この素晴らしい英霊たちと異世界へ!   作:もえみ

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お気に入り登録、ここ好き、閲覧ありがとうございます。
大変お待たせいたしました。

忙しさが再来月まで延長することになって身体が死んでいます。
それでもちょっとずつ書いていくので楽しみにお待ちいただければ幸いです。


FGOでは塔イベがまもなく始まります。
報酬が美味しいのでわくわくです。ストーリーにはどんなサーヴァントたちが登場するのか。

一度止めてしまったこのファンをもう一度やるか検討中。IFもしくは番外編でストーリーやれたらいいかなと思ってたり。本編には時間軸が謎過ぎて難しいかな。
容量がないので、スマホ買い替えるかな・・・。

それでは本編をどうぞ!


第八話 キャベツ荒稼ぎと彼ら

「そろそろあの時期だな」

「ああ、荒稼ぎ出来るからありがたいですね」

「終わった後は精魂尽き果てたって感じだったがな」

「だって、あれは本当に疲れたもん」

 

 

 

確か、アニメでも重要な出来事だったはず。

アクセルでは毎年お馴染みのイベントであるキャベツ荒稼ぎ時期が来た。昨年初めて参加したが、アレは戦争だった。

 

当時、勢い良くこのイベントに参加したはいい。が、キャベツは盗れるがその後も逃げるし押さえておく人と盗ってくる人、注意を引き付ける人に分かれないといけない。

そして、盗ればとる程抑えるための人員を裂かなくてはいけない。それらを効率よくやるのは初年度の我々には難しかったのだ。

 

野菜が飛ぶという事象を英霊の三人は知らなかった。そうでした。伝えてませんでした。

いつも頼りになる三人が目を白黒させて、そのままあわあわする(カオルコ)か、絶句する(オッキー)か、大爆笑する(ミコ)かの三パターンに分かれてしまい、初動が遅れたのだ。

まあ、それでもそこそこのキャベツは獲得できた。さすが、全員の幸運値が高いだけある。

 

 

問題はこの後の調理場だった。キャベツたちは包丁を前にまた暴れはじめたのだ。戦いは終わったと油断していた私は軽く悲鳴をあげてしまった。(これもギルメンに箱入り娘と言われる所以だ)

前半でかなりの体力を使った私は後半のVSキャベツではあまり役に立てなかった。それなのにも関わらず、キャベツとの戦いが終わるころにはレベルアップしていた。

 

うせやろ?

 

カエルや狼、初心者殺しなどアクセルの街から近くに居るモンスターはそこそこ倒した。もちろん、レベルアップはしていたんだけど、それよりも効率よくレベルアップした。

 

 

アレは今思い出しても釈然としない一日だった。そしてこの世界に来てから肉体的にも精神的にも一番疲れた日だったかもしれない。

 

でもこのキャベツ収入のお陰で買いたかった家の購入金額に届いたのだ。

既存の売り出し物では私たちの要望には応えられず、一から作ることになったが、土地代は先にローン*1を付けてもらって支払い続け、ローンとは別に建築費と材料費が揃った。翌日から家の建築をお願いし、冬になる前に完成した。

 

あれから私たちはあの家に住んでいる。

 

 

 

カズマさんは来てから一か月程。

私は何かと忙しくて挨拶以外彼に話しかけられていないが頑張っているようだ。

昨日クエストの受注をして、本日クリアしたことをユーリさんが教えてくれた。後輩の動向は気になるでしょ?と快活に笑う彼女は今日もとても綺麗だ。

 

ちなみに少し前から頭のおかしい爆裂娘という名で有名になっていた紅魔族の女の子が同じPTに入ったという話を伺って、カズマさんの冒険が始まったんだなぁと実感した。まあ、その少女とはタイミングが悪くてまだ会えてないけど。

 

もう調理場も片付けのみとなったので、ティムさんから帰っていいぞと告げられた。賄いとしていくつか食材を貰って食堂の方へ出ると、さっき思い浮かべていたカズマさんの姿があった。その傍にはダクネスも居るようだ。

周りに人がいないので声もよく通る。

 

 

 

「私の名はダクネス。クルセイダーを生業としている者だ。是非、私を・・・是非!ぱ、ぱ、パーティーに加えてもらえないだろうか!」

「はあ?えっと?」

「さっきのドロドロの二人は貴方の仲間だろう?一体何がったらあんな目に?」

「ああ、いえ、ジャイアントトードに捕食されt「なぁ!?想像以上だ!」

「・・・・・」

「ああ、いいや、違う!あんな年端もいかない二人の少女がそんな風に遭うだなんて騎士として見過ごせない!はぁっ、はぁっ!」

「・・・。いやー、お勧めしないですよ?一人は何の役に立つのかよく分からないし、もう一人は一日一発しか魔法が打てないし、そしてオレは最弱職。ポンコツパーティーなんで他のところをオススメしまsぎぇいてててて!!!」

「なら尚更都合がいい!実はちょっと言いづらかったのだが、私は力と耐久力には自信があるのだが不器用で・・・その、攻撃が全く当たらないのだ」

「・・・・」

「という訳で、ガンガン前に出るので盾代わりにこき使って欲しい!」

「・・・いや、女性が盾代わりだなんて」

「望むところだ」

「それこそ毎回モンスターに捕食されt「むしろ望むところだ!!

「あ?・・・ああ。オレ、飲み過ぎたから今日は帰るよ。じゃあ、その・・・ご縁がなかったと思って貰えれば」

 

 

 

変態だ!変態がいる!!

私の前であのモードは見たことはない。クリスの前では出るのに。まあ、最近片鱗は見えるようになってきたけど。話しかけに行くか。

夜も遅くなってきていたので、ダクネスと少しだけ話をしてから帰った。

 

しかし、カズマさんは今日のクエストをどうやってクリアしたのか、とても気になるな。

 

 

 

 

 

 

「明日からしばらくさ、みんなの予定が大丈夫ならギルドにいかない?」

「ギルドですか?」

「そろそろキャベツの時期だから」

「あー」

 

 

夜、みんなで夕食を囲んでいた。

去年のコトだからみんなよく覚えていた。あの衝撃はなかなか忘れられないだろう。でも今回、それぞれ予定があるし全員参加は難しいかな?

 

 

「私は畑を見るだけのつもりだったから大丈夫!」

 

ミコは今年も稼ぐぞぅ!と腕をぐるぐる回した。やる気満々だ。

 

「私はお店を閉めるだけですから問題ないです」

 

それは問題なのでは?と思われるかもしれないが、カオルコの本屋はあくまでボランティアに近い趣味のもの。収入の為にたまに休みことは今までもある。

あとは、

 

 

「姫も問題なし」

「え?」

「〆切近いんじゃなかったっけ?」

 

―気が付いたの。仕事は根を詰めてやるものじゃないって。これが趣味の方なら詰めるけど。

 

「つまりネタが思い浮かばないと」

「書きたいトコまでの導線に納得いかないの!」

「まあ、仕事なんて待たせてなんぼじゃない?」

「「え!?」」

「だって、早めに終わらせたら次の仕事が降ってくるじゃない。何の為に頑張ったんだか。頑張るだけ損とか」

 

 

社会人時代に納期を守らない(ギリギリを攻める)抱え込み過ぎない(周りを頼る)という大切さを知った。(※あくまで個人の見解です。ご自身の上司と周りの環境によると思います)

 

真面目が莫迦を見るのが日本人の悪いところだろう。外国人の方々のルーズさを見習ってもいいと思う。腕を組んでうんうんと自分を納得させた。いや、思い出すのは止めよう。

とりあえず、今年も全員で参加できそうな雰囲気だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、ミコはオッキーを連れて(「いつもと違うことをすればネタが降ってくるかも!!」)畑へ、私とカオルコは先にギルドへ向かった。

緊急クエストが入るかもしれないので、今日から一週間は調理場もお休みだ。もちろん、緊急クエスト後は人手が足りなくなるのは目に見えてるから入る予定。終わった後には体力的に死んでるだろうけど経験値的にも美味しいしね。

 

 

今日は前から気になっていたカフェでご飯のつもりだったけど、そこは定休日だったため、食堂ご飯である。いつも作る側だから作ってもらう側は新鮮かもしれない。

端のテーブルを陣取って、飲み物を注文した。持参した本『ぼっちが魔王になった』お話だ。途中からアクア様も来られて宴会芸を始められた。他冒険者が入れているガヤも含めてBGMに二人で読み進める。

この世界の本なんだけど、面白いんだよね。魔王を倒したぼっち勇者が強すぎて国を追われるところまで読んで、ミコとオッキーが到着。続きは帰ってからだ。

 

 

「ん、あれ?ダクネスとカズマさん?」

 

 

食事を楽しんでいると、カウンター席で噂の爆裂少女と件の二人が見えた。

昨日のダクネスから聞いた感じだとPT入りは断られたようだったけど、気が変わったとか?そうだよね。ダクネスはカズマさんのPTメンバーだもんね。

 

 

「楽しげだね~」

「ダクネスがね」

「つまり、彼にいじめられてる?」

「どうだろ?ってか、オッキーもその感覚で見てるのね」

「だって、ダクネスよ?」

「クリスさんも居ますから、止めていますし大丈夫でしょう」

 

 

カオルコはクリス(エリス様)に一定の信頼を置いているようだ。まあ、お話合い()したもんね。何を話したのかは詳しく聞いてないけど。

 

 

 

「出てく・・・?」

「カズマって人、冒険者なんでしょ?スキルを教えてもらうんじゃない?」

「あ、そっか」

 

 

 

スティールですね、分かります。

 

カズマさんについては後輩さんであると伝えている。この二年で日本人は先輩後輩問わずそこそこであったからその類である事はみんな承知の上だ。

他よりも気にしていないか?と問われたけど、その通りなので否定はしない。同じ日本人でも彼は主人公だし、アクア様居るし。

 

ひと月前のお小遣い全額お渡し事件は、その日皆がギルドへ大集合し、その夜家出緊急会議が開かれる程度には重く受け止められていた。私は彼以外にはしないよ。

アクア様のおかげでみんなに出会えたからと一点張りで説明したけど。

 

だって、主人公って言っても通じないもんね。

何を心配したのか、それからしばらく三人が交代で私の傍に居た。カズマさんとあまり話が出来ていないのもこれが要因だったりする。忙しかったのも本当だけどね。

カオルコがお話合い(意味深)をしようとしたのは阻止。彼、悪くないから。

 

この前私とカズマさんたちと話している際に騒がしかったのもカオルコとお話合い(意味深)をした方々が中心だった。

 

いや、仲良くしてないわけじゃないよ?私は器用貧乏なので使い勝手がいいと評判だし。ただ冒険者って危ない職業だから面接が入るって言うか。

そのせいかギルドの職員だけでなく、冒険者のみんなまで過保護っぽくなったよね。私、もう子供じゃないんだけどなぁ。

 

 

 

抗議の意味を込めてじっとカオルコを見つめると、こちらに気が付いて綺麗にほほ笑んだ。

 

くっそ!!顔がいい!

美人は三日で飽きるとか嘘だ!!

あー、好き!!!

私は三人のご尊顔を堪能している。これはPTの特権だ。顔がにやけるなぁ。

 

 

 

おい、あんた何口走ってんだ!?

 

 

 

ほのぼの空間にカズマさんの悲鳴に似た言葉が入ってきて、四人ともそちらを見る。クリスが泣いてる?何事??私たちだけでなく、食堂のメンツのほとんどが彼らを見ていた。

彼らは初心者向けの魔物であるジャイアントトードに食われかけたPTということで不名誉にも注目を集めてしまっているからなぁ。

 

 

 

「財布返すだけじゃダメだって。ぐす。じゃあいくらでも払うからパンツ返してって頼んだら、つっ。自分のパンツの値段は自分で決めろって」

待てよ!!おい、待て!間違ってないけど、ホント待てぇ!!

『・・・・・』

 

 

 

今、彼はギルドの女性を敵に回した。私も含め、冷たい視線が彼を見る。男性冒険者の方が笑っていたり、カズマさんに対してGJしている人もいたが、すぐに同PTの女性に黙殺されて居心地が悪そうな顔をしていた。自業自得である。

 

それにしてもカズマさんって鬼畜か?私もスティールは覚えてるけど、人のパンツなんて盗れたことない。幸運値の違いだろうか?

幸運の女神様に対して不敬が過ぎる。

 

お披露目と言わんばかりにスティールを発動し、今度は爆裂少女のぱんつを盗っていた。

女性の彼を見る目がGを見るものと大差なくなったことを記しておこう。

 

私は何も見なかったと言わんばかりに食事に手を伸ばした。

 

 

 

『緊急クエスト!緊急クエスト!冒険者各員は至急正門前に集まってください!繰り返します!』

 

「今日だったんだ・・・」

「全員集まってて正解だったね」

「ようし!腕が鳴るわ!」

「では参りましょうか」

 

 

全員参加クエスト 

§ 街に飛来したキャベツを全て収穫せよ §

 

 

「私は投擲、ミコは近くのやつを片っ端から殴って行って。オッキーはスティールと折り紙たちで運搬。カオルコは私とミコが捕まえたのを保管で!」

「OK-!」

「卑弥呼パンチお見舞いするわ!」

「イチカは前に出過ぎないようにお願いしますね」

「了解。では、」

 

『収穫だっ!』

 

 

―皆さーん。今年もキャベツ収穫時期がやってきました!

―今年のキャベツは出来が良く、一玉の収穫につき、一万エリスです!

―出来るだけ多くのキャベツを捕らえ、ここ()に収めて下さい!

 

 

 

スペシャルボーナス

§ キャベツ大豊作 §

 

 

 

 

「いやー、今年も豊作だったねぇ」

「・・・」

「最後のエクスプロージョンが吹き飛ばしちゃったのも多かったけどね。ほんと、あの子、人間巻き込んだら死ぬって分かってるかな?」

「・・・・」

「まあ、一人以外は巻き込まれる前に逃げてましたから」

「・・・・・」

「マーちゃん、大丈夫?」

「(ぶんぶん)」

「(心なしか薄くなって見える)」

「キャベツの解体作業お疲れ様」

「食事が来るまで横になられますか?」

「お言葉に甘えようかな・・・」

「では」

 

 

 

・・・・。

 

・・・・・・。

 

 

カオルコに頭を持たれて膝の上に置かれた。

・・・膝枕?これなんてギルティ?

 

ちらりと彼女の顔を見上げようとするが、見えん。巨大なものに阻まれている。素晴らしいものをお持ちですね!?

さすが、イラストレーター本庄雷太先生!!大きいのに下品には見えず、神々しささえある!!役得が過ぎるな!?頭まで撫でて頂いている!?いや!!もう19!もうすぐ19になるから!!

顔がじわじわと赤くなるのを抑えられない。だって!!イチカはいいこ、いいこって!!!

 

ミコは次私ねーと笑顔。

オッキーは気持ちを分かっていただけるのか苦笑い。

いや、まあね?嬉しいんだけど、恥ずかしい!!

さっきまで檻に居たキャベツたちと大乱闘してたからすっごく癒されるけども!!!!

 

 

 

「イチカ、あー、今、大丈夫か?」

 

 

バッ          

ゴツン

 

 

カズマさんの声を聞いて、私は勢い良く顔を上げようとして(コレ以上ラッキースケベはギルティなので斜め前に)再びカオルコの膝に撃沈した。机にぶつけて痛いっ!!!

カオルコの膝の上で悶えた。痛みは消えない。ぐぬぬぬ・・・。

 

 

「・・・すまん」

「気にしないでいいよ。今の完全にイチカの不注意だし」

「君はどうしたの?」

「イチカのPTの人だよな?なんか良いスキル教えてもらえないかと思ったんだけど、また今度にするよ。それじゃあ」

 

 

 

カズマさん違う!!めっちゃ癒されてたけど違うんだ!行かないで!弁明を、弁明をさせてほしい!

やめてカオルコ!!いたいのいたいのとんでけーっ!って子ども扱いしないで!!

 

耳の輪郭をゆっくり撫でられると、もう本当に色々ダメです!!!確かにそこを思い切りぶつけましたが!!!

 

くっそう!!顔が見えなくても声がいい!耳から脳に抜けるお声は人をとろかす効果があるに違いない。もうどうにでもなれと起き上るのを諦めた。

*1
ローンは本来、冒険者には適応されないが、私がギルドでも働いていることを加味され了承が下りた。というか、私が馬小屋生活をしているのを知ってギルメンが上に掛け合い下ろしてもらった




キャベツ回でした。
主人公PTとあんまり絡ませられなかった。カズマさんたち濃すぎてイチカさん突っ込みづらい。次回か次々回くらいにめぐみんと挨拶はさせれるようにします。

説明も多くなりましたが、自己解釈です。
キャベツ捕獲後の話とか、そこで経験値が美味しいとか。食べるだけで経験値貰えるなら調理でも貰えるのでは?と思ったので、この小説ではそうなっています。
よく考えたら料理人が最強説出るのでよく考えてはダメです。
お家のローン制度とかも同じく。まだローンは残っているので一生懸命働くよ!

カオルコさんが過保護というかイチカさんに向いているのは、次回少し触れられるかと思います。
気持ち的にはもっといちゃつかせたい。
ガールズラブタグ付けてるんだし、好き放題したい気持ちがある。


次回、番外編。ちょっと過去に遡ります。六話の次の日。
クリスとカオルコのお話合い()です。ダクネスとも絡ませたい(希望)


何かあればコメントよろしくお願いします。
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