ウルトラリリカルキュアファイト《リメイク》 作:JINISH
アメリカ・ロサンゼルスで2体の魔王獣、マガグランドキングとマガパンドンに苦戦するギンガとビクトリー。
しかし、ギンガとビクトリーの心は一つとなり、ウルトラマンギンガビクトリーとなった。
ザケンナー達を浄化したエレメント達プリキュアはギンガビクトリーを援護。
最後はギンガビクトリーに手によってマガグランドキングとマガパンドンを倒した。
そして、ユグドラシル残党襲撃を受けてから次の日・・・
「しっかし、このゴスペルって奴、よく出来てるわね?魔法を封じ込めて無力化する装置か・・・前に真琴がプリキュアに変身できなくなった時、その変身を封じる装置を使ったって聞いたことあるけど・・・」
真理奈は先日なのは達がユグドラシル残党を逮捕しようとした時に使われたゴスペルの破片を分析していた。
分析を続ける内に、前に真琴が誘拐されてコンテナに閉じ込められた時、プリキュアの変身を封じる装置を仕掛けて、キュアソードに変身するのを防いだ時の事をマナ達から聞いた事を思い出す。
「でも、ヤマザキやドクトル・ゴースがいない今のユグドラシルにそんな技術を発揮できるのかしら?」
真理奈は今のユグドラシルにゴスペルの製造ができるのか考えていた。
「ふぅ・・・分析はまた今度にしよう。スピカとネッシーの能力を改めて調べる必要があるわけだしね。」
真理奈はゴスペルの分析を後回しにし、部屋から出る。
その頃・・・
「へっ!コスモスが言ってた実体カオスヘッダーまで現れるとはな?」
富士山の麓で戦闘を繰り広げられるゼロ。
ゼロが戦っている相手は三日月のような頭角と肩の突起を持つ左右非対称な姿をした怪人とその怪人の姿が更に禍々しくなった左右対称な姿をした怪人である。
まず、前者の怪人の名はカオスヘッダー・イブリース。
人間の感情を分析した事で姿を現した実体カオスヘッダーである。
コスモスとの戦闘の最中、その能力を分析をしたことがある。
そして、後者の怪人はカオスヘッダー・メビュート。
カオスヘッダーが更なる進化を遂げた実体カオスヘッダーである。
カオスエリガルに化けて、コスモスをエネルギー切れに陥れたことがある。
「いくぜ!」
ゼロはカオスヘッダー・イブリースとカオスヘッダー・メビュートに向かって走り出す。
カオスヘッダー・メビュートは目から怪光を放つもゼロはゼロスラッガーで全て防ぎ切る。
その後、ゼロはエメリウムスラッシュを放つが、カオスヘッダー・イブリースのクローキーバリアーにより防がれてしまう。
カオスヘッダー・イブリースはクローキーバリアーを解き、クローキームーブを放つ。
ゼロはウルティメイトブレスレットからウルトラゼロランスを召喚し、即座に投げる。
ウルトラゼロランスによって、カオスヘッダー・イブリースが放ったクローキームーブを貫き、そのままカオスヘッダー・イブリースの胴体を貫く。
カオスヘッダー・イブリースはゼロの攻撃により、自身の体がバラバラになりかける。
カオスヘッダー・メビュートはゼロに対し、目と口から怪光線、手から波動弾デストログビームを放つ。
ゼロはゼロスラッガーでカオスヘッダー・メビュートの怪光線や波動弾を全て切り裂く。
カオスヘッダー・メビュートはゼロに向かって走り出す。
ゼロはカオスヘッダー・メビュートの頭上に跳びあがり、逆さまの状態でカオスヘッダー・メビュートの胴体をがっしりと抱える。
その後、ゼロはカオスヘッダー・メビュートを上空に持ち上げ、そのまま地上に叩きつける。
カオスヘッダー・メビュートは仰向けに転がるも、辛うじて立ち上がる。
「これで決める!」
ゼロはゼロスラッガーをカラータイマーに装着し、エネルギーを集約する。
「ゼロツインシュート!」
ゼロはゼロツインシュートを放つ。
カオスヘッダー・メビュートは体がバラバラになりかけているカオスヘッダー・イブリースの背後に回る。
ゼロの攻撃はカオスヘッダー・イブリースに命中し、自分だけ助かっていると思っていたカオスヘッダー・メビュートもゼロの光線の餌食になる。
よってカオスヘッダー・イブリースとカオスヘッダー・メビュートはゼロの光線により爆散される。
「へへっ!相手にならねぇな!・・・ん?」
ゼロはカオスヘッダー・イブリースとカオスヘッダー・メビュートを倒して余裕ぶるが、地上の方に目を向けると、そこにはセレナがいた。
そのセレナは白い手袋とブーツ、赤いサングラスを身に着けていた戦闘員の集団を相手にしている。
その戦闘員はチョイアーク。
幻影帝国が侵略する際に送り込んだ戦闘員である。
幻影帝国が壊滅した事によってチョイアークは消滅された。
「ハアァァァッ!!」
セレナは剣でチョイアークを一掃する。
すでにチョイアークが全滅したのを確認した後、剣を鞘に納める。
「やるじゃねぇか。俺の出番がなかったぜ。」
「チョイアーク如き、お前が手を出すまでもないでしょう。」
すでにゼロの変身を解いたシンはセレナに褒めるが、対するセレナは不器用にそう答える。
その頃・・・
「アクセルシューター!」
開拓島・ノルンでなのはを相手に戦闘を繰り広げられるスピカとネッシー。
その訳は真理奈の提案で、新たに誕生したスピカとネッシーの戦闘データを採取したいとの事で、なのはを練習相手に戦わせているのである。
「なのはさん・・・っ!やっぱり隙がありませんね!」
「人数では私達の方が上回ってるのにかすりもしないなんて・・・」
スピカとネッシーは数十分程なのはと交戦していたが、避けられたり防がれたりで一撃も与えられなかった。
「3人共、お疲れさん。もう結構よ。」
真理奈はなのは達に戦闘を打ち切らせる。
なのは達は変身を解き、真理奈の元に集まる。
「どうだった?」
「過去のデータ・・・というより、シュミレーションシステムで再現したデータと今のデータを比べると、ネッシーの方は私の希望通りの能力だったわ。」
「真理奈さんの?」
「えぇ、キュアネッシーの能力は水と氷の力を備わっていて、水中戦も得意、更に光に反射する物をワープトンネル化して移動する事ができるわ。」
真理奈はネッシーの能力について説明した。
「つまり、鏡や水溜まりがあればワープできるって事だね?」
「えぇ。」
「私は?」
エクセルは真理奈にスピカのデータの結果を聞く。
「キュアスピカの方はシュミレーションデータはないから比べようがないけど、宇宙空間にも適応できているようになってる。」
真理奈はスピカの能力について説明する。
「宇宙にも活動できるの!?」
エクセルはスピカの能力を聞いて驚嘆の声を上げる。
「え、えぇ。ただ、戦闘力の面はネッシーより下回ってる。宇宙空間での活動以外の特別な能力もないし、ブレイブハートでステータスをカバーしてるから何とも言えない。」
真理奈はノートパソコンに映っているスピカのデータを見て感想を述べる。
「そう言われるとがっかりするんですけど・・・」
エクセルは真理奈の発言にイラっとする。
真理奈達はスピカとネッシーのデータ収集を終えた後、休憩に入る。
「しっかし、あの金髪娘にもいろいろあるものね?」
「そうだね・・・」
真理奈達はセレナの事を考える。
~~~~~回想~~~~~
昨日セレナが目覚めた後の事・・・
「G.F(ガーディアン・フォース)?」
「えぇ。妖精の世界の平和の為に各地の精鋭達を集め、結成された組織、それがG.F。」
「彼らは人命救助や人に危害を加える魔物の退治といった様々な事件を解決してきたんですよ。」
「所謂自警団みたいなものか・・・」
シン達にセレナはG.Fの所属だと告げ、そのG.Fについて話した。
「ウルトラマンやプリキュア達がイビロンを追った後、私はバラージ王国で怪しげな動きをしている何者かが蠢いていると知らせを聞き、単身バラージ王国に乗り込んだのです。」
「私達がルルイエに行った頃か・・・」
真理奈はセレナの話を聞き、ゼロ達ウルトラマンとスピカとネッシーを除くプリキュア達がルルイエに向かった後、セレナはバラージ王国で不穏な動きをしている者の動向を探るために、一人でバラージ王国に向かった事を知る。
「城内に調べ回ったのですが、城の地下に機械兵器が待ち構えていました。それだけではなく、ユグドラシルの残党もいました。私はその機械兵器を破壊し、残ったユグドラシルの兵士達を捕えようとしたのですが、突然魔法が掻き消され、機械兵器により返り討ちに遭われたのです。」
「ゴスペルか・・・奴らが使ってたの?」
「いえ、その時の彼らにそれを使う素振りを見せませんでした。」
セレナはバラージ王国での顛末を教える。
「そんで、あいつらに捕まったアンタは頭にあの輪っかを嵌められて、ユグドラシルの言いなりにされて、私達を襲ったという事ね?」
「・・・」
真理奈に言われたセレナは不甲斐無いと思う余り黙りこくる。
~~~~~回想終了~~~~~
「ミイラ取りがミイラになるとはこの事ね・・・」
「ちょっと真理奈?」
エクセルは真理奈のセレナに対する小言を聞いてジト目で睨みつける。
「でも結局、真理奈さんを狙った理由が分からないままですね・・・」
「えぇ。セレナも知らないって言ってたし・・・」
エクセルとミコトはユグドラシルの残党が真理奈を狙う理由をセレナは知らないと分かり、落胆する。
「だったら、ユグドラシルに聞かなきゃだね。」
なのはは真理奈を狙う理由をユグドラシルの残党に聞くことにした。
その頃、カオスヘッダー・イブリースとカオスヘッダー・メビュートとの戦闘が終わった後、三島大社の参道の上で歩くシンとセレナ。
ちなみにセレナは流石に甲冑を纏ったままなのは怪しいので、黄色いリボンをあしらったツバ広のフェドーラハットを頭に、金木犀柄の青いノースリーブワンピースにシースルーの黄色いカーディガンを羽織った格好をしている。
これらの服は真理奈が昨日通販で注文した急配品だそうだ。
ついでにもう一つ、チョイアークと戦った時に纏っていた甲冑だが、剣の形をしたペンダントとなって、彼女の首に掛けている。
「何故私が暢気に散歩などを・・・」
「そう言うなよ。もう戦えるようになったからって、まだ病み上がりなんだからな?」
シンは気楽にそう言う。
(ユグドラシルがいつ動き出すのか分からないのに・・・それに・・・)
セレナはユグドラシルの残党がまだ残っていて、今もトランプ共和国を狙っていることを気に掛ける。
それと同時に・・・
「ねぇ、あの女の子綺麗だね。」
「隣にいる人、彼氏かな?」
「羨ましい~。」
周りの人から視線を感じ、それぞれの感想を耳に入り、人には見せられまいと赤くなった顔を逸らすセレナ。
(~~~っ!あの女が買った服の所為で変な勘違いをされる羽目になるではないですか!しかも隣にこの男が近くにいたら尚更・・・!(////))
ほぼ八つ当たりに近い心の愚痴を浮かび上がるセレナ。
「おっ、もうすぐ咲きそうだな。」
「え?」
セレナはシンが突然意味不明な発言を聞き、シンが見ている物を見ると、セレナが見たのはキンモクセイの花芽である。
「キンモクセイ・・・」
「秋頃に咲くみたいだな・・・」
シンとセレナは目の前のキンモクセイを眺める。
「セレナ、このキンモクセイに思い入れあんのか?」
「えっ?え、えぇ・・・」
セレナはシンにキンモクセイの事を聞かれ、慌てつつも答える。
「少しは気が楽になったか?」
「え?」
「そう1人で思いつめんな。今のお前には俺達がいるんだからな?」
セレナはシンの言葉を聞いて、今のシンはセレナの事を心配かけてくれたのだと察する。
「お前、私の事を・・・」
「平和の為に戦ってんだろ?俺達と一緒だ。お前がまた危ない目に遭ったら助ける。お前も俺が追い詰められたら駆けつけて来い。」
「シン・・・」
セレナはシンにそう言われて、少し安心する。
「そろそろなのは達のトコに戻るか。」
「えぇ。」
セレナはシンの言う通り、真理奈の家に戻ろうと思い、人気のいない所で転移しようと場所を変える。
「セレナ、妖精の世界にもキンモクセイがあるんなら、一緒に見に行こうぜ。」
「え?」
「ずっと戦いばかりだからな。あまり気にしてなかった。たまにはそう言うのもいいだろ?」
「・・・そうですね秋頃に咲くものですから、その時に・・・」
セレナはシンに妖精の世界のキンモクセイを見に行く約束をされる。
この時、セレナは自分が言った事を思い返す。
(ん・・・って!私は何を言うのです!?最近会ったばかりの・・・しかも斬りかかろうとしたこの男とそのような約束を・・・!?(////))
セレナはシンが言った事と自身が軽はずみに口にした事を頭に過り、顔が赤くなる。
「なのはとエクセルも仕事で忙しかったし、気晴らしにもなるしな。」
「へ?」
セレナはシンの発言に思考がストップする。
「ユーノもずっと読書ばっかりじゃ呆れるからな。なのはに頼んで連れて行くか。」
「・・・」
「?どうした、セレナ?」
「いいえ、なんでもありません。」
「え?ほん・・・」
「なんでもありません!」
「お、おう・・・」
セレナはシンは初めから2人きりにするつもりはないと察し、シンに声をかけられるとムキになって早歩きで移動する。
(俺、怒らせるようなこと言ったか・・・?)
一方のシンはセレナがムキになっている訳が分からず、そのままセレナに付いて行った。
本文に執筆しているG.F(ガーディアン・フォース)ですが、執筆予定のサイドストーリーで明らかにしようと思います。