サトシになって貰ったピカチュウがちょっとおかしいのですが…   作:正宗=6㎏

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 まさか、ランキングにのるとは…意外とあのネタって知られていたんですね、結構驚きました。

 今更ですがこの小説は時系列など知ったこっちゃないとばかりに新無印張りにいろいろなところに行きます。


え、あのポケモンって冤罪で封印されて20年以上になるんですか!?

 「金がねぇ…」

 

 「人間はそれが本当に好きだな。」

 

 「何を言うか!金が無い、つまりは金玉が無いのと同じなんだぞ。」

 

 「…意味が分からん。」

 

 呆れるピカチュウ(セフィロス)を他所に俺は画面とにらめっこする。今ある資金はそう遠くないうちに尽き果てるだろう。この大問題を解決するために俺は何か金策になりそうなものがあるかとポケットモンスターの端末から情報を探す。

 

 「パンケーキ大食い競争…大食いで優勝できるポケモンはうちにはいないな…」

 

 この大会にピカチュウ(セフィロス)を参加させるとどうなるんだろう?アローラセフィロスとでもいうべき存在に変貌するきっかけになるのだろうか?見てみたいような見たくないような…ってそんなことより金策だ金策‼

 

 「あーコレとかどうかな?マッチャシティ…ポケモンを探しています…見つけた方には謝礼有り…かなり謝礼額が高いな、依頼主は転送システムの開発者アキハバラ博士…ってこれってもしかして」

 

 「どうした、何か気になる情報でも見つけたのか?」

 

 「いやジェノバ関連の情報ではないが気になるというか、一度お目にかかっておきたいというか…」

 

 俺の記憶が正しければ、捜索願いが出ているポケモンは正史においてはちょっとヤバい事件の冤罪を被り存在を抹消された(実はされていないという説もある)ポケモンであるのだが、現時点ではこの世界ではまだ存在が確認されているらしい。正直是非ともお目にかかっておきたい。

 

 「いっちょ小遣い稼ぎと行きますか!」

 

 俺の体が強い光の点滅にどれくらい強いかは分からないが普通のホモサピエンスではないから多分大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ま、そんな簡単には見つからないか。」

 

 などと期待していた俺の姿はお笑いだったぜ(涙)前世で数十年見ることが無かった、アニメポリゴンがまたみられるかもしれないと意味不明なテンションに身を任せ、ここにやってきたが現実はこんなもんだろう。そもそもの話、電脳技術の権威である依頼者が見つけられないという時点で素人に見つかるはずがなかったのだ。

 

 「とんだ無駄足だったな、まぁそれも旅の中ではよくあることか。」

 

 とりあえずピカチュウ(セフィロス)と合流して次の目的地を考えるとしよう。

 

 「お、いたいたおーいピカチュウ(セフィロス)

 

 「む…サトシか」

 

 「俺以外の誰に見えるんだよ…」

 

 何か知らないけど心なしかピカチュウ(セフィロス)がそわそわしているというか辺りを警戒しているように思える、何かあったのだろうか。

 

 「どうした、何か手掛かりでも見つかったのか?」

 

 「手掛かりというよりは…いいから一緒に来い。」

 

 小声で俺に近くの路地裏に来るよう催促するピカチュウ(セフィロス)

 

 「どうしたんだよ、こんなところにな…に…が!?」

 

 「キュリリリリ…」

 

 マジかよ!そう大声を出しそうになったのを我慢できた俺は偉いと思う。そこにいたのはアニポケ正史では数十年冤罪で懲役刑に処されていたあの有名な存在だった。

 

 「…みつけたのかよ。」

 

 「ああ、見つけた。」

 

 バーチャル世界ではサトシが背に乗れるくらいだったが、実体化の影響か本来の80センチ台の大きさになったそのポケモンはどこか怯えているようだった。

 

 「…誰かに見られたのか?」

 

 「見られてはいない。」

 

 「何故怯えているのかわかるのか?」

 

 「キュリキュリキュルルルルル…」

 

 「ああ、こいつは研究所から意識を消されるちょっと前に逃げてきたらしい。」

 

 「意識を消される?」

 

 「俺も詳しくは分からないが、少し前にあったらしいポケモン転送障害の際に犯人に協力したからアップデート前に初期化されることになったらしい。ただ、犯人に協力していた時は意識が完全に目覚めていなかったらしく事件が終わった後に自我(シンギュラリティ)に目覚め怖くなって逃げたらしい。」

 

 「バージョンアップか…何となくだが話が見えてきたような気がするぞ。」

 

 おいおい、ポリゴンショックこの世界でもあったのかよ…犯人はあいつらなのか?

 それにしてももしかすると後にポリゴンが出なくなったのはこの件でポリゴンをポリゴン2に進化させたからなのではと思ってしまう。ポリゴン2は一瞬とはいえ、映画とか番外編に出てたみたいだったし。

 そしてこのポリゴンは進化させられる前に、危険と判断されたデータをなくすため初期化されるのが怖くなったということか。…『人類は滅亡せよ』とか言ったりしないだろうな?

 

 「俺はそれを聞いて腹が立った。勝手に作られて、勝手に利用され、勝手に疎まれ…反吐が出る。」

 

 あからさまに嫌な顔をしたピカチュウ(セフィロス)を見て、俺はかなり焦る。もしかしなくてもこの前のポケモンハンターの時と同じことが起こるのではないかと気が気じゃなかった。

 

 「おいおい、まさかとは思うが博士を抹殺するとか言わないよな…博士も多分悪気があった訳じゃないはずだ。」

 

 「安心しろ今回は抹殺はしない。そもそもそれでは問題の解決にはならないだろう。

 

 「じゃ、じゃあどうするんだ?」

 

 「まずは依頼に失敗する。」

 

 「マジ?」

 

 「ああ、 まじ だ。」

 

 依頼料はもらえないが折角こいつなりに穏便な方向で解決に向かおうとしているのだ、否定すべきではないだろう。それにこの件に関して俺も思うところが無いわけではない

 

 「まずは博士にこいつをアップグレードしてもらう。」

 

 「おい、何を言っている。」

 

 「言い方が悪かった、つまりは進化してもらうことで見た目を変えバレにくくする。あと、逃げたはずのこのポリゴンが進化しているとは誰も考えたりはしないだろう?」

 

 この世界のポリゴンの進化方法が専門家によるものだとすれば逃げたはずのポリゴンが自力で進化したとは基本誰も考えないだろう。

 一応他の技術屋に頼むという選択肢もある。例えば人のいいシトロンなんかは事情を話せば最終的にやってくれそうではあるが、見ての通り現状やっていることは遺失物横領罪なので今回の件で巻き込むのはさすがに不味いだろう。

フレア団絡みの時は力を借りることになるかもしれないということを鑑みると、ミアレジムの名に傷をつける訳にもいかんしな。

 

 「だが、どうやってそんなことをする?普通に頼むのでは意味がないぞ」

 

 「普通じゃなければいい、そのまま馬鹿正直にアップデートしてくださいとか頼むつもりはない、かと言って暴力的に脅すつもりもない…操ってアップデートさせる。」

 

 突発的ではなく自主的にこんなこと言いだすとは何というか俺も大分倫理観が薄くなってきている気がするな。具体的には安眠枕…もといウツロイドが仲間に入ってからぐらいからか、自分のやりたいことをやってみようとかそんなことを考えるようになった。もしかして…いやいやいや、ウツロイド君は何も悪くない、悪くないはずだ。

 さてピカチュウ(セフィロス)は人を操るとかいうグレーどころか真っ黒な考えにどう反応するかな?

 

 「俺は一向に構わん、気に食わない人間がどうなろうと知ったことではない。」

 

 さすがはピカチュウ(セフィロス)、話が早くて助かるぜ。こういう時は倫理にとらわれない柔軟さがありがたいな。

 

 「だが、操るといってもどうする?さいみんじゅつが使えるポケモンは俺たちの中にはいないぞ?」

 

 「あてならあるさ、うってつけのポケモンを知っている。」

 

 もっともそのポケモンはある意味伝説や幻のポケモンよりも衝撃的なポケモンなのだが、ここでフラグの一つを消化しておくのもいいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここであっているよな…」

 

 「カロス地方か、ずいぶん遠くまで来たものだな。」

 

 さすがにどの街の近くとかまで詳しいことまではアニメであったかどうかの記憶が無いので、カロス地方にある電波観測所を調べて行くしかなかった。

 とはいえメタ的な視点で語るならばバトルシャトーが出てきたのはカラマネロの次くらいの話だったのでそこから一番近い電波観測所ということになる。後は調べれば出てくる、この世界のネット環境がポリゴンショック当時の物と同じでないのは本当にありがたい。

 

 「そのポケモンはどんなポケモンなんだ?」

 

 「うーんそうだな、人間を操って環境変化システムだったかとにかくよく分からんものを作って」

 

 「そんなことを考えるのは人間くらいなものかと思っていたが、そんなポケモンがいるとはな…」

 

 「確かに珍しいけど、あり得なくはないことだぞ。ポケモンだって知性を持った生物だ、中には自分から犯罪組織に入ったばかりか人語を話し作戦立案、機械の作成と改良までこなすポケモンもいるぐらいだしな。」

 

 「とんでもない話だなそいつは、そんなポケモンがいるとは世界は広い」

 

 「まぁそいつは例外中の例外だけどな。」

 

 いうまでもなくムコニャのニャースである。冷静になって考えると確かにとんでもないポケモンだよあいつは…

 

 「いずれ広大な世界を回ってみるというのも楽しそうだな。」

 

 「この星を船にしないというならば応援したいと思うぞ。」

 

 「そんな面倒なことするつもりはない。それよりもそのポケモンを捕まえるのに何か作戦はあるのか?」

 

 「ああ、だが今回アンタはここでポリゴンと待機していてくれ。そしてもしも俺たちが指定時間以内に戻らなかった場合この建物ごと強引にやってくれ。」

 

 「拠点を破壊するのか?ならば最初からそうすればいいんじゃないか?」

 

 「今の時点で例のカラマネロがここに潜伏しているとは確定していない。それに可能なら穏便に済ませたい。」

 

 無断で建物をぶっ壊すのはさすがに不味すぎる。これ以上要らぬ容疑は避けられるなら避けるべきだ。そもそもの話もしもここにあのヤバいカラマネロがいなかった場合言い訳すらできない。

 

 「それにピカチュウ(セフィロス)、万が一にもアンタが操られたら止める術が完全にない。」

 

 これが一番の理由だ、このピカチュウ(セフィロス)の催眠耐性がどうなっているのかは分からないが、万が一にも正史のピカチュウみたいに操られたらどんな惨事になるか分かったものではない。なので俺たちが戻らない場合はさいみんじゅつのレンジ外から建物ごとカラマネロを倒してもらうことにする。その場合俺がどうなるかは…サトシボディを信じることにする。

 

 「分かった、俺はここで待つことにする。」

 

 「ああ、そうしてくれ。ミミッキュ君に決めた。」

 

 モンスターボールの中からミミッキュを呼び出し今回の作戦について説明を行う。

 

 「おとり役は俺がやる、もしも俺が操られたら隙を見て俺をシャード―クローで目を覚まさせてくれ。」

 

 おとり役はもちろん俺が行く。大きさ的に今回の遭遇戦において隠しきれるのはうちのパーティーではミミッキュだけだ。バンギラスとウツロイドではでかすぎる。そして今回の相手は恐らく人語を理解しているポケモンだ、ならばそこをつく。

 

 「では、行くとしますか。」

 

 潜伏している林を出た俺は観測所に向かい扉を開けてわざとらしく大声で叫んだ。

 

 

 「すみませ~ん道に迷ったんですけれども誰かいませんか~?」

 

 観測所に入った俺は道に迷ってしまった哀れなトレーナーを装う。こんな感じで探索を行っていけば警戒度は多少下がるはずだ。 

 

 「あの~すみませ~ん‼誰かいませんか~」

 

 そしてわざとらしく叫ぶことで、完全に迷い込んだ馬鹿を装う。討伐者とバレてはいけない今の俺はただの旅人だ。

 しばらく叫んで施設の中をうろついていたらそいつは現れた。如何にも悪そうな目つきをしたイカのようなポケモン、こいつが今回のターゲットだ。

 

 「う、うわぁー!何だこのポケモン!?」

 

 無論こいつが何のポケモンかは知っている、しかしギリギリまでばれないように取り繕う、ただ演技が棒だが今更気にしても仕方がない。

そのポケモンがこちらをじろじろと見渡したかと思うと、急に意識が遠のき始めた、おそらくは催眠にかかっているのだろう…だが、とりあえずは作戦成功だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「カラカラマネマネ(新しい奴隷が手に入ったからこいつの素性を聞くとしよう)」

 

 新しく手に入った奴隷を椅子に座らせた以下のようなポケモン、カラマネロはこの来訪者がどういった人物なのかを聞き出すことにした。もっとも見たところただの旅人のようなので使い道は限られそうだったが。

 

 『さぁ、人間お前は一体何者だ』

 

 「……マサラタウン出身のトレーナーで名前はサトシです…本当の名前は知りません…」

 

 『(本当の名前?)何のためにここに来た?本当に道が分からなくなっただけか?』

 

 「いいえ、本当はあなたを捕まえに来ました…」

 

 カラマネロは失笑を漏らす、自分を捕まえようとは身の程を知らない馬鹿にもほどがある。しかしだとするならばなぜ自分たちの居場所が分かったのかを聞き出す必要がある。外部に仲間がいるならば少々厄介なことになるからだ。

 

 『ではどうやってこの場所が分かった?』

 

 「前世での知識にあったからです…この時点でカラマネロがいるかどうかは賭けでしたが…」

 

 カラマネロは思った、こいつは何を言っているのだと。そもそも前世とはどういうことか、こいつは嘘を言っているんじゃないかと疑う。しかし、完全に催眠にかかっている以上嘘は付けないはずだ。どういうことか完全にわからなくなったカラマネロはもう少し踏み込んだ質問をしてみることにした。

 

 『…お前は我々の目的などを知っているのか?』

 

 「はい…あなた方は科学者達を洗脳して環境変化システムを作らせ、環境を自分達に最も理想な状態に変えてしまうという計画を考えておられることは知っております。」

 

 『何…だと…』

 

 これにはカラマネロも仰天した、潜伏先が知られているだけならばまだしも自分たちの計画まで筒抜けとは思わなかった。しかもコイツはあなた方と言った、つまりここにはいない同士の存在まで知っている。こいつはただの頭がおかしいだけの人間ではないもっととんでもない何かだ。

 だが、逆を言えばここでこいつを洗脳できたのは途轍もなく大きなアドバンテージだ、こいつから自分たちの計画の妨げになる存在を聞き出すべきだろう。

 

 『我々の計画の障害になりそうなものを教えろ、全部だ。』

 

 「計画の障害を全部ですか…多すぎてどれから話せば」

 

 『ではお前が知っていることを知っていることを順番に話せ。』

 

 「分かりました…とりあえず順番通りに…」

 

 そこからはサトシという人間が話した内容は驚くべきものだった。この世界には圧倒的な力を持った伝説のポケモンがうじゃうじゃしていたり、異次元からの来訪者が来ていたり、自分たちでもちょっと引いてしまうような計画を立てている人間の組織が暗躍していたりとまるでおとぎ話か何かを聞かされているようだった。

 

 (どうする?いくら何でもこいつの話は荒唐無稽すぎるだが、誰にも知られているはずのない我々のアジトをこ奴は最初から知っていた。このことは偶然では済まされん。…いずれにせよ一度計画を見直す必要があるのは間違いが無い。差し当たってはもっと情報の確度を調べる必要がある。)

 

 問題はこいつが言っていた話が本当かどうか調べるかだが、正直言い案は思いつかなかった。

 

 (いっそこいつについていくか?ここまでとんでもないことを知っていながら普通に生きているということは問題解決のための何か秘策があるのかもしれん。それを手伝えば我々の計画の妨げになる問題の解決にもつながるだろう。)

 

 カラマネロは今後のことを思案する。だがことがことだけにかなり集中力を切らしており、この人間が背負っていたリュックから黒い影が伸び始めていたことに気がつけなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (いてぇ!だが、目が覚めたぜ‼)

 

 ミミッキュめ結構思いっきり引っ掻いてくれたな…だがおかげで助かった。さぁここからは反撃だ。なんでか知らないが腕(触手?)を組んで何かを考えこんでいるカラマネロを見て、俺はここが最大のチャンスとばかりにカラマネロにとびかかる。そしてリュックの中に隠れ潜んでいた存在に指示を出す。

 

 『カラ‼マネ‼(な‼貴様‼)』

 

 「今だ!ミミッキュ、俺ごとこいつにじゃれついてくれ‼」

 

 考え事をしていたのと、突然洗脳が解けたことに驚いたためため接近を許したのがお前の命取りだったのだよ。俺ごとカラマネロごとじゃれついてボコボコにするミミッキュ。これぞ今俺が考え出した攻防一体の術、俺はミミッキュにボコられその痛みで催眠にかからない、カラマネロはタイプ一致フェアリー技にボコられてまともに動けなくなる。…あれ、カラマネロが動けないなら俺ボコられる意味あったのか?ミミッキュを投げればよかった気が…まぁ接近するために必要なコラテラルダメージだと考えよう。

 

 「カラ!マネマネロ…(ぐぉ!このようなことが…)」

 

 「もう抵抗しても無駄だぞ‼大人しくしろ‼」

 

 しばらくもがくも奇襲をかけられた状態で弱点を突かれているこの状況では長くはもたないだろう。俺にもダメージが入っているが弱点属性を突かれているカラマネロの方が多分きついはずだ。根競べには負けんぞ‼

 そうしてしばらくすると何かの声が響いてきた。この感じは恐らくではあるが耳からではないな、テレパシーだろう。

 

 『待て、待ってくれ少し話を聞いてくれ。我々…いや私は君たちに協力したい』

 

 「協力だとそんなこと言って油断させるつもりだろ、騙されんぞ。」

 

 『違う!我々が手を下さなくても君たち人類は同族同士で争っていずれ滅びるだろうと感じたから、別に支配だとか滅ぼそうとは考えていない‼』

 

 …なんかメトロン星人みたいなこと言い始めたぞ、大丈夫かこいつ?

 

 『私が協力したいのは本当にどうしようもない問題についてだ!マアクア団にマグマ団、ギンガ団にフレア団などの危険思想は我々にとっても看過できない事柄だ。それに君と一緒にいるウツロイドのように異次元からのポケモンの襲来など我々が予想だにしなかった事柄もある。それにジェノバだったか?ポケモンでも人間でもない危険な存在がいる可能性もある。正直我々の手に余る。』

 

 はぁ!?なぜこいつがそんなこと知っていやがる‼…もしかしてこいつも転生者か?もしも野望とか特にない同郷ならちょっと悪いことしたかもしれん。さすがにこれは話を聞いたほうが良さそうだな。

 

 「ミミッキュ‼ストップだストップ、もうじゃれつかなくていい!」

 

 「ミタァ…」

 

 ミミッキュにじゃれつくのを止めさせて話を聞くことにする。

 

 「何で、そのことを知っているんだ?」

 

 『君が催眠にかかっているときに聞き出した。むしろ何故これらのことを君が知っているのかは私が聞きたいくらいだ‼』

 

 「何!?」

 

 え、こいつ俺が催眠にかかっているときにそんなことまで聞き出してたのか!ネタバレってレベルじゃねぇぞ。

 

 『確認させてくれ、君が言っていたことは事実なのか!?』

 

 「あー…まぁ正直俺も確証は持てないけど多分大体は本当にあることだと思う。」

 

 正直俺もアニメであった問題がこの世界でも起こるのかということに関しては何とも言い難い部分もある、特に劇場版の内容とかはそうだ。だが、かなり近い世界だというのなら警戒しておくことに越したことはないと思っているだけだ。

 

 『何という事だ、やはりこの世界は危険だらけだったのか…これは何とかしないと…』

 

 「つまりあれか、このままだと自分たちの計画どころじゃないから協力すると?」

 

 『そうだ、我々の目的は自分たちの楽園を築くことだが、最悪それは別にこの世界である必要は無い。だが、異次元にまで影響を与えかねない存在が複数存在するのは何とかしたい。』

 

 そういえばこいつら最終的には何かの装置と一緒に宇宙に旅立ってたな、この世界に拘りが無いというのは信用できなくもない。ならばもう少し踏み込んだ問いかけをしてみるか。

 

 「俺達と一緒に来るならボールに入ってもらうことになるがそれでもいいのか?」

 

 『袂を分かつときは君を操って私を逃がすようにすればいいだけだから問題はない。』

 

 「滅茶苦茶言うなコイツ…」

 

 下手に嘘をつかれるよりはましだとは思うが、やはりこのカラマネロは普通ではない。というかそんなことされなくてもポケモンにも選ぶ権利はあるのだからトレーナーの元から去るかどうかはポケモン自身が決めればいいと俺は思う(こいつに限ってはピカチュウ(セフィロス)辺りに灸をすえてもらってから解放することになるが)

 何はともあれこれ以上考えても仕方がないか、どの道こいつをスカウトしに来たのだからよしとしよう。

 

 「じゃあとりあえずゲットするけどかまないな?」

 

 『ああ、よろしくなサトシ君。』

 

 「カラマネロゲットだぜ‼」

 

 ボールに特に抵抗なく入ったカラマネロを見てこれからどうしたものかと考える。最悪どこかの次元を見つけて移住してもらうのが安パイか?確かSM編でアクジキングがいたのは並行世界だったし探せばいい場所が見つかりそうな気もする。

 

 (このことはもっと後になりそうだな…そういえば何か忘れているような気が…)

 

 何かが引っかかるような気分になりその引っ掛かりが何か思い出そうとするが、思い出せない。思い出せないということは大したことではないかと考え観測所を出ようとするが、突如としてまるで何かとんでもなく鋭いものが上を通過したような気がした。

 

 (何だ!?今のは‼)

 

 明らかにただ事ではないと上を見上げるが、特に変わったことはなかった。気のせいかと思ったが、異変はすぐに現れ始めた。なんと近くの壁や柱が綺麗にズレ(……)始めたのだ。

 

 「え!?」

 

 一瞬何事かと思ったがここで俺はようやく思い出した、この施設に入る前にピカチュウ(セフィロス)と何を話していたかを…つまりは時間が来たためここを神羅ビルと同じようにしようとしているということだ。

  

 「ミミッキュ‼戻れ!ヤバいヤバいヤバいぞ!これは‼」

 

 マジかよ‼一体俺はどれくらい拘束されていたんだ?とにかく急がないとこのままでは不味すぎる。ミミッキュにボコられた状態で生き埋めになるのはさすがに冗談ではない。全力で俺は走り続けた。

 

 「駄目だ、このままでは間に合わない、出ろ!ウツロイドォォォ‼」

 

 「……じぇるっぷ」

 

 「ウツロイド俺を強化しろ‼」

 

 「……」

 

 間に合わないと感じた俺はウツロイドを呼び出しドーピングを頼むことで、身体能力の強化を図り、この場所からの早期離脱を試みる。抱き着いてきたウツロイドから注入された物質が俺の血管を巡り、能力を最大限まで工場させる。

 

 「外の光が見えた!うぉぉぉぉぉ‼間に合え!」

 

 何とか出口が見えてきた俺はそのまま一気に滑り込み、何とか脱出に成功する。俺が脱出してすぐ後、観測所は大きな音を立て綺麗に崩れ去った。

 

 「サトシか…何があった?」

 

 「ウツロイド、戻れ…色々だ…とにかく疲れた…後で説明するから今はここからは連れ出してくれ。」

 

 「分かった。」

 

 そこまで長い距離ではなかったにせよ、限界以上に体を使ったのはさすがにしんどい。俺は意識を手放すとピカチュウ(セフィロス)に連れられ、観測所跡地から離れることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 「結局俺が観測所を切り刻む必要は無かったと?」

 

 「結果的にはな、ただこれは俺の思慮不足が招いたことでもある、アンタの責任ではないよ。」

 

 突発的出来事だった以前の殺人とは違い、今回明確に作戦を立てたのは俺だつまりは俺が施設破壊の主犯格ということになる。今のところバレていないとはいえそろそろ身がヤバいな、社会的な意味で。

 

 「…それで、お前が例のカラマネロか?」

 

 『ああこの度ゆえあってサトシ君と同行することになった、よろしく頼むよ。』

 

 「ピカチュウ(セフィロス)くれぐれもそいつには油断するなよ。」

 

 『酷い言い草だな、私はそこまで大それたことは考えていないよ。』

 

 「どうだかな…まぁ、何にせよこれからよろしく頼む。」

 

 とりあえず協力者になったにせよどの口が言うんだと思わなくもない。ただこれから俺もある意味同じようなことを頼むのだが。

 

 …何というか俺まともなゲットあまりしてないな。何もかもがおかしいピカチュウに前科持ちのバンギラスに、冤罪扱いのポリゴン2(予定)…マシなのはミミッキュか。ミミッキュはミミッキュでセフィロスのコスプレしだしたりと何かがおかしいし、こんなことになってるのはやはり俺が転生者だからか?

 




 
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