バウムクーヘン・エンド   作:miyashiro

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エピローグ

「シュペーくん、貴方宛のお手紙だけど…」

1年経ちました。イブキ様は12歳に、僕は15歳になりました。…ふと、クラリス様から封筒を渡されます。封筒には、『To Lichtental Spee』と書かれていました。

その裏には、『Elfriede tria』と。…

「……誰でしょうか。えるふりーで…とりあ…?」

封筒をビリビリと破く。その中には手紙と、一枚の写真が入っていました。

恐る恐る、僕は手紙を開きます。

『…お久しぶりです。ユズリハです。…ある日突然飛び出してしまったこと、今でも悔やんでいます。

今、私は新しい生活を手に入れたよ。そして…今度入籍することになったの。…今度、式を挙げるから、よかったら来てくれるかな?』

……写真には、2人一緒に、仲良く写る写真が入っていました。

 

…おめでとうございます。…ぜひ、僕でよかったら、…出席させてください。

春、晴天のもと。

「えー…この度は私たちの結婚式に参列していただき、…ありがとうございます…。」

…白いドレスに身を包むユズリハ様。その姿はとても美しかったです。…

そしてその横の白いスーツに身を進む、配偶者となるトリア様。…お二人とも、お似合いです。

 

アルファード家からは、クラリス様、イブキ様、そして僕。その3人が出席しました。

「……クラリス様…?」

ふと、横に座るクラリス様に目を向けると、目が潤んでいるのが見えました。…

「…お姉ちゃん、すごいきれい…!」

「えぇ…そうですね…♪」

……クラリス様は、僕にスピーチを託していました。

 

「………はじめまして。……リヒテンタール・シュペーです。…この度はご結婚おめでとうございます。……ユズリハ様、…__」

言葉が少し詰まってしまった。……

「いえ、"ユズリハさん"。…あなたの優しさ、暖かさ、…そのあなた全てを、……新郎のトリア様にも注いであげてください。……そしてトリア様、ユズリハさんは…少しわがままなところもあると思います。でも…幸せに、愛を育んでください。僕の…ただ一つのお願いです。………末長く…お幸せに…。」

結婚式は無事に、晴れた空にブーケが浮いて。…

 

「シュペーくんっ!」

………ふと、背後から声をかけられます。

「……ユズリハ様…?…」

……そこにはユズリハ様がいました。

「…ありがとう、……ごめんなさい。……」

僕はそっと、ユズリハ様の手を握る。

「………僕への愛を、全て彼に注いであげてください。……"僕を忘れて…前に進んでください"………貴方たちはお似合いですっ!…」

「…シュペー……くん…ッ。……」

「ほら、…トリア様が待ってます。…」

遠くで、トリア様が待っているのが見えました。

「………シュペー、さん。…」

「……"ユズリハさん"を、よろしくお願いします。」

「…うん。……絶対…幸せにするから…!」

トリア様の眼の中には、確かな意思を見ることができました。これは…僕でもわかります。……

 

2人の幸せな、大切な日が長く、長く続きますように。…

 

 

【FIN】

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