獅子王アルトリア・ペンドラゴンが行く異世界転移   作:アルトリア・ブラック(Main)

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前を向いて転移後の仲間を取ることを決意しているアルトリアと、昔に縋り昔の仲間を探している過去に囚われているモモンガさん二人の行く末は…

本編の方、その内やろうと思ってるけど、山のように書きたいことありすぎるのですいません。

アルトリアはは騎士なので、魔法詠唱者とは相性が悪いです。モモンガさんのように努力して苦手を克服しようとしてます。

後、本当にすいません。悪魔騒動編前に書こうと思ったシーンが抜けたので今更書いております。

あれです。クライムと青の薔薇メンバーが話すシーンです。


番外編・単独転移『アルトリアの危険性』

アルトリアは魔導王の支配下に入るという話は保留にした。

 

ナザリック全体を信用しているわけじゃない。

 

実際に過剰な反応でガガーランとティアを殺した彼らの仲間になんてなりたくもないし、お互いプレイヤーだとしても、見ている世界が違いすぎる。

 

王宮から出たアルトリアはフラついたラキュースを支える

 

「大丈夫か?ラキュース」

 

何かされたのかと思ったが、ラキュースは『ごめんなさい。魔導王との話し合いが怖くて…情けないわ』と言う

 

「ねぇ、アルトリア、私はどうしたらいいのかしら」

 

ラキュースの言葉にアルトリアは無言になる。

 

「私達は貴女ほど力があるわけじゃない。どちらかといえば、魔導王の放った攻撃で即死するような貧弱な人間…だからこそ、彼らの言う通り、王国の民を見捨てて彼らの支配下に入った方が幸せだとそう思ってしまったの…」

 

ラキュースは優しい。

 

一人でも王国の民を見捨てたくないと言う思いが強いのだろう。

 

あの戦争で親を失った子供達が沢山いる。

 

ラキュースは持っている財や力でなんとか彼らを支援しているが、それでも足りないのは確かだろう。

 

「…私自身もどうしたら良いか分からない。でも、出来るならば少数をとって大勢を見捨てても構わないと思っていた。私は…この世界に来て何も分からず右往左往していた時にツアーやイビルアイに助けてもらった恩を返したいだけなんだ」

 

イビルアイがナザリックに殺されそうになったり精神支配を受けようものならば、最低でもモモンガを殺して死ぬ覚悟は出来ていた。

 

「大勢を見捨てた先にお前達の笑顔がないのならば意味がない。私は…だんだんと人間としての感覚が無くなってくる自分が怖いんだ…私も、その内…お前達を忘れてしまいそうで怖い」

 

聖槍はワールドアイテムであり、同時に強大な力を保有している。

 

故にデメリットもあり、アバターが記憶していた仲間の情報が少しずつ消えるというデメリットもある。

 

ユグドラシルではアバターの条件であっただけで情報が消えるのはデータ上だけであり、本体である自分は覚えているのでただのデメリットに過ぎなかったのだが、ユグドラシルの法則がそのまま適応されるこの世界において、それは大きなハンデに繋がるだろう。

 

「そうね、私達のことはいずれ忘れてしまうけれど、イビルアイは貴女と一緒に生きていけると思うわ、だからアルトリア、これだけは言えるわ」

 

「………」

 

「最悪、私達の誰かが犠牲になったり人質に取られた時はイビルアイを助けてあげて」

 

「…そんなことはしない」

 

「全員を助かることなんて限りなく少ないの、世界のためならレベルの高い人を生かした方が私も嬉しいわ」

 

「見捨てることなんて…」

 

「して良いのよ、貴女は選び取る権利がある」

 

「………」

 

ラキュースは深呼吸をして『いろいろ話したいことはあるけど、とりあえずは温泉にでも入りに行きましょう』と言って歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー悪魔騒動前の話ー

 

クライムはガガーランとイビルアイにラキュースとラナーの話した内容を伝えにやってくる。

 

「よぅ、おつかれさん」

 

そう言ってガガーランが労ってくる。

 

クライムは彼女が苦手なのですぐに帰ろうとするとガガーラン達が八本指について話し始めたので聞くことにした。

 

そこから剣の才能についての話になり、イビルアイから『お前に剣の才能はない』とキッパリ言われる。

 

「才能というものは生まれつき持っている天才と能力は持っていても開花せずにいる者の二パターンがある。かつての十三英雄のリーダーだってそうだった。誰よりも弱かったが傷つきながらも強くなって行った。だがお前は努力してそれだ、剣の才能はない」

 

「それでも諦めるわけには行かないのです」

 

その言葉にイビルアイはため息をつく

 

「アルトリアとは王宮で出会っただろう?アイツを見て何を感じた?」

 

イビルアイの言葉にクライムは『一目見ただけでも凄まじいお方だと思いました』というと

 

「そうだろうな、アイツはぷれいやーだから能力も桁外れだ。この世界の人間でアイツに勝てる存在なんてこの世界にいるかどうか分からんしな」

 

「ぷれいやー…ですか?」

 

クライムにとってその『ぷれいやー』という存在がどういうものか分かっていなかった。

 

「八欲王…いや、法国の基礎を作り上げた存在はわかるか?」

 

「!はい、確か六大神が建国した国と…」

 

「その六大神とほぼ互角な力を持つのがアイツだ」

 

「…え?マジで?アルトリアの奴、そんな強いのか?」

 

ガガーランはイビルアイの言葉に驚く

 

「お前だって初対面の時に『馬鹿強い奴来たな』と言ってただろ」

 

「ありゃあ確かにラキュースや法国の英雄級レベル以上あるとは思ったけどよ、神に匹敵するレベルだとは思わなかったが?」

 

その言葉にイビルアイは『神を知らないから無理はない』と呟く

 

「妄言かと思えるかもしれんが、アイツは英雄級レベルじゃない。最早規格外の化け物だ、そいつを見てお前が()()()()程度にしか認識出来ないのは、お前自身の能力がそこまでだからだ」

 

「!」

 

「才能があるやつはアイツを見てまず防御に入る。アイツを紹介して来た奴だって、フル装備でアイツと対面してなんとか話し合いが出来たくらいだ、私やラキュースだってアイツと出会った時は恐怖しかなかったさ……今は違うがな」

 

イビルアイにとって『ぷれいやー』と共闘したことがあるのは十三英雄の彼らくらいであり、敵対したことはないが、ツアー曰く『ぷれいやーは味方になってくれた場合は心強いが、道を踏み外してしまった場合は災厄が降りかかるだろう』と言っていた。

 

つまり、アルトリアが外的要素で人間と敵対したりこの世界の人々を憎むようなことになればこの世界の者で対処が出来るか分からないとのことだ。

 

「…もし、アルトリア様が敵対するなんて事は…」

 

クライムの懸念はわかる。

 

アルトリアとラキュースがいるのは王宮で、この国ではまず対処できる存在はいないので、万が一にも暴れたり暴走した場合は誰も対処が出来ないのを懸念しているのだろう。

 

「それはない。ラキュースとアルトリアは最も仲良い、アルトリアが激昂したり世界に失望する可能性は我々が死ぬ、あるいは殺された時だろう」

 

それがない今は安心して良いというとクライムが胸をなで下ろす。

 

「つう事はよ、オレ達が死んだ時はお前に任せればいいんだな!」

 

「…私自身抑えられるかは分からないがな」

 

「まぁ大丈夫だろ!あいつ、お前のことも子供のように可愛がってるからな!」

 

「…いつか殴る」

 

「そっちの方が危ねぇだろ」

 

 

 

 

 

 

 

ー評議国のとある場所にてー

 

ツアーとリグリットはアルトリアを青の薔薇に紹介し、メンバーとなってからも彼女達と上手くやっているのを見て危惧していたことが今のところ起きていないことを見て安心していたが…

 

「今大丈夫だからと言って今後も大丈夫かは分からないから、引き続き様子見を頼むよ、リグリット」

 

「構わんよ、ところでツアー、草原に現れた吸血鬼について何かわかったか?」

 

「彼女から情報は得たよ、特徴等を彼女に聞けば恐らくはナザリック地下大墳墓にいる異形種、シャルティア・ブラットフォールンの可能性が高い」

 

「彼女の仲間ではなかったか」

 

「嘘をついている様子はなかったし、言葉に迷いもなく答えていた。彼女はおそらく単独転移。彼女自身が所属していたギルドと敵対関係にあったギルド拠点が転移して来た可能性が高いって言っていたが」

 

ツアーにとって彼女の情報は貴重だ

 

最初は嘘をついている可能性も高かったが、彼女の言っている事は的を得ていた。

 

「ところでツアーよ」

 

「なんだい?」

 

「もし、お前と彼女が戦ってどれくらいの勝算がある?」

 

「鎧なら戦い方によっては勝てるかもしれないけど、開けた場所で彼女と戦ったら負けるだろう。本体になれば十中八九負けるね」

 

「…そこまでの強者なのか」

 

リグリットが彼女・アルトリアを思い浮かべて険しい顔をする。

 

「あぁ、彼女が持つワールドアイテムはおそらく四つ以上持ってる。内二つは武器の聖槍と聖剣。残りは本人が言っていたが彼女が着ている鎧と彼女の目にあるだろう」

 

ワールドアイテムをどれくらい持っているか聞いた際に本人は「四つ以上は持ってる」と言ったので最低の目安は四つとしている。

 

もっと持っているかもしれないが、本人が言わないし、これ以上聞いたら向こうに敵意を向けられる可能性が高かったのであえて聞かなかった。

 

「彼女が八欲王のようにならないことを祈るしかないだろう」




お風呂場で思いっきり転んでお尻痛い…打撲かな…普通に歩けるし…

【番外編アルトリアの人間関係】

ガガーラン
【アルトリアからのイメージ】
筋肉量が凄くてカッコいい。
最初は距離があったものの、最近はティア・ティナと一緒にガガーランのことをからかったりしている。
仲間として大切に思っていたので、ガガーランがデミウルゴスに殺された日は激しく怒ってた。
【ガガーランからのイメージ】
大食いなのに全然筋肉にならず細身なのにめちゃくちゃ強いアルトリアのことを不思議に思っている。
プレイヤーであることは知らないが、なんとなくおとぎ話に出てくるような奴だと認識してる。

ツアー
【アルトリアからのイメージ】
世界に来てから初遭遇した鎧。
中身が空っぽなのは知っている
警戒心をむき出しにされているのは分かっているし、アルトリア自身も警戒している。八欲王を殺したり六大神と話しをしていた事も知り、悪しき存在になれば狩られるというのは理解した。
ツアーの事は基本的に好きじゃない。
【ツアーからのイメージ】
鎧で戦えば時と場合によっては勝てるかもしれないけど、基本的には相手にしたら80%負ける可能性が高いから出来るだけ敵対したくない。リーダーに聞けなかったユグドラシルの知識をアルトリアから聞けるので出来るのならば、敵対関係は取りたくない。
アルトリアの事は『強すぎる力を持っているから嫌いだが、性格的に言うならリーダー程じゃないが意見が合いそうだ』と思っている。

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