ロックと銀時が帝国を足止めすべくサウスフィガロへ。
他のメンバーは川下りしてナルシェへと向かう。
あと、怖い顔の教祖っぽいジーさんがスポット参戦。
「対して強くもなく倒されたら終わりだと?スパロボAのナデシコ初登場シナリオのエステバリスか貴様」
「操作出来る分マシじゃろ……ってなんてマニアックな例えするんじゃ!!」
帝国の足止めをロックと銀時に任せ、代わりにバナンを連れてナルシェへ向かうべくレテ川をイカダで下る事にした一行。
いや、それはいいのだが……
「ちょっとォォォ!?ものっそい激流なんですけど!イカダよく流されませんねアレ!!」
「特殊な材質を使っているおかげでヘッチャラだそうだ」
「まんま木製なんですが!!」
「新八ィそんなん今さらアル。モンスターがポーション持ってる世界に常識なんか通用しないネ」
「神楽ちゃん、ソレ僕たちが言っちゃ駄目な気がするんだけど」
新八、割とボケの頻度が高いメンバー二人が一時離脱しているのに仕事量が減らない。頑張れ。
「事態は一刻を争う……急がねばなるまい」
バナンではなくマッシュが言い、イカダへと飛び降りた。
やはり一人だけ画風がぶっ飛んでいる。
「え?飛ぶの?ここから飛び降りるの!?」
「ぶん殴られてナルシェまで飛んでいくか蹴り落とされるか飛び降りるか選べ」
「飛びます」
ノアから出された三択にアクアは迷わずイカダへと飛び降りる方を選ぶ。
ついでに本気で殴られたら飛ぶは飛ぶでもその場で弾け飛びそうである。血塗られた盾ならぬ血塗られたポップコーン。
早すぎるバッドエンドは嫌だ。作者的にも。
「よし、ティナ。俺に掴ま「さっさと行け(ゲシッ!)」アァァァァァ!?」
注意されたばかりなのに下心丸出しだったエドガーはノアによってイカダへと蹴り落とされ、顔面から着地。
レテ川に落下した方がダメージ少なかったんじゃなかろうか……。
「こうなりゃヤケだコノヤロー!!」
「テンションアゲアゲネ!キャッホォォウ!!」
言葉通りヤケクソになった新八に対してノリノリで飛び降りる神楽。
「スマンがゆっくり運んで「その図太い神経があれば問題ない(ゲシッ!)」オアァァァ!!」
相手が50歳超えの神官だろうと容赦なく蹴り落とすノア。まさに鬼畜。
そして最後のティナだけノアがお姫様抱っこで抱えて飛び降りた。
「あ、ありがとう……」
「礼には及ばん」
「なんで!?なんでティナだけ!?私がヒロインなのに!タグにもあるけど私がヒロインなのにぃぃぃ!!」
「タグとか言うなァ!これ以上メタ発言にツッコミきれねーよ!もうそのうち四六時中メタ発言が当たり前のように飛び交う未来しか想像出来ねーよォォォ!!」
アクアと新八の慟哭がレテ川に響く。
とりあえず一行を乗せたイカダが出発するが、顔面強打したエドガーとバナンは o⁄Z な状態で痙攣しており戦力にならず、マッシュはオーラキャノンを後方にぶっ放してブースター役になっているため戦闘には参加出来ないので残りのメンバーでモンスターの相手をしている。
「なんか川なのに海鮮物とか居るアルな」
「ぎゃあああ!?なんか翼竜っぽいの来たァァァ!!」
「この世界は鍋の具に困らんな」
「え……?あれ、食べれるの?」
「違うわよティナそこじゃない!!」
ぎゃあぎゃあ喚きながらも進みつつ、洞窟内で減速し例の如くもう狙ってんだろと言わんばかりに存在していたセーブポイントで一休みするノアたち。
「お疲れさま、マッシュ」
「ああ」
「そこの振られマンと宗教ジジイはちゃんと働くアル。マッシュや私たちしか動いてなかったネ。労基に訴えるぞコノヤロー」
「いやこの世界に労基あんのコレ」
エドガーとバナンに文句を言う神楽だが、コルツ山では真逆だっただろ、さっきまでの状況。
「仕方ないだろ……蹴落されて未だ顔が……」
「女性に手を出すのは早いくせに戦線復帰は遅いのか」
ノアの一撃がエドガーの心にクリティカルヒット。
「ま……まあまあ、これから頑張ればいいじゃろう」
「だったら『いのる』くらい真面目にやれよ無職予備軍が」
バナンも神楽の一言で撃沈した。さすがノア組、追撃にも容赦がない。
しかも神楽は無表情で標準語になっている。
「……仕方ないったら仕方ないだろォォォ!!俺だってこの常識外れのパーティーの中で唯一癒やしと言えるティナとイチャつきながら冒険したいんだよ!でもさァ!周りがさァ!アクが強すぎんだよ!少しでも印象残しとかないとすぐに埋もれそうなくらい周りが濃すぎるんだよォォォ!!」
「その結果ロックはお粗末やトレジャー(小)ハンターなどという称号を貰ったわけだが」
「っていうかアンタもう振られマンとかドスケベ大明神とか称号貰ってるでしょ?良かったじゃない印象残ってプププ!」
「ドスケベ大明神ってなんだァァァ!?」
ノアはもちろん、アクアの指摘も間違っていない。というか駄女神の称号持ちな彼女に言われた時点で色々致命的な気もするけど。
「それはそうと今さらな気もするけど、エドガーさんとバナンさんを連れて行ったとしてナルシェに入れるんですか?聞いた話だとロックさんとかノア様(とついでにアクアちゃん)が色々やらかしてたらしいですし」
ここにきて新八が最もな意見を口にする。
ティナの事は指摘しないあたり、しっかり気遣いは出来ていた。
「ふむ、確かに。正面から行っても駄目そうな気がしないでもないな」
「ごめんなさい……私のせいで」
「ティナは気にすることないアル!駄目だったら強行突破して町のボスを〆ればヨロシ」
「オイィィィ!?それ思いっきりヤクザやマフィアのやり方じゃねーか!!んなことしたら二度とナルシェに入れなくなるわ!!」
「町を牛耳ってしまえばこっちのもんネ」
「何そのディストピア!?」
ウルトラマンであり光神でもあるノアの眷属が言ったらイカンのではないかと思う。
スケールこそ小さいが地球侵略を企む宇宙人と変わらない気がするが。
「まあ……そこはそれ、向こうに着いてから考えるか。催眠術用の五円玉の用意を忘れるな」
「わかったアル!」
「わかるなァァァ!!なんで洗脳前提で話し進めてんだアンタは!!むしろ自分の立場わかってんですかァ!?」
「今の私はアクアの監視役だ。それ以上でもそれ以下でもない」
「普通にそれ以上だろーがァァァ!!」
「ここまで監視役らしい事っていったら私を武器にしたぐらいしか思い出せないんだけど!もう解放してくれてもいいと思いまーす!」
「水を司るしこの川に捨てても問題ないということか」
「スイマセン調子に乗りました許して下さい」
正直、銀時がいなくてよかった。いたらおそらく収拾がつかない。
「なんというか……騒がしい連中じゃな」
「全くです……」
「……」
「でも、私はあの雰囲気好きよ。どんな立場も超えてああして言い合えるんだもの。羨ましいな」
実際、ノアも彼らを護衛に付けるだけでなく、逆に万事屋銀ちゃんや真選組の一員として参加する時もある。馴染みすぎじゃね?
つかマッシュは落ち着きすぎ。
「よしお前たち、そろそろ出発するぞ。なんとなくあと半分くらいな気がする」
「気がするだけなんですか」
「私はこの世界の地理を知らん」
「いや、その認識で間違いない。もう少しだ、踏ん張るぞ」
エドガーの言葉に頷くと、先程に加えてようやく復帰したエドガーとバナンも戦闘に参加する。
と言ってもバナンは『いのる』(回復)専門なのだが。
そしてレテ川下りも終盤に差し掛かったとき、向かい側から変な紫色の物体が流れて?いや流されて?どっちでもいいや、やってきた。
「何だ、何だ?」
妙にノアたちを見たと思えばいきなり攻撃を仕掛けてくる謎の紫。
「うわっ!?何か変なの来たァァァ!?」
「何か変なのって何やねん!まあええわ、ここは通せんぼ!」
「喋ったァァァ!マジで紫色の変な物体アル!」
「アレ絶対触手か足っぽいものでちょっかいかけてくるパターンよね!」
「私も何か、嫌……」
初対面なのに散々な言われようである。
この紫色の物体――オルトロスは自称・タコなのだが、それっぽさはあるとしてもタコだと言われたら疑問が残る姿だ。
そしてそんなタコ(仮)はティナを見ると……
「可愛い女の子……わいの好みや……ポッ」
「ノア様ァ!新八ィ!私狙われてるアル!」
「だから私を守って!乙女のお願いですよノア様!」
「あ、なんか色々ヤバそうなそこの二人はチェンジで」
「「んだとコルァァァ!!」」
真っ赤になったかと思えば真顔で神楽とアクアをディスった。性格がアレだし仕方ない。
神楽の番傘が火を吹き、ティナがファイアを唱え、アクアがオルトロスの蛸足にゴッドブロー……って初めてか?アクアが敵にまともに攻撃したの。
続いてマッシュを見て……
「筋肉モリモリ……きら……」
「…………」
「スンマセンコッチ見んといて下さい本気で怖いですいや調子こいてマジスンマセンした」
チキンと化した。タコなのに。
まあマッシュ相手では仕方ないといえば仕方ないか。
で、当のマッシュはというと容赦なく
そしてバナン……
「お前の顔……こわーい!!」
「「ああん?」」
「こっちのが怖かったー!!何なのこのメンツ!?」
神楽とノアがメンチを切り出した。
神楽は慣れてるし、ノアも見た目が整っているが故に恐ろしいというか。
なお、この直後放たれたノアインフェルノでオルトロスは色々ヤバい事になっている。色々。
「あのォ!俺まだ何もちょっかい掛けられてないんですが!!」
「同じく僕も何も言われてません!言われない方が幸せかもしれないけど!!」
「あ、うん。なんか頑張って。以上」
「「何だその投げやりかつ哀れみを含んだ目はァァァ!!」」
エドガーと新八は絶叫するが、そりゃ初見で色々濃いもの見せられた後じゃそうもなるわ。
ついでに現在進行形でオルトロス自身が危険だし正直構ってられないと水中に潜り込んだ。
「ガボガボガボ……」
「逃げんなコルァァァ!!まだ私の怒りは収まってないアル!!」
「おのれたこ焼きの具材め……どうしてくれようか」
「アレ食う気なんですか!?」
「きゃっ!?」
そんな時、ティナが小さく声を上げ今度こそとエドガーが一歩踏み出した時には既に遅し、ノアが退避させていた。
エドガー、血涙。
「ここなら大丈夫だ」
「ありがとう……今、足に何かが……」
「いやあのノアさん?ちょっとは俺にもこう……花を持たせてくれるとか……そういう気遣いはしてくれないの?」
「その下半身のテントを片付けたら考えてやる」
もっこり。
何を考えているか丸わかりな王様である。
とりあえず何かしら発散させないと欲望が暴走してパーティーの女性メンバーが狙われかねない。棒だけに。
「あのクソタコ、水中からセクハラアルか!!こんの女の敵めェェェ!!」
「しかも例の如く私たちはスルー!?ますます腹立つわねあのゲテモノ!!」
神楽とアクアが激昂しており、それを鎮めるかのようにマッシュが名乗りを上げる。
「婦女子への狼藉……見過ごすわけにはいかんな。ここは
「マッシュさん、エドガーさんよりイケメンすぎるんですが。何この安心感」
「言わないでくれ新八……ホント城出て何があったの俺の弟」
エドガーが新八の意見を痛感していると、ノアもマッシュに続く。
「では私も付き合おう。これでも水中戦経験者だ」
「……ねえ、これは何なの……?」
……アクアをノア自身の身体にロープで固定して。アクアの柔らかいモノがノアに密着しているがノアは気にしない。
エドガーは血涙どころか白目にまでなってしまった。
「先程も言ったが水を司るのだから少しは恩恵を見せてみろ」
「いやいやいや嫌ァァァァァ!?」
「ゆくぞマッシュ!」
「ああ!」
「「はっ!!」」
「待ってえええええ!!」
バシャーンという豪快な音と水柱を発生させながら水中へと飛び込んだノアとマッシュ(+1)。
なんか水中にも関わらず素早く動きながらタコ殴りにしている音とオルトロスの悲鳴が聞こえる。だって相手タコだもん。
「……理不尽とはまさにこの事か……」
「それ、アクアちゃんとあのタコが言いたいですよね」
「三人とも大丈夫かしら……」
「アクアはともかくノア様とマッシュはきっと問題ないアル」
「不確定ではあるが納得出来てしまうのが恐ろしいのう……」
残された五人はのんびり待っていた。てか流されずにその場で留まってるイカダすげえ。
と、突如ノア(&アクア)とマッシュが水中から勢いよく飛び出して……というか飛ばされて行った。
「くっ……あのテュポーンとかいう奴、相当な手練だ」
「フンガー、と鼻息だけで我々がこうだからな」
「何でこんな状況で落ち着いてるのっていうか予想出来てたけどねぇぇぇ!!」
そしてそのままナルシェとは違う方向に飛んで行く三人。
……いやなんかだいぶ先に登場するヤツの名前が聞こえた気がするけど空知、いや間違った空耳だろう。
「えええええ!?ノア様ァァァ!?アクアちゃんんん!?」
「ノアー!アクアー!マッシュー!」
「アレ?これチャンスじゃね?マッシュー!後は自分たちで何とかしろー!!」
「オイ聞こえてるアルこのドスケベ大魔王が」
「……むしろこっちに残ったメンバーの方が心配なんじゃが」
遥か遠くでドボン、という音が聞こえた気がする。
多分再びレテ川に落ちたんだろう。どの道離れ離れなのは変わらないが。
こうして、ロック&銀時、ティナ&エドガー&バナン&新八&神楽、そしてマッシュ&ノア&アクアに分断されたパーティーはそれぞれ別行動でナルシェに向かう事になる。
果たして誰一人欠けることなく無事にナルシェに辿り着けるのだろうか?
……帝国側が。
当初、ルート分岐でノアが分身としてネクサスのジュネッスとジュネッスブルーを作り出す案があったけど結局没に。
次回『変装とコスプレは似てるようで似てない』二人いるから剥ぎ取る量も二倍だ。
もし本作で、無理のない範囲でキャラ追加するなら?
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定春(マスコット枠)
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桂&エリザベス(ボケ加速)
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高杉(シリアス枠)
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お妙(ある意味女性キャラ最強)