ウルトラリリカルキュアファイト《リメイク》 作:JINISH
ミコトがシンを捜している最中、真理奈と会い、シンが働いている大貝町のぶたのしっぽ亭に行こうとした時、ユグドラシルの残党と遭遇する。
ユグドラシルは真理奈達にホシイナーとナケワメーケを差し向けた。
しかし、ふたりはプリキュアMAX HEARTによってホシイナーとナケワメーケを浄化する。
ユグドラシルの残党から逃げ切った真理奈達はその直後に火山怪鳥バードンに襲われる。
だが、ウルトラマンゼロの妨害により、真理奈達は無事だった。
そのバードンもゼロによって倒された。
一方、真理奈達を取り押さえられなかったユグドラシルの残党達はバラージ王国に戻っていた。
「くそっ!あと一歩のところだったのに・・・!」
兵士は悔しそうに机を殴る。
もう1人の兵士は帽子の形をした物体を出し、チョンと触れる。
ドーム状の中から映像が流れる。
その映像は3体の巨人の石像である。
左から順番に見ると、右腕に武器が装備している巨人、女性の体形をしていた巨人、筋肉質な体をした巨人の石像が並んでいる。
「アイツが持つスパークレンスの力を利用して、あの巨人の力を手に入れればジョナサンの政など・・・」
兵士は3体の巨人像の映像を見て悔しがる。
「セレナの方はどうなっている?」
「あいつなら問題ない。操りの輪の効能は完璧だ。今頃地下で魔獣を討ち取っている頃だろう。」
「実際、あの変わった機械の集団を一人で片づけたくらいだからな。」
兵士達はセレナの状態について語り合っていた。
「あの機械、再利用したんだろ?」
「あぁ。スポンサーのおかげで修理は終わったし、妖精界は勿論、地球にはない力があるからトランプの国を制圧することも容易い。」
兵士達は先程言った機械について話した。
「みんな!トランプ共和国制圧作戦の準備は出来た!」
突然、扉から別の兵士が入ってきて、中にいる兵士達に報告する。
「セレナが殲滅した機械兵器集団は実戦に出せる状態になった!近辺に空間の歪みで現れた怪獣達も、すでに20体確保している!例のクローン怪獣も完成した!いつでも作戦を実行できる!」
兵士は一通りに報告した。
「よし。俺達はその間、スパークレンスの奪取に向かう。スポンサーから受け取った奴のテストもあるからな。セレナも連れて行く。隊長にそう伝えろ。」
「分かった!」
兵士はスパークレンスの奪取の事を報告しに、部屋を後にする。
その頃、エクセルはなのは達がいると聞いている小泉学園に到着した。
「ちゆから分けてもらった電車代のおかげで着いたわね。後で返しとかないと・・・」
エクセルはすこやか市から小泉学園への電車代をちゆから受け取り、その金でここまで来たのだ。
「あれー?エクセル?」
「へっ?」
エクセルは突然声を掛けられ、振り向くと、なのはとユーノがいた。
「え?えっ?えぇっ!?な、なのはさんにユーノ司書長!?何で子供の姿に!?」
エクセルは目の前にいる少年少女がなのはとユーノだと分かり、捜す手間が省いて安心したと思ったが、それ以上にエクセルが知っているなのはとユーノは大人だったはずなのに、子供の姿になっていたことに驚きを隠せなかった。
なのはとユーノは予想通りのリアクションに苦笑いする。
なのははエクセルにプリキュアの世界に来るまでの経緯を話した。
「信じらんない・・・」
「まぁ、気持ちは分かるけどね・・・」
エクセルはなのは達がプリキュアの世界に来た経緯を聞いた今でも驚く一方である。
「せっかくの休暇なのにごめんね?巻き込まれたみたいで・・・」
「あぁ、いえ!なのはさんが責める事じゃないですよ!」
なのはは申し訳なさそうに言うが、エクセルは慌てて宥める。
「でも、ヴィヴィオ達もその空間の歪みに・・・」
「うん。最近出没した怪獣達やウルトラマンも、その歪みの影響だろうね・・・」
「封絶結界が展開できなくなったのも、そのせいですよね・・・」
なのは達は空間の歪みについて話し合った。
その時、どこからか衝撃音が鳴り響いた。
「なに!?」
「近いね!ユーノ君、行こう!」
「うん!」
「エクセルも!」
「はい!」
なのは達は先程の衝撃音の発生源の所に向かう。
その数分前・・・
「フ~、やっぱりコーヒーは落ち着くわね・・・」
シン達はミコトの招待で、彼女が手伝っている珈琲店ウィンヒルでコーヒーをご馳走した。
そこで、ベローネ学院の先輩後輩の会話や、ゼロの事とゼロの仲間の事を話していた。
その後、コーヒーを飲み干した後、ウィンヒルを後にした。
ちなみに、コーヒー以外にもサンドイッチやポテトもご馳走になったが、全部ミコトの奢りである。
「でも、驚いたよね?ミコトは元々妖精の世界から来たって言うの。真理奈、知ってたんでしょ?何で黙ってたの?」
「ワリィワリィ、早乙女にはその件について内緒にするように言われてさ。シン兄さんには気付かれたみたいだけど。」
「あ~、あの時はびっくりしたぜ。いろんな意味で。」
「あ、アハハ・・・」
なぎさはシンからの話でミコトは妖精の世界の出身である事を知り、真理奈にこの事実を知っている事を黙っていたことに尋ね、真理奈はその訳を答えた。
一方のシンはミコトの身体能力を思い出すと同時に、その時の事故を思い出しながら言うと、ミコトは顔を赤らめながら苦笑いしていた。
「ホシイナ~!」
「ナ~ケワメ~ケ~!」
シン達の雑談中、巨木のホシイナーと信号機のナケワメーケがシン達を取り囲むように降り立つ。
「ホシイナーにナケワメーケ!?」
「おいおい、まさか・・・」
真理奈は巨木ホシイナーと信号機ナケワメーケを見て、嫌な予感を感じ取る。
「先程は世話になったな?」
シン達は声がした方に振り向くと、真理奈とミコトを襲ってきたユグドラシル兵達がいた。
「あなた達!」
「もう!しつこい!」
なぎさとほのかはハートフルコミューンを出す。
「おっと!お前達の相手は奴にさせてもらう。」
なぎさとほのかは兵士の発言に首を傾げるが、その瞬間、二人の周囲に落雷が起きる。
「雷!?こんないい天気に!?」
(今の雷・・・魔法!?)
真理奈は突然の雷に驚き、ミコトは今の雷に心当たりがあるように感じた。
その時、巨木ホシイナーの枝から飛び下りる少女が姿を現す。
「なに?この金ぴかの鎧の女は?」
「あの雷、この人が?」
真理奈とミコトは目の前にいる頭に輪っかが嵌められ、黄金の鎧を纏い、その下に青いドレスを着用した少女を見てそう言う。
「セレナ、そこにいる2人はユグドラシルの革命を阻んだプリキュアだ。奴らを倒せ。」
兵士は黄金の鎧の少女・セレナになぎさとほのかがプリキュアだと教え、倒すように命令すると、セレナは命令通りに従い、剣を抜き、それをなぎさとほのかに向ける。
なぎさとほのかはハートフルコミューンにプリキュアハートをセットし、手を翳す。
その後、互いの手を繋ぎ、もう片方の手を挙げる。
「デュアル・オーロラ・ウェイブ!」
なぎさとほのかは虹色の光に包まれ、なぎさはキュアブラックに、ほのかはキュアホワイトに変身する。
「光の使者!キュアブラック!」
「光の使者!キュアホワイト!」
「ふたりはプリキュア!」
「闇の力のしもべ達よ!」
「とっととお家に帰りなさい!」
セレナはブラック達の変身完了直後に走り出し、ブラック達を襲い掛かる。
ブラックとホワイトはセレナの剣を躱し、その後にブラックはパンチのラッシュを繰り出し、ホワイトはキックの応酬を繰り出す。
一方のセレナは剣でブラックとホワイトの攻撃を防いでいた。
「ひるがえりて来たれ、幾重にもその身に刻め・・・」
セレナは呪文のような言葉を言った後、赤いオーラを包み込む。
ブラックはセレナに一発与えようとすると、その瞬間、セレナが消えてしまった。
そう思った矢先、ブラックとホワイトの背中に斬られたような衝撃が走った。
ブラックとホワイトは振り向くと、消えたと思っていたセレナがいた。
「ブラック!ホワイト!」
「今の高速移動、間違いない。さっきの雷もあの人の魔法だわ!」
ミコトはセレナが纏っていた赤いオーラや先程の雷は魔法だと気付く。
「ひかり!」
「うん!」
ポルンはタッチコミューンに変わり、ひかりはそれを手に取る。
そして、ひかりはタッチコミューンに手を翳す。
「ルミナス・シャイニング・ストリーム!」
ひかりは金色の光に包まれ、シャイニールミナスに変身する。
「輝く生命!シャイニールミナス!光の心と光の意志、総てを一つにするために!」
セレナはブラックとホワイトに横薙ぎに斬りかかろうとする。
その所をルミナスが庇うように2人の前に立ち、バリアを張る。
セレナはバリアに弾かれる。
「光の意志よ!私に勇気を!希望の力を!」
ルミナスはハーティエルバトンを手に取り、弓状に変形し、回転させる。
「ルミナス・ハーティエル・アンクション!」
ルミナスはルミナス・ハーティエル・アンクションを放ち、セレナの動きを止める。
「ルミナス!」
「ありがとう!」
「いえ、それより、あのセレナと言う人、何か様子がおかしい・・・」
ルミナスはセレナの顔を見て、生気を感じられないように見えた。
その時、ブラック達に赤い光が浴びられる。
「えっ!?」
「なに!?」
ブラック達は突然の赤い光が放たれた所に振り向こうとしたが、身動き一つとれなかった。
「体が・・・動かない・・・」
ブラック達は何とか動こうとするが、指一本動かすことすらできなかった。
「ホシイナーとナケワメーケを忘れるな。」
ユグドラシル兵は巨木ホシイナーの枝に乗ってブラック達に言い出す。
先程の赤い光は信号機ナケワメーケの仕業である。
「アクセルシューター!」
ユグドラシルは何かに気付き、巨木ホシイナーの枝から飛び下りる。
その代わり、ピンクの光弾が巨木ホシイナーに命中する。
「ミーティアストライク!」
その直後に人間大の青い光弾が信号機ナケワメーケに命中する。
「ロック!」
巨木ホシイナーと信号機ナケワメーケは緑色のロープ状の光に巻き付けられ、身動きを封じられる。
「みんな、大丈夫ー?」
「高町!」
真理奈達は上を見上げると、なのは、ユーノ、エクセルがバリアジャケットにセットアップした状態で駆けつけて来た。
「おい、アイツらが例の?」
「あぁ。トランプの国で怪獣が現れた時、手助けした連中だ。」
兵士達はなのは達を見て、トランプ共和国にマガバッサーが出現した時、ゼロと協力した仲間だと理解する。
「高町!あいつらが此間話したユグドラシルよ!」
真理奈はなのはに先程巨木ホシイナーから飛び下りた兵士達をユグドラシルだと教える。
ユグドラシルの事はなのは達がトランプ共和国でゼロと一緒にマガバッサーを倒した後に聞かせていたのである。
「ユグドラシルの皆さん、あなた達の事は既に聞いています。テロの現行犯であなた達を逮捕します。トランプ共和国でいろいろとお話しさせて頂きます。どうか神妙に。」
なのははユグドラシル兵達にトランプ共和国に連行しようとする。
「黙れ!余所者風情が!」
「この世界の事を何も知らん貴様らが我々を捕えるだと?!笑わせるな!」
ユグドラシル兵達はなのはの逮捕宣言に強く否定する。
「なら、実力行使させてもらうわよ!」
エクセルは魔法陣を展開した。
「チェーンバインド!」
エクセルは魔法陣からチェーンバインドを展開し、ユグドラシル兵を捕えようとする。
その時、ユグドラシル兵の一人がポケットから黒くてドーム状の物体を取り出し、スイッチを押す。
すると、チェーンバインドを展開した魔法陣が消えた。
それだけではなく、なのはとユーノとエクセルのバリアジャケットが解かれ、元の姿に戻った。
「ふぇっ!?」
なのは達はそのまま地面に落下する。
その直前に、真理奈はなのはを、シンはユーノを、ミコトはエクセルを受け止め、なのは達は落下による怪我はしなくて済んだ。
「大丈夫か、ユーノ?」
「う、うん。」
「いたたた・・・」
「ごめんね、助かったわ。」
「魔法が掻き消されただけじゃなく、変身まで解かれたですって!?」
「あの装置のせいかもね。」
なのは達はユグドラシル兵が持っている黒い装置を見て理解する。
「成程、これがゴスペル!聞いた通りの性能だ!事前にこいつらの話を聞かなければこうはいかないだろうな?」
「とにかく、これで戦力は削れた。ウルトラマンゼロもいつ怪獣が現れるか分からんこの現状、迂闊には変身できまい。加えて・・・」
兵士達は黒い装置・ゴスペルの性能に感嘆する。
その後、兵士の一人が指笛を鳴らす。
すると、巨木ホシイナーと信号機ナケワメーケの前に円錐型の機械10機と巨大な球体の機械2機が突然姿を現す。
「何あれ!?ありえな~い!」
「ロボット!?」
ブラック達は突然現れた機械に驚く。
「スカリエッティのガジェット!?」
「なんでユグドラシルが!?」
なのはとユーノはその機械はガジェットと呼ぶ。
ガジェット・ドローン・・・ジェイル・スカリエッティがレリックの探索・確保を目的として作られた機械兵器。
聖王のゆりかごにも配置させていた。
「どうだ?さらに絶望的だろう?もはやお前達に勝ち目はない!」
ユグドラシル兵は余韻に浸る。
「だったら、そのゴスペルってのをぶっ壊せばいいんだろ?」
シンは拳をポキポキと鳴らし、ユグドラシル兵達に言う。
その後、シンはウルティメイトブレスレットを翳し、ウルトラゼロアイを出す。
シンはそれを自分の目に嵌める。
よってシンはウルトラマンゼロに変身する。
「なに!?」
ユグドラシル兵達は予想とは逆の行動を取ったゼロに驚く。
「あなた、もしかして・・・!」
エクセルはゼロを見て確認するかのように尋ねようとする。
「俺はゼロ。ウルトラマンゼロだ!」
ゼロはエクセルの方に振り向き、自分の事をゼロと名乗る。
「ええい!プリキュア諸共やれ!」
ユグドラシル兵はセレナとガジェット・ドローン達にゼロ達を倒すように命令する。
ゼロはこのまま向かってくるセレナ達を相手にする。