武舞台。
「誰かと思えば貴様か、キャルロット」
「セル、ここがあんたの墓場よ」
「面白い。やってみるか」
両者の姿が消える。
目にも留まらぬ速度でお互いの拳がぶつかり合う。
「ぐお!」
怯むセル。
「もっと本気を出しなさいよ」
「ふん。いいだろう」
再び二人の姿が消える。
「うが!」
キャルロットがセルに押され始める。
「どうした? お得意の超サイヤ人にはならないのか?」
「ノーマルで倒そうと思ったけど、無理があったみたいね」
「私も甘く見られたものだな」
「はああああ!」
気を解放し、超サイヤ人に変身するキャルロット。
「そうでなくちゃな」
一瞬の出来事だった。
セルの腹部に、キャルロットの拳が埋まる。
「ぐおえ!」
セルはくの字に折れ曲がり、よろめく。
「ふん!」
キャルロットの追撃が、セルを地面に叩きつける。
「ぐは!」
吐血するセル。
「お、おのれえ!」
セルは立ち上がり、キャルロットに足払いをかけようとするが、飛び上がってかわされる。
キャルロットは空へ舞い上がり、光線を撃とうと構えた。
そこにセルに似た複数の青い小さなソレが現れる。
セルジュニアだった。
セルジュニアがキャルロットに飛びついた。
まとわりつかれ、身動きが取れないキャルロット。
「フハハハハ!」
セルが笑い声を上げると、セルジュニアたちに異変が起こった。
「な!?」
次の瞬間、セルジュニアたちが爆発を起こし、気がつくとキャルロットは見知らぬ世界にいた。
角を生やしたメガネの男が、火の玉のようなものを案内している。
「どこ?」
「来てしまったか、キャルロット」
赤い顔の大男が、キャルロットに声をかける。
「誰?」
「わしはこのあの世を管理する
「あの世?」
「お前はセルジュニアの爆発に巻き込まれ死んだのだ」
「ちょっと待って。私が死んだ?」
「お前さんは天国行きじゃ」
そこへ年老いたナメック星人が現れる。
「お待ち下さい、閻魔大王様。彼女には界王の元へ行かせるのが相応しいかと」
「誰だお前は?」
「地球の神です」
「界王の元へか……」
「界王に稽古をつけてもらって、地球へ行かせるのです。セルを倒せるのは最早、キャルロットしかいないかと」
「しかし、そんなことしてる合間に地球は滅びてしまうやもしれんぞ?」
「その場合はナメック星のドラゴンボールで……」
「よしわかった。そこまで言うのであればよかろう」
キャルロットを見つめる閻魔大王。
「キャルロット、お前の行き先は界王の元に変わった。あの蛇の道の尻尾を目指していくがよい」
「はあ。……?」
「くれぐれも、黄色い雲の下には落ちるなよ」
キャルロットは蛇の道を進み出した。
(これ、走る必要ないよね)
キャルロットは舞空術で尻尾に向かってひとっ飛びする。
「お?」
尻尾はすぐに見えてきた。
「ここが尻尾だけど、こんなとこに界王様がいるのかしら?」
頭上に界王星があるのに気づく。
「界王星?」
キャルロットは飛び上がった。
界王星に着地するキャルロット。
「うん? 誰じゃ?」
黒服を着た男がキャルロットに訊ねる。
「あなたが、界王様?」
「そうじゃ。いかにもわしが界王じゃ。で? お前さん、何用でここへ来なさった?」
「稽古をつけてほしいんです」
「それは武術の稽古か?」
「よくお分かりで」
「よかろう。お前さんに稽古をつけてやろう」
かくて、キャルロットの稽古が始まった。