匙元士郎に憑依したから色々頑張るお話   作:妖叨+

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憑依匙君✖︎エクスカリバー✖︎序章
0 生徒会とオカルト研究部


どうもみなさん。初めまして。匙元士郎です。

……読者のみなさん、そんな「今更、お前の自己紹介なんていらないよ」というような顔はなんですか?

少し話はそれますがみなさんは‘憑依’という言葉を御存じですか?

そう。死んだ者の魂が別の人の肉体に乗り移ることをいいます。

頭の良いみなさんならもうお分かりですよね?

そうです。俺は元々別の人間でしたがひょんなことからこの匙元士郎という人物に憑依してしまいました。

それが普通のヒトであればそう苦労はしない。

何故ならこの憑依した肉体が既にヒトではないから。

俺の肉体は悪魔の肉体。

どうやら俺が憑依する前に悪魔になったらしい。

その悪魔にする為に用いられたのが悪魔の駒。

悪魔の駒はそれぞれの悪魔をチェスの駒に見立てその駒にもチェスと同様の力が付与される。

どうやら、現在の俺の中にある駒は兵士(ポーン)。消費数は4。身の内に宿る神器(セイクリッド・ギア)と呼ばれる「聖書の神」が作ったシステムで不思議な能力を所持者へ与えたものだ。俺の場合は黒い龍脈《アブソーブション・ライン》らしい。

でだ、俺はこれから――――――――

 

「サジ。サジ、聞いていますか?」

 

「あ、はい! 聞いています」

 

「そうですか。なら私が読み上げた文章を一字一句間違えず読み上げてみなさい」

 

くいっと眼鏡を押し上げているのは俺の主である支取 蒼那ことソーナ・シトリー。

72柱の12位の上級悪魔。

 

「・・・「これから――――――」すいません。聞いてませんでした」

 

素直に謝罪したが会長のメガネがきらりと光る。

 

「そうですか。ではもう一度説明します。これより私達シトリー眷族はグレモリ―眷族との顔合わせに行きます。このような短い文章を聞いていないなど・・・」

 

あー、始まりました。会長お得意のマンシンガン説教。

 

「会長。その顔合わせに早くいかなくてもいいんですか?時間とかもありますし・・・」

 

「確かにそうですがあなたへの説教も大事です。悪魔として、生徒会の書記として―――――――――」

 

それから20分。ようやく説教から解放された俺は他の眷続と共にグレモリ―眷族の根城。旧校舎、オカルト研究部へと足を運ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

///

 

 

 

 

 

「・・・まさかエロ三人組と称された1人が俺と同じ兵士とは・・・・どこか虚しいな」

 

「なんだとぉ!」

 

「いや、悪い。さっきの言葉は忘れてくれ」

 

俺は手を顔に当て顔を伏せながら手を突き出し「もういい、もう何も言うな」といった感じで言う。

こいつが俺と同期で同じ兵士。兵藤一誠。

エロ3人組と称された学園を代表する変態だ。

 

「部長。こいつぶっ飛ばしていいですか? 殴り飛ばしていいですか?」

 

右の拳に怒りマークが灯る兵藤。

なら、こっちも自衛手段を取らせてもらう。

 

「会長。昇格(プロモーション)の許可を願います」

 

徒手格闘の構えを取る。

 

「イッセー。お止めなさい」

 

「部長! でも――――-――――――」

 

リアス先輩に拳を下される兵藤。

 

「サジ。あなたもです」

 

「・・・分かりました」

 

俺も構えを解く。

 

「今日ここに来た目的は、この学園を根城にする上級悪魔同士、最近下僕にした悪魔を紹介し合うためです。私の眷属なら、私に恥をかかせないこと。それに・・・」

 

「今のあなたでは兵藤君には勝てません。彼の兵士の消費した駒は8つ。それにフェニックス家の3男を打倒したのですよ。もう一度言います。今のあなたでは兵藤君には勝てません」

 

「・・・・・わかりました」

 

駒の消費が8つ・・・俺の2倍消費したのか。

たしかに、俺が勝てるとは思えないこともない。何故なら、会長が知っている匙ではないからだ。今の俺は匙元士郎に憑依した者。憑依する前は徒手格闘競技で日本で4番目だったんだ。

しかし・・・不死鳥、フェニックスを倒したのは紛れもない事実らしい。倒せる相手かどうかは・・・やってみないと分からないな。

と脳内で色々していたら会長が兵藤とアルジェントさんのもとへ歩み寄る。

 

「ごめんなさい、兵藤一誠君、アーシア・アルジェントさん。うちの眷属はあなたより実績がないので、失礼な部分が多いのです。よろしければ新人の悪魔同士、仲良くしてあげてください」

 

謝罪しながら笑顔で言う会長。

それに対して兵藤は・・・。

 

「あ、はい!」

 

完全に色目を使っている。

会長に手ぇだしたら殺すからな。

何故か身体からそんなオーラが零れ出た。

 

「サジ」

 

「あ、はい・・・・よろしくお願いします」

 

俺は謝罪の意味とこれから見てろよ的な事を思いながら頭を下げる。

 

「はい。よろしくお願いします」

 

「よろしく。ア―シアさん」

 

俺はア―シアさんの手を取り握手を交わす。

しかしその数秒後。

 

「よろしくねぇー! 匙くん! それとア―シアに手を出したらぶっ飛ばすからなぁ!」

 

まるでキャスリングのように素早く入れ替わった兵藤。

それを認識したと同時に俺は右手に力を入れて兵藤の左手の骨を動かすという地味ながらも痛みのある行動を取る。

 

「こっちこそよろしく。兵藤一誠くん。今度、そのアホ面を下げて俺の前に出てきたら何もかも吸いだしてやるからな」

 

目つきを鋭くして言う俺。

 

「上等だ! 俺はお前という存在を消すつもりで殺りにいくからよぉ、覚悟してろ!」

 

ぎぎぎぎ! と骨がきしむ音が聞こえる。

 

「・・・大変ね」

 

「そちらもね。ソーナ」

 

双方の主様が嘆息してる声が聞こえるが気にすることなく握力を強める。

 

 

 

 

「これからよろしくねぇ~! 匙くん!」

 

「別にお前と仲良くする気など毛頭ない!」

 

これが、匙元士郎くんに憑依した者が色々と頑張ったり頑張らなかったりするお話




というお話でした~。
クールな匙も悪くないな!

で、次回! 1 エクスカリバーについて
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