この素晴らしい英霊たちと異世界へ!   作:もえみ

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お気に入り登録、ありがとうございます。
自分が書いたものを見てもらえるとテンション上がりますね。

拙いものではございますが楽しんでもらえたら幸いです。
なんで、紫式部は召喚されるのが決まっていたか?

推しです。今年のスーパーロックオンチョコは捧げました。
もう一個はネモきゅんです。

※3/5修正
中の人被りのFGOキャラについての言及
ご指摘、ありがとうございました!


第二話 これから

まずここがどこなのか?とかこれからのこととか説明して呑み込みが早かったのはやはり刑部姫だ。二人は状況がまだつかめていなさそうだ。

 

 

「引き籠ってもいい?」

「いいですよ?」

「はいはい、ですよね、分かってますよー・・・ん?」

 

「私もそうだけど、貴女方も第二の人生として英霊らしくではなく、貴女方らしく楽しんでほしいので好きなことをしてもらいたいです。でも、ごめんなさい。最初は生活費とか、そもそもの拠点を入手するまでは一緒に働いてもらうことになりますが」

「え?じゃあその後なら引きこもり放題!?」

「この世界にネットとかないので充実生活には程遠いかもですが」

 

 

いよっしゃー!

とガッツポーズと共にお姫様らしかぬ雄たけびをあげた刑部姫。

 

 

唯花(イチカ)様、その、魔王軍の討伐などは為さらないのでしょうか?」

「はい、そのつもりです。そもそも頼まれていないし、私は第二の人生を異世界で送らないか?と言われて来たに過ぎないので、自ら危険に飛び込む真似は避けたいなと」

「ドライだねぇ。ま、姫はそれくらいの方がやりやすいからいいけど」

「じゃあ、私も女王として過ごさなくていいの?」

「ええ。でも、まあ、その格好は目立つので私と一緒に軽装は購入しましょうか」

 

 

受付のお姉さん並みに目のやり場に困る格好。お願いします、手を頭の後ろで組まないでください。私の方と比べられたら絶壁も良いところなんです。

 

皆のやりたいことが魔王軍を倒したいと言うのなら、そりゃもちろん頑張る。でも主人公がいないまま物語が終わるのも良くないでの来るまでは待機決め込む。まだ時ではないとか、この程度の備えでは心配だとか言って、どこぞの慎重勇者のようにレベリングだ。

 

 

 

「アマゾネスドッドコムなら世界も越えられないかな?」

「そんなことが簡単に出来たら神様も困ると思います」

 

 

 

どこぞのアマゾネスが眼鏡を輝かせながら荷物を運んでくる姿が想像できてしまった。

 

気を取り直して、

 

・まずは冒険者登録をしてほしいこと。(身分証にもなるし、何か仕事をする際はギルドを頼る事ができる)

・しばらく夜間は霊体化で過ごして欲しい事。(私の魔力の減りがどれくらいか分からないが日中に活動できない状態になるのはまずいし、そもそも一人分の宿代しか払っていないので、三人も増えていたら宿の方に怒られる)

 

この二つをお願いして三人とも快く引き受けてくれた。紫式部はまだ戸惑っているが、刑部姫と卑弥呼は今から何をしようかと考えている。

うんうん、やっぱり人生を楽しんでほしいよね!私も楽しもう。

 

 

 

「ではまずは互いの呼び方を決めようと思います!」

「呼び方ですか?」

「普通に名前じゃダメなの?」

「この世界には他の日本人も来ているので、その人達に貴女方が人間じゃないと思われるの嫌なんです。紫式部とか役職名だし、卑弥呼とか有名過ぎだし」

「・・・え、私は?」

「多少マイナーなんですよね。私兵庫県出身だから、姫路城のこととかも知ってますけど」

「え!?」

「元々狐の妖怪ですよね。あの大空襲から白鷺城を守り切った」

「!!」

 

 

 

刑部姫の話は長くなるので飛ばす。彼女は凄い妖怪。それだけ分かってもらえれば十分。

 

私はイチカ、紫式部はカオルコ、刑部姫はオッキー、卑弥呼はミコと呼び合うことになった。

 

待って、あだ名とかギルティじゃない?まあ、候補出したのは私だけどさ!そのまま決まると思ってなかったの。なんでみんな反対しないの・・・。

 

気にしても仕方ないので、カオルコとオッキーにはここに居てもらって、ミコには霊体化で付いて来てもらった。さっき言っていた軽装を買いに行く。

FGOでは霊衣はあっても着替えっていう概念がなかったっぽいけど、服が着れるのか?ダメだったらどうするかな。

 

 

 

 

 

 

 

結果、私の物のみ購入。今の恰好だが、マントなしのカズマさんを思い出してくれたらいい。安くて動きやすい。こういうものが一番だ。

 

ミコはそもそも着る事が出来なかった。試着しようにもすり抜けてしまう。面白いことに私の着ていた制服とコートは問題なく着る事が出来た。

なので、これからブレザーは彼女に纏ってもらう。

 

 

 

「でも、これ、前を締めたらちょっときつい」

「・・・ごめんなさい」

 

 

私のサイズだからね!

身長は私の方が高い。私→カオルコ→ミコ→オッキーである。でも胸部に関しては一番小柄である。別にあっても困るだけだし、いいんだけど、こういうこと言われてしまうと若干気になる。前を締めずにいるのもファッションだし、ミコさん似合ってるから問題ないね。

 

 

そんなミコさんと別れて、私は街散策。

ウィズ魔法道具店を探しつつ、右手に刻まれた令呪を見た。本当に英霊召喚をしたんだ。レアキャラに気を取られてビックリしてしまっていた心がようやく落ち着いて、実感と共に頬と口元が緩む。超嬉しい。一応マスターなので、みんなが見ている前ではしゃぐわけにはいかなかった。

 

小さくガッツポーズ。そして冒険者としての彼女たちがどんな職業に就くのかとても楽しみである。

 

 

お目当てのお店を見つけて、扉を開く。良かった、営業中だ。

 

 

 

「あっ、いらっしゃいませ!初めましての方でしょうか?こほん!こちらウィズ魔法道具店です。私は店主のウィズと申します。今後ともご贔屓の程よろしくお願いします。それで、本日は何をお求めでしょうか?」

「初めまして、イチカと言います。本日よりこの街で暮らすことにしました。こちらこそよろしくお願いします」

 

 

 

原作キャラにお会いしたのはまだ人外しかいないという事実。びっくりだよね。初手で神様。次点でリッチーだもの。ここに来たのは買い物ではない。彼女にお願いがあってのことだ。

久々のお客様を相手にするためかウキウキしている彼女の様子は、中の人ネタにはなってしまうけど、シャルロット・コルデーって感じ。坂本龍馬さんと一緒にいるお竜さんではない。

 

 

 

「私に、お願い、ですか?はい。やれる事は少ないですが、お力になれることなら」

「リッチーのスキルを教えて欲しいんです。ドレインタッチと不死王の手は必須かなって思ってまして」

「スキルですか。それならお安い御用ですよ!あ、でも誰かに掛けないといけないのでどうしましょうか?」

「スキルポイントが貯まってからまた来るので、その際に私へ掛けてもらえたら」

「でも危険ですよ?リッチーのスキルは・・・スキルは・・・え??

 

 

 

呆けた彼女。思考が停止してしまったようで、ニコニコと可愛かった笑顔まで引き攣ってしまった。

ちょっと意地悪だったかな?でもカズマさんが使っていたようにめっちゃ使えるスキルだと思うので、絶対に欲しいんだよね。英霊たる彼女らがどんな職業に就いてもこれだけは取得が出来ないはず。とりあえず他の人たちとPTを組むにしても、私居なくてもいいのでは?ということにはならないだろう。保身、大事。

 

 

「なっなん、なんで!?」

「風の噂で、魔王軍の結界だけ担当しているなんちゃって幹部のリッチーと悪魔の方がいると伺ったので」

「そ、それだけで私だと!?」

「だって、ウィズさん、ずっと姿、変わってらっしゃらないんですよね?」

 

 

 

このアクセル街でも気がついている人が居るのでは?というのが私の見解だ。

彼女、本物の天然さんだし、ボロだって何度でも出してそう・・・。でも彼女の善性を信じて、きっと誰も何も言わず、追究もしなかったんだと思う。アニメで見た限りにはなるが、完全に人間側の人だろうし。アルカンレティア?だっけ?あそこでスライムと戦ったよね。

 

指摘に彼女は青白い顔が更に白く染まった。申し訳ねぇ・・・。

 

 

 

「誰にも言いませんし、言ってません。交換条件ではないですが、教えてもらえますか?」

「・・・何故ですか?リッチーのスキルなんて、持っていても魔王軍の者であると疑われるだけだと思うんですが」

「便利そうだし、魔力の受け渡し方法って私が知っている限りはそれ以外に思いつかなかったんですよね」

「魔力の受け渡し?」

「はい。まあ、私もちょっと訳アリです」

 

 

 

私以外はサーヴァント。動くには魔力が必要だ。

迅速な魔力の受け渡しをするためにもドレインタッチだけは絶対条件。ここはカルデアではないので、倒れてしまった場合、()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それは分からないのだ。

彼女たちに人生を楽しんでもらうためにも一応出来る環境は整えたいと考えているけど、出来るかは別問題。まあ、気長に頑張ろうと思う。

 

主人公がいつ来るかなんて知らんけど。

彼女の表情は硬いままだったが、一度息を吐いてこちらに向き直った。

 

 

 

「分かりました。追及はしません」

「助かります。また定期的に来ます。良いものが入ったら教えてください。ちゃんと売り上げ貢献にもしたいですし」

「そうですか」

「・・・ウィズさん。こうやって少し話しただけで貴女がいい人だって言うのは伝わったのでそんなに警戒しないで貰えると」

「え?」

「ではまた~」

 

 

 

私はウィズ魔法道具店を後にした。

まあ、私が警戒されるのは仕方ないので、もう少し打ち解けられるよう何か差し入れなんかも検討しよう。彼女、甘いものは好きかな?

拠点を入手するまで贅沢は厳禁だが、人間関係並びに人脈は何よりも優先すべきだから、必要経費だよね。私は美人に会えるし、もーまんたい!仕方ないよね!必要なことだし!でもしばらくは来ない方がいいかな?

 

あまり外を歩き回るのは寒いだけなので、街探索はそこそこに、銭湯へ行って宿へ戻った。

彼女らは三人でお話をしていたらしい。もう少しゆっくりすれば良かったかな?




英霊たちの冒険者登録まで行くと、一万字オーバーだったので分割しました。
なのでちょっと短いです。
大体五千字前後に収まるように書いています。

どんな職業に就くか気になっていた方はすみません。
一応決めています。どんな職業になるか妄想してお待ちください。

何かあればコメントよろしくお願いします。
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