「ねー、ねー、またあのお話してー」
「ん?...ふふっ、良いわよ。こっちにおいでなさいな」
「わーい!」
無邪気にねだる少女が一人、お気に入りの話を聞きたいと頼み込む姿があった。仕方ないわね、と一人の女性...少女を呼び、自身の膝の上へと誘う
「はい、良い子ね...」
「ふふーん!ほら、早く早く!」
「もう、せっかちねぇ...はいはい、それじゃあ...」
頭を撫でられ得意げな顔をする少女。首を後ろに向け、女性を急かす。やれやれ、といった表情のまま語り出す...
「昔々、あるところに...とっても怖い人喰い妖怪がおりました」
誰よりも平和を願った彼の話を...
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目が覚めると見知らぬ場所に座り込んでいた。...ここはどこだろうか。見たところ山?...森?のような、木々が生い茂る場所。おかしいな、私は確か...確か......あれ
覚えていないのか、はたまた思い出せないのか、目が覚める前の記憶が無い...どうなっているんだろうか。ひとまず、周りに誰かいないのか見渡してみる。誰もいない...
「誰かいませんかー......ダメかな」
孤独なSOSに応える声は無く、風に揺れ、触れ合う木葉の擦れる音だけが鼓膜を震わす。それは、独りであるという不安感を煽るには充分だった
誰か、他の人に会いたい...そのまま歩を進める。どっちに進めば何があるのか...知らないし分からない。そんな孤独と不安から逃げるように、木々の合間を縫って歩き出した
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どれくらい歩いた?途方もない時間が過ぎた気がする...目眩が酷い、お腹が空いた喉も渇いた。もう足が動かない...ここはまだ森の中、日は落ちきっている、まだ私は独り。...怖い、私はこのまま独りで死ぬのかな...誰か
がさり
「......ぁ?」
何かが動く音がした。反応した声は声になっていただろうか。でも、近くに人が居るのかな...?必死に足を動かす。音のなる方へ近づく...自分が鬼だろうがなんでも良い...誰か
「...ぇぁ...?」
人が居た。倒れ、左半身のほとんどが抉れ夥しい量の血を流し倒れ伏す人が。そして周りには犬のような狼のような獣たちが居た。獣は私に気付くと低い唸り声を出し威嚇した後、そのままどこかへと去って行った
嗚呼...
お腹が空いた
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目が覚めると見知らぬ場所に座り込んでいた。...ここはどこだろうか。見たところ山?...森?のような、木々が生い茂る場所。おかしいな、私は確か...確か
「......あれ」
気が付くと目の前にはボロボロになった血染めの着物が無造作に捨てられていた。自分の両手を見る。着物よりも赤く染まっていた。不思議と空腹感は無く喉も潤っていて...鉄の味がする
「ぁ、え...?...!?!っう"、お"え"ぇぇ!?」
知覚した途端、胃の中が渦を巻いたかのように中のモノを吐き出す。勿体無い。胃液が赤い訳ではない...まだ形の残るソレは...考えたくも無い
「げほっ!?え"ほっ......あ"...?」
勿体...無い?何、が...?吐瀉物に手が伸びる。お腹が空いた肉血飢餓感喉が渇いた皮飢餓感喰らう血肉骨皮飲み干す吐く罪悪感気持ち悪い嫌悪感人肉ごはん食料美味しい嫌だ食べない拒否止めろ食え死ぬ死人人肉食喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう嫌だ喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう吐く喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう止めて喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう喰らう
......喰らう
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「人喰い妖怪はいつもいつもお腹を空かせています」
「うんうん!いっつも腹ぺこなんだねー!」
こういうのもたまにはね...それではまた次回