ウルトラリリカルキュアファイト《リメイク》   作:JINISH

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執筆し忘れましたが、この作品には『HUGっと!プリキュア』、『スタートゥインクルプリキュア』、『ヒーリングっとプリキュア』のメインキャラも登場します。


異世界の魔導士

トランプ共和国でユグドラシルとの戦いが幕を閉じ、ルルイエでガタノゾーアを打ち勝った事を称えて、プリキュア達とウルトラマン達は祝勝会を開いた。

祝勝会を終えた後、ウルトラマンゼロことモロボシ・シンはバルコニーに顔を出した。

そこにはクリシスがいた。

 

「よっ!」

「あ、シン。」

 

シンはクリシスの隣に立つ。

 

「ご苦労様だったね。バラージ王国の時も、ルルイエの時も。」

「あぁ。特にルルイエでの戦いはもうダメかと思ったぜ。クリシス、お前のおかげだ。」

「フフ、どういたしまして。」

 

クリシスはシンにお礼を述べられ、そう返事する。

しかし、クリシスは目の前の夜景を見たと思ったら浮かない顔をしていた。

 

「?どうした?」

「ねぇ、聞いてもいい?」

 

クリシスに質問されたシンは「なんだ?」と答える。

 

「君、別の宇宙から来たんだよね?ずっとこの世界にいたいとか思わないの?この世界に来てからお友達ができたし。妖精達が住んでいる世界も楽しい事ばかりだし。」

 

クリシスはシンにプリキュアの世界にいたいと思わないのかと尋ねる。

 

「・・・そうだな・・・」

 

シンはクリシスの質問に戸惑う。

 

「あいつらと別れるって考えると、ちょっと寂しくなるな。でも、俺はやっぱり元の世界に戻りたいって思ってる。あいつらには悪いけど、向こうには俺の仲間がいるし、故郷もある。それに、ここにいる間にも別の世界で危機が迫っているのかもしれねぇ。あの邪神のような奴が他の世界で何かをおっぱじめるのかもしれねぇ。そんな世界を見過ごすわけにはいかねぇんだ。」

 

シンはクリシスの質問に対し、そのように答える。

 

「・・・そうだよね・・・」

 

クリシスは寂し気な表情で俯く。

 

「なんでそんな事を?」

「・・・プリキュアがいる世界は時空の歪みで次々と怪獣が出て来てる。その問題を解決すると・・・多分、二度とシンと会えなくなる・・・」

「!」

 

シンはクリシスの返事に目を見開く。

 

「リコにも似たようなこと言ったな。けどな、それは永遠の別れじゃねぇ。プリキュアの皆が敵わねぇほど手強い奴が出てきたら、必ず駆けつけてくる。そう約束したんだ。二度となんてこたぁねぇよ。」

 

シンはクリシスを慰めるようにそう言う。

 

「・・・うん・・・でも・・・」

 

しかし、クリシスにはシンの慰めの言葉に受け止めなかった。

 

「!うっ!?ぐっ!」

 

クリシスは突然頭痛が起きて膝を付く。

 

「クリシス!?」

 

シンはクリシスを支えるように肩と腕を握る。

その時、湖上に空間の歪みが発生し、その歪みからシュモクザメのような外観をし、青白いゴツゴツした怪獣が現れる。

その怪獣の名は冷凍怪獣ラゴラス。

伊豆諸島に上陸して復活したグランゴンを一騎打ちした水棲怪獣である。

ウルトラマンマックスのスピードに翻弄され、最期にマクシウムカノンで敗れ去った。

 

「あいつはラゴラス!」

「うぅ・・・うぅ・・・!」

 

クリシスはまだ頭痛に苦しむ。

その時、ラゴラスの背後の陸上に空間の歪みが発生する。

その歪みから棘の付いた尻尾を持つ鉱物のような怪獣が姿を現す。

その怪獣の名は溶岩怪獣グランゴン。

龍厳岳の火山活動によって復活したラゴラスの宿敵である。

ラゴラス同様、マックスのスピードに翻弄され、最期にマクシウムカノンによって敗れ去る。

 

「今度はグランゴンかよ!」

 

ラゴラスはグランゴンの方に振り向いて威嚇する。

グランゴンもラゴラスの姿を見て唸り声を上げる。

ラゴラスはグランゴンがいる陸上に上陸し、グランゴンを襲い掛かる。

そのグランゴンがラゴラスに一撃喰らわれる前に右足を噛みつく。

ラゴラスはグランゴンの噛みつきに痛がる。

ラゴラスは噛みつかれた右足を振り回し、グランゴンから離れる。

グランゴンは尻尾で攻撃するが、ラゴラスはそれを受け止め、ハンマー投げの要領で振り回す。

ラゴラスはグランゴンを投げ飛ばす。

その先には宮殿がある。

 

「チィッ!」

 

シンはウルティメイトブレスからウルトラゼロアイを出し、自分の目にかける。

よってシンはウルトラマンゼロに変身する。

ゼロはラゴラスに投げ飛ばされたグランゴンを跳び蹴りで弾き飛ばし、そのグランゴンはそのままラゴラスに激突する。

ラゴラスはグランゴンの下敷きにされる。

ゼロはラゴラスとグランゴンがいる陸上に着地する。

 

「ゼ・・・ロ・・・」

「クリシスさん!」

「クリシス姉さん、今の地震・・・ゲッ!?また怪獣が出てきたの!?」

 

クリシスの後ろに2人の少女と緑色のカーバンクルがバルコニーにやって来た。

キュアエレメントこと新まのんと姉の真理奈、そしてまのんのパートナー・くるるである。

 

「すぐに皆に知らせないと!」

『待て!』

 

真理奈とまのんは頭から直接声が響き、後ろに振り向くと、黄色いカーバンクルがバルコニーにやって来た。

名前はリュイル。

 

『この国に災いを齎す獣が来る。』

「災いを齎す獣?」

「あいつらよりヤバい奴が?」

『あぁ。』

 

リュイルからグランゴンやラゴラスより強力な怪獣がトランプ共和国に向かってくることを聞き、驚きを隠せない真理奈とまのん。

 

「とにかく、クリシス姉さんをベッドに。」

 

真理奈はクリシスを寝かせる為、部屋に向かい、まのんはクルルを抱えて他のプリキュアにラゴラスとグランゴン、そしてリュイルが伝えた強力な怪獣の事を他のプリキュアに伝えに行く。

 

『それに、同時に現れた別の気配を感じる・・・』

 

リュイルはゼロ、ラゴラス、グランゴンとは別の新たな力を感じ取った。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、なのはとユーノは飛来した巨大生物を追うが、体格差も相まって、飛行スピードも2人より上である。

 

「くぅぅっ、追いつけない!それに体が小っちゃくなったのか、いつもの全力が出せないよ!」

「!待って、なのは!」

 

ユーノはなのはの手を引っ張って止める。

なのははユーノの視線の先、真上の方に向くと、空間の歪みが発生していた。

 

「ユーノ君!これって!」

「うん!デントの神殿で起きた現象と同じだ!」

 

なのはとユーノは空間の歪みを見て、この世界に来た時と同じ現象であることを示唆する。

その空間の歪みから、3人の少女と1人の少年が落下している。

 

「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?」

「う、うわあぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

「お、落ちてるぅっ!?」

「ここは、一体・・・!?」

 

4人の特徴からして、1人は赤と緑のオッドアイの金髪の少女、1人は青と紺のオッドアイの碧銀の髪のツインテールの少女、1人は茶髪のショートヘア—にアホ毛が伸びている少年、そして1人はベージュのロングヘアーの少女が先程の空間の歪みから現れたのだ。

 

「ヴィヴィオ!アインハルトちゃん!トーマ!リリィ!」

『浮遊制御。』

 

なのはの所持するレイジングハートは魔法で4人の少年少女の落下を防止する。

 

「止まった・・・」

「って、そこにいるのは!?」

 

金髪の少女はなのはとユーノの存在に気付く。

改めて紹介しよう。

まず、金髪の少女は高町ヴィヴィオ。

ジェイル・スカリエッティによって生み出されたオリヴィエ・ゼーゲブレヒトのクローンである。

〈JS事件〉解決後、なのはの養子として迎え入れた。

次に碧銀のツインテールの少女はアインハルト・ストラトス。

クラウス・G・S・イングヴァルトの子孫でDSAA格闘競技U-15のチャンピオンである。

ヴィヴィオとの模擬戦をきっかけに笑顔を取り戻した。

そして茶髪のアホ毛の少年はトーマ・アヴェニール。

ヴァイゼンの鉱山町の事件により、天涯孤独の身となった少年である。

エクリプスウィルスによりエクリプスドライバーとなる。

最後にベージュのロングヘアーの少女はリリィ・シュトロゼック。

ルヴェラ鉱山遺跡の研究施設で実験台にされた生命体型リアクトプラグである。

特務六課に保護された後、トーマと一緒に見習い隊員として活動していた。

 

「なのはママ!ユーノ司書長!どうしてそんなに小っちゃく・・・」

「ヴィヴィオ~っ!」

「わわっ!」

「もう二度と会えないかと思ったよ~!」

「いや、なのは。違うから。」

 

なのははヴィヴィオに飛びつき、涙ながら抱きついた。

ユーノはそんななのはにツッコむ。

アインハルトとトーマとリリィはそんななのはに苦笑いする。

 

「ととっ、こんなことしてる場合じゃなかった!」

 

なのはは我に返り、巨大生物の事を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

一方、ゼロはグランゴンとラゴラスと対峙している。

グランゴンは尻尾で攻撃するが、ゼロは側転で躱し、ラゴラスはゼロに殴りかかるが、ゼロはそれを受け止め、腹にパンチを入れる。

 

「へへっ!どうした!?」

 

ゼロは余裕そうにグランゴンとラゴラスを挑発する。

グランゴンとラゴラスはゼロの挑発行為に怒り、突撃する。

その時、突然暴風が起き、ゼロは吹き飛ばされそうになる。

 

「うおぉっ!?な、なんだ!?」

 

グランゴンとラゴラスは突然の暴風によりバランスを崩し、2体とも湖に落下する。

暴風が治まった後、ゼロは周囲を見渡すと、青い体をした巨大な翼を持つ鳥のような怪獣が地上に降り立つ。

宮殿からまのんとくるる、そして茶髪のロングヘアーの少女・マヤが出てくる。

 

「怪獣がもう一体!あれがリュイルが言ってた災いを齎す獣・・・?」

「・・・で・・・」

「え?」

 

まのんはマヤの様子がおかしい事に気付く。

 

「・・・なんで、蘇ったのよ・・・魔王獣・・・マガバッサー・・・!」

 

マヤは巨大な鳥の怪獣をマガバッサーと呼ぶ。

風ノ魔王獣マガバッサー。

電離層で眠りについていた悪魔の風と呼ばれていた風を司る魔王獣である。

世界中に台風を起こしたり、サハラ砂漠に大雪を降らせるなど自然現象を起こした。

 

「魔王獣って!?」

「・・・魔王獣はこの妖精の世界でいくつもの国を滅ぼした・・・バラージ王国もその国の一つなの・・・」

 

マヤは手を拳にして震え出す。

 

「私の故郷を・・・滅ぼしたバケモノよ!」

 

マヤは突然走り出す。

 

「あぁっ!?マヤさん!?」

 

まのんはマヤを止めようとするが、まのんの目の前に空間の歪みが発生し、サハギンの集団が現れる。

サハギンの正体は半魚人兵士ディゴン。

水棲生命体スヒュームが使役する遺伝子改造兵士である。

スーパーGUTSの母艦クラーコフに潜入するが、スーパーGUTS隊員に掃討された。

 

「また空間の歪みが・・・!」

 

まのんは急いで変身しようとするが、すぐそこまでディゴンが襲い掛かってきている。

変身に間に合いそうにない。

その時、まのんの横に通り過ぎるように色取り取りのクリームがディゴンの動きを止める。

 

「まのんちゃん!」

 

まのんは振り向くと、キラキラ☆プリキュアアラモードのキュアホイップ、キュアカスタード、キュアジェラート、キュアマカロン、キュアショコラ、キュアパルフェがいた。

 

「皆さん!」

「大丈夫だった?」

「は、はい!なぎささん達は?」

「城内にもこいつらが出てきたから、その退治と中の人達の避難をさせてる。」

 

ジェラートは他のプリキュア達の事をまのんに教えた。

 

「マヤちゃんはどうしたんだい?」

「それが、あの怪獣を見た途端、先に走り出して・・・」

「じゃ、まずはこいつらを!」

「はい!」

 

まのんはジェラートの提案に乗り、キュアエレメントに変身して、目の前のディゴンの集団に立ち向かう。

一方、ゼロはマガバッサーと立ち会っていた。

ゼロはゼロスラッガーを飛ばす。

しかし、マガバッサーはゼロの攻撃を躱す。

その後もゼロスラッガーはマガバッサーを追うが、マガバッサーは方向転換し、羽根を飛ばす。

羽根のいくつかはゼロスラッガーに当たって起爆し、そのままゼロに襲い掛かる。

ゼロスラッガーはゼロからやや離れた所に突き刺さる。

 

「チッ!まるで自然災害そのものを相手にしてるみたいだぜ・・・!」

 

ゼロは手を拳にして、口元を拭う素振りをしながらそう言う。

マガバッサーは着地して、マガ衝撃波を繰り出す。

ゼロはマガバッサーの攻撃に怯む。

マガバッサーは飛び上がり、ゼロの前にホバリングして鉤爪で攻撃し、着地した後、翼でゼロを殴りつける。

ゼロは地面に倒れ、マガバッサーはゼロを踏みつける。

その時、マガバッサーの頭部にピンク色の光弾が命中され、マガバッサーは怯み、ゼロから離れる。

ゼロは起き上がり、マガバッサーがいる所とは反対方向に振り向くと、なのはとユーノがいた。

 

「大丈夫ですかー!?」

「!?お、おぉ!」

 

ゼロは先程マガバッサーを退け、自身を助けたのは、なのはとユーノであることに驚く。

 

(こんな子供が・・・それにプリキュアじゃねぇ・・・!)

 

ゼロはなのはの格好を見て、プリキュアじゃないことに気付く。

一方、エレメント達の方も、願ってもない助っ人が来る頃だった。

 

「ハァ、ハァ・・・多すぎる・・・」

「エレメント、大丈夫?」

「はい・・・!」

 

エレメントはディゴンの軍団を相手に苦心し、ホイップに支えられる。

しかし、その隙に1体のディゴンがエレメントとホイップを襲い掛かる。

その時、ディゴンの側頭部に虹色の光弾が命中する。

ディゴンはそれによって吹き飛ばされる。

ホイップとエレメントは先程吹き飛ばされたディゴンとは反対方向に振り向くと、ヴィヴィオ、アインハルト、トーマがいた。

 

「大丈夫?」

「は、はい!」

「あなた達は!?」

「話は後です!」

「まずはこいつらを!リリィ!」

『うん!サポートは任せて!トーマ!』

 

エレメントとホイップはヴィヴィオ達の言う通りにして、ディゴンの群れを相手にすることになった。

ゼロは立ち上がり、マガバッサーの方に振り向く。

マガバッサーはいつでも戦えるようになっていた。

ゼロはそんなマガバッサーに対し、戦う構えをとる。

なのはとユーノもゼロを援護するために魔法陣を展開する。

ゼロはマガバッサーに飛び込み、攻撃を開始する。

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