超サイヤ人   作:桂ヒナギク

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8.特戦隊

 フリーザの横で、ザーボンのスカウターに表示されていたドドリアの戦闘力が消滅した。

「フリーザ様、ドドリアがやられたようです」

「ベジータですか? 放っておきなさい」

「それが……」

「なんですか? 言いなさい」

「はい。ベジータは超サイヤ人を味方につけたようです」

「超サイヤ人ですか。そんな都市伝説、私は信じませんがね」

「しかし、警戒は必要かと」

「ザーボンさん」

「はい?」

「ドドリアさんの仇を取るんです」

「仇、ですか?」

「ええ。せめてもの手向けと思いましてね」

「わかりました」

 ザーボンはドラゴンボールを置き、キャルロットたちのいるところへ移動した。

「来ると思っていたよ、ザーボン」

「ふん。サイヤ人風情(ふぜい)がなにを言う?」

「貴様もドドリアと同じ道を辿らせてやろう」

「威勢だけはいいんだな、ベジータ」

「ふん。威勢だけではないところを見せてやる」

 キャルロットはブルマたちのいる洞窟へと気を探りながら目指す。

 一方、悟飯とクリリンは接近してくるキャルロットの気を察知していた。

「この気は……?」

「悟空のに似てるな」

 その気の持ち主が姿を現す。

「サイヤ人の女だ!」

 身構える二人。

「待って。戦意はないわ」

 姿勢を正す二人。

「あなたたちに折り入ってお願いがあるんだ。ドラゴンボール探しを手伝ってくれないかしら?」

「だ、誰がお前らなんかに!」

「クリリンさん、この人そんなに悪い人じゃないです。僕にはわかるんです」

「だけどよ……」

 遠くで、ザーボンの気が消滅した。

「クリリンさん、大きな気が一つ消えましたよ」

「きっとベジータがやったんだわ」

「ベジータが来てるのか!?」

「フリーザってのを追ってね」

「フリーザって……」

 悟飯とクリリンがそれぞれ乗り物に乗った異星人を思い浮かべた。

「あいつがフリーザなのか?」

「だとしても僕たちには足元にも及びませんよ。だったらまだドラゴンボールを回収していた方がいいんじゃないですか?」

「だな。俺、ブルマさんからレーダー借りてくるよ」

 クリリンは洞窟へと入っていった。

「ねえ、お姉さん」

「うん?」

「お姉さん、少しお父さんに似てる気がします」

「妹だしね」

「え? じゃあ僕は甥っ子か」

 クリリンが戻ってくる。

「レーダー借りてきたぞ」

 ドラゴンレーダーをチェックするクリリン。

「あっち……は?」

「あっちはあいつらがいた場所じゃないですか?」

「そ、そうだった! つーことは、このまとまってるのはあとでどうにかして回収しよう。今はあっちだ」

 三人はレーダーが表示する場所へ移動した。

 三手にわかれてドラゴンボールを探す。

「あった!」

 キャルロットがドラゴンボールを見つけた。

「あと四つ」

 三人は次の場所へ向かい、五つのドラゴンボールを全て見つけ出した。

 そこへ、ベジータがやってくる。

「あ、ベジータ。ちょうど五つ集まったところだよ。あと二つはたぶんフリーザのところにあるかも」

「ではその五つもフリーザ様に献上させてもらおう」

「……?」

 違和感を覚えるキャルロット。

「隊長!」

 そこへ白髪を生やした赤い体の男、ジースが現れる。

 更に続々とギニュー特戦隊のメンバーが集まってくる。

「お前、ベジータじゃないね」

「その通り! 俺様は、ギニュー特戦隊隊長のギニュー様だ! ベジータの体は俺様がいただいた!」

 そこへ、二本の角が生えた紫色の男がボロボロの姿で現れる。

「ギニュー……返せ……!」

「ベジータなの!?」

「ああ、この俺がベジータだ」

 キャルロットはベジータの姿をしたギニューを見る。

「俺様はドラゴンボールを持っていく。お前たちはこいつらの相手をしていろ!」

 ギニューは超能力でドラゴンボールを自分の周りに浮かせ、フリーザの宇宙船へと運搬する。

 残った特戦隊のメンバーが、キャルロットと戦闘を始めた。

 

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