ノアが行く!FF6   作:ハジケハムスター・ポッポ

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前回からの追加戦力

エドガー 人型モンスター

「いやそれ機械だから全部機械でやってるから!」

※後々ジェイソン化するので注意!(かいてんのこぎり)


山登りの準備には手間暇を惜しむべからず

 フィガロ城は砂漠の中に消え、魔導アーマーは銀時によって爆砕、ケフカもノアが遥か彼方の海へぶっ飛ばした。

 ようやく一段落といったところか。

 

 

「ブラボーフィガロ!」

「お前何言ってるアルか」

「いや、なんか本来の言うタイミングを逃したというか……」

「確かにあんたは棒をブラブラさせてたけど」

「やーめーろーよー!ここでそんなん蒸し返さなくていいだろ!?」

 

 

 キメ顔でチッチッと指と一緒にソレも揺らしてたのはつい最近である。

 そりゃ忘れろと言っても無理な光景だろう。

 

 

「やっぱりあの人たちは私を狙ってたのね……私、怖い……」

「つっても連中、相当オメーに執着してんぞ。その力を持ってる以上これから先もああいう連中は出てくんだろ」

「私は何も知らないわ!この力だって、物心ついた時には使えたもの!」

「生まれつき魔導の力を持っている者はいない!」

 

 

 銀時はいつもの調子で言うが、身に覚えがなく狙われ続けていたティナは混乱のあまり声を荒げ、エドガーもそれに釣られて声色を強める。

 

 

「ったく……ギャーギャー喧しいんだよ。発情期ですかコノヤロー。王様の方は万年発情期みたいなモンだけどよォ。自分でもわからねーモンをそれ以上にわからねー他人がとやかく言ったところでわかるわけねーだろーが。ちったあ落ち着け」

「ごめんなさい……」

「……すまない」

 

 

 銀時の言葉でティナとエドガーは一先ず沈静化する。サラッと毒を吐いていたが気づいているのかいないのか。

 

 

「どのみちここで彷徨いているわけにも行くまい。我々はリターナーとやらの本部に行く事を決めたが、ティナはまだ決めあぐねているようだな」

「……私は」

「ティナ、リターナーの指導者であるバナン様に会ってほしい。きっと何らかの道を示してくれるはずだ」

「俺からも頼む」

 

 

 エドガーとロックの説得の甲斐あって、他の皆も一緒ならとティナもようやく首を縦に振った。

 そうとなればとエドガーの先導によって一先ずフィガロの城下町であるサウスフィガロまで洞窟を通って向かう事にする。

 

 

「なんで城下町なのに城のトコにないアルか?」

「ご覧の通り我がフィガロ城は砂漠にあるのでね、交易関係などを考えると港を作れて自然も豊かな地にあった方が何かと都合が良いんだよ」

「まあ、ここら一帯砂漠だしねー」

 

 

 ノアと銀時以外もチョコボを降り、洞窟に入った一行の目の前にあったのは、初心者の館にて銀時が顔を突っ込んでいたバケツの中にあった『回復の泉』の水と同じ水で満たされた小さな湖……と亀。

 この亀はしばらく後に重要な役割を持つのだが、今は放っておくとしよう。

 

 

「オイこれアレじゃねーの?ほら……あの、アレだよ」

「アレって何ですか銀さん」

「だからアレだよ。えー……この天パをストパーにしてくれる的な」

「銀ちゃん、そんな都合の良いモンあるわけないネ」

「その天パをストパーに出来るトリートメントがこんなとこに亀浮かせながら湧き出てるはずないでしょ」

「うるせェェェ!お前らみたいなサラサラふわふわヘアーの連中に天パの気持ちがわかるわけねーよなチクショー!!」

 

 

 銀時の魂の叫びが木霊する。

 そして頭にプラズマスパーク……もとい、豆電球を閃かせたノアが思い出したように言った。

 

 

「……回復の泉か?」

「そう!それがアレだよ!」

「「天パはステータス異常じゃないネ(わよ)」」

「なんでだよォォォ!!そこのお粗末の盗み癖の方がステータス異常じゃねーだろ!?そこの王様のナンパ癖の方がステータス異常じゃねーだろ!?こいつらのはもう矯正不可能なレベルじゃねーかよォォォ!!」

「「アンタに言われたくねーよ!!」」

 

 

 銀時の天パも矯正不可能だろう。昔っからだし。

 おそらくはトリートメントも弾き返す無敵の天パ髪質と化してるに違いない。

 

 

「オイ地の文どういう事だァァァ!!俺はまだストパーの夢を諦めちゃいねェェェ!!」

 

 

 その後、勢いよく頭を回復の泉に突っ込んだ銀時だったが、水で濡れて一時的に天パではなくなったがものの数分で元通り。

 天パはステータス異常さえ治し全回復する回復の泉にさえ打ち勝ったのだ!

 

 

「嬉しくねェェェ!!」

「今度私が愛用しているやつを貸してやろう。今は戦え、今日は熊鍋にするぞ」

 

 

 銀時の大絶叫を聞きつつ熊型のモンスターを容赦なく仕留めるノア。

 熊鍋というがそれは熊型のモンスター……食えるのかそれ。

 

 

「問題ないネ。腹に入れば一緒アル」

 

 

 さすが大食い少女。身も蓋もない。

 そんなこんなで道中、洞窟内にある宝箱を物色しつつ洞窟を抜けて一行はサウスフィガロへと到達した。

 

 

「おお!立派な町じゃないですか!」

「そうだろう?我がフィガロ貿易の要でもあるからな」

 

 

 新八の言葉で少し気を良くしたエドガーはサウスフィガロについて説明する。

 港自体がこのサウスフィガロを除いて世界中でもわずかしかないため、必然的にフィガロの物流拠点となっているようだ。

 

 

「よォーしそういう事なら前は急げだ。宿屋のチェックインはオメーらに任せた」

「我々は必要な物の調達と帝国の情勢に関する聞き込みを行う事にする」

「いやチェックインとかあるんですかね、この世界……っていうかノア様と銀さんは聞き込みって何処に?」

 

 

 新八の質問にゆっくりと振り向くノアと銀時。

 二人は真顔ではあったが、新八は嫌な予感がしていた。

 

 

「フ……新八よ、わかりきった事を聞くな。栄えた町で聞き込みをする絶好の場というものは古来より決まっている……即ち!!」

 

「「酒場だァァァァァ!!」」

 

 

 言うやいなや酒場らしき店まで爆走する二人。

 

 

「オイィィィ!?思いっきりお前らが行きたいだけだろーがァァァ!!つーかそこの水色も追いかけんなァァァ!!」

「シュワシュワが私を呼んでるのよぉぉぉ!!」

 

 

 相変わらずツッコミを炸裂させる新八の懸念は見事的中し、ついでにアクアまで行ってしまった。

 新八と神楽以外はポカンとしていたが、神楽の一言で我に返る。

 

 

「とりあえず銀ちゃんたちを追いかけるアル。どのみち酔い潰れて口からデビューする銀ちゃんとアクアを連れ帰んなきゃいけないネ」

「あの二人って酒に弱いくせにガブガブ飲むからなぁ……ノア様はザルどころかワクだけど」

 

 

 正直酒場に入っていきなり神楽の言ったような状況はゴメンなのだが、仕方ない。

 意を決して酒場に突入すると……

 

 

「いいかァ!己を卑下しすぎんじゃねーぞ!たとえ天パだったとしても強く生きなきゃいけねーんだよ!ヒック」

「なんで私ばっかこんな目に合わなきゃいけないのよぅ!女神なのに!女神なのにぃぃぃ!!ヒック」

 

 

 すっかり出来上がっていた。

 というかアクアはシラフだったらヤバい爆弾発言をしているし。

 

 

「早すぎだろォォォ!?どんだけだよ!どんだけ飲んでんだよ!この短時間で酔ってるってどういうことォォォ!?」

「なあ、そこの黒服のアンタ……こいつらどんな飲み方したか見てないか?」

「……」

「ちょっと、なんとか言ったらどうだ?」

「おい、よせ!」

 

 

 エドガーがロックを無理矢理引き離す。

 

 

「どこかで見た事があると思ったが、思い出したぞ。シャドウ……金のためなら仲間でも平気で見捨てる傭兵だ。あまり関わり合いにならない方がいい」

「お、おう……てか思いっきり関わってる奴がいるんだけど」

「……へ?」

 

 

 エドガーがロックに指摘されて、再度そのシャドウの方を向くと……

 

 

「ホラホラ〜酢昆布アル。美味いアルよ〜ブラックサンダー号〜」

「オイ何してんだァァァ!?」

「……インターセプターだ。何だそのブラックサンダー号というのは」

「走る雷、漆黒の稲妻アル」

「なんか無駄にカッコいい二つ名付けてんじゃねーよ!!スイマセンこの娘、頭弱いんで!!」

 

 

 神楽がシャドウの連れていたインターセプターという犬にちょっかい出していた。

 エドガーと新八にツッコまれ、二人に首根っこ掴まれて連れ戻される。

 

 

「神楽ちゃん今関わるなって言われたばかりでしょ!?」

「固い事言うなヨ新八ィ、人は一人じゃ生きていけないネ」

「いやいや大丈夫ホラ犬いるから犬!」

「犬じゃないアル!マッハトルネード号ネ!」

「「さっきと名前変わってんじゃねーか!!」」

「しかも結局犬だよな!?」

「……えっと、ブラックマッハ・サンダートルネード号が犬になったの?」

「「「二つ合体しちゃったよオイ!?しかも最初から犬だから!!」」」

 

 

 ティナまで影響され始めた。というかエドガーやロックも染まりかけている。

 相変わらず人を引き込むのが上手い者たちだ。

 

 

☆☆☆

 

 

 普通に飲み続けていたノアを説得して、勘定し酒場を後にした一行は酔い潰れていた銀時とアクアを一足先に宿屋へ放り込み、今後の旅支度を整えるべく別れて買い出しに出た。

 

 エドガーとノアは武器防具。

 ロックと新八はアクセサリー。

 ティナと神楽はアイテム。

 

 武器防具に関してノアや銀時たちは不要なのでエドガーらだけの分だ。

 なお、ネタ&ツッコミ組がアクセサリーなのは「見た目ではなくちゃんと用途重視で選びそうだから」である。

 ノアはスペックの関係上そういうのに無頓着(ただし神使へのプレゼントの場合は除く)だし、エドガーはこっそり女性へのプレゼントに使えそうな物を選びそう、神楽はわけのわからない物を買いそうで、ティナはまあ……自分の趣味になるかちゃんとしたものかは五分五分の確率といったところか。

 そんなわけでトレジャー(小)ハンターと装備・メガネならば有用性を見極めて買ってくれそうという事でノアが決めた。

 

 

「つーか俺まだトレジャー(小)ハンターとか呼ばれてんのかよ!!」

「装備・メガネってそれメガネキャラ全員に適用されんの!?もしかして僕だけ!?しかもアクセサリー屋に銀縁メガネ置いてんじゃねーかァァァ!!」

 

 

 ツッコミ役が組んでしまったおかげで他の二組のツッコミがいない。

 アレ?エドガーツッコミいけんじゃね?

 

 

「おいエドガー。お前はこんな物を使うのか」

「オートボウガン、ブラストボイス、バイオブラストの事か?フィガロ城を出る時に持ってきたんだ。アイテム班の娘たちが買わなくてもいいようにな」

「てっきり人間かと思ったが……お前、モルボルだったのか」

「ちょっと待て2個目と3個目しか見てないだろ!?」

「そのうち暗闇効果とか防御無視とか即死とか弱点付与とか『動いたら死ぬぞ!』とかが増えそうだからな」

「何でそんなピンポイントなんだよ!?」

 

 

 恐るべしノア様。先見の明がありすぎる。

 一応、必要な物は買ったのでよしとしよう。

 

 

「このフェニックスの尾って高いアルな。何でこんなぼったくりアルか?」

「い、いやお客さん、これは色々な用途に使えて……」

「ナマ言ってんじゃないアル。これを頭に使っても失われた毛根が生き返るワケないネ」

 

 

 アイテム屋では神楽が毒舌によって店主をK.O.していた。

 頭が微妙なサンビームを発射している店主はがっくり項垂れてフェニックスの尾を500ギルから50ギルにまで値下げ。

 いやマジで毛根生き返ると思ったんかい。

 

 

「神楽、毒消しとか金の針とか……必要な物はだいたい買ったし、そろそろ戻りましょう?」

「ティナ、まだ買ってないものがあったネ」

「え?」

「どうせあの二人、二日酔いになってるだろうからエチケット袋が必要アル!」

「えええ!?」

 

 

 口からデビューするのは決定事項らしい。

 否定出来ないのは確かだが。

 準備を終えた六人は宿屋に戻り、男部屋と女部屋それぞれで唸っている銀時とアクアを一瞥して休む事にした。

 

 

 目指すはリターナー本部へ向かうための最大の難所、コルツ山。

 しかし先の二人にとって最大最強の敵、二日酔いが待ち受けている事を、当人どころか全員が薄々感付いていた。




そういえば書いてる最中に思い出したけど、ラスダンに出てくるボスに『女神』いたな……
アレとアクアどっちが強いんだ?

次回『険しい山道乗り越えるには鼻歌かBGMないとやる気出ない』オーラキャノンってアレかめはめ波だよね。

もし本作で、無理のない範囲でキャラ追加するなら?

  • 定春(マスコット枠)
  • 桂&エリザベス(ボケ加速)
  • 高杉(シリアス枠)
  • お妙(ある意味女性キャラ最強)
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