超サイヤ人   作:桂ヒナギク

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17.キャルロットが心臓病?超サイヤ人になったベジータ!

 西の都。

 ドクターゲロと人造人間十九号が暴れている。

 辺りは荒廃していた。

 そこへ、クリリンやピッコロたちが様子を見に集まってくる。

 すると、キャルロットが姿を現し、超サイヤ人となって十九号と戦い始めた。

 最初はキャルロットの優勢だったが、十九号のエネルギー吸収で追い詰められ、ついには超化が解ける。

 更に、胸の苦しみが襲い掛かり、息が上がってしまう。

 悟飯は気づいた。

「キャルロットさん、心臓病なんじゃ!?」

「待て。やつの話では悟空がかかるんじゃなかったのか!?」

 キャルロットは倒れ、その隙にエネルギーを吸われる。

 辛そうな表情のキャルロット。

 そこに何者かが現れ、十九号を蹴り飛ばした。

 現れたのはベジータだった。

「キャルロットはやらせん」

 ベジータは超サイヤ人に変身した。

「……!」

 驚くキャルロット。

「ベジータ、あんた……」

「超サイヤ人は極限まで鍛え上げ、怒ることで変身が可能であるとわかってな」

 十九号を乱打するベジータ。

 敵はボロボロになり、怯え始めた。

「ガラクタ人形も恐怖を感じるのだな」

 ベジータが宙に浮き上がり、手の平を突き出した。

 この場から逃げたい一心で走り去ろうとする十九号だが。

「くらうがいい。こいつが超ベジータの、ビッグバンアタックだあ!」

 ベジータの究極奥義が十九号を襲う。

「ぎょええええ!」

 十九号の胴体が倒れ、頭がもぎ取れた。

「十九号!」

「ふん!」

 ベジータが十九号の頭を踏み潰して粉砕した。

「お……おお……おのれ!」

 逃げ出すドクターゲロ。

 そこへみんながやってくる。

「悟飯、キャルロットに薬を飲ませるんだ。カカロットの家で保管しているんだろう?」

「はい!」

 悟飯がキャルロットをパオズ山へ運ぶ。

 ベッドに寝かされるキャルロット。

「キャルロットさん、これを」

 キャルロットは黙って薬を飲んだ。

「これで治るといいけど」

「悟飯ちゃん、この子一体誰なんだべか」

「お父さんの妹ですよ、お母さん」

「悟空さは何人家族なんだべか?」

 月日は流れ、一週間後には、キャルロットもすっかり元気になっていた。

 彼女が寝込んでいる間、セルは十八号の吸収に成功していた。

 セルは荒野地帯に武舞台を作成し、セルゲームの開催を宣言した。

 自分と戦うものを募り、誰も勝てるものがいなかった場合は、地球を破壊すると言っていた。

 キャルロットは寝込んでいて鈍った体を鍛え直すため、セルゲームに参加することに決めるのだった。

 また、悟空もセルと戦ってみたいらしく、セルゲームに参加することにしたのだが。

 


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