妖叨+です。
リアルが今までにない以上にゴダゴダしており全然執筆できませんでした。
そのせいで文字数も少ないですが……読んで頂けると幸いです。
それでは、どうぞ
人間――――――――いや悪魔砲弾として撃ちだされた俺は現在、ともて深い霧の中を飛んでいる。
どれくらいの時間を飛んでいるだろうか? かれこれ30分ほど飛んでいるような気もする。
すると隣におられる副総督様が思い出したように口を開く。
「あ、そろそろ降下しますよ。急激なGには注意してくださいね」
「……なんとかします」
と返すと同時に急降下し始める!
人間が耐えることが出来る最大のGは9Gだと言われている。
だが俺の身体にかかっているGはその倍はある。
副総督が俺を魔力で多いGを更に減らして無事に着地に成功する。
「ここは?」
「中国の隠れた山中にある仙人の住む場所ですよ。まぁ、集落とは少し離れていますが……」
そう言って副総督は迷うことなく歩みを進める。
俺も歩み始めるがこの霧のせいだろうか、身体が重く進みずらい。
斥力魔法を使う為に魔法陣を展開しようとしたが……やめた。魔法陣が展開できない。
魔法陣が展開できないという事はこの場に置いて俺は初歩的な魔法ではあるがそれらは一切使えない。
それもこの霧のせいだろうか?
俺が今頼れるものは
俺の魔力はどちらかというと当てにはならない。量自体も並の転生悪魔以下だ。それに俺の魔力を使用しての魔法を使用するのはあまりしない。
たしかに魔力で構成された魔法は計算式では出来ない理論を可能にするが、ただでさえ少ない魔力を魔法に回す程俺にはゆとりはない。
だから俺は大抵、魔力は黒い龍脈の強化や《増殖》に回している。
ひたすら山中を歩くこと小1時間。
「つきましたよ」
若干霧が晴れた場所へたどり着く。
そこには古びた道場があった。
いつ建てられたのかは分からないが、この木の朽ちかたから察するに建てられたのは今からおよそ250~300年前だろう。
そこで俺はふと疑問に思う点がある。
何故副総督は俺をこんな古びた道場に連れて来たのか。
さっきからそのことばかり考えていた。
「何をしているんですか。早く行きますよ」
「……わかりました」
思考を打ち切り副総督の後を追うと道場の中庭らしきところでキセルをふかしながら一服している顔がしわくちゃなじいさんを見つける。
「おぅおぅ、今更この老いぼれになにかようかぃ? シェム坊や」
「約束どおり来ただけですよ」
「そりゃ悪ィな。年を取ると忘れぽくってな」
そう言ってキセルを指で叩き灰を叩きだすと
ブワッ! と突風が巻き起こり霧を一気に吹き飛ばし太陽の光が中庭に差し込む。
今更ではあるがこのじいさんは一体何者だ!?
「紹介が遅れましたね。このお方は闘戦勝仏。斉天大聖、初代孫悟空様だ」
とんでもない大者だった……。
///
一通り自己紹介を終えると副総督はグリゴリで調べることがあると言って俺の血と少量の魔力を小さなカプセルに入れて本拠地を帰って行った。
今この場に居るのは闘戦勝仏様と俺の二人だけ。
このままダラダラと時間を過ごす訳にはいかない。
強くならないと駄目なんだ。
「初代様」
「あ? なんでぃ? ゲン坊」
指を弾き小さな火種を作り再びキセルをふかす。
「副総督から何を頼まれたか知りませんが早く修行をさせてもらいたいんです」
ふぅー。と口から煙を吐きながら初代様は言う。
「そう急ぐな。話は大体シェム坊から聞いとるわい。レーティングゲームの日取りまであと1カ月はある。その間にお前さんは強ぉなればいいだけだ」
「……お言葉ですが初代様。たしかにそうですが、俺は今の何十倍、何百倍と強くならないといけないんです」
拳を握りしめ強く言う。
そう言うと初代様がキセルの煙草を叩きだし懐にしまう。
「いい目だ。いいだろう、強ぉしてやる。お前さんの言う通り何百倍にな」
ニカ、と笑うとくいくいと手を招き「ついてこい」と言われついていく。
待っててくださいね。会長。俺は強くなって帰ってきます。
待ってろよ。グレモリー眷族。俺は、いや俺達はお前達を潰して俺達の『夢』の糧となってもらう。
///
しばらく初代様とあるものをマスターしかけた頃、会長からパーティーの招集が掛ったが少しの時間も惜しかった為に初代様が俺の髪の毛を一本ぬきとって俺と瓜二つの式神を副総督に連れて行ってもらい俺は初代様と修行を続けた。
俺のあれは初代様のと違い完全じゃない。
このままでは実戦での運用は厳しい。
そんなことばかり考えているととんでもない情報が流れ込んできた。
兵藤が
………そうか。兵藤。お前も確実に強くなっているんだな。
今思えば、俺はお前を見下していた。
頭の回転はかめよりものろく色欲が強いただのバカだと。
だが、お前は俺と同期の悪魔でお前は赤き龍をその身に宿した赤龍帝。俺はちょっと特別な神器をその身に宿した悪魔。
その差は天と地ほど大きい。
でも、その差を埋めてやるさ。どんな手を使ってもな。
だから、俺も強くなる。
そして次のゲームでお前と正面切って戦いたい。
だから、お前ももっと強くなれよ。
俺の越えるべき壁、赤龍帝、兵藤一誠。
///
8月17日。
レーティングゲームを3日前に控えた俺はシトリ―低に戻る準備をしていた。
この長い間、俺は初代様とマンツーマンでひたすら己を研磨し続けた。
その結果、俺はなんとか目的のあれは習得できた。
あれと同時並行で行っていた禁手には……至ることが出来なかったが神器自体は進化した。
今は8匹のヘビがとぐろを巻いた状態になっている。
おかげで吸収と増殖が今までの4倍になった。
天羽々斬の使用時間も延びた。
振り返ってみると俺は確実に強くなった。
だが、本当にあいつに……兵藤に勝てるのか? と。時々思う事がある。
「そー心配せんでいいわい。なんせわしとマンツーマンの修行を耐えたんだからのぉ。胸を張れ、ゲン坊。今のお前は禁手の赤龍帝より強い。このわしが言うんだ。間違いないだろう?」
背後から初代様が笑いながら話し掛けてくる。
俺の不安を払拭するように諭す初代様。
「そうですよね……」
俺は初代様との修行を耐え抜いて1つの頂にまで上り詰めた。
そうだ。俺は強くなったんだ……。
勝つ為に、『夢』の為に強くなったんだ。
俺は荷物を持ち立ち上がる。
「あ、それとゲン坊。わしから一言、言っとくぞ――――――いっちょグレモリ―眷族に一泡吹かして勝って来い」
「元からそのつもりですよ」
笑みを浮かべ初代に返す。
「そのいきだ」
初代様が傷だらけの小さな拳を突き出してくる。
俺もボロボロになっている拳を突き出しカツンといい音を鳴らして拳と拳が接触する。
レーティングゲームは明日だ。
見てろよ。グレモリ―眷族。そして会長の夢を貶した旧家の悪魔ども。
時代が変わり新たな一歩を踏み出す事の重要さを
力なき者が力あるものに勝つのは偶然ではなく必然であることを
己の才能と力に酔い下から上り詰める奴の血を吐き涙を流すほどの努力のというちからの無限の可能性を
それらを育み、伸ばし、教える為に学校は必要であることを
このゲームで分からせてやる。
その為に、グレモリー眷属。お前達に俺らの踏み台になってくれとは言わない。
俺達の夢の為に潰されろ。
///
私、シェムハザはグリゴリのアザゼルの研究室で匙くんの魔力と血液を調べていくにつれてとんでもないことが分かってきた。
「あり得ない……! 奴は太古の昔に封印され残っているはずがない……!」
机を叩きコンピューターの画面に表示されている文章をを睨みつける。
『匙元士郎は八岐大蛇との関係性があります』
そんなことはないと否定はしている。
だが、匙くんの魔力と血液。両方から得られたデータでは……これが現実だ。
まずいぞ……もし。もし匙くんと八岐大蛇と関係があるのであれば……。
いや。もしかしたら匙くんの身の内を巣食っているのであれば……。
「匙くん……君は一体何を隠している? そのまま隠しているようでは……君が死ぬぞ」
という事で修行の事はすっ飛ばして次の話しからはレーティングゲームの話とさせていただきます。
それでは次回 4 レーティングゲーム。開始
つーことで……次回のサンプルボイス!
「勝ちますよ。私達の掲げた夢の為に」
「勝つさ! 俺は部長に最高のプレゼントをするのさ!」
「わ、私だって……! やればできます!」
「お前が禁手に至ったように俺もある種の頂に至ったのさ」
次回を御期待下さい