コードギアス~KIGHT OF X~   作:白鷺燕

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プロローグ 第一話 ライオネル と エレイン

 皇帝から呼び出された後、レオンは明日。正確のには本日正午の出発に向けての準備の前にモニカの部屋の前に来ていた。

 

 とっさのこととはいえ、本人の意思を無視して任務の決定をしてしまったのだ。さすがに、レオンも自らの口から話さなければいけない気がしていた。

 

 コンコンと二度ノックをすると、部屋の中から少し慌てたような声が聞こえてきた。

 

「は、はいっ!今開けます」

 

 部屋の中からドタバタといった音が聞こえてくる。大丈夫かと少し心配をしたレオンだったが、部屋の中から出てきたモニカを見て少しだけ不安になった。

 

「レオン、どうしたの?こんな時間に」

 

 普通に話しているようだが、レオンはモニカに目線を合わせられないでいる。

 

 というのも、そろそろ寝る予定だったのかモニカは薄い黄色のパジャマだったが、胸元などが大きく乱れている。

 

 さすがにこれにはレオンも目をそらすしかない。

 

「あ、ああ。少し伝えたいことがあってね」

 

 少し間を置いてから、先程皇帝陛下に言われた任務と、その任務にモニカも同行することが決まったことを伝える。

 それに合わせて、レオン自身が特殊なナイトオブラウンズに任命されたことも。

 

「すごいじゃないレオン。よかったわね」

 

 まるで自分のことのように喜んでくれているモニカの表情にレオンも静かに笑みをこぼした。

 

「じゃあ、モニカ本日1200時に出発だから。それと勝手に同行させることにしちゃってごめん」

 

「皇帝陛下の命令なのにレオンが謝る必要はないわよ。じゃあ、私は準備ができ次第向かうから」

 

 にっこりと笑うモニカの表情に少しだけ救われた気がした。

 

 その後モニカに別れの挨拶だけをして自室に戻る。

 

 翌朝午前11時全ての身支度を終えて、レオンとモニカは王宮の地下に来ていた。

 

「王宮の地下にこんな広い空間があったなんてな」

 

 謁見の間の少し奥に隠されるようにあったエレベーターに乗り、下ろされたのは地下30階。

 あたりを見回してもあるのは灰色のコンクリートと鋼鉄色でできた機械郡だけだった。

 

「本当ね。でも、ここにいったい何があるのかしらね」

 

 今朝起きて準備がすんで一休みしていたところ、ビスマルク卿から地下に来るように呼び出された。

 

 アリスについて聞いたところ、アリスはすでに来ているそうで結果的にモニカとレオンが二人で移動することになった。

 

かなり長い通路を歩いてしばらくするとようやく出口が見える。

 

自動ドアが開く音を聞いて少し開けた部屋の中へモニカとレオンは入る。

 

 そこで待っていたのは、アリスとビスマルクだった。

 

「フェネット卿、クルシェフスキー卿、貴公らには皇帝陛下よりそれぞれナイトオブエックスとナイトオブトゥエルヴ専用機を預かっている。ついてこい」

 

 ビスマルクはそれだけを伝えると更に奥の部屋に向けて歩き出した。

 

 それに習ってアリス、レオン、モニカが順番にビスマルクの後を追う。

 

 恐らく最後であろう自動ドアのハッチをビスマルクが開くとそこには巨大なコンテナを二台付けたVTOL輸送機がライトアップされていた。

 

「貴公らの目の前に見えるものが皇帝陛下よりいいただいた航空戦艦だ」

 

「船籍番号BBAX-0000 船籍名エレイン。乗船定員8名。対応地形は海中、海上、航空だ。私が大学にいたときのゼミ仲間と考案していたフロートユニットを装備しているが調整に時間がかかりそうでな。VTOL輸送機として復活させた」

 ビスマルクから引きついで、アリスが目の前にあるVTOL輸送機の説明に入る。

 

「武装としてはまあ、少々心もとないが主に二人の機体を戦場に運ぶのが役割だからいいだろう。武装は対空対地ミサイル、76㎜単装砲、対空機銃のみだ。一応これがお前たちの母艦となる船だ」

 

アリスは一通り説明を終えると、手元にあるタバコに火を付けて一息つく。

 

「それとお前たち専用のナイトメアフレームはこっちのコンテナのため中だ」

 

VTOL輸送機のコンテナ部分を軽くノックしながらアリスはニヤリと笑う。

 

「まず、モニカ・クルシェフスキー卿の機体は″ガレス″だ。右側のコンテナに積んである。対してレオン・フェネット卿の機体は″ライオネル″輸送機左側のコンテナの中だ。ただし、二機ともまだ完全に完成したわけではない。エリア11に着いてからも色々いじるところが残って入る」

完成していないと聞いて隣のモニカが少し残念そうな表情をする。確かに完成していないことにたいては残念だが、レオンはそれとは別に気になることがあった。

 

「完全に完成していないと言ったが動きはするのか?」

 

「機体自体は動くから心配するな。それもパワーとスピード、索敵能力、旋回性能、すべてにおいて現行の機体を上回る」

 

アリスの説明に相槌を打って、レオンは輸送機のハッチに手をかける。

 

「じゃあ、そろそろ行くか」

 

輸送機のハッチを開きレオンが中へと入ると続いてモニカとアリスも輸送機エレインの中へと入っていく。

 

ふと中で荷物を下ろしたレオンはゆっくりとビスマルクがいる船着き場に戻る。

 

「おっさん、行ってくる」

 

「ああ、しっかりな」

 

 普段は見せないような柔らかな笑みでビスマルクは返事をすると、右手を握り右腕を上げる。

 

レオンも同じように右手を握り、ビスマルクの拳と自分の拳を合わせる。

 

ゴツッと言う鈍い音と共にビスマルクが語りかける。

 

「行ってこい、レオン」

 

ビスマルクの声を背中を聞きながら、彼には聞こえない声でレオンは呟く。

 

「行ってくるよ、親父」

 

レオンが完全にエレインの中に入り、ビスマルクが退室したのを確認し、三人はコクピットで作業を行っていた。

「今回、エレインの操縦は私に担当させてくれ」

 

後少しで発進するというタイミングでアリスがレオンとモニカに向かっていう。

実際、アリスを含めモニカ、レオンの三人は既に輸送機ができる。元々はモニカがエリア11までの操縦を担当する予定だった。

 

「それは構わないけど、どうしたのアリス?」

 

普段、あまり面倒なことをすることがないアリスが珍しく自らが操舵すると言ったことに対してモニカは疑問を抱く。

 

「今回はここから海中をある程度進んだらフロートユニットで一旦海面から浮上、VTOLユニットのチェックを行ってから、エリア11には空路で向かう予定なのは知っているよな?」

アリスの言葉に二人は頷く事で返事をする。

 

「既にフロートユニットやVTOLユニットのチェックは終っているが、実際の使用状況のデータを取りたい」

 

「了解、じゃあ発進前に俺は計器チェックに移る」

 

「無理をいってすまんな。二人ともありがとう」

 

アリスの話を聞きながらも、レオンとモニカは計器のチェックを続ける。

 

「こちらの計器は異常ありません」

 

「こちらも同様だ」

 

 一通り全ての計器チェックをし終えると、現在いる格納庫に水が入ってくる。

 

「発進用ゲート解放。エレイン、システムオールグリーン、発進」

 

アリスの声と共にエレインの目の前の扉がゆっくりと開き、それに合わせてエレインも動き出す。

 

動き出したエレインをアリスは即座にオートモードに切り替え、座席にもたれ掛かった。

 

「とりあえず、荷物の整理でもしましょうか」

 

持ってきた荷物を肩にかけながら、モニカが奥の部屋へと繋がる扉へ手をかける。

 

「私はここで待っているから、先に二人は荷物でも置いてゆっくりしてこい」

 

操縦席のシートに腰を埋めながら、アリスは懐から出したキャンディーをなめる。

 

 さすがに館内でタバコを吸うことを遠慮しているようだ。

 

「それではアリス、先に荷物を片付けてきますね」

 

 モニカの言葉と共にレオンも席を立ち自らの荷物を手に持つ。

 

「忘れていたが、二人とも」

 

モニカと連れだって居住スペースへ移動しようとしたところ、後ろから呼び止められた声で足を止めた。

 

「なんだ?」

 

「ライオネルとガレスだが、シミュレーターを起動状態で待機させてあるから、片付けが終わったらデータとるために少し戦ってきてくれ」

 

「わかりました。それでは行ってきますね」

 

「じゃあ、行ってくる」

 

アリスと別れ居住スペースに向かい歩き出す。8名に一人一部屋づつ与えられる程度のそれなりに大きめの居住スペースは、今はモニカとアリスとレオンの三人しかいないため心なしか少し寂しく感じる。

 

「それにしても、レオンは皇帝陛下やヴァルトシュタイン卿のお気に入りだとは思っていましたが……まさか、こんな特殊なラウンズになるとは思いませんでしたよ」

 

「表向きはブリタニア軍の少佐だけどね。

 

隣で羨ましそうにも、悔しそうにも取れる表情をするモニカに曖昧にうなずき返す。

 

さすがに軍への行動に干渉が必要なときに下士官では行動がし辛いだろうと、借りの役職までもらっている。

 

「ナイトオブトゥエルヴ専属ナイトメアフレーム開発局『オークニー』、技術開発責任者レオン・フェネット伯爵兼少佐か……ごたいそうな身分ですね」

 

「仕方がないだろう、行動する際に肩書きが必要な局面が出てくるかもしれないんだから」

呆れたような物言いにレオン自信もやれやれと首を振る。

 

「でも……まさか、第十一皇子のルルーシュ様とその妹君であられるナナリー様が生きていたなんてね」

 

昨日任務の内容を聞いてから疑問に思っていたことをモニカが口にする。

 

もちろん、これにはレオンも驚いている。

 

まさか、死んだと思われていた皇族が生きていて自分がその護衛としての任務につくなんて正直思っても見なかった。

 

「まあ、不思議だよな。生きているのならその事実を公表して手元に置いておくのが一番安全だと思うのに……」

 

「それとも、手元に置いておくことで逆に狙われる可能性がる……?」

 

モニカの言葉に思案する。だが、考えても答えがでないことにいつまでも囚われているわけにはいかないとレオンは首を振る。

 

「とりあえず部屋に荷物だけ置いて、シミュレータールームに移動しよう」

 

 一旦、モニカとの話を切り上げる。

 

「じゃあ、自分部屋に荷物を置いて準備ができたらシミュレータールームで落ち合いましょう」

 

「了解」

 

モニカと別れて自分に宛がわれた部屋に移動する。荷物とラウンズのコートを丁寧にしまい、騎士服だけの状態になる。

 

「…………」

 

考えながら、騎士服も脱ぐ。

 

「もう、これは必要ないな」

ぼやきながら、常につけ続けてきた重りを外す。

 

任務に対して全力で当たれと常にビスマルクに言われ続けてきた。

こんな重りをつけた状態でいざというときに行動できなければ意味はない。

 

「今までありがとう」

 

一回だけ重りに向けて敬礼をして、騎士服を着直す。

 

重りを外したからといって急にナイトメアの操縦が上手くなるわけではないが、反応速度は上がるだろう。

 

そんなことを考えながら、レオンはシミュレータールームに移動する。

 

そこまで大きくない艦内にさすがにシミュレーター二台も置けず、一台のみ設置されている。

 

サザーランドやグロースターのコックピットよりも少し大きめでシミュレータールームの半分をこの一台のみで占めている。

 

「さすがラウンズ用……」

 

などと感心していると、後ろでエアが抜ける音と同時にモニカが現れる。

 

「あら、さすが早いわね」

 

「そんなに準備することもないからな。とりあえず、モニカからシミュレーターやってみるか?」

 

『さっさとしろ二人とも。マニュアルならシミュレーター前のコンピュータの上に置いてある』

 

突如聞こえた声に驚きつつ、声が聞こえるシミュレーター前のコンピュータに顔を向けると、アリスが退屈そうな顔をしながら操縦席の横に置いてあるノートパソコンをいじっている映像が流れていた。

操縦席から通信を行っているのだろう、退屈そうな表情のなかに少し苛立ちを感じる。

 

「はいはい。じゃあ、私からやらせてもらうわね」

 

アリスの言葉に苦笑いで返したモニカがシミュレーターの中へと入っていく。

 

シミュレーターといっても、実際にはGがかからないので、通常の服でも問題はない。

 

「いってらっしゃい」

 

シミュレーターの中へ消えていくモニカに後ろから小さく手を降って、コンピュータの上におかれているモニカ専用機ガレスのマニュアルを手に取る。

 

形式番号 RZAX-12L

機体名 ガレス(先行試作機)

製造 ブリタニア『オークニー』(表向き)

ナイトオブエックス専属技術局ログレス

生産形態 ナイトオブトゥエルヴ専用機

パイロット モニカ・クルシェフスキー

開発者 アリス・グレヴァリス

機体色 白 黄色

全長 4.98m

重量 9.87t

推進 ランドスピナー

特殊 超強化型ファクトスフィア

増加型エナジーフィラー

装備

内蔵機銃×2

スラッシュハーケン×2

大型狙撃銃×1

試作型MVS×1」

 

「狙撃特化型の機体か」

 

マニュアルを一通り読み終えて、モニカの訓練の様子を見る。

 

敵を近づかせないように距離を稼ぎながらサザーランドやグロースターの攻撃範囲外から確実に誘い込んで狙撃で仕留めている。

 

ランドスピナーでの撹乱。超強化型ファクトスフィアでの瞬間索敵に即座に標的に照準を合わせる 正確性、相手の行動の先を読むスキル。

 

さすが新任とはいえラウンズに選ばれただけはある実力をモニカは発揮している。

 

 一切近接戦に持ち込ませずに、戦闘終了の合図が鳴る。

 

「すごい機体ね、このガレス」

 

シミュレーターから出てきたモニカは予想以上に操縦桿へのコマンド入力をしていたのか、尋常じゃない汗をかいていた。

 

「モニカ、すごい汗だぞ!大丈夫か?」

 

「大丈夫よ。今まで乗っていたナイトメア以上に操作する箇所が増えたから、以前と同じような動きをしようとするとその分余計に体を動かさないといけなくて……」

 

一回の訓練で相当疲れたのだろう、少し息が切れかかっている。

 

「ほら、モニカここに座って休んでな」

 

 そういいながらレオンはコンピュータの下にしまわれていた椅子を取りだしモニカに座らせる。

 

「しっかり休んでろよ。俺も行ってくるから」

 

「行ってらっしゃい。でも、相当覚悟した方がいいわよ」

 

ニヤリと少し意地悪そうな笑顔を向けるモニカに背を向けてシミュレーターに乗り込む。

 

『良く来たレオン。早速訓練に移るぞ』

 

アリスの通信が入ると同時に目の前の操縦桿などが置いてあるパネルが回転する。同じように外を覗くためのディスプレイを含めコクピット事態が先ほどまでのものとは一切変わってしまう。

 

『このシミュレーターは現在レオン・フェネットとモニカ・クルシェフスキー専用に調整してある。コクピットも同様に、モニカの場合はガレスのレオンの場合はライオネルのコクピットに変わるようになっている。幾分スペースがないからな』

 

高笑いをしながら何でもないように解説をするアリスだが、正直ブリタニア本国の訓練所よりもすごいのではないかとレオンは思ってしまう。

 

『起動キーは今このシミュレーターに挿しっぱなしになっているが、これがライオネルの起動キーだからしっかりと持ち帰ってくれよ』

 

「了解した」

 

『では、ナイトオブエックス、レオン・フェネット卿。はじめてくれ』

 

「イエス、マイ・ロード」

 

 すでに起動キーは挿してあるので、起動シークエンスを開始する。

 

メインモニターに様々な情報が表示される。

ライオネルに関するものだ。

形式番号 zx-00x

機体名 ライオネル(実験型)

製造 ナイトオブエックス専属技術局ログレス

生産形態 ナイトオブエックス専用機

パイロット レオン・フェネット

開発者

アリス・グレヴァリス

ロイド・アスプルンド

セシル・クルーミー

ラクシャータ・チャウラー

機体色 黒 銀

全長 7.83m

重量 19.43t

推進 ランドスピナー

   大出力大型ブースター

特殊 試作型ブレイズルミナス

増加装甲

追加エナジーフィラー

装備

スラッシュハーケン×6

試作実験型輻射波動機構×1

超大型試作型MVS『アロンダイト』×1」

 

「って、おい!アリス、射撃系の武装が一切ないんだけど?」『うるさい、さっさとはじめろ』

 装備について文句を言ったところ、あっさりと却下された。

 

「わかった」

 

意識を切り替えてセンサーに映る敵機を確認する。サザーランド3、グロースター1、グラスゴー6。

地形はシンジュクゲットーを想定。

 

「とりあえず、まずは様子見を……」

 

ひとまずライオネルで接近を試みることにして、孤立しているグロースターにランドスピナーを下ろし加速し近づく。

 

「なっ!」

 

瞬間、グロースターを弾き飛ばして通り抜けてしまった。

 

「な、なんて加速だよ」

 

先ほどまでグロースターとの距離はおよそ250あった。しかし現在は600。一瞬でライオネルは850の距離を駆け抜けたのだ。

 

この重装甲の機体にそぐわない速度。

 

これでもまだフルスロットルには遠く及ばない。

 

「でも……」

 

深呼吸を一回。もう一度しっかりと操縦桿を握り直す。

 

「面白いじゃないか」

 

 ランドスピナーをフルスロットルで回転させてコンクリートが散らばるアルファルトを蛇行しながら進む。

 

「まずは……」

 

標的のグロースターを見つけ、グロースターを中心に円を描くように右足を少し浮かせ、左足のランドスピナーだけで周囲を高速で移動する。

 

武装スロットから輻射波動機構を選択する。

 

左腕の装甲が開き左手に巨大な爪が装備される。

 

それを確認して右足のランドスピナーをフルスロットルで回転させ、グロースターと垂直になるように合わせると同時に左足のランドスピナーの回転を少し下げる。

 

「いくぞっ」

 

右足のランドスピナーを地面につけ、一瞬だけ左足を中に浮かせ、同時に左足もグロースターと垂直になるように合わせ地面に下ろす。

 

それに合わせて輻射波動機構を出力を最大にして起動させる。

 

その行為は一瞬でグロースターを肉薄し、コクピットもろともグロースターを粉砕した。

 

「ライオネル……ピーキー過ぎるだろ」

 

じっとりと汗ばんできた体を感じながら、実際にライオネルに乗ったらこんな動きができるだろうかと心配になる。

 

これだけの加速だ、体全体にかかるGを考えただけでもゾッとする。

 

おそらくランドスピナーの動きに合わせて背部の大型ブースター小型ブースターが動いてるのだろう。あれがランドスピナーだけの動きとは正直、レオンには思えなかった。

 

残りの機体を倒しながら操作性能を覚え、全て倒し終えた頃には体は想像以上に汗をかいていた。

 

『お疲れさま、フェネット卿。どうだったかな?私たちのライオネルは』

 

「恐ろしい機体ですよ」

 

コックピットのシートにもたれ、息を切らしながらなんとか返事を返す。

 

シミュレーターではない実機を実際に今のように操縦できるだろうかという疑問がレオンのなかには残った。

 

 

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