獅子王アルトリア・ペンドラゴンが行く異世界転移   作:アルトリア・ブラック(Main)

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またも内政の話になります。そして、市民目線の話もあります。

善は善でもみんなの思っている善意ではなく独善の善の可能性もあります。

前書き書くことが無くなり始めた…



閑話・獅子王の統治

キャメロットの統治下に置かれてから人々の生活水準はだいぶ上がり、市民達は獅子王の政治に何の不満も抱いていないように見えた。

 

「しっかし、この国もありえないくらい発展したもんだなぁ〜王都の道路は整備され、馬車と歩道を分けて市民が馬車に轢かれる可能性を軽減させたり、土地代を取らない代わりにその日に実った良い野菜を複数献上すればいいってのは些か王サマ方にはおつらくねぇのか?」

 

その日の供物を複数献上、野菜等が実らない年は以前の賃金より数十分の1のお金を国に収めるだけでいい。

 

以前の貴族制度を考えれば天と地程の差だった。

 

挙句の果てには労働力は国からの支援まである。

 

ガガーランの言葉にティアは『王国の官僚クラスが毎日巡回してるし、いろいろ手伝ってもくれるから、みんな嬉しそう』と呟く

 

現にアルトリア・ペンドラゴンの直属の部下であるランスロットはよく町に訪れでは、労働力の足りない箇所をくまなく探してサポートしてくれる。

 

それに、紳士的な態度で接してくれる故に王国の民達は皆口を揃えて『ブリテン王国になってよかった』と言った。

 

冒険者組合も以前と変わらず存在し、王国外に行くことも増えた。

 

冒険者達で対処できない魔獣はキャメロットの騎士達が片付けたりするなど冒険者達との協力をしたりなど友好的だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィリップ・ディドン・リイル・モチャラスの父は息子の愚鈍な態度に頭を痛めていた。

 

息子であるフィリップはブリテン王国の官僚であるモードレッドを自身の妻に迎えると宣った時には、その異常な言動についに頭をやったかという考えになった。

 

フィリップは妄想したことが出来ると勘違いし、王国内を走っているキャメロットの馬車を襲撃して荷物を奪えばモードレッドはその責任を問われ、捨てられたところを慰めるために擦り寄るというのだ。

 

(…あれは正真正銘の馬鹿だ、だが、私が直接手を出すことは出来ない…)

 

もはや、フィリップは暴走し、この王国に残っていた盗賊達を使い襲う算段を企ててしまった。

 

王に殺される覚悟の元、獅子王の元に行き、事の経緯を説明すると王はフィリップの暴走を知っていたかのように『そうか』と言い、直談判に来た己は許してくださった。

 

逆に爵位と財産の一部は抑えられることになったのだが、命に変わるものはないと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

カツカツと鎧靴の音が響き渡る。

 

(想定通りにフィリップは動いたか…しかし、彼には悪い事をした)

 

フィリップは今後の政策のための贄と定めていた。

 

無能な貴族といえど理由もなく処罰することは出来ない。

 

故に理由を付けて行う必要がある。

 

「モードレッドは上手くいっているか?」

 

「は、苛立っておりますが、うまくいっているようです」

 

「そうか、なら始末も任せよう」

 

「かしこまりました。そのように伝えておきます」

 

 

 

 

 

 

 

フィリップは盗賊達に命令し、キャメロットの馬車を襲撃することに成功した。

 

馬車を襲撃したフィリップは盗賊を追い払ったという名目を立て、王の元に凱旋した。

 

その中にいたモードレッドを見て内心ほくそ笑んでいた。

 

(王に管理体制の杜撰さを伝え、モードレッド様に責任を問わせ追放させるのだ。そして、行く宛のなくなった彼女を我が妻に…)

 

王の、獅子王の言葉にフィリップは途中で思考が停止する

 

「貴公は隠し事が下手くそなのか、フィリップ」

 

獅子王は表情一つ変えずに大きな"もの"に襲撃現場の様子を映し出した。

 

「これは我がキャメロットが保有するマジックアイテムの一つであり"実際あったことしか"映し出さない物だ」

 

王国の"宰相"アグラヴェインはフィリップが自身満々に馬車襲撃の件を話した二人の伯爵達と事件前に告白したフィリップの父の証言を突きつける。

 

フィリップは二人の伯爵と父に激怒する

 

獅子王の右手にあった聖槍が光る

 

「……!」

 

今更になって恐怖が沸き起こり、尻餅をつく

 

ふとモードレッドの方を見ると以前と打って変わってお淑やかな女性から女戦士の顔になっており、殺気はマックスだった。

 

「貴公のしでかした愚行は、王国内の市民達の大切な物資を踏みにじっただけではない。下手をしたら他国にも迷惑がかかっていたかもしれない。それに私が最も怒っているのは、私の子供達に邪な気持ちで見たことだ、故にお前の処遇はモードレッドに任せる」

 

モードレッドと良い空気になっていた(フィリップの一方的な勘違い)と感じたフィリップはモードレッドの方を見るが、モードレッドは獅子王の方を見て

 

「死刑で」

 

そう簡潔に伝えるモードレッドに獅子王は頷く

 

物凄い光が聖槍に集まり、こちらに向けて発射される。

 

フィリップは身を焼かれる感覚を味わったのちにすぐに絶命する。




【犯罪解明道具】
ユグドラシルのアイテムの一つだが、ゴミアイテム。
戦闘メインのユグドラシル内においてあまり意味のないアイテムだったが、犯罪学・心理学が好きだったアルトリアの仲間の一人でマーリンと第三地下階層にいる【彼】の創造者が趣味で集めていた。
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