忘れ物を取りに戻って学校を出てグラウンドの横を歩いていると目の前にボールが転がって来る。ボールを掴むと、どこからとなく聞こえてきた声に反応し振り向く。すると昼に話していた三人と一人が防具をつけてこちらにボールを返すように手を振っている。ここで強肩を見せつけて格好つけるべきなんだろうが、俺はそれをせずに、走ってボールを彼女たちに返す。
「はい、ボール。こんな時間にキャッチボールか?キャッチャー座らせてるけど?」
「うん、まあね。あなたも野球経験者?」
昼にピッチャーだと言っていた女子が尋ねてくる。
「まあ、遠投の制球力が酷いからこうやって走ってきたけどな」
「もしかしてあなた左投げ?」
「ん?そうだが・・・・・・」
「!名前はなんて言うんですか?」
「!・・・・・・藤原・・・・・・晃佑」
聞かれたので渋々答えると防具をつけた女子といかにも野球が好きそうな女子が若干固まる。
「え!・・・・・・芳乃ちゃん・・・・・・藤原晃佑って・・・・・・ 」
「ねえタマちゃん、藤原晃佑って誰?」
「ヨミちゃん知らないの?藤原晃佑って行ったら私たちの世代最高外野手だよ?打撃守備走塁が全てプロに言っても通用するレベルで私も一度対戦したけど私がスタメンマスクを被って猛打賞だったんだよ!」
「え!すごいじゃん!でもなんでそんなに有名な人がなんでここに来たの?ここ野球部ないよ?」
「姉さんがここに通っているから、家から近いし。そっちの名前は?」
「川口芳乃です!」
「私は、山崎球姫です」
「私は武田詠深だよ。そうだ!もし良かったら明日か明後日に私と勝負しない?」
「……ごめん、俺はもう野球するつもりは……ない……」
すると山崎と川口は、驚きを隠せないようだ。だが、武田は何かを察したのか一言呟いた。
「……そっか……分かった、じゃあまた気が向いたら声をかけてね」
そう言って彼女たちに別れを告げる。
次の日の放課後、俺は姉さんと怜さんと帰宅しようとすると怜さんがグラウンドの横で立ち止まった。
「?……怜さん?どうしたんですか?」
「一年生、六人も入ったんだ……」
「怜さん、行きますか?」
「怜、どうする?」
しばらくその場にいると、グラウンドで練習していた山崎と武田がこちらに気付いたようで、声をかけてきた。
「あ、晃佑くん!えーと、そっちの二人は?」
「こんにちは、二年生の藤原理沙です」
「岡田怜……です」
「お待ちしておりました先輩!早速一緒に……」
そう言って武田が握手しようとすると怜さんが差し出してきた手を弾く。
「え……」
「私たちは別だから、あなたたちのお遊びに付き合うつもりはないから」
手を弾いた怜さんは淡々と話す。どうやら怜さんの言葉が気に食わなかったさっきの二遊間が怒っている。すると姉さんが補足するように説明する。すると武田がある提案をする。
「先輩!私の球を打ってみませんか?」
「!」
「部存続のお礼の意味を込めて……あっ、でも真剣勝負ですよ!この際、晃佑くんも!」
「え……俺も?」
「勝負したら晃佑?女の子のお願いぐらい聞いたらいいじゃない」
更に理沙姉は追加で耳打ちする。
「……本当は怜はみんなと野球をやりたがっているの」
「分かったよ、姉さん。じゃあ勝った方が負けた方に一つ何でも言うこと聞かせられるでどうだ、武田?」
「?いいけど……」
「じゃあ怜さん、僕が先に打たせてください。怜さんは後ろで球筋でも見ていてください」
そう言って俺は防具とヘルメットを被りバットを振って打席に入った。
今、ヒロイン誰にするか迷ってるんですがキャプテンは候補に入れるべきですかね?個人的には大好きなキャラクターなんですが、如何せんキャラ崩壊を起こしそうな気がして怖いです。感想で皆さんの意見をお聞かせ願います。またヒロインのリクエストがあればぜひ募集していますのでどしどし感想を送ってください。