フィクサー達の華麗なる日々 作:セルマァ…セルマァ…セルマァ…
4332776788567(母も不穏な展開に耐えきれません)
それは!それとして!だな!
ヒロアカもらるなも書きたいです?絡めれば良いです。
これが できました ! (from:love town)
翼26社、全ての潔白が証明された。
現時刻を以ってT社、L社及びW社の特異点を解禁。
全ての翼に対するプロコトルを解除。
我々は復帰する。
ハナ協会へ引き続き都市に生じる脅威の判別を委託。
またL社のシナリオと条約に調印は完了した。
これより先、我々は“危機的状況”を除きL社へ干渉は一切行わない
これはABC、三社合同の決定である。
───
某県某所、とある屋敷。
朝日を窓から取り込み、快活な光で満たされたリビングには一人の男がいた。
黒いスーツに、黒い髪。
外見こそ普通極まりない男だが、彼の放つ雰囲気は凪のように静かであり、それ故に異質だ。
彼は鏡の前でネクタイを締め直し、そして〝真っ黒な仮面〟をつけようとした瞬間、彼の手がはたき落とされる。
男は首をぎぎぎと、横へと向けた。
「……あの、アンジェリカ?」
「何ですか、ローラン」
「…なんでもない…」
ローランと呼ばれた男は、アンジェリカという白い髪の女へ苦言を呈そうとしたが、彼女の瞳からは尋常ならざる圧力が発され、彼は仮面を付けることを諦めた。
ため息を吐きながらアンジェリカは、ローランがつけようとしていた〝真っ黒な仮面〟を
ローランの「高かったのに…」という小さな悲鳴はものの見事に封殺された。
「まったく、やっと社交性が身に付いて来たと思ったらすぐこれですよ。イオリおばさんの苦労が窺い知れますね」
ため息を吐きながら、アンジェリカもまた早々に身支度を整え、二人は何処からともなく馬上槍、戦槌、両刃剣、などなどの武器を取り出したかと思えば、それぞれに手入れを施していく。
その最中に、二人は「業務」の話を始めた。
「リウ協会から仕事が回って来ました」
「リウ? 戦争専門が何で俺達に…」
両刃剣を鞘に収めたローランへ手渡されたのは一枚の書類。アナログ式の伝達と把握すれば、男の眼は一気に鋭くなる。
大抵、こういった紙媒体での連絡は極めて重要な連絡が多い。デジタルは確かに利便性に優れてはいるが、奪取されることも改竄されることも少なくは無いのだ。
「ハナ協会は『二番悪事』…ああ、今はリ・デストロでしたか。ともかく彼を〝都市の星〟と昇格させたようです」
「…
〝決行日はハナから連絡する。
この書類は確認後処分せよ。〟
書類を見るに「炙り出し」は情報戦に長けた協会と所属事務所がやるそうだ。
本腰を入れて撃ち落とされようとしている「星」に上辺だけの同情をしつつ、ローランは一つ大きな伸びをしてから呟く。至極面倒そうな声色だ。
「…長い任務になりそうだな?」
「『血染めの夜』の時よりはマシじゃないですかね」
「丸二年だったもんなぁ…」
そこまで話して、唐突にアンジェリカは言った。
「ああ、今日のあの子の送迎は私がしますので」
その発言で、場の空気がピシリと固まる。
まるで臨戦時の様に張り詰めたリビング。二人からは殺気が並々と溢れ出し、テーブルの上にあったコップに張られた水は、ゆらゆらと一人でにゆらめき出す。まるで怯えているかの様だ。
すっ、とローランがアンジェリカに詰め寄る。
詰め寄られた白髪の女は、終始真顔であり、少しも動じていない。
男は、低い声で、半ば脅しとも取れそうな声色でこう言った。
「…ズルくないか? なんか此処最近ずっとお前が送迎してるじゃんか。俺だってやりたいんだけど」
「四歳って一番可愛い時期ですよね」
「そうやって話をはぐらかしてるけど、帰り道に二人でパン屋に寄ってるの、俺は知ってるからな。
だからお前が最近、体重気にして運動量増や───」
「そこに触れんじゃねぇよ!!!!」
バグシャア、とおおよそ人体から聞こえては行けないような音が響き渡たる。
今日もこの夫婦は騒がしいが、しかし極めて平和な日常を過ごしている。
───
国立雄英高等学校
言わずと知れ渡るプロヒーロー養成機関である。
その応接室に一人の生徒「緑谷出久」が、教職員にしてトップヒーローその人である「オールマイト」に呼ばれ、訪れていた。
今この場には二人しかいない。
そのため、オールマイトは骸骨の様に痩せ細った「本当の姿」を緑谷の前に晒している。
それは、緑谷出久がオールマイトの「後継者」であるからであり、だからこそ、オールマイトはこの少年に話さねばならないことがあった。
「緑谷少年、そろそろ君には『翼』について、話しておこうと思う」
「…翼、ですか?」
聞き慣れない言葉だ。
緑谷はそれに首を傾げるが、次の瞬間には目を見開いていた。
オールマイトの顔が
まるで認めたく無いものを、無理くりに飲み込んだように。
それでも、ヒーローは少しづつ語り始めた。
「…授業でも教えた通り、真の
どの時代でもそういう『対応の出来ない悪』は広がって行った」
露呈せぬ様に悪事を積む悪党。
それはいついかなる時であっても生まれ、数を増し、私腹を肥やし、己が潜む闇を色濃いものへと染め上げて行く。
それを放置すれば、やがて日向を全てくらい尽くす強大な影となり、多くの営みが貪られてしまうだろう。
「黎明期の混沌具合は、凄まじいものだったと聞いたことがあります…」
「そうだ。そしてそれを各国政府がそれを見過ごせないのもまた事実。そこで名乗り出たのが27の企業だ」
そして、それを理由はどうあれ良しとしない者達がいた。彼等は徒党を組み、共に混迷極まった「裏側」へ火を放ち、あらゆる物を燃やし尽くし、やがてその勢いで空にまで飛び上がることとなる。
「彼らは
その26の企業の総称こそ───〝翼〟」
誰も手の届くことのない玲瓏たる存在。
空を悠々と泳ぐモノと化した複合体の完成だ。
最早誰にも止められない域に達したのだ。
「翼は『社会を維持する側に立つ』程の強さを持ち、そして彼等は、治安維持では無く『都市機能』の維持を第一とした」
「…それっ、て」
「ああ、君の思う通りだ」
「〝翼〟は分野ごとに十二の協会を設立。
同時にフィクサーという職種を作り上げた。
報酬のためならば、文字通り何でもやる奴らさ。
不甲斐ないことに、彼等がいなければのさばったままになっていた
ヒーローとは、ヴィランより万民を守る者。
だが翼は違う。彼等が守るのは人では無く、社会の流れとも言える都市機能という規範に過ぎず、仮にヴィランが目前にいたとしても、その悪により多くの悪が抑制されるのであれば何もしない。
ヒーローとは、ヴィランを捕らえる者。
だがフィクサーは違う。彼等は邪魔となるのであれば、また依頼されたのであれば、その存在をどう足掻こうがこの世から痕跡もろとも完全に抹消する。
「───彼等はヒーローから程遠い」
ただ、悲しい程に「現実」なのだ。
「心してくれ、緑谷少年。
どう足掻いても、彼等との価値観の相対が発生する日は来る。その時、どんな選択をしようとも、完全な納得はできない。
それ程までに、彼等は強大だ」
現実は、簡単に砕けない。
万の悪を砕く拳であっても、そうなのだ。
「…答えが出せなくとも、恥じることはない。
私も、いまだに迷っているからね」
───
「おーい、アイン。さっさと設計部門に行った方が良いんじゃないか?」
「…ダニエルか。今日はガリオンがA社から戻って来る日だからな、もう少し休む」
「…おい冗談だろ…」
「本当だ」
「…有給とっていいか?」
「ベンジャミンに聞いてくれ」
「……………」
「この世の終わりみたいな顔をするんだな。気に入られるのがそんなに不満か?」
「おもちゃとして気に入られた奴の気持ちがわかるか?」
「同類に判定されて色々喋られるこっちの身にもなれ」
「「……………」」
「二人とも、握手してないで仕事してください」
「ガブリエル、慰めも福利厚生に入ると思うんだよ」
「…ガリオンを抽出部門にしたのはアインですが」
「……そう言えば、そうだな」
「おい待て、ダニエル…何か握手の力が強くなっ───」
あの子…沈黙夫妻の子。そういや生命の樹の各セフィラにはそれを守護する天使がいるみたいっすよ(すっとぼけ)
血染めの夜…やっぱりこっちでも落ちた星
L社… 新たなシナリオ開始中。色々と存命。
A…「コミュ力のある自分」到達済み
C…Aのコミュ力不足改善シナリオを実行した
翼…国連「汚れ仕事任せた部署がクッソ成長してクソ強企業連合になった件について」
フィクサー…ヒーローと違ってマジで殺す。
十二協会…ヒーローと違ってマジで殺す