アサルトリリィ EARTHES   作:湖森生気

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ふとゲーム機からお知らせの通知が届いているのに気付いた。

何だろうと見てみると、私にとって思い出深い物がアップデートされていた。

見ればタイトルも変わって居る。

…何にしても、やらないと言う選択肢は無い。何処かと繋がった以上私はそれを無視できない。

ソフトを起動させる、その瞬間。このゲーム機は異世界接続端末に早変わりする。

さあ、7次元世界接続の開始だ。




1話 再接続・起動

Kernel starting......

 

7-dimension connector ------- [OK]

D.H.W. <<>> S.H.W. -------- [OK]

S.H.W. <<>> TZ.H.W. ------- [OK]

TZ.H.W. <<>> R.H.W ------- [Not Supported]

Surge world bridge ---------- [OK]

Motion ditector --------------- [OK]

Spirit ditector ---------------- [OK]

 

Surge Concerto Terminal baseline system...

=== LV-1 S T A R T E D ===

 

 

S.C.T. kernel systems version 5G.

prototype engine designed by Clacket=Palmium.

FIXED version engine designed by Clacket=Palmium.

 

Target address input?

>>124E79FE

124E79FE(EARTHES)

 

Connecting......

Addr : 124E79FE (EARTHES)

 

 

【中略】

 

 

Now let's enjoy your 7-D life !!

 

≪アーシェスを獲得した組織を選んでください≫

 

【神庭女子藝術高校】

【エレンスゲ女学園】

≫【百合ヶ丘女学院】

【御台場女学校】

【甲斐聖山女子高等学校】

【G.E.H.E.N.A.】

      【次へ】

 

≪百合ヶ丘女学院でよろしいですか?≫

 

≫【はい】

【いいえ】

 

 

近未来、謎の生命体ヒュージの出現で人類は滅亡の危機に有った。

しかし人類はそんなヒュージに唯一対抗できる兵器、Counter Huge ARMS。

通称CHARM(チャーム)の開発に成功する。

だが、その兵器を扱えるのは殆どが年端も行かない少女たちだけだった。

CHARM(チャーム)を使いヒュージと戦う女性たちはリリィと呼ばれ、何時しか人類の希望となった。

 

これは、儚くも力強く咲き誇るリリィ達と。

何の因果か再び異世界に接続してしまった『誰か』の物語である。

 

 

有る時、ガーデンに信じられない報告が入る。

ネストからマギスフィアが発射され、各地のネストを巡っているというのだ。

しかも高軌道上を介してのパスはマギスフィアの横取りは難しいと判断された。

 

あらゆるガーデンは可能な限りのレギオンを集め、最終地点と思われる場所でノインヴェルト戦術を展開。

複数のレギオンのマギスフィアとヒュージのマギスフィアがぶつかり合い、どうにか空へ逸らす事に成功する。

しかし、強大すぎるマギの本流は空間に穴を開け、未知の建造物が戦場に降り注いだ。

 

ヒュージとの関係も不明なためすぐさま調べられ、幾つか分かった事実は更なる混乱を招くことになる。

一つ、この建造物は巨大な宇宙船の一部であること。

二つ、幾つかこの世界では存在できない物質が有り、異世界の物である可能性が極めて高い事。

三つ、全てにおいて高度な技術が使われているがマギに関する技術は無かった事。

四つ、建造物の中で唯一、稼働可能と思われるロボットが見つかった事。

 

異世界が存在する事がほぼ確実になった事はさて置き。

高度な技術に未知の物質、この二つに各勢力は飛びついた。

各ガーデンで幾つかに分けて保管、研究される事が決まったそれらだが、唯一稼働可能と思われるロボット、個体名アーシェス。

それの保管場所は「百合ヶ丘女学院」となった。

 

 

【百合ヶ丘女学院 輸送トラック内】

 

 

「へーこれがあの異物から見つかったロボットなんだ、けど不思議。エネルギーの充電機構は見当たらないし、エネルギーを生み出せそうな機構も見当たらない」

 

そう言いながらパソコンを弄っているのは工廠科の生徒だ。

CHARM(チャーム)が無い所を見ると彼女は百合ヶ丘のアーセナルでは無いらしい。

一心不乱にキーボードを打っている彼女だが、その作業は輸送トラックが衝撃と共に停止した事で中断する。

 

「な、何!?」

 

彼女は慌てて状況を確認しようと外への扉を開けるが。

 

「う、嘘、何でヒュージがこんなに!?」

 

ヒュージの存在を確認した彼女の行動は素早かった。

すぐさま扉を閉じ閉じ籠ったのだ。

このトラックはヒュージの襲撃を想定し頑丈に出来ている、時間稼ぎには十分だ。

十分な、はずだった。

 

「そんな、護衛のリリィ全員が交戦中…誰か、誰かここに来れる人は」

 

突発的な遭遇とは思えないほどの量のヒュージに襲われ、護衛のリリィ達も自分の身を守るのに手いっぱいだったのだ。

幾ら時間を稼げても状況は好転する事は無く、頑丈な筈の扉は最後は呆気なく破壊された。

 

「ヒィ…」

 

自らを殺そう近づく謎の生命体ヒュージ、その姿に恐怖した彼女はか細く喉を鳴らす。

 

「いや、嫌!!」

 

先ほどまで作業していたパソコンや機材を投げつけるも、ヒュージに意味など無い。

幸いなのは、相手のヒュージが皆スモール級やミドル級で有る事だ。

恐らく大きいのはリリィ達が引き付けているのだろう。

だが、CHARM(チャーム)を持たず、武器すら持たない彼女にとって其れは何の救いにもならない。

 

「嫌…いや。誰か……誰か!?」

 

投げつける物も無くなった彼女は、ただ声を出す事しかできない。

近づいてくる死に対して何もできず、ただ声を上げる事しかできない。

ヒュージはもうすぐそこまで迫っている、今更リリィが助けてくれるのは絶望的だと彼女も分かっている。

だけど、叫ばずにはいられなかった。

 

「誰か…誰か……助けて!!」

 

そしてその叫びは。

 

≫『任せろ!!』

 『分かった』

 

確かに『誰か』に届いたのだ。

 

「…え?」

 

銃撃の音と共に、ヒュージが撃ち抜かれる。

後ろから響いた銃音に彼女が振り向けば、先ほどまで調べていたロボットが二丁の拳銃を構えて立っていた。

 

「どうして…動いて…いやそれよりも。任せろって。守って…くれるの」

 

≫『当然!』

 『仕方なくね』

 

「そう、ならお願い。私を…私たちを助けて!!」

 

銃撃の音を聞きつけたのか、仲間が倒されたからかヒュージ達が再び寄ってきたようだ。

彼女を護りながら、他のリリィ達にも被害無くヒュージ達を倒さねばならない。

 

 

≪これより、チュートリアルを開始します≫

≪右側3列は味方側、左側3列は敵側となります。この3列は距離を現しており、アーシェスから近い順に近距離、中距離、遠距離となります≫

 

≪また、敵の中に赤いマークが有る敵がいます。この敵が次に攻撃してくる存在です、この敵を全て倒すともう一度こちらが行動する事が出来ます。可能な限りマークを持つ相手を倒して相手に攻撃させない様にして下さい≫

≪また、敵は近距離、遠距離の二つの攻撃方法を用います、その種類は赤いアークが付いた敵の上に表示されます≫

≪ここで重要になるのがアーシェスの装備、パイルバンカーです。この装備は相手を一列奥に移動させる事ができます。≫

≪近距離攻撃をしようとする相手を中距離に飛ばす事で攻撃を不発にさせたり、遠距離攻撃をしようとしている相手に、敵をぶつける事で射線を潰し攻撃を不発させる事が出来ます。≫

 

≪以上のテクニックを使って護衛対象にダメージを与えず勝利してみましょう。≫

 

 

「……すごい」

 

まるで戦場の全てが見えて居る様に、アーシェスの動きは壮絶だった。

後ろを取ったヒュージは振り向くこともなく撃ち落され、近距離攻撃をしようとしたヒュージは相手が動くより早く、先に動いていたアーシェスに先に倒される。

しかも、所々スナイパーライフルでリリィ達の援護さえやってのけていた。

 

「ここまで一方的何て…ヒュージ達が私には元より、まだ一度も彼に攻撃さえ出来てない」

 

アーシェスの参戦で、戦況は一気にひっくり返った。

リリィ達も問題なくヒュージ達を撃破している。

だが、そんなのもつかの間、アーシェスの前に。他よりも一回り大きいヒュージが立ちふさがる。

 

「そんな、ラージ級!? 駄目、貴方の武器じゃラージ級のヒュージは倒せない。リリィの人たちが来るまで耐えて!!」

 

 

≪チュートリアルを開始します≫

 

≪ラージ級以上のヒュージには現在の武装では倒せません。ラージ級以上を倒す場合、リリィの援護が絶対となります。≫

≪しかし、攻撃は無意味ではありません、攻撃する事でダメージの代わりにヘイト値が溜ります。≫

≪このゲージが満タンになるとヒュージはリリィでは無くアーシェスを狙います。ヘイト値を溜めてリリィをヒュージの攻撃から守りましょう≫

≪また、相手の攻撃にタイミングよく〇ボタンを押してガードが出来ます、うまくガード出来ればダメージを抑えられる上、相手のヘイト値をいくらか持ち越す事が出来ます≫

≪うまくヘイト値を稼ぎ、リリィが攻撃しやすい状況を作って下さい≫

 

 

「もう少しよ、頑張って!」

 

周りのリリィ達がもう直ぐヒュージを倒してこちらに来る事が出来る。

その間、アーシェスは相手の攻撃を受けながらも致命傷はしっかり防ぎ相手に決定打を与えさせない。

余裕を持って防げているアーシェスなら、後数時間は粘れるだろう。

 

「お待たせしました、このヒュージで最後です!」

 

最も、そこまで時間がかかるほど、百合ヶ丘のリリィは弱くはない。

そして、アーシェスの援護もあり。無事にヒュージを殲滅する事が出来たのだ。

 

 

≪トロフィー:『守護者』を獲得しました≫

 




ここでは主にアルノサージュ側の解説などを行います。

Qチュートリアルって何ゲームなの?

A、その通りです、アーシェスは7次元先の存在。作者である私や、読者である貴方が居る現実世界の存在がゲームソフトを通して動かしている存在です。
そんな事が出来るのは7次元の俯瞰視点によるものなのですが、そこまで説明すると長いので、俯瞰視点については次回解説します。

現実世界に居るプレイヤーがアーシェスを動かして、実在しているリリィの世界に介入しているっと言った感じです。



Q最初のやつ何?

A、サージュにおける異世界接続のプログラムの様な物。
分かりやすく言語化すると、『異世界接続を開始します、条件OK、対象OK、その他もろもろOK』と言った感じ。


Qアルノサージュって何?

Aアトリエシリーズで有名なガストが発売したサージュ・コンチェルトの2作目。
アルトネリコシリーズと同じ宇宙の違う時間、違う星の物語である。
アルノサージュの前作、シェルノサージュの続編であり、シェルノサージュと物語的に大きな繋がりが有るのでシェルノサージュからやるのがおすすめ。
上にも書いた通り、主人公は『あなた』自身であり端末越しにヒロインと交流しヒロインの記憶を取り戻すシェルノサージュ。
アーシェスと言うアバターを手に入れ物理的にもヒロインの手助けが出来るようになったアルノサージュ。
刺さる人にはとことん刺さる。
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