リディアン音楽院の問題児(✌️る〜と) 作:dedicates545
「えっ?今なんて言った……?」
「だから、来ても良いですよ?」
謳歌は困惑していた
「調……お前、熱でもあるんじゃないか?」
「いや……別にそんな事はないですけど……」
クリスも謳歌同様困惑している
「いや、だから誕生会来て下さいって言ってるんですよ?」
●
「あり得ない……」
「調ちゃん、何か企んでるんじゃ……」
未来と響は答える
「でしょ?調ちゃんから私にお誕生会のお誘いなんて絶対おかしいもん……」
「お前、自分で言ってて悲しくないのかよ……」
謳歌の膝に座るキャロル
「キャロル、良いのか……?こいつの膝になんか乗って」
「膝になんかとは何さ、膝になんかとは」
クリスに謳歌が抗議する
「いや、最高に気持ち悪いが1時間1万円払うって言うから、先払いで」
「キャロルちゃん、ほっぺた触って良い?」
「1万円追加な」
謳歌はすぐに1万円を手渡す
「あぁ……柔らかい……」
そんな謳歌を尻目に、ドン引きの一同
「……で、どうなんだ切歌?」
「どうもこうも……私だって訳が分からないのデス……」
調の行動の真意を探る為、切歌を呼んでいた
「謳歌さん、何か思い当たる事は無いんですか
( ・◇・)?」
「私が調ちゃんのお誕生日会に呼ばれるような覚え?無い無い、あるわけ無いじゃない」
笑いながら話す謳歌
「だから……自分で言うなよ」
呆れるキャロル
「でも……どうしよう、お料理とケーキ、謳歌さんがお誕生日会出るとなると……」
未来が困ったように話す
「? お料理がどうかしたデスか?」
「別に増やせば良いだろ?」
「いや、そうじゃなくてね?お料理とケーキは毎年謳歌さんが作ってたから……」
驚愕する一同
「え!?あれって未来が作ってたんじゃないの!?」
「私1人じゃあんなに作れないよ響、私は基本的に謳歌さんのお手伝いって感じかな?」
「お前……自分が参加しない誕生会の料理なんか作ってたのかよ……」
切歌が口を開く
「でも、あのお料理普通においしかったデス」
「待って切歌ちゃん、何で“私=料理不味い”みたいなこと言うの……」
「でも……何だか変な薬とか入れてそうデス」
「うぅ……そんなことしないよぉ……」
未来が切歌に注意する
「切歌ちゃん?そういうことは少しでもお料理が出来るようになってから言いなさい」
そう言うと、未来は切歌の頭をコツンとする
「うぅ……ごめんなさいデス……」
「それに、私は謳歌さんからお料理習ったのよ?そんなことするわけ無いじゃない」
未来の発言に固まる一同
「えぇ!?未来、謳歌さんからお料理習ったの!?」
「うっ、嘘デス!!あんなに美味しい未来さんのお料理が、こんな人からもたらされたなんて!」
視線を向ける一同
「うへへ、モチモチのスベスベだぁ」
キャロルを撫でまわす謳歌、そして“ハッ”と何かに気付き、キャロルを膝の上から下ろす
「ん?なんだもういいのか?」
「キャロルちゃん……」
深刻な表情の謳歌
「なっ、何だよ……」
「あのね……」
何やら重大な事のようだ、キャロルは固唾を飲み備える
「お金がありません……」
「はぁ?」
意味が分からず聞き返すキャロル
「だから!プレゼント買うお金がないの!
今キャロルちゃんに支払っちゃったんだもん!
お願いキャロルちゃん、お金貸してぇ!!」
「おっ、おい!引っ付くな!服が伸びる!」
半べそをかきながら、キャロルにすがり付く謳歌
「分かった!分かったから一旦離せ!」
「お願い!見捨てないでぇ!」
「落ち着けバカ」
スパーンと謳歌の頭を叩くクリス
「うぅ……痛いよぉクリス……」
うずくまる謳歌
「残り時間分返金してやるから少し落ち着け……」
「本当!?キャロルちゃんありがと〜」
「おい!だから引っ付くなって!」
顔を見合わす響と切歌
「人は見かけによらないとは、まさにこのことデス……」
「そうだね切歌ちゃん……」
●
〜1週間前〜
「あぁ!もう!イライラする!」
「調ちゃん、駄目よ?そんなにイライラしちゃ」
ここはリディアンの保健室、調と対面するのは、養護教諭の櫻井了子
「それで?今日は謳歌ちゃんに何されたの?」
「今日は耳に息を“ふぅ……”って吹き掛けられました、あと無言で背後に立たれました!
あの人!私が驚いてるの見ながら“あぁ……可愛い”って!本当に気持ち悪い!」
調の話を聞いて、思わず笑ってしまう了子
「もう!笑い事じゃないですよ!怒りで頭がおかしくなりそうなんですから!」
「ごめんなさいね?ところで調ちゃんは謳歌ちゃんとお話したこととかある?」
了子の問いに、調は怪訝な表情を示す
「そんなの有るわけ無いじゃないですか……
何であんな人と話さなきゃいけないんですか……」
「そう……じゃあ今度、試しに普通に接してあげると良いわ」
「? どういうことですか?」
調は問う
「そうね、案外謳歌ちゃんみたいな子は普通に接してあげると、落ち着くこともあるのよ?」
「そうなんですか……?」
「まぁ、試しによ?そうね……今度遊びにでも誘ってみたら?」
「はぁ……」
保健室を後にする調
(とは言われた物の、どうしよう……
普通に接するとは?
何だか分かんなくなってきちゃった……)
「調ぇ〜」
調に抱きつく切歌
「切ちゃん、どうしたの?」
「来週は調のお誕生日デス!またパーティーをするデスからね?」
(あぁ、そっか……来週誕生日だっけ……)
●
「どうしようクリス……緊張してきた……」
調と切歌の部屋の前に立つ謳歌達
「まぁ、無理もないか……」
「でも、大丈夫かなお料理……」
「大丈夫だよ未来!私が残さず食べるから!」
「響、“足りるかな”って意味での心配なんだけど……」
すると、部屋の戸が開く
「いらっしゃいデス!」
「皆さん、今日はありがとうございます」
一同を出迎える切歌と調
「おじゃましまーす」
各々部屋へと入る
「やっ、やぁ調ちゃん……」
声をかける謳歌を“じ──ー”っと凝視する調
「あっ、あのこれ、プレゼントぉ!?」
変な声を上げる謳歌
「……ようこそ」
(とりあえず切ちゃんみたいにしてみたけど、大丈夫かな……)
それもそのはず、調が謳歌に抱きついている
「どうぞ中へ……」
謳歌は固まって動かない
「おい、邪魔だ」
「痛っ!?」
謳歌を蹴るキャロル
「あれ……私、意識飛んでた?」
「抱きつかれた位でいちいち驚くな面倒くさい」
「いや……あれはびっくりするよ……」
響が謳歌を擁護する
「あの……調ちゃん……?」
各々席に着くなか、調は謳歌の膝の上に座る
「……何ですか?」
(何だろう……皆様子がおかしい……何か変なことしたかな……?)
妙な空気の中、始まる誕生会
「調ちゃん、どう?お料理おいしい?」
未来が尋ねる
「……はい、とってもおいしいです」
一方、調を膝に乗せ、ド緊張している謳歌
(何この人……さっきから全然食べてないけど……
切ちゃんはこういう時どうしてたっけ……)
緊張からか、飲み物ばかり口にする謳歌
「謳歌さん……謳歌さんも食べないと直ぐに無くなっちゃいます……よ?」
謳歌に話しかけていた未来の動きが止まる
何事かと視線を向ける一同
「はい、あ──ん……」
調が謳歌にあ──んをしている
あまりの出来事に、響でさえ箸が止まる
切歌は飲み物を吹きこぼし、キャロルは口に運ぼうとしていた唐揚げをポトリと落とす
クリスは口をあんぐり開けたまま止まっている
エルフナインはニコニコしながらキャロルが落とした唐揚げをキャロルの口に運ぶ
(どっ、どうしちゃったのさ調ちゃん!何?私試されてる!?)
そんなことを考えながら、目の前にある調の手をグイっと調の口に持っていく
「だっ、大丈夫だよ調ちゃん、自分で食べれるから……」
「……そうですか」
(あれ?いつもだったら
“調ちゃんと間接キスだぁ”
とか言いそうなものなのに……
やっぱりこれ、効果あるのかも!)
(うぅ……気持ち悪くなってきちゃった……)
緊張と疲労から、謳歌は気分が悪くなってしまった
「ごめん調ちゃん……ちよっと気分が……」
そう言いながら、調を膝から下ろす謳歌
「……大丈夫ですか?」
「……うん、ごめんね?少し横になれば……!?」
調は自分のおでこと謳歌のおでこを合わせる
「……熱は無いみたいですね、ん?」
調の前にはひきつった表情の謳歌
「なっ、何ですか……?」
「こんなの調ちゃんじゃないよぉ!!」
そう叫び、クリスに飛び込む謳歌
「調ちゃん……一体どうしちゃたの……」
「お前、いつもより気持ち悪いぞ……」
響とキャロルが言う
「なっ、何ですか皆して……」
調が言う
「今日の調はおかしいのデス!心配デス!」
「切ちゃんまで……」
「調ちゃん、本当にどうしちゃったの?謳歌さんにくっついたりして……」
未来も調に問いかける
「いや……あのですね……」
調は事情を説明する
「なんだ……そうだったデスか、良かったデス……」
「本当だよぉ、私調ちゃんがおかしくなっちゃったのかと思ったよ」
「言われてみれば、切歌さんそのものですね
(^-^)」
「いや……こんなスキンシップの塊みたいな奴を基準にするなよ……」
口々に安堵の語句を並べる一同
「それで、効果はあったんですか( ・◇・)?」
エルフナインが問い、一同が謳歌へ視線を向ける
「嫌だ嫌だ!あんなの調ちゃんじゃないよぉ!思い出すだけで気持ち悪……うぇ……」
「……あったみたいだな」
クリスが答える
「そうですか」
満面の笑みを浮かべながら、そう答え、謳歌にすり寄る調
「ひぃ!!」
「さぁ、続きをしましょう……」
その後謳歌が、
月読調 山犬の姫ver(仮称)
【命名キャロル】
理由 最近みた映画に出てたおっかない女に似てるから
に馴れるまで、調の復讐は続きましたとさ……
おまけ
誕生日プレゼント一覧
響 お米20kg(コシヒカリ)
未来 三徳包丁(砥石付き)
クリス 冬木あい イラスト付きサイン色紙
防犯ベル(大天使長候補モデル)※公式グッズ
エルフナイン トマトの苗(プランター付き)
キャロル 催涙スプレー スタンガン
切歌 何でも言う事聞く券(手作り 毎年同じ)
※調は使わず貯めている
謳歌 際どい下着(サイズピッタリ)
学校指定水着(サイズピッタリ)
白いワンピース(サイズピッタリ シースルー)
※直後、キャロルのスタンガンにより粛清
明るいですよね・・・?
次回も頑張ります・・・
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