長らくお待たせしてしまった理由は活動報告に書いてありますので、興味がある方は見てください。
そんな中でもお待ちくださった皆様ありがとうございます!
FGO話
夏イベ楽しかった!!そしてDOMANには笑いました。
カーマ様ちゃんは三人も来てくれた。アサシンのカーマ様ちゃんは一人来てくれるのに諭吉が何人犠牲になったのか・・・。夏のカーマ様ちゃんはちょろすぎ・・・?
聖杯は捧げました。種火もQPもすっからかん!
今日も今日とて私はギルドでお仕事だ。
めでたいことに先日、スナーフさんのところの子どもが誕生された。もう少ししたらこのギルド職員生活も形を潜めるだろう。ギルド優先にしていたから、断っていた演奏会の仕事を引き受けてもいいかも。楽しく報酬がいい反面、面倒なんだよね、どこどこの貴族のパーティーは行ったのにこっちには来ないのか、とか。私を政治行為に巻き込まないで欲しい。
買い出しからギルドへ戻ると、掲示板の前にはカズマさんが居た。この前のベルディアの報酬で懐が潤った冒険者たちはほとんどがクエストを受けない中、借金持ちとなった彼は割のいいクエストがないか見に来ている。
この前は冬将軍の事を知らずに雪精のクエストを受けてとんでもない目に遭ったという話を聞いた。流石に同情した。
―アクア様がルンルンで受けたと聞いている。ユーリさんが受注したらしいが、本当にいいのか何度も確認をして出したクエストだ。ユーリさんもカズマさんPTが借金持ちなのは知っているし、めぐみんの火力もあり、カズマさんの応用力ならば生き残ることに問題はないと判断したようだ。
―受付も基本はそのPTの実力に合わせたものを受注する。実力違いのモノを受けさせて死なせてしまえば色々と問題もあるから、高難易度クエストに関しての受注はとてもシビアだ。
でもカズマさんはダクネスが喜んだだろうからそこで気が付くべきだった。こちらの先輩としてアドバイスはするけど、知らないところでの話はどうしようもない。私だっていつでもギルドにいるわけでもないしね。
「なあ、なんかいいスキルはねえの?」
「え?お昼奢ってくれるの?」
「俺に金がないのを知っていて!」
「私もだよ。全部持って行ったでしょ」
「あれは正式な買い取りだろ!」
「そうだけど、私の懐が寂しいのも事実」
「足元見てないで教えてくれよ。雪精のあと、いくつかクエストを受けてスキルポイントに余裕が出来たんだ」
「んー、ちょっと見せて」
彼の冒険者カードを確認する。あ、本当だ。30pもある。スキル構成を確認するが、リッチースキルがない。まだウィズのところに行ってなかったのか。30pあればどっちかは取れるし、知ってるはずだけど紹介といきますか。
「カズマさん、この後暇?」
「おう」
「ならちょっと待ってて。もう上がりだから」
「教えてくれんのか?」
「紹介するから後は自分で交渉して。あと、私ひとりで会いに行ったら怒られるから誰か連れて行くね」
「・・・」
希望を見出した表情から反転、全身でズルいと雰囲気を出していた。お前は敵だと騒がれたことをよく覚えているので、目だけで何?と問うた。
「何だよ、過去の偉人を三人も従えて!!一人分けてくれ!!」
「家族はやらん!」
多少おどけた口調の割に目は本気。
だが、私が首を縦に振るなんて妄想もしていなかったようで、そういうのもあったんだな、ちゃんと見ておけばよかった。と愚痴るように呟いていた。
そんな事言ってもアクア様を選んだのはカズマさんだし。カオルコたちと同じで意思の存在なんだから尊重するのは当然だろう。彼と同じで自分が強くなる必要もあるけど、それは自分が選んだことだしね。この世界では強くないと生きられない。だから私は前線に立ちたくない。弱いのは自覚してる。
二度目の人生を歩む、というか、英霊召喚に釣られてこの世界に来た訳だが、生死を賭けた戦いがしたいわけじゃない。恩があってももらった命をどぶに捨てたくない。ここら辺がミツルギと相容れないんだろうな。ぼんやりと考えた。
ベルディアとの戦いの後、少ししてからカズマさんに正式に彼女たちを紹介した。
―邪馬台国の女王。
―源氏物語の作者。
二人の事はすぐに喰いついたが、白鷺城の城化物には首をかしげた。
失礼な!!姫路城だよ!!って言えば場所はなんとなく分かったらしい。でも刑部姫は分からなかったらしい。
・・・がってむ。
長壁姫とも言われて姫山の神説もあるんだけど?・・・そう。
あ、宮本武蔵との出会いは!?知らないの?・・・そう。
豊臣秀吉が社を町外れに移した神社の名前が由来なんだけど!・・・そっか。
彼の反応にしばらく私とオッキーのテンションは激落ちだった。
いや、いいんだ。チェイテピラミッド姫路城のおかげであの世界遺産を見に来てくれる日人も増えただろうし、オッキーを知る人も増えたはずだ。それに今、彼にそれを教えても日本には戻れないのだから意味もない。
彼女はオッキー。私の家族。世界に萌えを広める素晴らしき作家。そう覚えて貰えればいい。
家に戻り、ウィズのところへ行く話をした。ちょうどオッキーが空いていたので一緒に来てもらう。カズマさんはアクア様を連れて合流した。行く場所は先に伝えている。後でアクアが知ったらうるさいから連れて行く、とのことだ。
まあ、だろうね。アンデッドの類に容赦ないし。エリス様ほどではないけど。
不安はこちら。地主神とはいえ、妖怪。ウィズのように問答無用だとめんどうなのであまり面と向かって関わらないようにしていたオッキー(本人の人見知り・・・引きこもり体質も要因の一つ)だが、特に何もなかった。神から授かったものなので、というガバ判定らしい。
まじかよ。要らぬ気を回してたわ。
でもそう言われると、巴御前、茨木童子や酒吞童子などの魔性系のサーヴァントたちだったらどうなるんだろうかと思ってしまった。善・悪・混沌揃ってるしね。
「おーし、ついたぞ。いいか、アクア。今の内に言っておくが絶対に暴れるなよ。暴れたらイチカとオッキーに確保してもらうからな」
「ちょっと何言ってんの?カズマって私を何だと思ってんの?私、チンピラや無法者じゃないのよ。女神よ、神様なのよ。ほらイチカからも言ってやんなさい、って話聞いてんの!?」
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃいませ」
「待ってよ!女神の話を聞きなさいよ!」
「はっ!」
警告だけして早速私たちはウィズの魔法道具店に入っていった。アクア様に気が付き、驚きを露わにするウィズとウィズに気が付いて突進を噛まそうとする彼女を止める。
「バインド」
「うぎゃ!って何よ是!イチカ、解きなさいよ!クソアンデッドを始末できないでしょ!ちょ!もう!こんなところで店なんて出してたの!私が馬小屋で寝泊まりしてるってのにあんたはお店の経営者ってわけ!リッチーのくせに生意気よ!」
「カズマさん」
「おう」
「痛い!!」
「うわ、容赦ない・・・」
オッキーは引いていたが、暴れるのなら確保すると伝えてあったし問題はない。
カズマさんは自身の剣を抜いて柄頭でアクア様の頭を殴った。かなり力が入っていたみたいなので絶対に痛い。事実、彼女はバインドされたまま体を縮こませていた。いい音だったもんな、と呟いたらオッキーは微妙な表情。
こういうシチュ好きじゃないもんね。
「よう、ウィズ、久しぶり」「でーす」
「イチカさん、・・・オッキーさん以外の方の許可は?」
「?ちゃんと貰ってるよ」
「・・・」
納得できなかったのか、ウィズは素早くオッキーに視線を移し、彼女は神妙な顔をして首を縦に振る。そこでようやく安堵の表情。
・・・一体あの二人がウィズに対して何したの。さっきのアクア様みたいに問答無用じゃないでしょ、あの二人は。・・・カオルコはちょっと微妙な感じだけど。
ミコもオッキーもウィズとの相性は悪くない。真面目そうなカオルコが一番気が合うと思ってたんだけど、一番苦手っぽかった。まあ魔法の話になったら二人ともかなり生き生きしてるから大丈夫でしょ。うん。
今日は私でなく、カズマさんが用事であることを伝達。
いつものスキルについて勉強会をする机の方へ行かせてもらい席に着く。ゆっくり話、と行く前にアクア様からお茶も出ないのかと苦言があがった。
「は!す、すみません。今すぐ持ってきます!」
「いや、喫茶店じゃないんだからいいよ」
「良くないわよ、イチカ!ほら、リッチー、早くしなさい!」
「はいぃ~!」
オッキーは椅子を引いた。アクア様みたいな方は関わり合いたくない人種だろう。合流した時からだけど口数が少ない。ウィズはこの状況に慌てたのか、引っ込んでいった裏からは何かしらが割れる音がした。良い人なんだけどなぁ。
お茶はすぐに出てきた。彼女の紅茶は美味しい。ほう、と背もたれに身体を預けて一息つかせてもらった。
「アンデッドのくせに店なんて構えて、アンデッドのくせにあったかいお茶とかつくっちゃったりして」
「すみません!すみません!私なんかがこんな贅沢しちゃって」
「これが贅沢?」
「小姑みたいな嫌味はやめろ!ウィズ、スキルポイントに余裕が出来たからスキルを何か教えてくれないか?」
アクア様は飲んでいたお茶を吹き出した。彼女的には従者なカズマさんがリッチーの好スキルを覚えるのを見過ごせないそうだ。カズマさんに対してのアクア様でこれなら、エリス様に私ごときがリッチーのスキル持ってるのバレたらどうなるんだろう。・・・考えないようにしよう。
「そうはいってもアクア様、カズマ君たちのPTってバランス悪いし、彼の戦力アップは必須事項では?」
「それにしたってリッチーはないわよ!いい?リッチーってのはね、薄暗くてジメジメした所が大好きな言ってみればナメクジの親戚みたいな連中なの」
「ひ、酷い!」
「人間にもそういうタイプ居るからその言い方止めてもらえません?」
オッキーが援護射撃というか反論というか、珍しい。同志ならともかく、彼らと関わった事あったっけ?少しばかり新鮮味を感じる。
―なんだかんだ気に掛けてる彼に頼られたらこうやって助けるんでしょ。じゃあ、強くなってもらわないとイチカがずっと気に掛けることになるじゃない。
・・・ぽつりと出てきた言葉は私の為でした。さーせん。でも、カズマさんは主人公なので大丈夫だと思う。
「リッチーのスキルなんて普通覚えられないだろ。そんなスキルを覚えられたら結構な戦力になると思ってな」
「あの、」
「「ん?」」
「さっき、女神の従者って」
「あ」
そう言えばウィズって知らなかったっけ?じゃあ、エリス教徒のアークプリーストに消されそうになったと思ってる感じかな。
アクシズ教徒は?と思うかもしれないが、彼らは自分たちの楽しいこと優先だから積極的に魔物を消したりはしない・
「まあね。私はアクア。そうアクシズ教団で崇められている女神アクアよ!控えなさいリッチー!」
「ひいぃぃ~~~!」
「おい、ウィズ。そんなに怯えなくても」
「いえ、その・・・なんでイチカさんは教えてくれなかったんですかっ」
「ウィズがアクア様と恒常的に会うようになるとは思ってなかったし」
「そんな恐ろしい事言わないでください!現実になったらどうするんですかっ!」
「ウィズ、アクア様がこの街にいる時点でその未来は堅いよ」
「オッキーさんまで怖ろしい話を!」
カズマさんはまだアクシズ教団についてちゃんと知らない。だからウィズの怯えように首をかしげた。ウィズが私に縋りついてる事実に笑える。人の胸の中でさめざめと泣いている。
いやあ、私ってどの立場なんだろうか。
魔王軍を積極的に倒そうとは思ってないけど、戦わないといけなかったら全力で戦うつもりではある。ウィズみたいな無害な魔物とは戦わない。戦いたくない。アクア様のような女神側は怒るだろうけど。転生に関して感謝はしてるけど彼女らの信者ではないのだ。
これからもエリス教徒になるつもりもない。ミコの関係でしょっちゅう孤児院の子どもたちを見ているから余計にイヤだ。
アクシズ教団もなぁ。たまに見かけるセシリーさんの勧誘酷いし。
どうやって彼女のことを説明するかと思っていると、ウィズが答えた。
「アクシズ教団の人は頭のおかしい人が多く関わり合いにならない方がいいっていうのが世間の常識じゃないですか!元締めの女神様であれb、んご」
「違いますよ、アクア様。アナタの信者たちは少し奔放が過ぎるので、えっとですね」
「なんですってぇー!」
ウィズの口を手で塞いだが、時すでに遅し。
アクア様を直接侮辱するような発言はないが、この世界での常識のアクシズ教徒の頭のおかしさを指摘してしまったので、逆上。ウィズはまた私にしがみつき、アクア様はそのウィズを引き剝がそうとする。背中に手を回してのしがみつきが強いので、ふくよかな感触があるんですが。あはは。
オッキーは我関せずで、お店の商品を見ていた。稀に掘り出し物があるそうだ。
なんとかアクア様を落ち着かせてオッキーと一緒にお店の商品を見させることに成功。ようやく落ち着いて話が出来るかな。既に少し疲れた表情のカズマさん。気持ちは一緒。
「そう言えば、あのベルディアさんを倒されたそうで」
「あ、うん」
「あの方は幹部の中でも剣の腕に関しては相当なものだったはずなのですが、すごいですね」
「なんか、ベルディア知ってる口ぶりだな」
「あれ?イチカさんから聞いていませんか?私、魔王軍の八人の幹部の一人ですから」
「確保ぉ!」
「ええ~!?」
ええ~、じゃないよ。
この人、本当に口が軽すぎやしないだろうか。私は知ってたからそれを最初にぶつけた訳だけど。あれ?これはもしや私のせいか?
「待って待って待って下さいアクア様!え?知らないで来られたんですか?」
「言う訳ないでしょ。
「ええっ!お願いします、アクア様話を聞いてください!」
「ふー、やったわね、カズマ!これで借金なんてチャラよ!献上物としては最高よイチカ!」
「バインド」
「ああっ!?」
馬乗りになっていたアクア様をウィズから引き剥がす。
「なんでリッチーを助けるのよ!イチカ、まさか人類の敵になったわけ!?」
「この人も人です。種族が違うだけで」
「アンデッドのことを人って呼ばない!いい!?アンデッドってのはn痛い!」
「ちょっと黙ってろ。おい、イチカ、たぶんオッキーさんもなんだろうけど、なんで見逃してんだ?」
「人だと思ってるからだよ」
人は守るものでしょ。私は私の感覚に従う。
「あ、あの!私魔王場を守る結界の維持のために頼まれたんです!もちろん、今までに危害を人に加えてことはないですし、私を倒したところでそもそも賞金もかかっていませんから!魔王様に頼まれたんです。人里でお店を経営しながらのんびり暮らすのは止めないから幹部として結界の維持だけ頼めないかって」
幹部を倒すことで魔王城を守る結界の力が弱まり、全員倒せば道が開ける。
「つまり、あんたがいる限り人類は魔王城には攻め込めないってことね。カズマ、イチカ退治するわよ」
「いや、弱るのでウィズが残ってるくらいならアクア様一人の力で十分に破れるんじゃないです?」
「確かに女神様のお力なら十分かと。私はやるべきことがあるのでもう少し生かせておいてください」
真摯に頼むウィズと攻撃力益しましのアクア様。パッと見てアクア様の方が悪者なんだよなぁ。無抵抗の相手を何度も攻撃しようとしてるし。泣きそうな表情のウィズは一人で立っている。カズマさんが割って入った。
「どうせ今すぐ結界を解いたところで今の俺たちのレベルで魔王は倒せないんだし、首ちょんぱされるのがオチだ」
「・・・確かに」
「否定できないね」
「ふん、分かったわよ」
「あ、ありがとうございます!」
でも私たちはベルディアを倒した。それはいいのか?と問うが、彼にはセクハラ行為をされるだけで仲がいいわけではなかったそうだ。
アイツ、もう一回殺した方がいいのでは?女性の敵に容赦は必要ない。ダクネスが迷惑かけたけど、あれは全然かけていい迷惑だったって事だね。
紆余曲折はあったが、ようやく彼女からカズマさんにスキル伝授となった。私もちょくちょく愛用しているドレインタッチ。不死王の手よりもこちらだろう。
「あの、私のスキルは相手がいないと使えなくて・・・」
「イチカ、頼めるか?」
「もちろん」
「では少しばかり魔力をいただきますね」
「はーい」
「では、ドレインタッチ」
「お、出た」
「これは対象から魔力や体力を奪ったり、逆に分け与える事が出来るスキルです」
「すげえ便利だな!」
「メイン武器としても使えそうでしょ?」
貯まっていたスキルポイントはちょうど使ってしまったので、また貯め直しだ。
私ももうちょっとで目標のポイントが貯まる。次は、むふふ。キャベツやベルディアで順調にレベルは上がっている。スナーフさんも時期戻るだろうから、頑張ろう。
この後、ウィズを訪ねてやってきたおじいさんの依頼をカズマさんたちが引き受けた。空き家に出た悪霊退治のクエストで、どうにか出来たらその家に住んでいいと。どうやって冬を越すかという話をしていたところだった彼らにとっては渡りに船。早速荷物をまとめて除霊と家に移り住むそうだ。
嵐のようなアクア様の襲来は終了し、ウィズは椅子に座って机に身体を預けていた。お疲れさまでした。
「私の事、誰にも言ってなかったんですね」
「言ってないね」
この街の人にはバレてると思うけど。
「・・・ありがとうございます。私を人だと言ってくれて」
「私がそう思ってるだけだし、トモダチには長生きしてほしいですから」
「・・・ありがとう」
「んじゃ、また来ますねー」
「また面白いもの仕入れたら教えてね」
私はお小遣いがないので、このままオッキーのウインドウショッピングに付き合ってから家に戻った。
オッキーがはしゃいでたからよしとしよう。
カズマさん、ドレインタッチ覚える。の回でした。
もっとオッキー出したかった。けどオッキーとのショッピングいれたら一万近く行ったので削りました。
いつか小話とかで出せたらいいな。
次回、未定。
体調次第ですが、頑張って書きます。
姫路城に関してはWiki参照。
とても素晴らしいのでお時間がございましたらぜひ見に行ってください!