獅子王アルトリア・ペンドラゴンが行く異世界転移   作:アルトリア・ブラック(Main)

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聖王国編を読み返してみるとレメディオスってほんまイラつくんやな


聖王国への準備

ーネイアー

 

獅子王本人が援軍を率いるという話がネイア達聖騎士団の元にやってくる

 

獅子王自ら行くという話は他国には知らせていないらしく、聖騎士団にしか知らせていないということだった

 

(王自ら軍隊を率いてやってきてくれるなんてありがたい…)

 

ことの重要性に気付いて動いてくれているのはありがたい

 

(…もし、援軍が大活躍した新たな聖王様は…聖王女様と言った方がいいのかな、聖王女様は大変だよなぁ)

 

聖王女が生きているかどうか不明だが、レメディオスの話では絶対に生きているという話だが…

 

もし、国が安定したなら、ブリテン王国に大きな借りが出来てしまう。すぐにその反動は来ないだろうが、もし、魔道國と同じように聖王国を属国化を求めてきたら聖王国は大っぴらに拒否出来ないだろう

 

(…まぁ、あくまで国が安定した後の話なんだろうけど…)

 

ネイアの目の前で、あのレメディオスが不適切な言葉ばかり発していることに呆れを通り越して恐怖すら湧いてくるレベルだ

 

「聖王女様が見つかれば、必ず、必ずこの国と対等にやりあえるだろう、聖王女様の方が優しい!」

 

取り憑かれたようにそればかり言うレメディオスに一種の恐怖を感じる

 

グスターボ副団長が必死で宥めているのが、心底、同情してしまう

 

聖王女がいくら優しかろうと、騎士の王としてあんな完璧な王を見てしまえば、リ・エスティーゼ王国の王族達が尻込みしてしまうのも分かる

 

魔導國との戦いで颯爽と現れて、兵士たちをなんの抵抗もできず蹂躙していた羊のような化け物を武器一つで葬り去ったのだ、このまま魔導國とあの王二つを相手にしたくないと判断し、属国となり国自体を明け渡した王族の判断は正しい

 

現にブリテンとなってからこの国の市民の生活は良くなり続けている。市民も『今の王権の方が昔よりも圧倒的に幸福だ』なんて言っている

 

政策もバンバン出しているし、ただ、金や市民の生活を搾取し続けている貴族は排除されている

 

そういう冷酷な判断をあの王は出来ているが、聖王国の王女はどうだったのだろう?

 

南部貴族と北部貴族は分裂しており、ヤルダバオトの攻撃があってからもまとまりはない

 

ある程度、落ち着いたところで宿屋の門を叩く音がする

 

「…すまない、ネイア、出てもらえないか…?」

 

「!は、はい!」

 

疲れきっったグスターボ副団長の言葉に頷き、扉の前に行く

 

「失礼します。王の命できました。ジャンヌ・ダルクです」

 

「円卓の騎士の一人、ランロットだ」

 

そう言ってやってきた女性にネイアは一瞬息を呑む、あの王とは別の意味で聖女を思わせるような女性がやってきた。聖女のような優しい表情、穏やかな声、ネイアは一瞬、このブリテン王国には何人美男美女がいるのかわからないと思った。

 

ランスロットと名乗った騎士も美形で、落ち着き払った声に圧倒される

 

「あの…」

 

「!!し、失礼しました!聖騎士団団員のネイア・バラハと申します!至急、団長達に知らせて参ります」

 

ネイアは慌てて団長達の部屋に駆け込む

 

「失礼します!」

 

そう言って簡潔にブリテン王国の者がやってきたということを伝える

 

作戦会議というか、援軍へ向かう際、どこから攻め落とすかの話がしたいということだった

 

「入ってもらえ」

 

レメディオスの言葉を受けてまたネイアは走る

 

ランスロットとジャンヌダルクが入った後、青黒い特殊な甲冑を着た騎士が宿屋前に待機していた

 

「失礼します。聖騎士団の皆様、これから援軍に行く際にどこから手をつけて良いのかとのことです」

 

ランスロットとジャンヌダルクが並んでレメディオスと副団長グスターボが向き合っていた

 

ジャンヌの容姿に聖騎士団員たちが見惚れているような気配を感じ、レメディオスが部下達に対して舌打ちする

 

それにランスロットがそちらを見たが、こっちに向かってやっていないことを見てまた地図を見ていた

 

「何か良い案はあるか?」

 

意見交換している中、分からないのか突然グスターボに頼る『はっ』と言って地図を指差す

 

「もし…国内では亜人達もおり、その他にも化け物達がたくさんいます…情けない話ですが、我々でなんとか亜人達は倒せているのですが…」

 

それでも時間がかかりすぎているということを言おうとしたら、プライドが邪魔をしたのかレメディオスが『問題なく退治出来ている』と言う

 

「…団長!」

 

グスターボが余計なこと言わないで欲しいのか宥めていた

 

ジャンヌは苦笑いを浮かべており、ランスロットは相変わらず地図を見ていた

 

「…その亜人が、あなたがたで倒せるのであれば我々はヤルダバオトを含めた悪魔達を打ち倒していきます。それでよろしいですか?」

 

「は、はい、ありがとうございます。それで…我々は捕虜収容所に囚われている人々の救出を優先したいと思っております」

 

捕虜収容所に囚われている王族を解放できたら聖王国内で聖騎士団員達の味方をしてくれるだろう

 

聖王女様は亡くなられたが(レメディオスは認めてない)王族全てが死に絶えたという情報はい。もし、一人でも生きていれば、その方を旗印として南部の貴族達から全面的な協力を得ることが出来るかもしれない。

 

「それに、貴族達も救えれば救いたい」

 

レメディオスの発言にネイアは少しだけうーんとなってしまう

 

(聖王女様に対して多くの貴族はあまり好意的な態度を示して来なかったからなぁ)

 

団長からしてみれば好きではない相手だろう。しかしながら北部貴族でも南部の貴族と血が繋がっている者もいるだろうから、恩を売っておきたいのだろう

 

「分かりました。我々がヤルダバオトの軍勢を倒します。これから進軍する際、王は馬車に乗って行きます。我々はその周りにおりますが…もし、聖王国内について詳しい方がいらっしゃれば共に乗ってくれるとありがたいとのことです」

 

そう言うランスロットにレメディオスは何を考えたのかネイアの方をじろっと見た

 

「従者ネイア・バラハ。お前が獅子王陛下付きにする。我々の役に立つように上手くもてなしてくれ」

 

「は?は!!?ちょっとお待ちください!従者である私が王に仕えるなど…」

 

ここにランスロットとジャンヌがいる以上、下手なことは言えないが、普通従者に王の相手はさせない

 

聖騎士団団長が本来なら相手をするのが普通だ

 

「それぐらい努力しろ」

 

「努力とかそう言う問題ではありません!」

 

世間一般にそういうのは非常識だ

 

レメディオスは頭がおかしくなったんじゃないか

 

「そ、そうです!団長、本来ならそれなりの身分の者が侍女として仕えなくては…!!」

 

グスターボが援護してくれるが、レメディオスは『私には聖騎士団団長としてやることがある』と言って聞かなかった

 

「「…………」」

 

ランスロットは眉間に手を当て、ジャンヌは苦笑いしながらもネイアを見て

 

「それでは、異例中の異例ですが、よろしくお願いしますね、ネイア様」

 

ジャンヌの言葉と笑顔にネイアはもう引き下がれなくなる

 

「かしこまりました。非力ではありますが、努力したいと思います」

 

そう深々と頭を下げるとジャンヌは『はい』と返事をする一方

 

「ああ、お前に任せたぞ」

 

グスターボがさっきから本当にアワアワしていて、見ているこっちがつらい

 

大役を押し付けられたと言うのに、レメディオスが余計なことを言わないか常に警戒していた

 

そんなグスターボにランスロットが『今日はありがとうございました。お疲れ様です』とレメディオスには『失礼します』とだけ言って部屋から出ていく

 

出て行ったランスロットに続き、ジャンヌも出て行こうとした時『ありがとうございました』と言って部屋から出ていく

 

二人が去った後、聖騎士団たちに頭を下げ

 

「努力致しますので、皆様方にも協力していただければと思います」

 

「ああ。何かして欲しい時はコイツに言え」

 

グスターボを見ながら言う

 

ネイアはかなりの絶望感を抱きながら、王の相手をするにはどうすればいいのか必死で頭を動かすことに専念した

 

 

 

 

 

 

 

「……想像以上に酷かったな」

 

王都へ戻る道すがらランスロットが呟く

 

「…まぁ余裕がないのですから仕方ないでしょう」

 

先ほどの聖騎士団団長の表情から何から何まで見ていたが、本当にアグラヴェインやガウェイン含め円卓の騎士が嫌いそうな人種だ

 

まぁ、ランスロットでさえイラッとした何かを覚えたぐらいだ

 

逆に副団長のグスターボには本当に同情した

 

力はないが頭脳は明晰で必死で努力しているのが見て取れる

 

その従者ネイアも八つ当たりを食いながらも必死で国のために戦おうとしている

 

あの聖騎士団団長からもそれは感じるのだが、いささか横暴がすぎる

 

国のためというよりかは行方不明になっている王女や妹を思っているのは心底伝わってくるのだが…

 

(……どうしても歩み寄ろうとは思えない…)

 

なるべく人を理解し、その者の視点も理解して行きたかったのだが、いかんせん理解できる範疇にいないというか、王女と妹以外は心底どうでもいいと思っているのだろうか、少しばかり他国への礼儀がなっていない気がしてならなかった

 

(とはいえ…モードレットやガウェインが他国に行った場合はああ言うふうに見えるのだろうか…ある程度は彼女の言動については伝えないとな…)

 

 




グスターボ
この後、胃痛で吐いてたところを見てたハサンが『お疲れ様です…』と少し憐れんで、バレないように荷物の中に胃痛を一瞬で治せる薬を入れておいた
結構、この人いなきゃ進まなかったところが結構あった(アグラヴェインの時といい…)

レメディオス
アルトリアが絶世の美女であることと、美男子達(騎士の凄腕&王らしさ)にイラつきマックス。関係ないのにネイアに八つ当たりした
円卓の騎士達には大多数嫌われている(ランスロットはなんとか理解しようとしているが…)
アルトリアからは現状、特段興味持たれてはいない(大変なんだな程度)

ネイア
一番の被害者。
ランスロットとジャンヌから期待されているのが逆にストレスになってはいるが…
ジャンヌの美貌に女でありながら惚れそうになった(ジャンヌからは男だと思ってる)
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