がんばれ!ゼロの使い魔!!   作:雛月 加代

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ギーシュは薔薇の花を振った。すると花びらが一枚、宙に舞ったかと思うと・・・・。

女戦士の形をした青銅の人形となった。

 

「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手す――」

 

――スガーン!

 

ギーシュが余裕たっぷりに言い切る暇もなく、ゴトゴトッ、と『ワルキューレ』がジャイアンの一撃で遥か後方の壁に吹っ飛ばされ粉々になる。

 

「なっ!!!ぼ、僕のゴーレムが・・・・」

 

「な、なに!? 何が起きたの!?」

 

「・・・・え、あ!もしかして後ろで煙が上がってるのってそうなのか?」

 

「そ、そんなまさか? 人間の力であそこまでゴーレムを吹っ飛ばしたって言うの!? 魔法も無しで!?」

 

野次馬たちが声をあげる。そんな中、ジャイアンは指を鳴らしながらギーシュに近づいていく。

 

「う、うわああああああ!!!」

 

薔薇の杖を振り、限界まで精神力を行使する。花びらが舞い、新たに六体のゴーレムが現れた。今度は素手ではなく、それぞれが槍や長剣で武装している。ワルキューレたちは一斉に武器を振りかざし、ジャイアンに襲い掛かかった。ジャイアンは笑みを浮かべて、ワルキューレの群れに飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静まり返ったヴェストリの広場。

ギーシュ自慢のゴーレム、六体のワルキューレは、十秒足らずで壊滅した。魔法も使えない、武器すら持たない平民によって。ジャイアンはギーシュの前まで来ると

 

スッ

 

「ひっ!」

 

拳を振り上げる。

 

「た、たすけて!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこまでよ・・・!!タケシ!!」

 

 

 

 

 

 

 

場に凛とした声が響く。ルイズである。

 

「その手を下しなさい!」

 

「決闘には勝ったんだから、コイツをどうしようと俺様の勝手だろ?」

 

「貴族同士の決闘は、禁止されてるのよ!?」

 

「俺様は貴族じゃないぞ。平民と貴族の決闘は、禁止されてるのか?」

 

ルイズは言葉に詰まる。

 

「決闘を止めるどころか、傍観者になってたクセに。今頃ノコノコ出てきて、勝手な事言ってるんじゃねえよ!!」

 

ルイズは口ごもる。

 

「それに、これはお前が望んだことだろう?」

 

「えっ?」

 

するとルイズは以前ジャイアンに言った事を思い出す。

 

『あそこに金髪のキザっぽいやついるでしょ?あいつを倒してみせて。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、それは・・・・・・と、とにかく! ギーシュを離しなさい!」

 

「ふん!」

 

ルイズの命令を真っ向から拒否して、ジャイアンはギーシュに向き直った。

 

「タケシー!!!」

 

怒鳴り声が響き、ジャイアンのすぐ横の地面が爆発した。パラパラと砂が舞う。ルイズはゆっくりと、杖をジャイアンに向けた。

 

「もう一度言うわ。ギーシュを離しなさい、タケシ。」

 

今度は静かに、怒気をはらませたルイズの声。辺りの空気が張り詰める。睨み合う二人。広場に集まった者達は、物音ひとつ立てることができずに、それを見つめた。

 

「ジャイアン、離してあげなよ。」

 

その中で、口を開いたのは、スネ夫であった。ジャイアンはチラッとスネ夫の方へ視線を向ける。

 

「何でだよ、スネ夫。こいつ・・・・・」

 

「僕だっていきなりバカにされて腹立ったけど、もう止めなよ。それ以上したら、僕たちも彼らと同じ、ロクデナシになっちゃうからね。」

 

「・・・・・・そうだな。」

 

ジャイアンは、拳をおさめた。

この小説の結末は

  • 鬱エンド
  • バウムクーヘンエンド
  • デッドエンド
  • メリーバッドエンド
  • 修羅エンド
  • グッドエンド
  • その他
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