獅子王アルトリア・ペンドラゴンが行く異世界転移 作:アルトリア・ブラック(Main)
ツアーってどれだけ強いのだろうか…戦闘シーン入れたいなぁ
後、マーリンの魔法の系統を【精神系】から【魔力系】に変更しています。魔力系と精神系の違いがイマイチわかってなかったので…ごめんなさい
アルトリアはベットに横になる。
(…あー、疲れた…)
アルトリアは気の張り詰める思いばかりしていた。
(人を殺める事への恐怖は湧かないのにな…)
ベットの両サイドにあった天幕を下げ、外から見えないようにして目を閉じる
(…NPCの忠誠も絶対という訳ではないだろうし…みんなの願う理想の王様で居ないとなぁ…しっかし…市民達の平穏もずっとこのままじゃないだろうし、人間は変化し続けるものだしな…)
これからの難民の政策や移民についても考えなければならない。
(やる事山積みで困った……)
リアルの世界での権力者達はこれらを適当に行い、市民達は不幸になって行った。
それを考えればここら辺を疎かにするわけには行かない。
ふとある事を思い出した。
(…アインズは…モモンガはどうしているだろうか、やはり敵対した事を怒っているだろうな…)
自分はこの世界だけはリアルのような凄惨な世界にしたくないと思い行動している。そもそも、あの世界に帰りたいとすら思っていない。
変わらない世界から逃げこの世界で好き勝手に生きている。
それに関してあちらはどうなのだろうか?
確か、モモンガは貧困層出身だったはず、会社で稼いだ金の大半をユグドラシルに注ぎ込むと言っていたのを思い出す。
寝ようとすると…
「お休みのところ申し訳ありません。陛下、トリスタンです」
天幕を出て鎧姿に着替える
「どうした?トリスタン」
「はい、法国の使者を名乗る者達が訪れました」
「…法国の使者?」
「はい」
確か、法国というのはかつてこの世界に来た六大神が建国した国だったはず。
人間至上主義国家だとツアーから聞いていた。
(ツアーの情報を鵜呑みにしてはいけないが…エミヤに確認に行かせたところ確かにその通りだと聞いたな…)
人間至上主義だと聞いたので、万が一のことを考え人間で構成されているアサシン軍団の一部で調査に向かわせた。
とても宗教色の強い国家と聞いた
そして、ワールドアイテムの保持も確認出来たとアサシン軍団のリーダーからも聞いたし、キャメロット第三地下階層にいる【彼】は『全面戦争すれば厄介な国だが、放っておいても害のない国だ、人間で構成されてるからそこまで強くもないが三人の神人には気をつけた方が良い』と
(面会しておくに越した事はないか…)
「ガウェインとマーリンを呼んできてくれ、アサシンのリーダーにも別室で待機しておくようにと」
「はい、かしこまりました」
ワールドアイテムを持つ国の人間ならこちらもワールドアイテムを保持している二人で対処した方が良いだろう。
豪華絢爛な部屋に通された法国の一行は入って来たブリテンの王と二人の従者にたじろいているのが見てわかった。
ガウェインは戦士としてのレベルはマックスで、マーリンは人間が到達出来ない領域である【第10位階魔法】を使える魔力系魔法詠唱者だ
その二人に王であるアルトリアの王としての風格に使者達は息を呑む
「我が王国に何用か」
静かな声に使者達は顔を見合わせ、魔導国についての話を始める。
魔導国は人間にとって脅威であると、人間を正しく導くアルトリアは是非とも人類を守る王であって欲しいと言っていた。
ブリテン王国のことを褒めちぎり、魔導国のことは下に言う
その在り方にアルトリアは眉を寄せる。
王のことを褒められている故にガウェインはアルトリアの表情に首を傾げているようだったが、マーリンはアルトリアの表情を見て大方分かったのか、二人の使者を見て杖を動かす
二人の使者は動くたびにマーリンの方を見る
「失礼だけど、君達の国は人間至上主義であるのだろう?それ以外の種族は皆討伐すべき者達なのかい?」
「もちろん、人間は力を持ちません。故に皆で守り合い、人類の脅威を摘むのが我々の責務です」
その言葉にマーリンは呆れたように苦笑いし
「確かに人間は弱い生き物だ、それはまぁそうなんだけどねぇ、君達はただ暮らしている異形種まで"徹底的に排除する"つもりなんだろう?そんなんじゃ争いは一生終わらないだろうし、こちらとしても争いばかり生む国とは交流を持ちたくはないだろ?」
マーリンの言葉に使者達はぐうの音も出ていないようだったが、話を逸らすように魔導国対策について今後、法国と協力してくれないかという話になった。
(素性の知れない相手の口車に乗ったらいけないな…)
リアルで耳にした『国同士の関係には信頼関係は必要だ』と得体の知れない国にむやみに協力する事は出来ない。
「魔導国はアンデットを王とした組織!!いずれ人々は蹂躙されていき、この世界は地獄絵図に…」
アルトリアがため息をつくと彼らは静止しアルトリアを凝視する。
「確かにモ…アインズ・ウール・ゴウンはアンデットであるのには変わりない。カッツェ平野での戦闘では自らの魔法のために17万人規模の被害を出した。人間を思いやるという考えが欠落しているのは確かだろう」
そう言ってアルトリアは足を組み
「だからといってアンデットだらけの国になるとは限らん、それに、むやみやたらにあちらと敵対して私の子供達を犠牲にしたくはない」
「しかし、アンデットならば今後…」
「私の望みはブリテンの安寧、世界がどうなろうと知ったことではない」
彼らの在り方には少し好感を持てたのだが、人類でないのならば差別も辞さないみたいな思考は理解できなかった。
「容易く他者を信じれば、即寝首を掻かれよう」
使者達を追い返し、魔導国が出来たエ・ランテルの方を見る
「王、本当に良いのですか?」
「何がだ?」
「いえ…法国は人類の守り手と全世界に知られています。その国と敵対した場合、良い印象を抱かれないのでは…?」
「ガウェイン、お前のいう事は一理ある。だが、私は差別をする国に良い印象はない。そういう国は何度も同じ過ちを繰り返し自然を破壊し、世界をめちゃくちゃにするだろう」
「なるほど…」
アルトリアは背を向けて歩き出し、ガウェインが持ち場に戻り、メイドがやって来たので執務室の椅子に座る
「アグラヴェインと移民・難民のことで話したいことがある」
「はい、アグラヴェイン様をお呼びします」
そろそろ戦闘回が入るかも?
獅子王様は差別は好まないけど、徹底的な幸福のためならある事も辞さない考えの持ち主です。
国民からの支持率は最高峰です。