ウルトラリリカルキュアファイト《リメイク》 作:JINISH
2学期がスタートし、期末テストを終えたまのん達は後日、たからとみ市に訪れた。
そこで、ハピネスチャージプリキュア、キラキラプリキュアアラモード、デリシャスパーティプリキュアが連れたウルトラマンタイガ、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンフーマは互いの再会を果たす。
更にたからとみ市でギフト・フェアリーズのリーダーであり、キュアシルフィーである姫矢レンと再会する。
まのん達がレンの案内でギフト・フェアリーズの活動拠点に向かう中、まのん達とは別にたからとみ市に訪れた者がいた。
「なんとなくこの町に下りてきたけど、結局手掛かりが掴めへんな・・・」
「そうだね、どの町にもプリキュアとかウルトラマンとかの言葉が聞くし・・・」
その人物はフェイトとはやてだった。
「この世界はプリキュアって言うのが活躍していた世界で、ウルトラマンはミッドチルダとは別の平行世界から来たって事になるね。」
「そうやな、プリキュアは見た感じ中学生くらいの女の子が変身した娘や言うんは分かったけど、ウルトラマンに関しては敵か味方かはまだわからへんな・・・」
フェイトとはやては、現在自分達がいる世界の事を纏める。
この世界は二人が知る地球でもミッドチルダでもなく、プリキュアが活躍している地球である事。
更にもう一つ、妖精の世界が存在している事。
ウルトラマンは時空管理局と同様に空間の歪みに巻き込まれて、この世界に彷徨っていた事。
加えて、ウルトラマンだけではなく、怪獣が世界各地で出没していた事。
フェイトとはやては現在判明している事を纏めた。
ただ二人は神戸で出会ったウルトラマンゼロは敵なのか味方なのかは判断しかねた。
「ギャアァッ!!」
その時、フェイトとはやては女性の悲鳴を耳にし、その場所へ向かう。
悲鳴がした場所に到着し、フェイトとはやてが見たのは、上下に分かれるように真っ二つになった自動車と胸部に横一文字に斬り裂いたような大きな切傷を負った女性の姿だった。
「こ、これは・・・!」
はやてとフェイトは自動車に乗っている女性に近づく。
フェイトは女性の頸動脈に触れて、息があるか確かめるが、息がしていない事を確認し、彼女はもう死んだと判断した。
(車を中にいる女の人ごと真っ二つに切断する程の凶器を使ったんか?そやったら一体・・・?)
はやては状況からして、車に乗っていた女性が車を真っ二つにする程の凶器で殺害されたと判断する。
車内にいる女性と共に切断すること自体有り得ない話だが、目の前の現実を目の当たりにしてそう判断せざる得なかった。
なら、どんな凶器を使って女性を殺したのか・・・
その時・・・
「良美・・・?」
フェイトとはやての背後から女性の声が聞こえ、振り向くと、車に乗っている女性とそっくりな女性がいた。
「良美!」
彼女は車に乗っている女性・良美に対し、血相を変えて駆けつけ、呼び掛けたりするが、すでに死んでしまっているので返事するわけがない。
「貴方達、良美に何をしたの!?」
「落ち着いてください!」
「ウチらも偶然現場に駆けつけて来ただけです!」
フェイトとはやては彼女を宥める。
二人が悲鳴を聞いて、良美と呼ばれる女性が死亡した所を目撃した事を話した。
それを聞いた彼女は冷静になってフェイトとはやてに謝る。
「ごめんなさい、良美があんなことになって、取り乱して・・・」
「気にせんといて下さい。」
「私達もビックリしましたから。」
フェイトとはやては誤解を解かれて一安心し、謝った女性に気にするなと許しを請う。
「それで、あなたは?」
「和崎宏美よ。車に乗っているのは、妹の良美。この町に住んでるの。」
女性は自らを和崎宏美と名乗る。
「八神はやて言います。」
「フェイト・T・ハラオウンです。」
フェイトとはやても名前を宏美に伝える。
その後、はやては一先ず警察に連絡し、警察が来るまで待つ事にした。
警察が来た後、現場の最初の目撃者であるフェイトとはやてに事情聴取をするが、心当たりがなかった。
現場にも凶器を思わしき物もなく、犯人を見たという目撃者もいなかった。
何より、自動車を真っ二つにする程の切れ味を持つ凶器なんて聞いた事がない。
結局の所、捜査は中断し、真相は闇の中に消える事になった。
しかし、フェイトとはやては違う。
フェイトとはやては時空管理局。
並みの警察官では諦めるだろうが、魔導技術を持ち、10年以上ものの数多くの事件を解決してきた彼女達はこんな事で諦めるわけはない。
「はやて・・・」
「分かっとる。こんなん放っとけるわけないわ。」
フェイトとはやてはこの事件を引き起こした犯人を捜そうと決心した。
その様子を見た宏美は薄ら笑いを浮かべる。
その頃、まのん達はギフト・フェアリーズの一人・姫矢レンの案内の下、芸能事務所の森のフクロウの中にいた。
「Bravo(凄い)・・・スタジオに劇場にプール・・・何でもあるよ。」
「ボク達はここを拠点にしてるけど、基本的にはイスラフィール学園っていうアイドル養成アカデミーに通っているから、生徒じゃないサァラはここで世話になってるんだ。」
「へぇ~・・・」
まのんは初めて見る芸能事務所の中に感動する。
「アイドル活動で忙しいと思ったけど、ちゃんと学校通ってるのね・・・」
「そりゃそうだよ。まだ子供だもん。」
エクセルはレンがちゃんと学校を通っている事に安心していた。
「じゃあ、本番まで仕上げてくれよ。」
「はい、勿論です!」
エクセルは聞き覚えのある声を耳にし、その声がした方に目を逸らす。
トーマとリリィも聞き覚えがあるそうなのか、エクセルと同様に振り向く。
そこには、癖のある黒髪をしたヘソ出しの服装をした女の子がいた。
「アイシス!」
「へ?」
アイシスと呼ばれた少女が振り向くと、すぐにパァッと明るい表情になる。
「トーマ!リリィ!」
アイシス・イーグレット、ルヴぇラ北部の港町でフリーマーケットをしている時にトーマとリリィが出会った少女。
その正体は人材派遣会社・イーグレット・セキュリティ・サービスの代表取締役の娘である。
多種多様の効果を持つ爆薬の使い手で、時空管理局で世話になった時も頼りにされている。
「無事だったんだ。」
「会えないかと思ったよ。」
「それはこっちのセリフ!」
トーマとリリィはアイシスとの再会に喜びを分かち合う。
「アイシスも空間の歪みに巻き込まれて?」
「エクセル、久しぶり。そうなんだよ。近くの公園でフリーマーケット始めたら、ここのデザイナーさんに声を掛けられて、レン達の衣装作りを始めたんだよね。」
アイシスはエクセルとトーマ達にプリキュアの世界に彷徨ってからの経緯を話した。
たからとみ市でフリーマーケットを始め、資金集めをしていた所、森のフクロウのデザイナーに誘われ、ギフト・フェアリーズの担当スタイリストを始めたようだ。
レンも「あの時、衣装を作ってくれる人募集中だったんだ。」と補足するように話した。
(トーマさん、リリィさん、よかったね、お友達に会えて。)
まのんはアイシスとの再会を果たしたトーマとリリィを見て安心する。
「あなたね?」
「ん?」
まのんは後ろから声を掛けられて、振り向くと、金茶色の髪の女の子と、ターコイズブルーのポニーテールの女の子が歩み寄ってきた。
「フランスのコンサートでバックダンサーの代理をした娘って。」
「Youの事はレンとサァラから聞いたよ。」
「あなた達はギフト・フェアリーズの?!」
「えぇ。アタシは柊シトラよ。よろしく。」
「Nice to meet you!Meはルチア・サンチェス!American peopleだよ!」
金茶色の髪の女の子は柊シトラと名乗り、ターコイズブルーのポニーテールの女の子はルチア・サンチェスと名乗った。
まのん達も自己紹介を済ませる。
「柊シトラにルチア・サンチェス・・・」
「ヴィヴィオ、あの娘達って、どんなアイドルなの?」
「シトラは全日本カラオケ大会とダンス大会で優勝したアイドルなんだって。しかも、歌とダンスだけじゃなく、お料理も得意で、YouTubeで料理レシピ動画を投稿した事があるの。それで男性と女性からの人気が高いんだ。」
「それがきっかけで料理番組にも出た事があるんだよ。」
「しっかりしてるわね・・・」
エクセルはヴィヴィオとリオからシトラの説明を聞いた後、彼女の方を見て、家庭的で面倒見が良く、真面目な優等生タイプだと印象付ける。
「一方のルチア・サンチェスはね、ギフト・フェアリーズの中で運動神経が良くて、スポーツバラエティ番組に出た事があるアイドルなんだよ。運動神経がいいから、当然ダンスも得意なんだ。」
「それだけじゃなくて、アメリカではコメディ映画の主人公をやった事があって、それが面白いって好評なんだって。」
「映画の主役もやってたんだ・・・」
コロナとヴィヴィオからルチアの事を聞いたエクセルは、自分と同い年なのに俳優業も熟すなんて信じられないと思っている。
「私と同い年なのに凄いね~って思ってる?」
「へっ!?なんで!?」
「Meを見た時、顔に出てるよ?」
「え?マジ?(私の思ってる事を言い当てるなんて、観察力あるわね・・・)」
ルチアに言い当てられて図星になるエクセル。
「二人はもう仕事終わったの?」
「えぇ。サァラとフルーラもミハルの仕事が終わったら食堂で合流するって。」
「Me達もこれから行くトコだよ。」
レンは二人の仕事は終わったのか確認した所、すでに仕事が終わり、これから食堂に行くところだそうだ。
「ミハルって娘がもう一人のメンバーなのよね?」
「はい、東雲ミハルさん。サァラさんと同い年だけど、ギフト・フェアリーズのサブリーダーを務めてるんです。3年前からアイドル業やっていて、6人の中でベテランの実力を持ってるんです。格闘技も習っていて、アクション映画にも出演した事があり、レンちゃんの映画にも出た事があるみたいですよ。」
「レンの映画にも共演した事があるんだ・・・」
ミハルの実績を聞いたエクセルは、まのんの言う通り実力の高いアイドルだなと感心した。
その時、グゥ~、と耳に残る程の音が聞こえる。
「腹ペコった~・・・」
「いや、アンタの腹の音かい!?」
「もう、ゆいったら相変わらずね。」
今の音はゆいの腹の虫だった。
エクセルとローズマリーはそんなゆいにツッコミを入れる。
「今の音聞くとMeも何か食べたくなったよ。」
「もうすぐ昼だし、食堂に行こっか?」
「賛成!」
「ゆうこのごはん、楽しみ~!」
まのん達はレンの案内で食堂へ向かう。
その途中、エクセルのファンタジラインに着信音がなり、取り出すと、メールの受信が確認された。
アプリを開いて、メールの内容を見たエクセルは真剣な表情になる。
一方・・・
「野菜ピラフにポテトサラダにコーンポタージュ・・・」
「野菜を使った料理ばっかですね?」
「ごめんね?私達、姉妹揃ってベジタリアンだからお肉やお魚を食べないの。」
フェイトとはやては宏美の家にお邪魔しており、現在昼食を摂っている所である。
「それにしても、驚いたわ。目の前で人が死んでいるのに、平然と調べたり、お巡りさんに連絡したりするものだから。」
「あ、アハハ・・・いろいろありまして・・・」
フェイトとはやては宏美の言葉にドキリとする。
二人は元々、時空管理局であらゆる事件現場に足を踏み入れたが、今は空間の歪みの影響で小学生くらいの背丈になっている為、自分は公安の者ですと言っても信用できないだろう。
「深くは聞かないわ。それより、死んだ妹の為にも、何か分かったらこうしてお話ししましょう。」
「はい、よろしくお願いします。」
「ご協力感謝いたします~。」
フェイトとはやては良美を殺害した犯人を捕まえるべく、たからとみ市の巡回を行う予定を決める。
宏美も協力してくれるようだ。
まずは腹ごしらえをするフェイトとはやて。
その様子を見ていた宏美は、二人に気付かれないようににやける。
その頃、まのん達は森のフクロウの食堂で腹ごしらえする為、レンの案内により、食堂に足を踏み入れた。
そこで、赤茶色の髪の少女、マルーン色の髪の少女、褐色肌が特徴の黒髪の少女がいた。
その内二人には面識があった。
「フルーラ!」
「サァラさん!」
「エクセル、ミコト、セレナ!久しぶりね!」
「まのんちゃん、ヴィヴィオちゃん達も!」
マルーン色の髪の少女、フルーラ・グウェン。
九尾の狐事件でスピカ、ネッシー、ランスロットと共に戦ったプリキュアの一人、キュアエスニックである。
そして、夏休みの最後に開催した妖精学校の第二プリキュアパーティの時に参加していたキュアナインテイルことルナ・グウェンの姉である。
一方の褐色肌の少女は、サァラ・イルハーム。
まのん達が企画した『マヤの全国謝罪巡礼ツアー&海外プリキュアとの共同作業』により、フランスに訪れた所を出会った。
彼女が捻挫した事により、代役としてまのんをバックダンサーを務める事になった。
あの後、サァラの体調は回復し、活動復帰できたとの事。
「今日は真理奈とシンさんは一緒じゃないの?」
「えぇ、詳しい事は後で話すわ。」
真理奈とシンがいない事に気付いたフルーラは、エクセルにどうしたのかと聞くも、エクセルは後で話すと言い返す。
「まのんちゃん、あの時はどうもありがとう。」
「いえいえ。サァラさんこそ、足が治ってよかったです。」
まのんはサァラの捻挫が治った事に安心する。
「ミハル、お疲れ様。もう仕事終わったみたいだね?」
「あぁ。アイシスが衣装合わせを手伝ってくれたおかげだよ。」
レンは赤茶色の髪の少女とグータッチする。
「そこにいるのが、例の?」
「うん。新まのん。サァラの代わりにバックダンサーをやってくれたんだ。」
「は、初めまして、新まのんです!」
「東雲ミハルだよ。真理奈は元気か?」
「お姉ちゃんを知ってるんですか?!」
赤茶色の髪の少女は東雲ミハルと名乗る。
まのんはミハルが真理奈の名前を聞いて驚いた。
「あぁ。東京でジークンドーを習った時にちょっとね。」
「もう、お姉ちゃんったら・・・ミハルさんの知り合いなら言ってくれてもいいのに・・・」
「やれやれ、アイツの秘密主義も相変わらずだな。」
まのんは真理奈とミハルの関係を教えてくれなかった事に頬をむくれる。
ミハルはそんな真理奈に苦笑いする。
揃った皆は、昼食を摂ることになった。
ゆうこが作ってきたおおもりご飯の弁当だけでなく、シトラとルチアが買ってきた寿司とケーキも置いてあった。
人数が人数なので、ミハルは「・・・ていうか、狭・・・」と小さい声でツッコミを入れる。
「デリシャスマイル~♪」
「やっぱゆうこのごはんは最高だね~♪」
「態々ありがとね、ゆうこ。」
「どういたしまして。」
ゆいとひめは頬が落ちそうな表情で言う。
レンはゆうこに手作り料理を持って来てくれたことに礼を言う。
「Americanの料理もいいけど、Japaneseの料理も最高だよ。そうは思わない?シエル。」
「えぇ、そうね。C’est bon(美味しい)。」
アメリカ出身のルチアは日本の料理が好物なので、好評なコメントを言う。
フランス帰りのシエルにとっては、ルチアの気持ちが分かる為か、同意の感想を漏らす。
「あなた達ってパティスリーをやってたんですって?」
「うん。キラキラパティスリーって言って、アニマルスイーツを作ってたんだ。」
「アニマルスイーツ?!見てみたい!」
「今度作ってあげるね。」
いちごとシトラはアニマルスイーツの事で持ち切りになっていた。
「まのん、そろそろ聞いてみたら?」
「あ、はい。レンちゃん、あの時の話の続きなんだけど・・・」
「あ、うん。名刺の事だよね?」
まのんはエクセルに促され、レンに自分に名刺を渡した理由を聞いてみる。
「単刀直入に言うね?ギフト・フェアリーズに入って、ステージに上がってみない?」
レンの口から突拍子のない発言に、まのんは勿論、ヴィヴィオ達も驚く。
一方のミハル、フルーラ、ルチア、シトラ、サァラは呆れたり、苦笑いしたり、溜息吐いたりする。
そう、レンがまのんに名刺を渡した理由は、ギフト・フェアリーズにスカウトし、一緒にアイドルをやろう、という事である。
『G.F(ガーディアン・フォース)ショートドラマ』
第十二話 空間の歪み
シャンティは現在、空中都市ビュエルバにあるルース魔石鉱に訪れていた。
G.F本部の報告によると、シド大公が治めるリンドブルムで開催される狩猟祭の為にモンスターの搬入を行なった所、その狩猟祭のメインであるグリフォンが逃げ出され、そのグリフォンがルース魔石鉱に潜んでいるとの情報が入り、魔石の採掘に難航した採掘場の作業者からの依頼でグリフォンの討伐を願い出ており、シャンティとフライヤが出向いたのだ。
ちなみにリンドブルムからの話によると、狩猟祭にメインとして出す予定だったグリフォンの代わりにデュアルホーンを出す事になった。
ルース魔石鉱の奥に入ったシャンティとフライヤはグリフォンに遭遇し、戦闘の最中となっている。
シャンティ「やあっ!」
フライヤ「フッ!」
シャンティとフライヤはそれぞれの武器を使ってグリフォンを攻撃する。
しかし、グリフォンはホワイトウィンドで自らのダメージを回復する。
シャンティ「流石はトレノのナイト家で腕試しに使っただけの事はある・・・!手強いな・・・!」
フライヤ「じゃが、どうという事ではない。回復に追いつけないように畳みかけるぞ!」
シャンティ「はい!」
シャンティとフライヤはすかさず攻撃を続ける。
数分後、二人はグリフォンの討伐に成功した。
任務を終えた二人はビュエルバに戻り、G.F本部に通信で報告を済ませる。
G.F本部に帰還する前に酒場で休息を取るシャンティとフライヤ。
フライヤ「ご苦労じゃったな、シャンティ。」
シャンティ「こちらこそ。フライヤさんの助けがなければ、危ない所でしたよ。」
フライヤ「フフフ・・・まだまだ精進が足りんな?」
シャンティ「あ、アハハ・・・恐れ入ります。」
シャンティは苦笑いする。
フライヤ「モンスター討伐の依頼は慣れたか?」
シャンティ「はい、フィガロで兵士として活動した頃、砂漠に棲むモンスターと何度も戦った事がありましたし、サウスフィガロでは住人が悩ませているモンスターを退治した経験がありますから。」
シャンティはモンスター討伐はもう慣れたと答えた。
シャンティ「しかし、最近はモンスターの活動が活発になっています。イーファの樹の周囲に霧が出てきて、霧の魔獣が大量発生したと報告が上がっていましたし、ナギ平原やキノコ岩街道ではシンはすでに消滅されたはずなのに、シンのコケラが現れたと報告を受けています。」
フライヤ「あぁ。エクスデス城跡も日に日にモンスターが増え続けておる。あそこは人が住める環境ではないから状況が掴みにくいが、確かな報告じゃ。その他にも、空間の歪みの影響か、中には人型になって言葉を話せる程の知性を持つようになったモンスターも出て来ておる。」
シャンティやフライヤは深刻な顔をし始めた。
イーファの樹から発生した霧、エボン=ジュが召喚した死の螺旋の産物であるシン、既に解決された問題が何らかの形で息を吹き返すように復活し、活動を始めている。
モンスターが増殖し、人が住めなくなる環境が増え、更には空間の歪みの影響で人語を発するモンスターも誕生していた。
問題が山積みになっている状況にある。
シャンティ「時期的に言えば、シンのコケラや霧の発生も空間の歪みが影響しているって事なんですね・・・」
フライヤ「うむ、ウルトラマンが戦っていた怪獣達や、ミッドチルダという異世界の者が作った機械兵器もそれに関与しておるらしいしな・・・」
二人の話からして、先程言っていた霧の発生やシンのコケラも空間の歪みと関係しているのではないかと考えている。
フライヤ「そういえばシャンティ、ビーカネル島で見つけた・・・アドベンチャーじゃったか?その機械の持ち主はまだ判明しておらんのか?」
シャンティ「あ、はい。搭乗者の身元は分かりませんが、ミッドチルダから時空移動してきた事が判明しました。それも、空間の歪みが発生する前に。現在もドラクロア研究所で調査しておりましたが、未だ進展していません。」
フライヤ「うむ・・・その搭乗者は、こうなる事を予想しておったのだろうか・・・?」
フライヤはシャンティとリュックから受けた報告を思い出し、シャンティに尋ねた。
シャンティとリュックがビーカネル島で発見した時空移動メカ・アドベンチャーのパイロットの正体が分からないまま。
空間の歪みと関連性があるのかも不明。
頭が捻る思いである。
フライヤ「考えても致し方あるまい。今は世界各地の問題を解決するのが先じゃ。」
シャンティ「・・・そうですね。」
フライヤ「本部に戻ったら訓練を行なおう。お前は戦いの最中に棒をよく落とすから直さねばならんからな。」
シャンティ「えっ!?いや、あれは落としたんじゃなくて、モンスターに弾き飛ばされて・・・」
フライヤ「似たようなものじゃろう。兎に角、稽古に付き合ってもらうぞ。」
シャンティ「うぅ・・・はい・・・」
シャンティは誤解だと伝えるが、フライヤに言われるがままに頷く。
シャンティは今までの任務でよく敵に自分の武器を弾き飛ばされ、結局春光拳で片付けている為、気にしてはいなかったが、フライヤに言われるまで自分の精進の足りなさに痛感する。
~~~~~完~~~~~