この素晴らしい英霊たちと異世界へ!   作:もえみ

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高評価、お気に入り登録、ここ好き、閲覧ありがとうございます。
いや、本当に高評価ありがとうございます。閲覧も滅茶苦茶増えててびっくりです。
私はまた夢を見ているのかと二度見三度見しました。
もっと楽しんでいただけるように頑張ります!

これからも好きなように書き散らしますが、お付き合いくださいませ。
頑張って書きました!

FGOイベ、ガチャ情報と新規礼装来ていましたね。
紫式部がいましたので星5礼装をゲットするまでは回します。
決戦は明日。皆様のご武運をお祈りいたします。

それでは番外編へどうぞ。


※3/24
誤字報告ありがとうございます。
修正しました。


番外編 クリスと三人の英霊

時は少しばかり戻る。

これはイチカがダクネスたちと初めて一緒にクエストを受けた日の翌日のことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダクネスとクリスの二人はギルドに居た。良かった。

特にクリスはどこに住んでいるのか不明だから、此処で逢えなかったことを考えて安心する。

 

昨日、みんなにこっぴどく絞られた()のだが、その後に二人を紹介しろとのお達し。三人は私と一緒にクエストを受けた人たちがちゃんとした人なのか不安でそう言ってきてるので文句はない。それに彼女たちはちゃんとした人だし。(人でなく、神もいるが)

 

 

 

「あれ、昨日振りだね?今日はPTの人たちとクエスト?」

「おはようございます。それもあるけど、それだけじゃなくて」

「何かあったか?」

「あったというか、これからあるというか」

「昨日は主人が大変お世話になったと伺いまして。ぜひそのお礼をさせていただきたいと」

カオルコさん!?

「主人・・・?」

「・・・(あちゃー)」

 

 

 

カオルコの発言に訝しんでいるのはダクネスだけ。

クリスはあちゃーと言わんばかりに片手で顔を覆った。そんなんだから私にバレるんだよ。

きっと未来のカズマさんにもいつかバレるんだろうな。私は彼女の正体を知っていたとはいえ、迂闊が過ぎる。彼は有能だから見逃さないだろう。

 

 

 

「フジワラカオルコです。カオルコとお呼びください」

「あー、オッキーです。イチカとは主従関係ではないので、勘違いしないでね。(わたし)たちはPTメンバーなの」

「昨日イチカが言っていたPTの方々か」

「私はミコね。それより貴女、すごい神性があるわね。きっと将来、神様にだってなれちゃうわよ!」

!?

「ミコさん、あっちで私と一緒にお話しようぜっ!」

「あ、ちょ!」

「未来チャンには見えてない?この神性」

「そんなもん見えたらすげえよ!!見えない何か纏ってんの!?」

「具体的には光っぽいオーラね。内からあふれ出してくるような」

「ようし、ミコさん!!早くあっちに行こうやっ!」

 

 

 

昨日の私の時とは違い、見目麗しい人達が集まっているので注目度が高い。

そんなんでクリスがバレたらせっかく遊びに来ている彼女が報われない。神様の業務って心を削られるんだよ!(想像)アクセルで少しでも楽しんでストレスは軽減してほしい。

 

だから私は彼女たちが何を話していたのかは知らない。

 

 

 

 

 

 

 

>>Side change オッキー

 

 

ミコを連れていくイチカを見守ってからダクネスがこちらを向いた。

 

 

「その、カオルコさんと言ったな。イチカは貴族なのか?」

「いえ、一般庶民の方ですよ。貴女と違って」

!!

 

 

 

険しい顔になったダクネス。そりゃあ、君は()()()だもの。

 

 

 

ここで、カオルコ、紫式部の魔術について説明しよう。

 

電子情報で記録されている書類・書籍の類を魔力で『紙の本』へ変換するものがある。

 

この世界にデータなんてものはないが、冒険者カードというもので個人を管理している。そして、パイセンはその()()()()()を手伝っていた。冬から春にかけて。

即ち、彼女は冒険者に関して知らない情報はない状態だ。本人の人間性とかは載っているものではないが、クエストの受け方やスキルの構成でどういう考え方をしているのかは見えてくる。

後は実際に話してみるのが一番早い。

 

 

 

カオルコは悪用などもちろんしないだろうが、我らがマスターの危機(かもしれない)状況だった場合はその限りには入らないようだ。

 

確かにマーちゃんことイチカはかなり独特の考え方をしている。普通のところの方が多いけどね。マイノリティだから、というよりも元々の人間性が。

普通、いくら聖杯戦争*1ではないからと言って、命の危険のある世界でマスター放って遊んでいいよ、なんてことは言わないだろう。英霊ではなく(英霊としての尊敬は感じられる)、人間として見てくれているのも普通ではないと思う。

 

(わたし)たちは全員その感覚になれない。三人の中で仕えるという感覚が一番強いだろうカオルコは困惑の色が半年ほど経った今でも消えておらず、心配性が突っ走る。

脱線した話を戻すが、今回の悪用もその突っ走りだ。

 

 

ダクネスの情報は冒険者カードから抜いていて分かっている。

貴族のお嬢様。ダスティネス家の一人娘。王家ベルゼルグの懐刀。ちょっぴり変態が過ぎる性癖以外は良識の在る(?)正義感の女性だ。

 

しかし、もう一人。冒険者であるはずなのに正体のわからぬ何か。銀髪の女性の姿を形どっている。そんな訳の分からないものに大事なマスターを近づけさせられないと動いたのが今回の紹介だ。

 

 

ミコを連れて行ったイチカの様子を見るに、彼女は何者なのか心当たりがあるかもしれない。

ミコが言うに彼女には神性がある。

ってことは、つまり神様?あ?なんで神様がこんなところにいるの?

 

ここって駆け出し冒険者の街って呼ばれてるんだよね?神様って気軽に顕現できるものだっけ?

 

 

神様=良い人とイチカの中にはあるのかもしれないが、(わたし)の中ではない。むしろ逆だ。化生オンリーSNSで絡んできた良妻狐*2がいい例である。警戒心は強めて行こう。神様ってのは根幹から人間やその他の生物とは考え方が違うのだ。この銀髪少女という存在がどういうものか、見極める。この紹介の最大の目的はそこにある。

 

 

イチカの初クエストの後にリッチースキルを覚えてきたときもそうだが(まだどこで教わったのか口を割らない。もちろん、カオルコには情報を抜かれており、魔法道具店のリッチーに教わっていることを知り確認に行っている*3)、イチカは他者を信用し過ぎる。騙されたらそれを信用した自分が悪いと思う感じ。

男性には一歩引いているのに女性には甘々だ。私たちのことも甘々だ。彼女の気質を見るに、男性とは何かあって一線を引くようになったのだろう。過去の失敗から学んで活かすことはとても良い事だけど、失敗するまで頑張らなくてもいいだろう。頑張らないで欲しい。(わたし)引きこもる時に安心して外を任せられない。

 

(わたし)の考えなんて、引き籠っていいと言われているのだからそんな程度だ。

この世界にネットがないのは痛手だが、その手の界隈も見つけたので今から引き籠る時が楽しみである。

 

 

 

「んー、ダクネスのことは知ってるの?」

「ええ。イチカは知りませんが」

「そっか!なら内緒にしてあげてね。本人が言うだろうから」

「私は・・・ただのダクネスだ」

「まあ、だろうね(容姿でバレバレだけど)」

「私はクリス!見ての通り、盗賊だよ!」

「・・・アサシンとか上級職じゃなくて?」

「イチカのPTがおかしいんだよ?ここは駆け出し冒険者の街なのにイチカ以外が上級職って」

 

 

 

そりゃあ、人間じゃないもん。強くて当然というか、初期スペックが違い過ぎる。戦闘系じゃない(わたし)たちでも余裕なのだ。

彼女の様子を見るにそれは知られているのかもしれない。神様だから(わたし)たちのことを?イチカは神様にこの世界へ転生させてもらったって言ってたもんね。・・・あー、もう面倒くさっ!!

 

 

 

「単刀直入にお伺いします。あなたは主人を害しますか?」

「ないない。同じ冒険者だよ?」

「それで信用が出来るのならば、こうして会いに来ておりません」

「んー、なるほどね」

 

 

 

ダクネスは黙ってしまっている。(わたし)たちの狙いがクリスだと気が付いているのだろう。カオルコの問いも完全にクリスに対してだもんね。クリス自身もなぜ(わたし)たちが彼女だけに問うているのか察したらしい。少し離れたテーブルを指差した。

 

 

 

「あっちで話そう?」

「納得の答えをいただけるので?」

「ゆっくり腰を据えて、というわけさ。何か誤解もありそうだし」

「そうですね」

「じゃあダクネスは待っててね!」

 

 

 

(わたし)たちは指差された端の机へ移動した。それぞれが飲み物を頼む。

 

 

 

「うん、分かってると思うけど、誰にも言わないで欲しい。私も事情があってこっちに来てるからさ。君たちのことももちろん知ってる」

 

 

ウエイターが居なくなった途端に彼女は真剣な表情でそう切り出した。

 

 

 

「その事情にマスターを巻き込まれますか?」

 

 

こちらも真剣に切り出す。神様の事情なんて知りたくもないが、イチカを巻きこむなら話が違ってくるというだけだ。

 

 

 

「そのつもりはないです。これは天界の事情ですから。彼女は次の人生を謳歌されている。昨日会ったのはダクネスが彼女と一緒に戻ってきてその流れでクエストを受けただけです。(クリス)はダクネスの友人なんです」

「事情は面倒くさそうだから聞かないでおきますね」

「ふふ、貴女方になら手伝っていただいてもいいかもしれませんね」

「マスターを危険に晒す可能性があるのでお断りします」

「あら、もう少し考えてくださってもいいんですよ?」

 

 

 

パイセンが怖い。ずっと彼女に対してピリピリしている。それを感じとって目の前のクリスも苦笑い。天界の事情って、巻き込まれたくないし本当に聞きたくないから永遠に黙っていて欲しい。

 

 

 

「イチカ様は常に怯えています。特に人に見捨てられることへ。貴女が神として現界していても人間として彼女に接するのなら分かっていただけますね?」

 

 

 

 

―ああ、そうか。パイセンが怖かった理由がようやく分かった。

 

 

彼女(紫式部)は人の想いを綴る英霊。泰山解説祭などもあるが、隠している主の本音なども分かってしまう。たとえ、マスター本人が気づいていないものであっても。イチカも気が付けていない本音。言葉。想い。それらはダイレクトにカオルコに伝わってしまっているのだろう。

 

(わたし)は姫路城の守り手。人間の機微に詳しい方ではあるが、カオルコほどではない。(わたし)(わたし)なりに、カオルコはカオルコなりに、ミコはミコなりに、それぞれでマーちゃんに接すればいい。あの子はあれで素直の子。というか、素直過ぎて怖い。

 

 

 

「もちろん。私はダクネスの友人だよ?」

「ええ、そちらがそうならば我々も関与しません」

「まあ、あの感じ、二人が友人になるのも時間の問題じゃない?」

 

ミコを連れて戻っていたマスターは既にダクネスと談笑している。ちょっと強張っていたダクネスの表情もほぐれている。なんだろう、イチカはマイナスイオンでも発しているの?そんな機能があるなら引きこもる時、一家に一台欲しいな。

 

「それならそれで」

「問題はないですね」

 

 

 

なんでそこで仲良しなの。やっぱ才女と神様の考えることは意味が分からない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

>>Side change イチカ

 

ダクネスの前でクリスの正体をそのまま言っちゃいそうだったミコさんに念を押してから戻ると、クリスとカオルコとオッキーはダクネスを放って隅の机でドリンクを飲みながら談笑していた。なんで、ダクネスを仲間はずれ?

 

 

「あれ、どうしたの?」

「ううむ、過保護が暴走した感じか?」

「いや聞かれても分かんない」

「うーん、まあ、気にしないでいいよ」

「それよりも聞きたかったんだが

「何?」

「クリスの神性がどうとか、あれはどういう意味だ?」

「ああ、クリスって敬虔なエリス教徒でしょ?その気配をミコさんが感じ取っただけ」

「?」

「アークプリーストだから」

 

 

 

エリス教徒の、と合点がいったように手を鳴らすダクネス。

私は宗教とかよく分からないからごめんだけど、敬虔な教徒の気配とか一切分かんない。

 

 

「それと、イチカは本当に私の事を知らないのか?」

「?これから知っていけばいいんじゃない?友達なんだし」

「と、ともだち・・・」

 

 

 

―あと私、主人とか言われてたけどそうじゃないからね。カオルコさんが前についてた職がそんな感じの人で、一緒に冒険者やろうって誘ったらその気質が抜けないのか、私が主人みたいに言われちゃって。ってか、私が一番弱いから守らなきゃって思われているんだと思うんよ。だから強くなりたいとも思っててこれからもクエスト一緒によろしくね?

 

 

ダクネスは少し恥ずかしそうにこちらこそと手を出してくれた。やったね!彼女は表情を緩めて笑ってくれた。

私はテンションを上げてその手を握り返した。色々理解できない部分はあるだろうけど、それは人それぞれだもんね。

 

 

 

「あら、仲良くなりました?」

「うん。これからもっと仲良くなる」

「いいことだね!」

「で、どうしたの?何話してたの?」

「盗賊という職の方ですから、少し詳しくお話を聞かせてもらいました」

それだけで!?ってか私だってそこらの判断はしますけど!?」

「イチカ様は心配が過ぎますから」

「え~~?」

「不満そうな声出しても行動が変わらないとね~」

「はげどう*4

「クリス、本当に大丈夫?」

「うん。イチカは愛されてるねぇ」

 

 

 

自分のコトを見てもらえてるのはとっても嬉しいけどねぇ。これからも私が一緒にクエスト受ける人に対してこれをやるつもりだろうか?唇がひくついてしまった。

 

*1
万物の願いをかなえる「聖杯」を奪い合う争い。聖杯を求める七人のマスターと、彼らと契約した七騎のサーヴァントがその覇権を競う。他六組が排除された結果、最後に残った一組にのみ、聖杯を手にし、願いを叶える権利が与えられる。

*2
玉藻の前

*3
第六話にて

*4
激しく同意の意味のネット用語




お話の回。初のイチカ以外の視点もいれてみました。
少しずつイチカさんの話も出していきます。ちゃんとカオルコがイチカに過保護になる理由が出せて良かった。

しかし、カオルコとダクネスをちゃんと絡ませられなかった・・・。
どこかでもっと絡ませられるようにします。


次回、カズマさんのPTと絡むよ。
主にカズマさんになります。スキルを教えます!


何かあればコメントよろしくお願いします。
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