この素晴らしい英霊たちと異世界へ!   作:もえみ

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本当に感謝しています。いや、まじで。定型文みたいになってますが、いつもありがとうを伝えたいので、これからも頑張って書きます。

~FGO話~
ハロウィン楽しかったです!
次の新規イベントも楽しみです。モルガン様が楽しくわいわいキャッキャウフフしてるイベントはよ。

それでは本編へどうぞ。


第十六話 相談?カニ!後輩?カニ!!

ギルドではなく、待ち合わせの場所へと向かった。相手はリーン。だけど、まだ来ていなかったようだ。少し待つことで彼女は姿を現した。

 

 

 

「ごめん、待った?」

「ううん、今来たとこ」

「そう?じゃあ、行こっか」

 

 

 

そのまま予約していた店に向かうため、肩が付きそうな距離で私はリーンと歩いていた。私、すっごいリア充じゃない!?

 

キラキラとした気持ちが心にある。このままデートと洒落込む・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・なんてこともなく。

 

 

「で、相談って?」

「あ、一応相手方からは了承得てるからね?私自身がよく分からないから少しでも事例を知っておきたいって言うかさ」

「分かったから。同性愛について、だっけ?」

「うん。ダストのことが好きだって言う男性から相談受けてて」

 

 

 

そう、ただの事例相談。色恋なんてことはない。私が女好きであるという発言を聞いていたからどういう感じなのかを聞きたいらしい。

まあ、頼ってもらえるのは嬉しいけどさ。あのダスト、なぁ・・・。

 

 

 

「同性愛ってもさ、普通の恋愛もいっぱいあるでしょ?私は私のことしか話せないよ?」

「それだけでもありがたい!正直もう困ってて・・・」

 

 

 

ダストと結ばれたいとは思わないからせめて写真を撮りたいと言われている、と。

相手は貴族でダストは冒険者。しかも相手はアクシズ教徒。ううーん。

 

 

 

「正直な話していい?」

「ええ」

 

 

 

―同性愛者=アクシズ教徒の考えは止めて欲しいの。マイノリティだから、一人ひとりの行動が目にいきやすいのも分かってるけど、私はアクシズ教の『欲望のままに生きろ』って教義好きじゃないし。もちろんその中には稀に良い人がいるのも分かってるけど。ん?良い人がいる訳ない?いや、探せばどこにでもそういうマイノリティがいるんだよ。私もどこにでもいそうな感じでしょ?まあ、って何さ。どこにでもいる普通の女子だと思うんですけど!そうだねって、投げやり!ん?ああ、同性愛についてね。

 

 

 

「うん、私はうまく説明できないかな」

「え?長々と話しておいて?ここまで来たら私を助けると思ってさ~!」

「違うよ。言いたくないとかじゃないの。リーンはなんで男性を好きになるのか、説明できる?」

「え?いや、だってそれが普通じゃない?」

「普通ってなんで?」

「なんでって、えーっと」

「恋愛ってのがそもそも理屈じゃないよね。論理的じゃないからうまく説明できない」

 

 

 

―嫌味でなくね?男性とお付き合いしないといけない理由ってその人を好きになったからって以外にないんだよね、私的には。もしくは子どもが欲しいっていうその人のことじゃないところかな。同性じゃ子ども作れないから。

 

 

私は分からない。男性を好きになれる理由が。女性を好きになる理由が。でも、好きだなって思うのは女性なんだ。

 

で、個人的に理由を付けるとしたら、

 

 

「母性、かな」

母親代わりかよ!

「そうじゃないけど、恋人に求めるものが癒しなんだよ~。後おっぱい」

「ねえ?結構真面目に聞いてるんだけど?ふざけてる?」

「だからぶっちゃけて答えてるんだってば。男の人って硬くて抱きしめられても落ち着かない。でも女の人に抱きしめられるとふにゃってなる。で、私なりに考えたのが母性」

「あー!!ますます分かんなくなった!」

「力になれなくてごめんね?」

 

 

 

頭を抱えて机に沈んでいたリーンは力なく手を振った。私も言葉に出来るようにと、頑張って考えたんだよ。

それがこの答えだ!

 

 

 

「もういいや。んじゃせっかくだし恋バナしよ」

「急?!」

「だって聞いてみたかったんだもん。あの三人の中なら誰がいい訳?」

「・・・家族に対して考えてないよ」

「考えたくない、って?」

「リーンはあのPTで恋愛とか考えてんの?」

 

は?

 

「ごめんなさい」

 

 

 

ダストたちだよ?あり得ないと続けたリーンは怒っていた。

いや、でも、さっきの発言はそういうことだって気が付いて?え、違う?何が違うの?

 

 

「とっても良い人たちじゃない。私だって憧れちゃうもの。だから聞いてるのよ」

 

「あのさー、お偉いさんってわけじゃないけど、私と皆って立場が違うって言うか、私が言ったら物によっては逆らえないとかそんな感じの関係でもあるんだよ。そんな立場でそういう意味で好きになっちゃったら拒否を選択肢として持たないと思うんだよね、三人とも。だから考えないって決めてる」

 

「(・・・違うって言ってたけど、やっぱりイチカってば貴族?あの三人、かなり良いとこの出だし、そんな人らを従えてるってコト?)でもイチカが同性愛者って知ってるんだよね?告られたらどうすんの?」

 

「・・・めっちゃ期待するけど、やっぱないなぁ。三人とは家族で居たい。それ以外の関係になりたくない。家族だからこそ甘えられるし」

「ふーん、難しいのね」

 

 

 

難しいというよりも我儘かなぁ。まあ、考えても無駄だけど。

 

カオルコは源氏物語から考えるに年上好きよね?実際結婚して子供も産んだけど、お相手はかなりの年上の方だったし。

 

オッキーは乗り込んできた宮本武蔵に惚れた腫れたの話が残ってるし、イケメン好き(顔の整った)だろう。

 

ミコは・・・よく分からないな。どこで暮らしてたかかも色んな説があるけど、恋愛事情なんて歴史でも出て来なかったはずだし。

 

 

いやー、好印象なのは分かってるけど、好きになってもらえる要素ないわ~。

 

 

 

「今度、貴族の人来るんでしょ?ダストにその気は無しで、写真も厳しいって話せばいいんじゃない?」

「変態的な部分に対しては?」

「告白してOK貰ってからそういうことを考えろ」

「それじゃあ我慢できないって言うんだもん~」

「知るか。人間忍耐」

 

 

 

私はアクシズ教の教義とはまったく逆の事を口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、アクセルのギルド職員には、私より年下がいない。

私が来てから私含めて三人増えたようなもんだから新しく雇うコトがないみたい。カオルコもミコも最近はそれぞれが忙しくて手伝ってないし、アリだと思うんだけどなぁ。

 

なんでこんな事を考えているかというと、最近ギルド前でウロチョロしている年下(たぶん。スカートも短く、胸元の露出が少しばかり派手で年下に見えづらいが、顔はまだまだ童顔だった)の女の子を見掛けるからだ。毎日。早番だろうが遅番だろうが。ずっと居るからちょっと狂気。

 

 

 

「どうかされました?」

すみませんすみません!失礼いたしました!

「え、」

 

 

 

ここ三日ほどは私が彼女に声をかける前にどこかへ行ってしまうので少々人見知りなのだろう。・・・私の容姿が怖いわけではないと信じたい。

 

というのを、ティムさんに話してみた。どんな反応するかな!

 

 

 

「冬の前に雇うことはないだろうな」

「え?」

「もう直スナーフも戻る予定だ。今回の冬は誰が実家に戻って、こっちに残るかもまだ分かってないこともある」

「・・・そっか」

 

 

 

せっかくの後輩フラグは折れちゃうようです。残念。

 

日本人としての後輩はこっちにもそこそこ居る(先輩の方が圧倒的に多い)。

居るが、ほとんどみんな前線で活躍している。

 

ここアクセルに居据わっているのは私くらいのものだ。後は新たに来たカズマさん。アクセルを拠点に動いている冒険者もいるけど、日本人はいないからなぁ。たまに顔を出すことはあってもね。

 

 

少しばかりホームシック的な。これでも姉気質なのだ。

 

うちの家族はみんな甘やかしてくれるので、甘えに甘えてしまっている。

 

近くの年下なら孤児院の子らだろうか。ま、孤児院の生意気な子どもたちは私の事を舐め腐ってくるので甘やかしてやろうなんて思わない。大人しい子たちも最近はダメだ。なんだろうな、私はカリスマ性もないので仕方ないけどさ。是非もないよね!

 

 

 

「どもーっす」

「スナーフさんだ!」

「噂をすればなんとやら、だな。今日はどうした?」

「嫁さんと子どもを実家に預けてきたんで、来週から復帰の報告に」

 

 

 

お休みありがとうございました。と続けた彼は疲れは見えるものの活き活きとした表情だった。

 

お子さんはゼン君。

前に私へと柔道を教えてくれた日本人から「一日一善」という日本のことわざを聞き、善(いいこと)からとったそうだ。

 

 

 

「冬の間戻らないんです?」

「去年も戻ってないしな。まあ下の奴らに家のコト、両親に赤ん坊と嫁は任せられるし、こっちは稼いでおかないと」

「なるほど、一家の大黒柱なわけですね」

「ならギルマスのとこ行ってこい」

「いや、まずはティムさんに報告したかったんですよ」

 

 

 

お世話になってますしねー、とスナーフさんは笑った。

 

女性を好きである限り、自身の子どもというモノに縁は無い。彼のように笑う事は私の未来には無いんだろう。スナーフさんはとっても眩しく見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

挨拶が終わったスナーフさんを見送ると、入れ替わるようにダクネスが訪ねてきた。カズマさんは先日ウィズのところで受けたクエストに成功して見事、幽霊屋敷に住むことになったらしい。

 

で、ダクネスも移り住むんでお父さんが祝いを寄越したそうだ。それが、

 

 

 

「しっかし、いいの?お裾分けでこんなにもらっちゃって」

「いいんだ。父からは君たちにも渡して欲しいと言われていたんだ。そのつもりの量だろうし」

 

「し、霜降りガニ・・・」

「え?え?まじもん?本当!?」

「あわわわわ!どのようなお礼をすれば!」

 

「うん、すっごく喜んでるからめっちゃ嬉しい」

 

 

 

カニ。

 

ダクネスはニコニコといい笑顔で大量にギルドへ持ってきて、職員メンツは顔を大いに引きつらせた。ダクネス父よ、ありがとうございます。でも、娘の常識をもう少し考えてあげて欲しい。ティムさんにも上がれと言われたので急いで家へと移動した。

 

 

カニを見たみんなの反応は面白いもので、既に涎を垂らしているミコ、カニの輝きに驚くオッキー、市場相場を知りその量に慄いているカオルコ。

 

三者三様。

私も嬉しい。

だって、こっちに来てから初めてのカニだ。それが普通は手も出ない高級品。ありがたみしかないよ。見た目からお腹が空いてくる。

 

 

 

「それで一つばかり相談なんだが」

「何でも言って」

「よければうちでカニ調理してもらえないだろうか?さすがに失敗したくないんだ」

 

 

 

任せろということで、除霊が終わったカズマさんの屋敷にお邪魔することになった。

みんなで押し掛けるのもあれなので、うちの分は三人に調理をお願いして、私だけ出張することにした。これが礼でいいとダクネスは言ってくれるから、そんくらい行く!っと意気込み、彼らのお宅に上がる次第だ。

 

まあ、その前に手ぶらで行くのもアレだからみんなと相談して高級シュワシュワとめぐみん用ジュースをお祝いで持参することに。

 

ついでにカニで思いついた料理をするための調味料やら食材を購入。米はひみこ印のものを持参。

こればっかりは市場のよりもこっちが美味しいから。せっかくの美味しいものには美味しいものを合わせたい。

 

 

 

「うーん、あれだな」

「あれとは?」

「荷物持ちがいるって楽だなって思ったの」

「荷物持ちとは、私か?」

「うん、どれだけ買っても怒らないし」

「そうなのか?」

「今買ってるお酒に調味料系、うちからのお米もある。野菜類は私が持ってるにしても分けて買えって誰かと一緒だったら怒られるレパートリー。私も普段なら分けて買うよ」

「・・・こ、コラー!」

「今更でしょ。ってか重さが負担になってないなら半端に怒るな。そして喜ぶな」

「だ、だって・・・」

「だって、じゃない」

 

 

 

怒り方はじゃれ合い。こういう経験もないんだろう。でもこれからあのPTで暮らすのだからいやでも増えてくる。これは少しばかり未来に向けての練習だ。

 

あの四人の中で一番筋肉すごいから荷物持ちには駆り出されるだろうし。

それを言ったら頬を膨らませ抗議の意味を示す。

 

いや、普通に可愛いだけなんじゃが?ダクネスそんな感じだっけ?急にどうした??キャラぶれ??

 

 

可愛い顔を晒すダクネスを見ながら少し考えてみたが、これ、私の真似だ。カオルコたちに対してよくしてる無言の抗議。何なら彼女らの前で地団太踏んだりもしてた。

 

・・・ギルティでは?

ダクネスに変なことを覚えさせてしまった・・・。

 

よし、止めよう。人の振り見て我が振り直せとはよく言ったものだ。人が同じことをやってたら冷静になるよね。パニックになるのと同じ。誰かが自分以上にパニックになっていたら冷静になるやつ。あれは可愛いから許される行為。私じゃダメだ。

 

 

そんなこともあったが、買い物を終わらせてお屋敷にお邪魔し、調理場を借りて用意したのは、

 

・湯引き

・天ぷら

・フライ

・カニしゃぶ鍋

・焼きガニ

・カニ酢

・寿司(拙い)

・炊き込みご飯釜めし(カニ)

・茶碗蒸し

・グラタン

 

 

こんな感じ。思いつく限りと同時調理が可能だったものを詰め込んだ。今更だったが、私で良かったのか。高級品なんて調理慣れてないし、久々のカニ。

まあ、カズマさんを労わる意味もあったらしいし、彼自身に作らせるよりかはいいか。

 

作っている最中、後ろでわくわくどきどき、そんな表情を隠せていないめぐみんが興奮しながらこっちを見ていたのはとても微笑ましかった。

 

 

 

「イチカ!これは何になりますか!」

「茶碗蒸し」

「茶碗蒸し?とはどういう料理なのです?」

「カズマさんと私の故郷の料理。卵を蒸したものだよ」

「おおー!」

「カニ汁も美味しいけど、鍋があるから今回は止めといた」

「じゃあ次回ですね!イチカが作るものは何でも美味しいですから」

「何でもって」

 

 

 

大げさだなぁ。頬は緩んでしまう。

そして、事実だと胸を張ってくれるめぐみんに、料理の手を止めて頭を撫でた。

 

そう!私はこれを求めていた!!

 

しかしカニをつまみ食いしようとする彼女の手は叩いておいた。

 

ダクネスもそわそわとこちらを見ていたためか、どこか既視感。たぶん、あれだ。前々世の空腹時の弟妹たちを思い出した。もはや顔も覚えてないのに、あの雰囲気だけはいまだに覚えている。

一度自覚してしまったホームシックはなかなかに厄介らしい。いいもん、今の私にも帰る家があるってのは素晴らしいことだ。感傷に浸る前に帰ってしまおう。カズマさん早く帰って来ないかな。せっかくだし、料理の感想も聞きたい。

 

 

 

「カニ味噌は別でとってあるからお酒と一緒に飲んでも美味しいよ」

「ん。素晴らしいご馳走だな。何から何までありがとう」

 

「良いものもらっちゃたしね。少しあぶってからの方が美味しいから、固形燃料と受け皿と網は用意しておくよ。カズマさんにディンダーでつけてもらって」

「うむ」

 

「鍋の〆はお粥がいいから、お米は四人分残してるよ。茶碗蒸しで使わなかった卵とネギで。お好みでノリとか三つ葉とかもいい。リゾットの方が良かったらチーズもあるから好きにしてね」

「聞いているだけで腹が鳴るな」

 

 

 

ちなみにアクア様はお祝いとして持ってきた高級シュワシュワに頬ずりしていた。この女神様はブレないなぁ。褒めて遣わすと良い笑顔を頂いた。

 

 

 

「あんまり遅くなるとみんなを待たせちゃうから、そろそろ帰るね」

「ああ、今日に限ってカズマは遅いですね。早くしないと食べてしまいますよ」

「待ってた方が美味しくなるからもう少し待ちなさいな。じゃあ」

「ああ、また」

 

 

 

カズマさんに挨拶してから帰るつもりだったが、想定よりも返ってくるのが遅いらしく今度改めてお礼にみんなで来ると伝達して帰った。

 

じゃあ、私はカオルコたちが作ってくれている食事にありつくとしますか!

 




webとアニメの混合。二次創作だからこそ出来ることもやっていきたいと思います。やりたいとこをやりたいように。
あの子と会いました。会った、でいいのか?

次回、アレと戦います。
でもまだ導入部が出来ていませんので、戦うまでいけるかな・・・。

一期はあと二話くらい。の予定です。

次もお待ちくださいませ。
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