ウルトラリリカルキュアファイト《リメイク》   作:JINISH

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真理奈の過ち

ユグドラシルが所有するゴスペルによって、なのは達は魔法を封じられる。

そのゴスペルを破壊するためにシンはゼロに変身する。

エクセルもキュアスピカに変身してゼロと交戦するが、そのゼロはユグドラシルが放った信号機ナケワメーケによって動きが封じられる。

しかし、そんなゼロをミコトは庇い、その時にミコトはキュアネッシーに変身した。

スピカとネッシーは巨木ホシイナーと信号機ナケワメーケを浄化し、動けるようになったゼロはセレナを気絶させ、ゴスペルを破壊することに成功した。

それからしばらく経ち、シン達はセレナを真理奈の家に連れて、彼女を真理奈のベッドに寝かせた。

 

「この娘もユグドラシルよね?ここに連れてきて大丈夫なの?」

 

エクセルは眠っているセレナを見て、シン達に聞く。

 

「あぁ。こいつは操られていただけだからな。」

「あいつらがこの娘を助けようとしなかったのは、あくまで捨て駒のつもりだったんでしょう。その証拠に、この娘の頭に嵌めていた輪っかは良心的な感情を抑えつけて、敵を倒す為だけの操り人形にするようにプログラムされている事を私の分析で分かったの。」

 

シンはエクセルの問いに答え、真理奈はセレナが嵌めていた輪っかについて説明した。

 

「それより問題は捕まったはずのユグドラシルがこいつを操り、高町が言ってたなんとかドローンを操作して何をしでかそうとしているのかって事ね。まぁ、予想はついてるけどさ。」

 

真理奈はセレナの事より、ユグドラシルの目的について考える。

 

「トランプ共和国で拘置されているデニーズ・ポーカーさんの救援でしょうか?」

「いや、あのオジサンは確かにジョナサンの旦那のトコに拘置されてるけど、私達がこっちの世界に帰った後、バロン王国って国に護送されることになったのよ。」

 

ミコトはユグドラシルの残党の目的を推測するが、真理奈は違うと言い切り、デニーズの現在について話した。

 

「バロン王国・・・飛空艇を所持する軍事国家ですね。」

「えぇ。私も話しか聞いてないけどね。とにかく、あいつらの目的はデニーズのオジサンの奪還じゃない。デニーズのオジサンに代わって、トランプ共和国を制圧するつもりなんでしょう。」

 

真理奈はユグドラシルの残党の狙いを予想する。

 

「とりあえず、この子が目を覚ましたら色々聞かせてもらいましょ。例えば、私を狙った理由とか。」

「あ・・・」

 

ミコトは真理奈の言葉に、前にユグドラシルに襲われた時の事を思い出す。

その時はブラック達によって妨害されたが、ユグドラシルの残党が真理奈とミコトをバラージ王国に連れて行こうとしたのは、はっきり覚えていた。

 

「ま、一先ずお粥くらいは作っとくかね・・・」

 

真理奈は自分の部屋を後にし、キッチンに向かった。

 

「あ、ちょっと!」

 

エクセルは真理奈の後を追う。

 

「私も行きます!」

 

ミコトもエクセルと同様に真理奈を追う。

 

「真理奈さん、あのアイテムの事、知ってるんですよね?」

「私も知りたいわ。あれ、何なの?」

 

エクセルとミコトは真理奈に2人が使ったスマートフォン型のアイテムについて聞く。

 

「私としてはなんでアンタ等がそれ持ってんのか聞きたいくらいだけど、その様子だと偶然としか言いようがないらしいし、アンタ等の質問に答えっかね・・・」

 

真理奈はエクセルとミコトの質問に答えようとする。

 

「アンタ等が使ったアイテム、そいつはファンタジラインって言ってね。2年前、祖父ちゃんが亡くなってしばらく経った後、発明した物なの。」

 

真理奈はエクセルとミコトがスピカやネッシーに変身できたスマートフォン型の変身アイテムの事をファンタジラインである事を2人に教え、それを作った経緯について話した。

 

~~~~~回想~~~~~

 

発明したと言っても、世界各地で多くの人達の精神をケアする役目を持つ人工知能・MHCP、メンタルヘルス・カウンセリングプログラムの協力で作った物なのよね。

更に言えば、亡くなった祖父ちゃんの幼馴染で同業者のシド・デル・ノルテ・マルケズ爺さんの技術があってこその成果。

まぁ、とにかくよ。

MHCPの助言とシド爺さんの技術で、ファンタジラインが完成間近になった時・・・

 

「真~理奈!」

「すばる?」

 

私に掛けてきた声の娘、同じ小学校の生徒の中島すばる。

中島の家族は祖父ちゃんが初めてフェアリーゲートを作り、妖精の世界に繋いでから一緒に手伝ってくれた。

中島の母であるクイント小母さんは2年前、パリで起こった研究中による爆発事故で死んじゃったんだ。

当然中島もショック受けてたよ。

残りの姉妹も含めてね。

・・・と、話逸らしちゃったな。

同じ研究施設で暮らしてたから、ファンタジラインの事も知ってたわ。

 

「父さんから聞いたよ?凄いの作ってるんだって?」

「あぁ、これの事?」

 

中島にそう聞かれて、iPadで見せたのよ。

その時は妖精の世界の事を秘密にしてた私達しかいなかったから見せれた訳だけどね。

 

「MHCPやシド爺さんの協力でだけどね。でも、これで世界各地で悪い事をしている怪物達を対処できるわ。」

「おぉ~!さっすが、真理奈!天才だね!」

「だから天才じゃないって・・・」

「ね!ね!名前はあるの?」

「もう考えてあるんだ。神話や伝説を心に刻み、未来へ突き進む力って意味で・・・ファンタジラインって名前をね。」

 

そのファンタジラインを作ったのは、フランスで研究中のトラブルで亡くなった祖父ちゃん達のような人達を失わせないようにするためなのよ。

けど、ようやく完成できたと思った矢先、事件が起こった。

 

「あとはこのテイルズハートチップを挿入して・・・よしっと!」

 

テイルズハートチップ、伝説上の生物や妖怪、神話に出てくる人物の情報をインプットし、その情報をベースにした戦闘服を再現させるメモリーカードをファンタジラインを入れた。

あとはトラブルがないように調整するだけ。

そのテストを自ら立候補した中島にさせたの。

彼女自身、プリキュアになりたいって望んでいたんでね。

 

「ライフストリームシステム、起動。テイルズハートチップ・コード・PC・アストライア、ファンタジラインにインストール。MHCP・Ⅰ・AITY、サポートをお願い。」

『分かったわ、真理奈ちゃん。あなたこそ、見落としのないようにね。』

 

私はMHCPの1人、アイティのサポートで中島がプリキュアに変身する時に不具合による人体悪化が起きないように、目を配らせていた。

 

「システム正常、変身者の状態異常なし、シンクロ稼働率100%。」

 

調整は順調だった。

中島がプリキュアに変身することができたくらいだからね。

ちなみに、そのプリキュアの名前も付けてたのよ。

名前はキュアアストライア。

ローマ神話に出てくる星乙女と呼ばれた有翼の女性の名前よ。

乙女座物語ではデーメーデールとも呼ばれているけどね。

テイルズハートチップは8つ作っていて、残る7つのファンタジラインも完成したわ。

とにかく、その調整によって中島はプリキュアに変身することができたのよ。

そこまではよかった。

その直後にキュアアストライアとなった中島に異変が起こった。

 

「!?うぁっ、アァァァァァァァッ!!!?」

「すばる!?」

 

その異変と言うのは、腰にあるポーチに収めてあるファンタジラインから発した漏れ出したエネルギーの事だった。

その漏れ出したエネルギーが電流のように中島の体全体を襲う。

私は慌ててポーチに入っているファンタジラインを引っ張り出そうとした。

その時はエネルギーの妨害で近寄り辛かったが、なんとかファンタジラインを引き抜き、中島の変身を解かせることができた。

ファンタジラインの方は壊れたけど、中島の命は無事だったわ。

意識を取り戻したのは3日後だった。

念の為、精密検査をしておいたけど、体の調子は良好。

後遺症もなく、1週間後に学校生活に復帰。

でも、ファンタジラインの一件で私は中島との距離を置いたの。

あの時のエネルギー漏洩、外部からのサイバー攻撃の可能性も考えたけど、痕跡すら残ってなかったわ。

完璧に隠滅させられた為、これ以上調べることができなかった。

ファンタジラインもテイルズハートチップ共々廃棄処分。

進学の件も、中島とは別の学校に入学することになったわ。

 

~~~~~回想~~~~~

 

真理奈は自分の過去とファンタジラインについての事をエクセルとミコトにそう暴露した。

エクセルとミコトはその話を聞いて、ファンタジラインの事より、真理奈とすばるの事情の方が衝撃的に感じた。

 

「・・・とまあ、そう言うわけ。忘れていいわよ。私の過去より、何故廃棄処分したはずのファンタジラインが作られ、あなた達の手元にあるのか、重要なことはそれだからね。」

 

真理奈はエクセルとミコトに自分の過去よりファンタジラインの事を優先するように言う。

 

「私にとっては両方重要なのよ。」

「公務員の性って奴かねぇ・・・でも今は、あのファンタジラインを作った奴を捜すのが先よ。それに、あの金髪娘の事も気がかりだし。」

 

真理奈はエクセルにそう言って、キッチンの方に向かう。

ミコトは慌てて真理奈の後を追い、エクセルは真理奈の過去を聞いてから納得できない表情を浮かべつつ、真理奈とミコトに付いていく。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、まのん達は【マヤの全国謝罪巡礼ツアー&海外プリキュアとの共同作業】の為、世界各国のプリキュア達がいる所に転々と移動していた。

メンバーとしては、まのん、マヤ、ドキドキ!プリキュア、ハピネスチャージプリキュア、まりあ、リュイル、そして新たに加わったヴィヴィオ、アインハルト、トーマ、リリィである。

彼女達が今いるのは、アメリカのロサンゼルスである。

そこで、空間の歪みによって現れたザケンナー、ウザイナー、コワイナー、そして、スナッキーの集団が街や人を襲い掛かっている。

ちなみに、ザケンナーの姿は戦車、ウザイナーの姿はトウモロコシ、コワイナーの姿は自由の女神をベースにしている。

当然まのん達はすでに変身は完了している。

 

「ザケンナー達は兎も角、スナッキーまで現れるなんて!」

「それに・・・!」

 

ソードはザケンナー達を見て、ユグドラシルが使役したホシイナーやナケワメーケの時と違い、空間の歪みから現れた事に驚く。

イージスはザケンナー達とは他所に、反対側の高層ビル街の方に振り向く。

イージスが見たのは、冷え固まった溶岩のような体をして二つの頭の中心に赤い結晶が付いている怪獣と、同じように赤い結晶が付いて青みがかった体をした機械のような怪獣である。

前者の怪獣は火ノ魔王獣・マガパンドン。

ウルトラマンゼロによって封印された魔王獣である。

超高温の火の玉で身を守り、気温上昇によって多くの人間が熱中症に追い込んだ。

後者の怪獣は土ノ魔王獣・マガグランドキング。

ウルトラマンタロウによって封印された魔王獣である。

グランドキング同様攻撃力・防御力は優れており、その能力の前にオーブを追い込んだ。

 

「急に暑くなって地震が起き始めたと思ったら・・・」

『土の中からロボットみたいな怪獣、空から火の玉の中にいる怪獣が・・・』

「うぅ・・・もうヘトヘトだよ~・・・」

「確かにこの暑さは・・・」

 

トーマとリリィはザケンナーとの戦闘の最中にマガグランドキングとマガパンドンが現れた事に苦い表情をする。

ヴィヴィオとアインハルトは今感じている気温の暑さに参っている。

イージスはマガグランドキングとマガパンドンを見て、怒りの表情が露わになる。

 

『キュアイージス、落ち着け。お前1人で行ったところで太刀打ちできる相手ではない。時期に光の巨人が来る。』

「・・・分かった・・・」

 

イージスはリュイルの言葉を聞いて、落ち着きを取り戻す。

その時、マガパンドンに燃え盛る隕石が、マガグランドキングに矢じり型の光弾が命中する。

そして、2体の魔王獣の前に2人の巨人が降り立つ。

その巨人はギンガとビクトリーである。

 

「アメリカに来たら、すげー暑くなってきたと思ったら、アイツの仕業みたいだぜ?」

「あぁ。それにスーパーグランドキング・スペクターとよく似た奴も一緒だな。」

 

ギンガとビクトリーはマガパンドンとマガグランドキングの前に身構える。

 

「ギンガ!」

「もう1人は・・・?」

「きっとヒカルさんと同じ世界から来たもう一人のウルトラマンですわね。」

「あの怪獣達はギンガ達に任せましょう。」

 

エレメント達はマガパンドンとマガグランドキングをギンガとビクトリーに任せ、ザケンナー達の退治を始める。

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