんて」

初「それを言ったら、我夢くんも七海くんだって、間違わずにペラペラ言えていたよ」

女子R「本当、本当」

女子A「ねぇ、ねぇ、我夢くん、七海くん、どうしてそんなに、英語をペラペラ喋れるの?」

初「うん、うん、私も知りたい、何かコツがあるんだったら教えてよ、我夢くん、七海くん」

七海「教えるも何も、兄」

我夢「執事は、英語も話せるぐらいじゃなきゃ、務まりません、英語をペラペラ喋れて普通です」

女子D「普通でもすごいわ」

初「帰国子女なの?」

七海「いえ、私と兄の生まれた、海野家は、真田家に仕える家系のうちでも、もっとも家格の高い家柄です」

我夢「……」

初「へー、すごいんだね、よくわからないけど?」

伊吹「そうなのね!」

七海「兄と私は、学問はもちろん、同時に、武術や芸術についても、主家の子である、日向様や雷牙様にもひけを取らないよう、小さい頃から教え込まれていました」

我夢「……」

大吾「そうなのか?」

七海「ええ、生まれつき、器用で頭もよかった兄と私は」

東海林「自分で、言っちゃうのかよそこは」

七海「それに」

みんな「それに?」

七海「我々、海野一族には、代々遺伝により伝えられてきた、人並み外れた能力、直観像記憶(アイデテック・イメージ)という一種の超能力のような能力を受けついでおりますので」

みんな「アイデテック・イメージ?」

初「アイデテック・チョコレート?」

伊吹「初、最初の部分しか、合っていないわよ、ややこしくなるから、ご飯を食べていなさい」

初「はーい」

伊吹「それで、アイデテック・イメージって?」

七海「それは」

みんな「それは?」

我夢「食後の後で」

それを聞いた、みんなは「ぽぺーん」とこけるのだった。

そして、我夢の言われたとおり、みんなはお昼ご飯を食べ終わり、再び雷牙達の周りに集まった。

大吾「それで、それで」

伊吹「アイデテック・イメージって何なのよ?」

我夢「それに関しては、弟に代わって兄である、この海野我夢がご説明させていただきます」

初「あれ、七海くんは?」

我夢「はい、七海なら、徘徊しに行きましたよ」

雷牙「徘徊って、言い方をするもんじゃありませんよ、我夢」

我夢「……」

雷牙「嘘です、七海なら、兄さんの所へ行きましたよ、お弁当を届けに」

大吾「話を戻すぜ、我夢、アイデテック・イメージってなんだ?」

我夢「はい、アイデテック・イメージとは、見たり、聞いたり、経験したことを、全部覚えられる驚異的な記憶力の事です」

西「えー、ウソだー

東海林「そんな事できるわけないだろ」

我夢「嘘だと思うのなら、これで証明して見せましょう」

我夢は懐から、トランプを出して、シャッフルした後、くっ付けた机に広げた。表向きで。

伊吹「トランプを広げて、どうしようって言うのよ、表向きで?」

我夢「今から、このトランプを裏向きにして、全て言い当てて見せましょう」

大吾「そうだな、ただやるのもつまらねぇし、間違えたら罰ゲームって、のはどうだ」

東海林「お、それいいな、大吾」

我夢「ええ、構いません、私が勝ったら、そうですね、雷牙様、七海以外のあなた達には、南国原先生が作った英語の宿題三十枚」

大吾「よし、それじゃ」

伊吹「ちょっと、待ちなさい、大吾」

大吾「ん?」

伊吹「もし、全部言い当てられたら」

大吾「ちょっと、来い、男女諸君、ちょっと、待っててくれ」

大吾に誘われ、男女生徒たちは集まった。

大吾「どうせ、できるわけないんだ」

東海林「確かに」

伊吹「でも」

大吾「それで、我夢、お前が負けたら?」

我夢「私が負けたら、みなさんの英語の宿題百枚で、いかがでしょうか」

伊吹「ちょっと、待ちなさいよ」

大吾「決まりだ」

伊吹「ちょっと、大吾、あんたね」

我夢「ええ」

伊吹「我夢、あんたもね」

初「やめたほうがいいよ」

我夢「大丈夫です」

そう言うと同時に我夢と雷牙は、トランプを表向きから裏向きにした。

そして。

大吾「よっしゃ、始めるぜ」

大吾は、トランプを指さした

伊吹「なんで、あんたがやるのよ」

大吾「ここは、何のカードだ」

我夢「そのカードは、ダイヤのエースです」

そう言うと大吾は、そのトランプを裏向きから表向きにめくった、するとそのトランプは、我夢の言ったとおりダイヤのエースだった。

その瞬間、周りは驚いた。

西「嘘だろ、おい!」

東海林「本当に、当てやがった!」

初「すごいよ、伊吹ちゃん、我夢くん、本当にトランプを言い当てたよ!」

伊吹「ええ、驚いたわ!」

大吾「偶然だ、偶然、たまたま、当っただけだぜ! 今度は、これだ、これはなんだ?」

我夢「クローバーのキングです」

そう言うと再び大吾は、そのトランプを裏向きから表向きにめくった、するとそのトランプは、また我夢の言ったとおりクローバーのキングだった。

その瞬間、再び周りは驚いた。

東海林「嘘だろ、また!」

西「当てた!」

初「伊吹ちゃん!」

伊吹「……」

大吾「たまたま、たまだまだ、三度目の正直」

我夢「ハートのクイーン」

大吾はトランプを裏向きから表向きにめくった、するとそのトランプは、これもまた、我夢の言ったとおりハートのクイーンだった。

大吾は何度もカードをめくっていって、それを、我夢それを次々と言い当てた。

我夢「スペードのジャック」

  「ハートのキング」

  「ジョーカー」

  「スペードのエース」

  「クローバーのジャック」

  「ハートの1」

  「ダイヤの3」

  「クローバーの6」

  「スペードの1」

こうして、最後の一枚になった。

大吾「こ、これは」

我夢「スペードのエースです」

大吾は最後の一枚を、裏向きから表向きにめくった、するとその最後のトランプは、我夢の言ったとおりスペードのエースだった。

これで、我夢はトランプを1枚も間違えずに、全て言い当てるのだった。

東海林「そ」

西「そ」

伊吹「そんな」

大吾「馬鹿なー」

クラスメイト全員は、呆然としていた。無理もなかった、我夢は一枚も間違えずに、トランプを全て言い当てたのだから。

雷牙「あ、一つ言い忘れていましたが、我夢と七海の記憶力・直観像記憶(アイデテック・イメージ)は、ハーバート大学でも認められています」

伊吹「ハーバートって、あの」

初「有名な」

大吾「大学か」

雷牙「はい」

みんな「マジ」

雷牙「はい、マジです」

それを聞いた、みんなは再び呆然とした。そんな中、クラスメイト達はが、我夢に詰め寄って来た。

大吾「なーあ、我夢、あの罰ゲームなしにしてもらっちゃ、ダメか」

西「僕からも頼むよ、お願い」

東海林「俺からも」

女子B「お願い、我夢くん」

女子F「今度、何でもおごるから」

伊吹「往生際が悪いわよ、あんた達」

初「そうだよ、伊吹ちゃんの言うとおりだよ」

女子D「って、2人は平気なの、英語の宿題三十枚」

伊吹「ええ、平気よ、普段からきちんと授業を、受けていれば、平気よね、初」

初「うん」

西「そう言う、初も平気なのか?」

初「えへへ、正直、自信はないけど」

女子D「なら、なおさら」

みんな「そうだ、そうだ」

南国原先生「おい、お前ら、往生際が悪いわるいぞ」

とそこに現れたのは。

大吾「お袋」

みんな「先生」

南国原先生「先生と呼ばんか、大吾それにみんな、日向の言うとおり、往生際が悪いわよ」

大吾「うるせー、てか、何で知ってるんだよ、お袋」

南国原先生「先生と呼ばんか、さっき七海が、職員室に来てな」

そう言うと同時に、七海が南国原先生の背後から突然現れた。

初「七海くん、いつの間に!?」

七海「南国原大吾、あなたの性格から見て、こうなることは予測済していました、そこで、私は兄に頼まれてさっきまでの状況を、南国原先生に伝えろと」

大吾「いつ、伝えたんだよ?」

海野兄弟「我々兄弟は、執事ですから」

南国原先生「ってことでだ、真田、海野兄弟以外は、英語の宿題三十枚だ」

みんな「えー、そんなー」

           つづく

 

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