せっかくしおり挟んでくれて待ってくださっている方がいるので、せめて英霊召喚まではと思って追加。
あと、お気に入り登録、評価ありがとうございます。
賛否両論あると思いますが、よろしくお願いします。
※追記
2/11修正 ウェイトレス→料理人
間違えていました。すみません。
衝撃の事実から復帰して私はまず冒険者ギルドに来た。あのモヒカンの言った通り、冒険者ギルドはあった。また後で感謝しよう。あと、アクア様とエリス様には祭壇で祈れば届くか?
冒険者ギルドの中に入ると賑やかな印象はなく、少し閑散としていた。そりゃあ冒険者があまり活動しない冬だからね!!仕方ないね!!ちっくしょう!!前途多難だなぁ!
少数の人間も新参者は気になるらしくこちらを見ていた。目が合った方にはペコと頭だけ下げた。ああ、なんとも居心地が悪い。これはとっととギルド登録を済ませて食事でもとろう。贅沢は出来ないが、お腹が空いては動けない。寒いし。
「いらっしゃいませ、お食事なら空いているお席へどうぞ!お仕事なら奥のカウンターでお願いします」
食事を運んでいる最中だった金髪の女性がそう応対してくれた。ああ、感謝。
奥まで行くと、四か所の受付が見えた。しかし、三つには昼休憩中の文字が。あー、マジで読める。(今更だけど、文字を書いても相手には通じるのだろうか?ダメだったら覚えよう)
空いている受付には金髪で露出の多い女性だった。・・・このすばはアニメしか履修してないからちゃんと覚えてないや。早く来て、主人公。君の周りの人物なら覚えているから。
「初めての方ですね、本日はどうされました?」
「あの、冒険者登録をしたいんですが」
「そうですか。えっと、では登録手数料が掛かりますが大丈夫ですか?」
「はい。こちらで」
「はい。ちょうど千エリスですね。ではこちらのカードに触れて下さい」
―それであなたの潜在能力が分かりますので、その能力に応じてなりたいクラスを選んでください。選んだクラスによって、経験を積む事により、様々なクラス専用スキルを習得できるようになりますので、その辺りも踏まえてクラスを選んでください。
無駄にハイテク機能。私はカードに触れてドキドキしながら結果を待った。
「はい、けっこうです。ヒイラギイチカさん、ですね。潜在能力は平均的ですね。あ、でも魔力と器用さと幸運が少し抜きんでていますよ。あれ?な、なんで?」
「何かまずいことでもありますか?」
「あ、いえ。あまり・・・というか初めて見たんですが、ウィザードの適性はあるのにアークウィザードの適性がなくて」
「・・・」
たぶん、無理やり魔力をあげてもらったからだろう。元々はウィザードの適性すらなかったんじゃないか?
言ってて悲しいが、きっと事実なので仕方がない。
「元からアークウィザードになれると思っていないので気にしないでください」
「ええ、ですが」
「魔法戦士にはなれますか?」
「魔法戦士ですか?ウィザードの適性があるので可能ですが」
「良かった・・・。本当に良かった」
「ソードマンの適性もありますし、ええ、魔法戦士も十分に可能です。レベルが上がれば上級職になることも。まあ、先ほど申したようにアークウィザードの適性がないので、戦士よりの上級職にはなりますが」
「あ、はい。大丈夫です。最初は冒険者やるので」
「そうですか、冒険者・・ってええ!?」
冒険者は唯一すべての職業のスキルの習得が可能なのだ。
職業補正がないので、スキルポイントが掛かってしまうのが難点だが、スキルアップポーションなるものも入手困難ではあるがあるので、レベルが上がらなくなってきたらそれを頼ろうと思う。それに魔法系はPTメンバーにいたらそれでいいしね。
まあ、ここら辺は英霊召喚を終わらせてから考えるのもいいだろう。
三騎までという縛りはあるが、三騎もと言い換えられる。本来は一騎までの英霊召喚を三騎まで!!テンションがあがるぜ!
この後行う英霊召喚に期待を膨らませた。
「待ってください!魔法戦士になりたいのでは!?」
「ああ、魔法戦士ではとれないスキルを入手してからなろうと思って」
「PTメンバーにそういう方を募集しては?」
「え、でも、この冬の時期にPTになってくださる方がいるんですか?」
「・・・・・」
慌てていた受付嬢は押し黙った。うん、私もそうなると思う。
―この世界の冬の時期はモンスターたちも活動を停止するせいで難しい依頼しか残らず駆け出し冒険者の街アクセルは、基本的に貯蓄を斬り崩して生活をする者が多い。
私も貯蓄があればそうするべきなんだけど、貯蓄はない。どころか、来たばかりだ。ここで料理人のバイトなんて雇ってもらえないだろうか?早速聞いてみた。
「この時期は人も少ないのでバイトは助かりますが」
「やった!お願いします!家を追い出されたので帰るところもないんです!」
「何を仕出かして家を追い出されたんですか・・・」
どういう設定が良いだろうか。まあ、前々世の自分の社会人の時の理由を使うか。
―下の弟妹が四人居て、もう一人で食っていけそうなお前は家を出ていけと蹴りだされた。
「・・・」
「家のことはほとんど私がしていたので、料理は任せて下さい。皿洗いでも掃除でも頑張ります!」
「はぁ・・・。明日ちゃんと面接するのでまたこちらに来てくださいますか?」
「はい!あ、質問良いですか?」
「どうぞ」
「ここらで一番安い宿とお風呂屋さんを教えていただきたいです」
―一番安いのは馬小屋ですが、あまりお勧めしません。この寒さですから、凍死していたなんてこともあります。ですので、この通りの宿がいいでしょう。風呂屋も近いので身体を冷やさずに済みます。地図はこのままお渡ししますので持って行ってください。
お姉さん優しい!!!何度もありがとうを告げた。でも彼女は仕事ですから、と笑顔で答える。ああ、仕事の出来る女性ってかっこいいなぁ!
最初は露出部分が気になって忙しなく目が動いてしまったが、慣れたのと彼女の人柄だろうか?
私は明日の午前中に来ることになり、食堂の方へ行った。
とりあえずご飯を食べたら紹介された宿に行って、英霊召喚を行おう。食べたのはもちろんカエルのから揚げ。日本にいた頃はゲテモノだと思って食べようとしないが、ここではこれが主流な訳だし。ジャイアントトードのお肉はちょっと硬い感じがしたけど、美味しかったです。
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宿の方は私を快く受け入れてくれた。
制服には目を丸くされた。この寒いのになんで膝くらいのスカートなのか?そんなものは私の通っていた高校に言って欲しい。
チェックのスカートにベージュのブレザー、学校指定ではないプレイ○ーイのネクタイ。地元ではそこそこ学力が必要な学校だったが、制服が可愛いと女子人気が高く、競争率はそれなりだった。なんだがちゃんと思い出せないが、この制服は私もお気に入りだ。でも冬は許されるならジャージを履いていたいと思っていた。
とりあえず防寒具と軽装は購入しないと。やることを宿の部屋に備え付けられていたメモ帳にリスト化していく。
やることリスト
今から
・英霊召喚
・服を買う
・ウィズのお店に行く
・お風呂屋さんに行く
明日
・ギルドに行く
・働く
・英霊たちの冒険者登録
うん、こんなとこかな。では、早速!心臓がドキドキと動きだす。英霊召喚だ。私だけのサーヴァント。遠坂凛にとってのアーチャー、衛宮士郎にとってのセイバー。わくわくする。
一度自分を落ち着かせるためにも、ゆっくりと息を吸って、静かに吐いた。よし。
―素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いよ此処に。
我が常世総ての善と成る者、我が常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!
詠唱を覚えてると思った?残念!ちゃんと『正しい英霊召喚説明書』があるのだ!さすがにそこまで覚えていたら私まじすげぇわ。
召喚が成功し、私の目の前に現れたのは、
「サーヴァント、キャスター。紫式部と申します。
なんと紫式部。基本的に箱推しの私。もちろん、彼女も推しである。というか、魅力的なサーヴァントしかいないので困る。誰が来ても助かる。反英霊だと、こっちのお願いとかを聞いてもらえない可能性もあって困っただろうけど、彼女にそんな心配はない。しかもキャスター。
確か魔力保有量に心配のあったカドック君はキャスターを希望してアナスタシアを召喚していたね?
私に優しい人選!!しかもSSRキャラ!!神様ありがとうございます!
「初めまして。私は唯花です。人理の危機という訳ではないのですが、これからの生活に力を貸していただけないでしょうか?」
「あら?あらあら?唯花様。私、状況がつかめていないのですが、これはどういった事態なのでしょうか?」
紫式部には申し訳ないが説明は少し待ってもらうことにした。
だって、これから召喚するサーヴァント全員に同じ説明をすることになるのだから何度もするのは面倒だ。
あわあわと不安げなお顔なので、不安を少しでも拭えるようににっこりと笑った。
大丈夫です。何か間違ってしまったということはない。間違いがあったとするなら私が召喚したこと。人理の危機でもなく、聖杯戦争でもない。英霊が混乱するのも無理はない。
もう一度、詠唱。いきなりSSRを引いたわけだから次はレア度も下がるよね。
いいんだよ、信勝君が来てくれても!!その場合は、キミを触媒に姉上を召喚して見せる!!!
そんな想いを抱きながら、次に召喚されたサーヴァントは、
「あー・・・あ?はいはい、アサシンの刑部姫でーす。ね、もう帰っていいかな?ダメ?あ、そう」
「!!?!?」
「え、なんでそんな顔!?もしかして姫ってばお呼びでない?なら帰って・・待って、分かったから!分かったから服を引っ張らないで!」
上手く言葉が出て来ない。どういう強運だ!?
私が、
単発ガチャで!!
二回も連続で!!
☆5キャラを引いただと!?
嬉しそうに帰ろうとする刑部姫に縋りついて必死に止める。とりあえず紫式部と同様に待ってもらう。私はもう一度自分を落ち着かせる為に深呼吸。
ここまで連続でいい事が続いてしまうと正直期待してしまう。二度あることは三度あるって言うしね。でも三度目の正直って言葉もある。そして、こういった時には圧倒的に後者が使われる事象が多いのだ。
もう一度、私はシミュレーションをする。
信勝君でないのなら、誰が来るんだろうか?聖杯を捧げていた彼とは絆レベル上げの最中であったが。
あ、もしかして弊デアのサーヴァントではない?それもそうか。座から来てくれているんだし。
私が持っているだろう
通常の聖杯戦争ではないこの状態で召喚できるのは、自身の縁に寄るものだけだと、女神様は言っていた。
だから、日本系サーヴァントしか召喚は出来ない。だから弁慶さんとか信勝君とか牛若ちゃんとか俵権太さんとか以蔵さんとか森君とかの方々を予想していた。
レア度が上がればもっと選択肢は膨らむ。が、そんな強運があるわけないと思っていた。
「あのー、大丈夫?」
「あ、ごめんなさい。うん、考えても仕方ないね。召喚しよう!」
刑部姫に話しかけられて、待たせてしまっていることを思い出した。うん、召喚しよう。考えるのやーめた。
私はそのままの勢いで詠唱をした。最後のサーヴァントは、
「私は邪馬台国の女王、卑弥呼。常世の調停者にして光の巫女。我が信託が、そなたの道を開かんことを。――え”?そうは見えな~い?だよねぇ~?まあ、この格好じゃ仕方ないか~・・・と思っているあなた?すぐに『卑弥呼様、凄すぎたんだが!』となることを予言しておきましょう」
「今からそうなってますが!?!?神様ありがとうございます!でも強運が怖いです!!え、何?私死ぬの!?!?」
「え?え?あ、待って占ってあげる!」
私の混乱をよそに卑弥呼様は何か骨のようなものをごそごそと取り出して占いを始めた。
「うん、何度か死にそうになるけど大丈夫よ!」
「死にそうになるの!?」
私の情緒が不安定になった。紫式部と刑部姫も本当にごめんなさい。
三人の女性が落ち着かせてくれた。いい年してこんなって、穴があったら入りたい気分です。浮かんだ令呪にちょっぴり現実逃避。
英霊召喚の人選は、紫式部以外ランダムです。
日本系サーヴァントだけをアテリアル順に並べて、数字を当てはめて、順番決めるアプリで選出。
SSRの方が多いからね、日本系サーヴァント。
でもバランス良さそうで良かった。
次回があれば、リストにあったウィズに会って、英霊たちの冒険者登録です。
何かあればコメントよろしくお願いします。