超サイヤ人   作:桂ヒナギク

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4.逮捕された?

 キャルロットは超サイヤ人状態を解除し、元の黒髪の可愛い女性に戻った。

「キャルロット、今のはどうやったんだ?」

 ベジータが疑問符を浮かべる。

「わかんない。ただ、戦闘力を上げてったらああなって」

「予定が変わった。惑星フリーザへ行くぞ。お前がいればフリーザなんぞ取るに足らん相手だ」

「フリーザ?」

 ベジータはポッドをリモコン操作で呼び出し、中に乗り込んだ。

「ちょっと待てよ。まだ勝負はついてねえじゃねえか……」

 と、悟空がやって来る。

「カカロット、俺の目的はお前よりフリーザという恐ろしい相手を倒すことだ。そうだ。お前に知恵を与えてやろう。ピッコロとかいうやつの出生地であるナメック星にでも行けば、ドラゴンボールで死んだやつが蘇るんじゃないか?」

 ハッチが閉まり、ポッドがゆっくり上昇する。

「待ってよ」

 キャルロットもリモコンでポッドを呼び、ベジータの後を追う。

 二人を乗せたポッドは、地球より遥か彼方に位置する、惑星フリーザへ向かって飛び立った。

「ねえ、ベジータ? フリーザって何者なの?」

「フリーザか。その名を聞くだけでも反吐(へど)が出るぜ」

「フリーザって強いの?」

「途轍もなくな。そうでなきゃフリーザ軍の軍長などできんだろう」

「へえ」

 ググググ。

「お腹なっちゃった」

「腹が減ったのか? どこかの星に寄って何か食べるか」

 二人は近くに見つけた惑星へポッドを着陸させる。

 ポッドを降り、辺りを散策する。

「クンカクンカ」

 キャルロットは美味しそうな香に気づく。

「ベジータ、あそこお店じゃない?」

 二人はレストランへ入った。

「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」

 二人は適当に座る。

 ウエイターがお冷とお品書きを置く。

 メニューを開いてみるキャルロットだが、商品に金額が書かれていなかった。

「すいません、金額が書いてありませんが」

「申し訳ありません。リーズナブルな金額でご用意させていただいておりますので、お好きなだけお召し上がり下さい」

「じゃあありったけの料理持ってきて」

「かしこまりました」

 キャルロットたちの前に、大量の料理が運び込まれる。

 二人は料理を(むさぼ)り尽くし、店の全メニューが在庫切れになった。

「百那由他(なゆた)ガメッツになります」

「ガメッツ? 私たちこの星のお金ないんだけど?」

「なんですって? お客さんたち、無銭飲食ですか? いけませんなあ、そんなこと」

 ウエイターが通信端末を取り出し、警察を呼んだ。

「こいつら無銭飲食をしようとしてまして」

「それはいただけないな。署まで来い」

「だって、ベジータ。どうする?」

「行ってやろうじゃないか」

「何か企んでるね?」

「ふん」

 ニヤリと笑みを浮かべるベジータである。

 二人は警察に連れられ、署まで同行する。

 取調室に入れられる二人。

 


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