西の都。
ドクターゲロと人造人間十九号が暴れている。
辺りは荒廃していた。
そこへ、クリリンやピッコロたちが様子を見に集まってくる。
すると、キャルロットが姿を現し、超サイヤ人となって十九号と戦い始めた。
最初はキャルロットの優勢だったが、十九号のエネルギー吸収で追い詰められ、ついには超化が解ける。
更に、胸の苦しみが襲い掛かり、息が上がってしまう。
悟飯は気づいた。
「キャルロットさん、心臓病なんじゃ!?」
「待て。やつの話では悟空がかかるんじゃなかったのか!?」
キャルロットは倒れ、その隙にエネルギーを吸われる。
辛そうな表情のキャルロット。
そこに何者かが現れ、十九号を蹴り飛ばした。
現れたのはベジータだった。
「キャルロットはやらせん」
ベジータは超サイヤ人に変身した。
「……!」
驚くキャルロット。
「ベジータ、あんた……」
「超サイヤ人は極限まで鍛え上げ、怒ることで変身が可能であるとわかってな」
十九号を乱打するベジータ。
敵はボロボロになり、怯え始めた。
「ガラクタ人形も恐怖を感じるのだな」
ベジータが宙に浮き上がり、手の平を突き出した。
この場から逃げたい一心で走り去ろうとする十九号だが。
「くらうがいい。こいつが超ベジータの、ビッグバンアタックだあ!」
ベジータの究極奥義が十九号を襲う。
「ぎょええええ!」
十九号の胴体が倒れ、頭がもぎ取れた。
「十九号!」
「ふん!」
ベジータが十九号の頭を踏み潰して粉砕した。
「お……おお……おのれ!」
逃げ出すドクターゲロ。
そこへみんながやってくる。
「悟飯、キャルロットに薬を飲ませるんだ。カカロットの家で保管しているんだろう?」
「はい!」
悟飯がキャルロットをパオズ山へ運ぶ。
ベッドに寝かされるキャルロット。
「キャルロットさん、これを」
キャルロットは黙って薬を飲んだ。
「これで治るといいけど」
「悟飯ちゃん、この子一体誰なんだべか」
「お父さんの妹ですよ、お母さん」
「悟空さは何人家族なんだべか?」
月日は流れ、一週間後には、キャルロットもすっかり元気になっていた。
彼女が寝込んでいる間、セルは十八号の吸収に成功していた。
セルは荒野地帯に武舞台を作成し、セルゲームの開催を宣言した。
自分と戦うものを募り、誰も勝てるものがいなかった場合は、地球を破壊すると言っていた。
キャルロットは寝込んでいて鈍った体を鍛え直すため、セルゲームに参加することに決めるのだった。
また、悟空もセルと戦ってみたいらしく、セルゲームに参加することにしたのだが。