獅子王アルトリア・ペンドラゴンが行く異世界転移   作:アルトリア・ブラック(Main)

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ほのぼの回というか、今回はガウェイン達目線の話でございます。

今回も新キャラ出てきますので悪しからず


キャメロットでの日常

【円卓領域・キャメロット】がユグドラシルから異世界に転移してから数ヶ月が経過した。

 

キャメロット城内は慌ただしく動き始める。

 

メイド達はこのキャメロットに最後の最後まで残ってくださった慈悲深き王であり、至高の王であるアルトリア・ペンドラゴンに全ての忠義を尽くすべく動き回っていた。

 

「王の目覚めの時間まであと二時間です!王の目に触れる所は綺麗に!目覚めの時間までに全てを用意して王に忠義を尽くしなさい!王は一つ二つのミスは許してくださったとしても!小さなミスの積み重ねが取り返しのつかないことになり得るのですから!!」

 

ガウェインの声にモードレッドは「やかましくね?」と言うと

 

「ガウェイン卿は最後まで残ってくださった王が我々に失望し、去ってしまわれるのが一番怖いのでしょう」

 

「トリ野郎」

 

「トリスタンです。貴女は創造主に捨てられたことがないから分からないのでしょうが、去って行く創造主の後ろ姿をただ見ることしか出来なかった私にはガウェイン卿の気持ちは痛い程分かります」

 

「…そうか、創造主のこと恨んでんのか?」

 

「いいえ?私は別に、去ってしまわれた理由も恐らくは何か理由があったのでしょう。私の場合は創造主が去る前に二、三褒めて頂けましたから幸いですけど」

 

ガウェインの創造主が去るときにガウェインの創造主は『こんなゲームのNPCに話しかけてた自分が恥ずかしい』と言って去って行ったらしい。

 

ガウェインからしてみれば創造主に失望されたつらさと自分を創ってくださった方が自分のことをなんとも思っていなかった事への苛立ちがごちゃ混ぜになりつらかったらしい。

 

「自壊出来るのならしたかったと言われましたねぇ、それでもしなかったのは毎日、ガウェイン卿の顔を見に来て褒めてくださったアルトリア様がいたから忠義を尽くそう、命を捧げようと決意したようですよ」

 

本来、NPCの優先順位は創造主>>>ギルド長>>>他のギルメンという位置付けになっている。

 

どんなにギルド長の命令があったとしても、創造主の命令が違うのならば創造主の命令に従う事を優先する。

 

それが、ガウェインの場合は違かったギルド長・アルトリア>>>>創造主という位置付けになっている。

 

「トリスタン!!モードレッド!貴方がたも準備をしなさい!」

 

「はいはい、わかりました今行きますよ」

 

「わぁーたよ!ゴリラ!」

 

「誰がゴリラですか!」

 

 

 

 

 

 

(うーん、至れり尽くせり〜あ、ダメになりそうだわこれ…)

 

アルトリアは風呂に入りたいといえば最高級ホテル以上のことをしてくれる。ダメになりそうだと思っていると

 

「アルトリア様、お加減の方はよろしいでしょうか?」

 

メイドの一人がそう聞いて来る

 

「うん、気持ちいい、ありがとう、マリア」

 

「!私の名まで覚えてくださっていたのですか?」

 

「ん?ダメだったか?ギルド長たるもの部下の名前が分からなくてどうする。それに、王と名乗れるのはお前達の存在があってこそだ、王は一人では王とは言えないのだからな」

 

「アルトリア様っ!私は、命に代えてもこのキャメロットの、いえ!アルトリア様に全てをお捧げ致します」

 

マリアはそう言いながらもマッサージしてくれる手は止まない。プロ根性を感じる

 

服に着替えようとするとメイド達が服を用意し、着させてくれる

 

(うーん、ここまでやってくれなくていいと言うと顔色が悪くなるし、自分が何かしたか泣きながら謝って来るからなぁ)

 

変に断れないと苦笑いする。

 

鎧衣装に着替えて執務室に向かう。

 

丁度そこにはアグラヴェインがおり、アグラヴェインは入ってきた私に気づいたのか頭を下げる

 

「アグラヴェイン、予定の時間より少し早いがちゃんと休めたか?」

 

「はい、問題はありません。王のために尽くすことが休息にございます」

 

何故ドヤるのか分からないが実に自信満々な顔をしていた。

 

「そ、そうか」

 

何そのブラック企業で働くサラリーマンの鏡と思っていると…

 

「失礼致します第一地下階層領域守護者・アナスタシアです」

 

「ん、アナスタシアか、入りなさい」

 

「はい、ありがとうございます。陛下」

 

キャメロットは第一地下階層、第二地下階層、第三地下階層と別れている。

 

基本的な防衛ラインは第一領階からなので、大きなことがない限りあまり発動しない。

 

「先日、王国内にいた罪人からの情報を得たので報告に参りました」

 

アナスタシアは第一地下階層の領域を護っており、第一地下階層は《永久凍土領域》という氷でなる世界を護っている。基本的に拷問等の仕事は第三地下階層のNPCがやってくれるが、時たまにアナスタシアもそれに加わることがある。

 

まぁ、残虐な行為はせず、基本的に凍えさせるだけらしいが、まぁそれが耐えられない

 

(あそこは修行の時に行くんであって、決して自分から行こうとは思わないよなぁ…)

 

アナスタシアの足元からは常時微弱だが吹雪が舞っている。

 

「どうやら王国内にナザリック地下大墳墓の者がおられるようです」

 

「「!」」

 

「それは誰だか分かるか?」

 

「はい、セバスというらしいです」

 

「セバス…たっちさんが創ったNPCだな、竜人の種族でカルマ値はプラスの方だと聞いたな」

 

「それともう一人、メイドの者がいたとのことです」

 

王国の王と会談した後に早速ナザリックの影が見え隠れしている。

 

(うーん、多分調査だけだろうし)

 

「!さすがです。王よ!」

 

(はぇ?)

 

何をどう理解したのか唐突にアグラヴェインが尊敬の眼差しでみて来る

 

「王国に訪問された理由はこの為だったのですか」

 

(いやちょっと待て、何を理解して何を突き進んでる?!)

 

そう聞こうとするとアナスタシアが『意味が分からないのですけど、教えてくださいませんか?アグラヴェイン様』と言う

 

「あのような無能な王国に訪問し、王としての強みを見せたのはナザリック地下大墳墓への牽制であり、いずれ王国が滅びた場合はキャメロットの領地とし、市民を救済しナザリックから守るのです」

 

「なるほど…」

 

アナスタシアが納得するが、アルトリアは内心大慌てだった。

 

そこまで考えてなかったし、王国へ行ったのも単に情報が欲しかったからで…

 

「さすがはアルトリア様、民達のために悪の手から護ろうとするお心遣い、さすがは慈悲深き王です」

 

アナスタシアが嬉しそうに輝いた表情を見せたので

 

(…うん、もうそれでいいや)

 

面倒ごとが一つ増えたが、それくらい、頑張ってやろう!と決意してため息をつく




【アナスタシア】
第一地下階層《永久凍土領域》の守護者
種族は異形種だが人間種と見た目は同じ
《カルマ値》中立
《レベル》95

マリア
一般NPC
今日はアルトリア様担当日だった。
やる事なす事褒めてくれたりするアルトリア様を尊敬してやまない。
アルトリア自身も割と気を抜いて話せる存在
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