ウルトラリリカルキュアファイト《リメイク》   作:JINISH

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ユグドラシルの残党

すこやか市に現れた水ノ魔王獣マガジャッパ。

そのマガジャッパの前にウルトラマンビクトリーが降り立つ。

しかし、マガジャッパの体から放つ悪臭により苦戦するビクトリー。

その時、ウルトラマンギンガが介入し、共にマガジャッパを倒すことができた。

湖付近に現れたフログロスもエクセルが変身するキュアスピカによって倒される。

悪臭が残っている湖もヒーリングっどプリキュアの活躍により元通りとなった。

次の日、はなからの電話で、なのは達は小泉学園にいると聞き、すこやか市を後にして、なのは達の元に向かった。

ちょうどその頃・・・

 

「あの人、どこにいるのかしら・・・この街のどこかにいると思ったんだけど・・・」

 

小泉学園でキョロキョロしながら移動するミコト。

ミコトが捜しているのは、昨日出会ったシンである。

ミコトは昨日の登校日の帰り、シンを捜しに行ったが、見当たらなかった。

ミコトがシンを捜しているのは、昨日の事故の事で謝りたかったからである。

ミコトはあっちこっちへと走り回る。

 

「早乙女?何やってんの?」

 

ミコトは突然声を掛けられてドキッとする。

振り向くと、そこには真理奈がいた。

 

「真理奈さん!」

「さっきからキョロキョロして。昨日の登校日の時、落とし物でもしたの?」

「そう言うわけじゃないですけど・・・」

 

真理奈はミコトの挙動不審振りに首を傾げる。

その後、ミコトは登校日当日、バスがエンジントラブルによって遅刻しそうになった時、歩道橋から飛び下りた瞬間、自分のスカートが筋トレをしていた男に被せた状態、つまり自分のスカートの中をその男に見られたという事になった。

その筋トレをしていた男は言うまでもなくシンである。

ただ、ミコトはその男の名前を聞かなかったので知らない。

その時のミコトは頭が混乱していたので、本人に事情も言えなかったし、遅刻しそうになったとはいえ、謝り方が悪かった。

だからミコトはその男に会って、ちゃんと謝ろうと思って町中探し回っていたのである。

 

(シン兄さん、こんな所に来てまで筋トレしてたのかよ・・・つーか、そんなハプニングが起きてたんてね・・・)

 

真理奈はミコトの話を聞いて、その男の事をシンだと気付き、大貝町のぶたのしっぽ亭で居候していたシンが小泉学園まで来て筋トレしていた事と、ミコトにラッキースケベをやらかした事に呆れていた。

 

「あー・・・早乙女?その人の事知ってる気がするわ。」

 

真理奈は他人事のようにシンの事を知っているとミコトに言う。

 

「本当ですか!?で、彼はどこに?」

「少なくともこの町には住んでないわ。大貝町の洋食店で居候してる。」

 

真理奈はミコトにシンが小泉学園にはいなく、大貝町にいることを教える。

 

「あ、あの!そこに連れて行ってくれませんか!?」

「うおっ?!いきなり顔近付けんな!まぁ、別にいいけどさ・・・」

「ありがとうございます!」

 

ミコトは真理奈に懇願すると、真理奈からOKを貰う。

 

(まぁ、シン兄さんの事だから怪獣退治に出払ったんだろうけど・・・)

 

真理奈はシンがゼロになって怪獣退治に向かったはずだから、そう簡単に会えるものではないと予想する。

だからと言って、今のミコトの話の内容からして、ミコトもそうだが、シンにも謝った方がいいと真理奈は思う。

真理奈とミコトはすぐに大貝町に向かおうとしたが、突然近くで爆破を起こした。

2人は悲鳴を上げながらしゃがみ込む。

真理奈達は爆破した方向に振り向く。

 

「ホシイナ~!」

「ナ~ケワメ~ケ~!」

 

真理奈達が見たのは、ジェット機のホシイナーとカマキリのナケワメーケである。

 

「ヒッ!?む、虫!?」

「ホシイナーにナケワメーケ!?ユグドラシルはとっくにトランプ共和国やホープキングダムにとっ捕まえられたはずなのに!?」

 

ミコトはカマキリナケワメーケを見て身じろぎする。

真理奈はジェット機ホシイナーとカマキリナケワメーケを見て驚きを隠せなかった。

ホシイナーとナケワメーケはユグドラシルが使役していた物だが、トランプ共和国とホープキングダムの協力の基に拘束した為、ホシイナーとナケワメーケを使う者はいないと思った。

しかし、そのホシイナーとナケワメーケが目の前にいる。

真理奈とミコトはとりあえず、ジェット機ホシイナーとカマキリナケワメーケから逃げ出す。

その時、逃げた先に軽装備の鎧を着込んだ男たちが立ち塞がった。

 

「なによ、アンタ達!?」

「そこまでだ。ウルトラマンティガ。」

「イヴィルアイの借りを返させてもらうぞ。」

 

軽装備の男達は真理奈にそう言い出す。

 

(イヴィルアイ!?まさかこいつら、あの時の!?)

 

真理奈は目の前にいる軽装備の男達の発言からして、バラージ王国のダンスホールの扉の前を見張っていたユグドラシル兵だと気付く。

 

「そこの娘共々、バラージ王国に来てもらう。ホシイナー!ナケワメーケ!」

「ホシイナ~!」

「ナ~ケワメ~ケ~!」

 

一人のユグドラシル兵の命令で真理奈とミコトに近付くジェット機ホシイナーとカマキリナケワメーケ。

その時、突然ジェット機ホシイナーとカマキリナケワメーケが背後から衝撃を受け、遠くに飛ばされた。

 

「なにっ!?」

「何者だ!?」

 

ユグドラシル兵は突然の流れに驚きを隠せなかった。

ユグドラシル兵はジェット機ホシイナーとカマキリナケワメーケがいた所に振り向くと、キュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナスがいた。

 

「ブラック!ホワイト!ルミナス!」

「大丈夫ですか!?」

「早くこの子を!」

 

真理奈はホワイトの言葉に従い、この場から去った。

 

「待て!」

 

ユグドラシル兵は真理奈とミコトを追いかける。

ブラック達はジェット機ホシイナーとカマキリナケワメーケの相手をする。

 

「登校日を終えたばっかなのに、ユグドラシルが出てくるなんて、有り得ない!」

「全員捕まったと思ったんですが・・・」

「とにかく、ホシイナーとナケワメーケを浄化して、ユグドラシルを追いましょう!」

 

ジェット機ホシイナーはウィングの下のミサイルを発射し、カマキリナケワメーケは両腕の鎌を振って三日月状の風の刃を放つ。

ルミナスはそれをバリアで防ぐ。

ブラックは今も発射し続けているジェット機ホシイナーの攻撃を躱し、蹴りでジェット機ホシイナーの腹に一撃を入れる。

ホワイトはカマキリナケワメーケが鎌を振り下ろした瞬間、ホワイトはそれを受け流し、鎌を掴んで放り投げる。

それによってカマキリナケワメーケはジェット機ホシイナーにぶつかり、そのまま地面に叩きつけられる。

 

「ルミナス・ハーティエル・アンクション!」

 

ルミナスはルミナス・ハーティエル・アンクションを放ち、ジェット機ホシイナーとカマキリナケワメーケの動きを封じた。

 

「今よ、ブラック!」

「うん!」

 

ブラックとホワイトは互いの手を繋ぐ。

 

「ブラックサンダー!」

「ホワイトサンダー!」

 

ブラックとホワイトはもう片方の手を頭上に掲げると、黒と白の稲妻が集約する。

 

「プリキュアの美しき魂が!」

「邪悪な心を打ち砕く!」

「プリキュア・マーブル・スクリュー・マックス!」

 

ブラックとホワイトはプリキュア・マーブル・スクリュー・マックスを放つ。

それによってジェット機ホシイナーとカマキリナケワメーケは元のジェット機の模型とカマキリに戻った。

ブラック達は真理奈達が逃げた先に振り向き、ユグドラシルの後を追った。

一方、真理奈達を追いかけたユグドラシル兵は、真理奈達が見失い、キョロキョロと探していた。

兵士達は今、小泉学園駅前にいる。

 

「くそっ!どこ行った!?」

「おい!そっちは見つけたのか!?」

「いや、見つからなかった・・・」

「くそっ!」

 

兵士達は互いの情報を共有させるが、どれも真理奈を見つからなかったという事だけだった。

 

「今の騒動で野次馬共が次々と・・・」

「一旦退却するぞ。」

 

兵士達はオレンジ色の宝石を頭上に掲げると、瞬間的に消えた。

しばらく経った後、90Lの丸型のゴミ箱の蓋が浮き上がる。

そのゴミ箱の中から真理奈とミコトが出てきた。

真理奈達はゴミ箱の中にはゴミ袋以外何も入っていないので、中に入れたのだ。

それが幸いし、ユグドラシル兵をやり過ごすことができたのである。

 

「フゥ・・・なんとかやり過ごしたか・・・」

「うぅ・・・まさかゴミ箱の中に隠れるなんて・・・」

 

真理奈とミコトはゴミ箱から出る。

 

「真理奈さん、今の人達って・・・」

「えぇ。まのんがメールで伝えたユグドラシルよ。」

 

真理奈は先程の兵士達がユグドラシルであることをミコトに教えた。

 

「・・・ったく、何がどうなってんのよ?」

 

真理奈はゴミ箱の蓋を戻しながらユグドラシルが小泉学園に来た事に疑問を感じる。

その時、どこからか獣の咆哮が響き渡る。

真理奈はもしやと思い、空の方に見上げる。

真理奈の察した通り、空間の歪みが発生していた。

その歪みから両頬に赤い袋のような物体を持つ鳥のような怪獣が現れた。

その怪獣の名は火山怪鳥バードン。

ウルトラマンタロウとゾフィーを倒したことがある怪獣である。

両頬の毒袋で毒を生成して、嘴でタロウとゾフィーを倒した。

 

「怪獣!?」

 

真理奈とミコトはバードンの登場に驚く。

バードンは真理奈達の方に視線を移す。

 

「やっべぇ・・・逃げるわよ!」

 

真理奈達は直ぐ様逃げ出す。

バードンはそんな真理奈達を追う。

 

「キャアァッ!」

 

ミコトは逃げる際中転んでしまう。

 

「早乙女!」

 

真理奈はミコトの許に駆け寄り、立たせようとするが、バードンがもうすぐそこに来ていた。

バードンは嘴を大きく開いて真理奈とミコトを襲う。

真理奈はミコトを庇うように蹲る。

 

「させるか!」

 

その時、バードンが何者かに蹴り飛ばされ、背中に叩きつけられる。

その正体はゼロである。

 

「ぽっと出のテメェが人間を餌にしようなんざ、2万年早いぜ。」

 

ゼロはバードンに軽く挑発する。

バードンは立ち上がり、ボルヤニックファイアを放つ。

ゼロはルナミラクルゼロのタイプチェンジし、ミラクルゼロスラッガーを展開し、竜巻を形成して、バードンの火炎放射を掻き消す。

バードンは飛翔し、ゼロに突撃しようとする。

ゼロはゼロスラッガーを両手に持ち、すれ違いざまにバードンの毒袋を斬った。

バードンは自身の毒袋が斬られた事で、また地面に叩き落とされる。

ゼロはストロングコロナゼロにタイプチェンジし、バードンの許に近寄る。

 

「そんなに飛びてぇなら、俺が飛ばしてやるぜ!ウルトラハリケーン!」

 

ゼロはバードンを捕まえ、ウルトラハリケーンで天高く飛ばす。

 

「ガルネイトバスター!」

 

ゼロはガルネイトバスターでウルトラハリケーンで飛ばされたバードンに命中させる。

それによって、バードンは爆発四散される。

 

「やっぱすげぇ・・・」

「あれが・・・ウルトラマン・・・」

 

真理奈とミコトは絶体絶命の状況から脱した後、ゼロとバードンの戦いを見届けていた。

結果はゼロの圧勝で、ただ驚嘆するだけであった。

ゼロは自身に光を包み、人間の姿、つまりシンの姿になる。

 

「えぇっ!?」

 

ミコトはその光景を見て、ゼロの正体がシンだという事に驚く。

 

「大貝町に行く手間が省けたわね・・・」

「あの人が、ウルトラマンゼロ・・・!?」

「えぇ。ルルイエの一件も世話になったわ。」

 

真理奈達はシンの許に向かう。

 

「おーい!」

「お、真理奈か。」

「流石天下のウルトラマンゼロ様ね。」

「へへっ、あったりめーよ。ん?そこにいるのは?」

 

ゼロは真理奈の隣にいるミコトを見て、見覚えがあるなと言いたげな表情が出る。

 

「あ、あのっ、えっと・・・」

「早乙女、落ち着いて言いなよ?」

 

ミコトは昨日の事を思い出して、言い辛そうに口籠る。

そんなミコトに真理奈は落ち着くように指摘する。

 

「もしかして、昨日の娘か?」

「あ、はい。早乙女ミコトと言います。」

「俺はモロボシ・シンだ。昨日は悪かったな?」

「あぁ、いえ!私の方こそ、すみませんでした!」

 

シンとミコトは昨日の出来事の事で互いに謝る。

 

(捕まえ損ねたユグドラシルの残党・・・今度は何をしようとするつもりなのかしら・・・)

 

真理奈はそんなシンとミコトとは他所に先程襲ってきたユグドラシルの事を考える。

 

「真理奈ーっ!」

 

真理奈は自身に呼ばれた声を聞き、振り向くと、なぎさ達が駆け付けてきた。

 

「なぎさ!ほのか!ひかり!」

「無事でよかったです。」

「あのユグドラシルはどうしたの?」

「もうどっか行っちゃったわ。危ない所だった・・・」

 

なぎさ達は真理奈とミコトの無事に安心した。

その後、真理奈はなぎさ達にミコトの事を紹介し、ミコトが手伝っている珈琲店でコーヒーをご馳走した。

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