お待たせいたしました。ようやく投稿です。
また次回以降も今回以上にお待たせします。申し訳ございません。
現在、この続き以降も書くため、アニメを見返してきています。
呪術や転スラやホリミヤ、ひぐらしはとりため中。リゼロも見なきゃ。
それでは本編へどうぞ。
トントントンと包丁の音がリズムを刻んでいた。私である。
この台所は私の城と言ってもいい。
お豆腐の準備もOK。卵も焼き上がった。私は卵焼き派なので、目玉焼きではない。お米もいい匂いをさせている。
“はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子ないてもふたとるな”
昔の人は偉大である。これで美味しいご飯が炊けるのだから。
さて、皆を起こしに行きますか。
「オッキー」
「うーん、〆切が・・・」
「昨日入稿してたでしょ。ほら、ご飯出来たよ」
「え?・・・ああ!これが地獄から開放された朝!おはようイチカ!」
「はい。おはよう」
「ふっふっふーっ!今日のオッキーは最強よ!思い存分神本を眺められるわ!」
「あ、じゃあ後でオススメ置いとくね」
「出来ればBLでよろしくお願いします!!」
次は
「おっはよう!今日はお米なのね!はまぐりは?」
「残念。お豆腐のお味噌汁とサラダとソーセージと卵焼きです」
「むぅ、魚介も手に入れるべきかしら?」
「稲作成功させておいてもう次に手を出すの?」
「でもイチカも好きよね?」
「まあ、白米派だもん。和食も好きだよ」
「じゃあ、先に行ってお皿とか準備しちゃうね」
「よろしくねー」
ミコは起きてきたからこのままカオルコのところへ行こう。
「カオルコ、起きてる?」
「おはようございます、イチカ」
「なんだ、起きてたか。ご飯出来たよ」
「ええ、向かいます」
「あれ、次の仕入れ準備だった?」
「いえ、まだ戻ってきた本の修繕が終わっていませんので、今回は見送りです。これはただ本を読んでいただけです」
「あんまり夜更かししないでね?」
「ちゃんと早起きして読んでいただけですから」
全員で居間へと集まり、食事を開始した。
今日の予定を報告し合う。
カオルコはお店、ミコは教会で子供たちと遊び、オッキーは久々に休みを貪りつくすようで、私はギルドだ。
冬はまだ先なのだけど、スナーフさんとこのお嫁さんがそろそろお子さんも生まれてくるということで、産休をとった穴埋めである。スナーフさんとこの子が生まれたら抱っこさせてもらおう。
この世界に来てから二年ほど。あれから一年半ほどが経過して、これが私たちの日常になっていた。この家を購入してからは一年くらい。
カオルコは本屋さんになっていた。普通に売り買いをする訳ではなく、貸出専用である。基本的にカオルコの魔力で作り出した本。実態を持たせたが、それを永久に保たせることは難しい。
なので、貸出を一定で返却してもらう。図書館式だ。無料でやっているため、これによる収入はない。
が、こういう本を仕入れて欲しいという声に応えるための寄付は受け付けている。
新しく入荷する本は読んだもので面白いと感じたもの、そして既存であれば許可の下りたもの(著作権の借用でいくらかばかりは必要だ)が主なラインナップである。
もちろん、日本で読んだものはすべて置いている。知識は私の物(ライトノベル系の本は私の知識からのものもある)ではなく、座からの知識であるので、こちらも豊富だ。彼女もこの生活を楽しんでいるようで何よりだ。
オッキーは本を作る人になっている。
過去、私に宣言したようにこの世界へ順調に萌えを広げていっている。その手腕は流石の一言である。
しかし、物によっては内容が読む人を選ぶものなので、カオルコのお店には置いていない。
カオルコには直接渡しているそうだ。私は購入している。その手の流通にのみ購入が出来る仕組みだ。京都で言う、一見さんお断り。
入る門は狭いけど結構人気らしい。一読者として嬉しいかぎりである。
ミコはアークプリーストとして活動するよりも、教会に行って子どもたちと戯れたり、占い師としてとして活躍している。
「私の占いはよく当たるけど、当たらないこともあるから」と無償で行っているということもあり、大人気だ。
あと、圧倒的米派。そこそこのお値段になるお米をどうにか安価で入手できないかと奔放し、毎日お米を食べるために土地を買って、開拓した。
それが大成功してうちでは毎日お米を食べられるし、ギルドを経由して市場にも出している。ひみこ印のお米は人気商品。
しかし、我々の本業ではないので、出回りは少ない。ルナさんには本業にするか、その手の人を雇うかしないかと打診を受けている。今のところその気がないので、出回りは少量のままだ。(暴れもしないのに美味しいお米。すべて食べられるために育ったため、食べられることを至福とするお米。栄養価もかなり高い)
そして、私は変わらず魔法戦士で、ギルドの仕事>冒険クエストという感じだ。
仕事は8:2くらいである。その「2」もみんなとではなく、ダクネスたちや他のPTの人たちと組むことが圧倒的に多い。器用貧乏というか、それなりに便利な私。
上級職になる・・・つまりは魔法戦士でなくなると、アークウィザードの適性がない私は魔法が使えなくなるから、このままで落ち着いている。職業による補正恩恵は上級職に比べると低いわけだが、やりたいことをやっているので問題ない。
家の金銭管理はあの頃と変わらずカオルコが担当。
家の購入後、私は食事係に落ち着いた。
掃除に関しては当番制だが、ミコとオッキーの比率が高い。助かるのでこのままだ。
「じゃあ、洗い物はヨロシク。お昼はお弁当作ってるから」
「はーい」
「行ってきまーす」
仕込みの時間もあるので、手早く朝食を済ませた私はギルドへ。もうすっかり慣れたこの生活を気に入っている。
あとはリア充に向けて頑張るのみだ!
@
ギルドでの忙しい時間も過ぎ去って、休憩を貰った。食事がてら誰かとお喋り出来るかと思って、食堂の方へ行った。それなりに知り合いも多くなってそういった意味ではリア充だ。ふむ、恋愛ってどうやってするんだろう?今はこのまま出会いを探しておこう。
わいわいと騒がしい。
王都の方から来た誰か暴れているのだろうか?今日はリーフさんともう一人男性の受付がいるから駆け出しの街だからと侮ってくる冒険者たちも抑えられると思うんだけどさ。
「ふぐぐぐ・・・。ちょっとあんた!あんたが避けるから、鼻を打ったじゃないの、どうしてくれんのよ!慰謝料払いなさいよ!訴えられたいのあんた!」
・・・・。
ごしごし。
目の錯覚かな?水色女神様が冒険者に絡んでいた。
他の冒険者たちも遠巻きにして見ている。何かしてしまった後なのかな。めっちゃ引かれている。騒ぎの中心にいるのは彼女らしい。
「うっさいわねあんた達!・・・はっはーん」
あそこにいらっしゃるのはアクア様だ。約二年ぶりだけど、あの神々しさは変わらない。あのノリの軽さも全然変わっていない。
流石、神様。ちょっとやそっとじゃ変わらんか。私は周りがドン引きして遠ざける中、彼女に近づいていった。
「アクア様、アクア様」
「うっさいわね!今忙しいの!ちょっと黙ってなさい!」
「アクア様、アクア様」
「ほらさっさと慰謝料よこしなさいよ!」
「アクア様ってば」
「もう何なのよ!!」
「お久しぶりです。お元気そうで何よりです」
「・・・誰?」
私の事を問いかけ、素の綺麗なお顔できょとんとされている。
言われるとは思ってた。この二年の間も結構な数の日本人が来ていたから私のことなんてすっかり記憶から消えて他の日本人と同じくその他大勢になっているだろう。
「貴女にこちらでの人生をいただいた者です」
「んー?あ!思い出した!ヒナギク・・・だっけ?」
「ヒイラギイチカです」
「そうそうイチカ!転生してくれた女の子!」
そこは覚えてくれていたのか。ありがたい。
「今日はどうされたんですか?」
「こいつらが悪いのよ!慰謝料もよこさないし!」
「おい、イチカ!お前の知り合いか!?」
「どうにかしろよ!」
「はーい。引き取ります」
私はその場から少し離れてこの惨状に飛び込もうとしていた初めましてのカズマさんも引き連れて、食堂の机を一つ占領した。遠巻きに見ていた連中もなんだと気にし始めている。さっきまでは関わりたくないなんて顔をしていたくせに。アクア様のご尊顔に惹かれたな。現金な奴らめ。
カズマさんは彼のアイデンティティであるジャージだった。原作の主人公に出会えたことでちょっと感動している。
「誰?」
「貴方の先輩になります。日本人でこっちに来た。イチカと呼んでもらえれば」
「あ、俺は佐藤和真です」
「よろしくお願いします。じゃあ、確認ですが、あの騒ぎは冒険者になるための資金が足りなかったってところ?」
「あ、ああ。そうなんだけどこのバカが・・・」
「ならこれでどうぞ。今夜の宿も確保できると思うので」
私が今好きに出来るお小遣いはカオルコに管理を任せているとはいえそこそこある(むしろ任せているからこそ持ち合わせているのだろう)。そして、昨日がそれに支給日だったので私の懐にはかなり入っている。もちろん食費を任されているからそれは別だけど。
「五万エリスも!?アナタ結構稼いでいるのね!」
「これ五万!?マジで!?この人なんでこんな金ポンっと出せちゃうんだよ!!」
「すぐ死んじゃいそうかもとか思ってたけど!」
「おま!失礼だろ!かなり幸薄そうな顔してるけど!」
「・・・いや、まあ、私が転生する時、魔王軍の討伐とか一切言われなかったから期待されていないことは予想はしてたし、顔に関しては昔からこんなだし」
「(親近感湧くな。この人もか)」
「おい、あいつらイチカから金を巻き上げてるぞ!?」
「マジ!?店主さんに連絡した方が良くないか!?」
「いや、
「イチカが休憩って事は外に出るのは無理だろ!」
「いいから!客なんて待たせとけ!美人を怒らせると怖ぇぞ!」
「ちょ、神が昨日入稿してたから家にいるはず!呼んでくるわ!」
「強烈パンチの占い師、教会の子どもたちとピクニックから戻ってねえか探してくる!」
外野が騒がしいな。前の二人も十分にうるさいから何言ってるか聞こえないけど、ざわついてるのだけは分かる。
ちらりと目だけ向けると、慌ててギルドを出入りする人間が増えていた。他にも何かトラブルでもあったのか?
「まあ、そんなでも稼いではいるのかな?贅沢は出来ないけど、普通には暮らせてます。それにあの時、色々と良くしてもらいましたからこれはお礼です」
「ええー、でもこれ貰って本当にいいんですか?」
「え、ああ。私のお小遣いだからすきにしてもらっていいですよ。これ以上なんてお渡し出来ないけど」
「ちょっとアンタ!くれるって言ってんだから返すなんてあり得ないわよ!」
「それはお二人で使ってくださいね。今日ここの厨房に入ってるんで、何でも好きなものをおつくりしますよ」
「本当に!?私女神やってて良かった!」
「んじゃお言葉に甘えて。メニュー貰ってもいい?」
「どうぞ~。ただこれ食べる時間だけください。昼休憩なんで」
なんで死んだのか?私覚えてないんですよ。でもこっち来て楽しいし、悔いはないかな。
二人と雑談しながらメニューを覗き込んでいた。ケンカするのでもう一つ渡した。こうした二人のやり取りを目の前で見てるだけで面白いな。ご飯が進む。
ん?これ?賄いなのでメニューにはないですよ。今日のお勧めはいいの仕入れてたから鰈の煮つけ定食かこっちきて初めてだし、ジャイアントトードのから揚げ定食かな。
あ、ジャイアントトードはこの世界の魔物でカエルね。これが結構美味しいの。安価だし、こっちの主菜によく出るし、味は保証するよ!
談笑している中、ずぅん、という効果音と共に現れたのはティムさんだった。なんで怖い顔してるの。怖い。
「ご注文は?」
「へ!?」
「あ、私が取るからいいですよ」
「・・・知り合いか?」
「会うのは初めてですけど、彼と同郷なんです。家に帰れなくてアクセルへ冒険者になりに来たみたいで」
「ほう?金を渡していたように見えたが?」
「ここに来るまでで持っていた資金使ってしまったみたいでしたから。ここでの先輩としてお節介を焼いたわけです」
カズマさんとアクア様はティムさんの雰囲気に声が出なくなってしまっていた。私も彼という中身を知らなければ同じようになっていた自信がある。しかし、息ぴったりに二人で抱き合って縮こまっているのを横目にくすりと笑いがこぼれた。
「俺は調理場の責任者をやっているティムだ。イチカの同郷ならなかなかに常識知らずなんだろう。困ったことがあれば言え」
「その判断んんん!!!」
この国の常識を知らなかっただけだもん!日本の常識は知ってたもん!
「世界観があっちと違い過ぎたり?」
「それは自分の目で見て確かめて。絶対に驚くもん」
野菜が空を飛びまわるって知っていても目の前で暴れ出した野菜たちにめっちゃビックリした。
だって調理場が文字通りの戦場になるなんて思いもしなかったんだもの。
「それで、そちらさんは?」
「あ、すみません。佐藤和真です。で、こっちは」
「我が名はアクア!そう、アクシズ教団の崇める御神体、女神アクアよ!」
「「・・・・」」
「ばっか!お前!ああ、このバカがすみません。こいつ自分が女神とか言っちゃう頭のおかしいやつで・・・」
「ちょっとカズマ!私は本物なんですけど!?本物の女神なんですけど!?」
・・・まずい。こちらのティムさんはエリス教である。アクシズ教団は彼にとって、天敵だ。
「さあて!!ご飯も食べたし、仕事に戻ろう!!ね、ティムさん!!」
「いや、少し話を」
「二人とも!注文が決まったらウエイターにお願い!なんなら冒険者登録してからでもいいよ!」
誤魔化すのは面倒だけど、この人を連れて行ってしまおう!
原作突入。
ようやくカズマさんが出てきました。と言っても影が薄い。
イチカさんが主人公の二次小説だから許してね。
終わり方が雑な感じになりましたが、裏でイチカが頑張ってティムさんの誤解は解けていますし、アクア様のことはアクシズ教団だからという話で納得してくださっている設定です。
グダグダと書き連ねる感じになっちゃったのでカットしました。
次回、この世界では日本と違って何かが飛びます。
茅野愛衣さんのむすんでひらいて、発売おめでとうございます!
まだ購入に行けていないので、早く行きたい。
月末はガルパンの第三章公開ですし、わくわくさんです。
また何かあればコメントよろしくお願いします。