キャルロットは超サイヤ人状態を解除し、元の黒髪の可愛い女性に戻った。
「キャルロット、今のはどうやったんだ?」
ベジータが疑問符を浮かべる。
「わかんない。ただ、戦闘力を上げてったらああなって」
「予定が変わった。惑星フリーザへ行くぞ。お前がいればフリーザなんぞ取るに足らん相手だ」
「フリーザ?」
ベジータはポッドをリモコン操作で呼び出し、中に乗り込んだ。
「ちょっと待てよ。まだ勝負はついてねえじゃねえか……」
と、悟空がやって来る。
「カカロット、俺の目的はお前よりフリーザという恐ろしい相手を倒すことだ。そうだ。お前に知恵を与えてやろう。ピッコロとかいうやつの出生地であるナメック星にでも行けば、ドラゴンボールで死んだやつが蘇るんじゃないか?」
ハッチが閉まり、ポッドがゆっくり上昇する。
「待ってよ」
キャルロットもリモコンでポッドを呼び、ベジータの後を追う。
二人を乗せたポッドは、地球より遥か彼方に位置する、惑星フリーザへ向かって飛び立った。
「ねえ、ベジータ? フリーザって何者なの?」
「フリーザか。その名を聞くだけでも
「フリーザって強いの?」
「途轍もなくな。そうでなきゃフリーザ軍の軍長などできんだろう」
「へえ」
ググググ。
「お腹なっちゃった」
「腹が減ったのか? どこかの星に寄って何か食べるか」
二人は近くに見つけた惑星へポッドを着陸させる。
ポッドを降り、辺りを散策する。
「クンカクンカ」
キャルロットは美味しそうな香に気づく。
「ベジータ、あそこお店じゃない?」
二人はレストランへ入った。
「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」
二人は適当に座る。
ウエイターがお冷とお品書きを置く。
メニューを開いてみるキャルロットだが、商品に金額が書かれていなかった。
「すいません、金額が書いてありませんが」
「申し訳ありません。リーズナブルな金額でご用意させていただいておりますので、お好きなだけお召し上がり下さい」
「じゃあありったけの料理持ってきて」
「かしこまりました」
キャルロットたちの前に、大量の料理が運び込まれる。
二人は料理を
「百
「ガメッツ? 私たちこの星のお金ないんだけど?」
「なんですって? お客さんたち、無銭飲食ですか? いけませんなあ、そんなこと」
ウエイターが通信端末を取り出し、警察を呼んだ。
「こいつら無銭飲食をしようとしてまして」
「それはいただけないな。署まで来い」
「だって、ベジータ。どうする?」
「行ってやろうじゃないか」
「何か企んでるね?」
「ふん」
ニヤリと笑みを浮かべるベジータである。
二人は警察に連れられ、署まで同行する。
取調室に入れられる二人。