憧れの仮想世界で   作:オリver

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初投稿です!
よろしくお願いします。


第一章 βテスト編
第一話 スタート


 みんなは『ゲーム』という単語を聞いて一体どんなものを思い浮かべるだろうか。

 

 英語のスペルはgame、直訳すると遊戯、という意味だ。

 一般的には、スポーツの試合や、トランプのようなカードの勝負などを示す言葉として広く使われている。

 

 

 厳密には分からないが、俺の中では、ちゃんとしたルールと勝ち負けがある遊びはゲームとして分類されている。

 一人でお人形さんごっこだとか、みんなでおままごと、なんてのはゲームとして含まれない気がする。

 まあ、俺のイメージなんて別にどうでもいいんだけど。

 

 話を戻すが、現代人に真っ先にイメージされるであろう『ゲーム』は、おそらく例に挙げたどれでもなかっただろう。

 アウトドア派や機械に弱い人はもしかしたら違うかもしれないが、まあそれは別として。

 多くの人は、コンセントを繋ぎテレビ画面見ながらコントローラーぴこぴこ、とか、外に持ち歩いて公園でボタンぽちぽち、友達来たら通信対戦だぜ!みたいな、いわゆる『ゲーム機』を想像したはずだ。

 

 

 古くはドット絵のファミコンから始まり、現在では技術の進歩により様々なゲーム機が登場している。

 画質レベルが神なのはもちろんのこと、ゲーム機自体にセンサー付いてて動くと中のアバターが反応するだとか、しゃべると魔法が発動するだとか、やたら立体的に見えるだとか様々だ。

 仕組みとか聞かれても俺にはさっぱりである。

 

 

 

 ゲームソフトの方でストーリーやキャラクターデザイン、BGMあたりにもっとスポットを当てて話したいのだが、長くなってしまいそうなので割愛する。

 

 

 俺が言いたいことは簡潔に言うと、ゲームは時代と共に進化していく物であるということだ。

 現在、2022年。

 「自分が直接ゲームの世界に入る」ことがついに実現された年である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中世ヨーロッパのような雰囲気を漂わせた石造りの広場。

 そのほぼ中心の位置に俺は立っていた。

 

 だからと言って別に欧米に旅行とかに来たわけじゃない。

 俺は自宅のアパートから1歩も出ていない。

 

 じゃあ夢でも見ているのか。

 これもちょっと違う。

 かなり近いけど。

 むしろ俺の悲願、という意味で夢という表現は合っている気がする。

 

 

 ここは仮想世界。

 VRMMORPG、ソードアートオンラインの中だ。

 

 ゲームの中だなんて何を馬鹿な……と思う人もいるかもしれないが本当のことだ。

 詳しくは知らないが、ナーブギアとかいうハードを頭にかぶると脳に仮想空間の五感情報を与え、仮想空間を生成してくれるらしい。

 同時に、脳の電気信号を回収するから現実での俺らの体はピクリとも動かせないんだとか。

 うん、わけわかめ。

 原理なんてぶっちゃけどうでもいいや。

 そう思いこの考えは打ち切ることにした。

 

 

 

 

 

 見渡すと広場には俺の他にも大勢の人たちがいる。

 その数、約千人。

 今はβテスト期間なのでこのくらいだが、正式サービスが始まればこの十倍の人数がゲームをプレイすることになる。

 

 俺の後に続いて次々と現れたプレイヤーは一様に美男美女であり、どこか作り物めいた美しさを感じさせる。

 まあ、本当に自分で好きなようにカスタマイズして作っているんだからそれも当然だけど。

 自分のアバター不細工に作ってプレイングするなんてよっぽどの物好き以外いないだろう。

 面倒くさくて適当に作るやつくらいはいると思うけどな。

 

 ていうかそれ俺だ。

 デフォルトのままほとんど変えていないからきっと普通な顔なんだろう。

 確認ちゃんとしてないからわかんないけど。

 まあ変じゃなければいい。

 

 さて、おそらくこの中で誰よりも初期設定を早く終わらせて一番乗りで広場に着いたというのに、俺は結局こうしてβテスタープレイヤーのほぼ全員がログインしてきた今でも、最初来た位置から1歩も動けずにいた。

 

 

「…すごいな。なんなんだよ、この世界は」

 

 ふぅ、と思わず感嘆の息が漏れる。

 

 ソードアートオンラインの映像はβテスト開始前からネットで公式に公開されていた。

 賑わいのあるいい感じの町並みや広大な草原エリアを画面を通じて見たときよりも、実際に仮想世界でスタート地点あたりの景色眺めただけの方がずっと感動が大きいとは思わなかった。

 

 

「予想以上だな、仮想世界!」

 

 やっぱり、実物は違うということか。

 現実で見る風景とほとんど遜色がない。

 とてもゲームの中だとは思えなかった。

 

 本当、いい意味で期待を裏切られた。

 写真でも十分きれいに見えた女の人が、実際に会ったらもっと美人だったみたいな感じ。

 あれ、今の説明分かりやすくね?

 頭悪そうな例えだけど。

 

 他のβテスター達を見てみると、感動、困惑、驚愕など様々な感情が表に出ていた。

 ぽかんと口を半開きにしたまま、きょろきょろと辺りを不思議そうに見渡す者。

 その場で意味のなく飛び跳ねたり、手を握ったり開いたりして感覚の違いに戸惑っている者。

 両腕を高々と挙げ「うおぉぉぉぉ!」と叫び歓喜している者。

 

 

 …うん、最後のやつは暑苦しいから近寄らないでおこう。

 気持ちは分かるけどな。

 あの姿があいつの黒歴史にならないことを祈ろう。

 

「じゃあ、そろそろ行くか」

 

 他のプレイヤー達もぼちぼち広場から出て行ってる。

 俺もこの流れに乗るべきだろう。

 一歩、また一歩と、この世界に来れた幸せを噛みしめるようにゆっくりと歩き出す。

 

 

 まずは、何をしようか。

 町を探索して店やクエストを探すか。

 のんびり町並みを観光したいしいいかもしれない。

 

 

 それともすぐフィールドに出てモンスターと戦おうか。

 あっでも武器が必要になるから武器や探してからだな。

 てことは、やっぱ町探索が先だ。

 ソードスキルとかいうのもあるみたいだし、それもどういうのかよく確認してからフィールドに行こう。

 

 

 スキルと言えば、戦闘系だけじゃなくて鍛冶とか料理とかみたいな生産系、趣味系のスキルもあるらしい。

 自分の店とか持って作った物を売ったりできるんだとか。

 なにそれ超楽しそう。

 ボス攻略なんかよりほのぼのスローライフの方が気になるわ俺。

 じゃあそういったスキルに関する情報も集めないと。

 

 ああ、本当に、

 

「夢が広がるなぁ!」

 

 まだ、ソードアートオンラインのソの字もプレイしていない。

 始まったばかりだし、このゲームのことなんて何も分かっていない。

 それでも、このゲームが俺にとって最高のものになるだろうと、強く感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ストーリー全然進んでない…

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