学院へと戻ってきたジャイアンたちはまず、シエスタが再び学院で働くことが許されたことを他の平民たちに話してやった。メイドや若いコック達はシエスタが戻ってきたことを大いに喜び、彼女を連れ戻してくれたジャイアンたちに感謝した。そして数日後。
「スネ夫、何か面白い事ないか?」
「う〜ん・・・・。」
ベンチに座り、欠伸をするジャイアン。そしてその隣に座るスネ夫。
「『???』」
すると食堂から沢山の悲鳴が聞こえてくる。よく見ると、教師達が避難誘導を行っていた。何事かとジャイアンがその場から立ち上がると
ズズゥゥゥゥン!!ズズゥゥゥゥン!!
遠くの方で高さ30メイルぐらいのゴーレムが学園の本塔を殴っていた。
「なんだあれ?」
「ゴーレムだよ。」
「そんなものは見ればわかる、何してるんだ?」
呑気に会話を交わすジャイアンとスネ夫。
「どうやら、壁を壊そうとしてるみたいだねぇ、止めた方がいいかな?」
「何で俺たちが?こういう時の為に貴族がいるんだろ?」
「それもそうだね。」
普段から平民を散々バカにしている貴族たち、こういう時こそ彼らは役に立つべきだ。それ故に、平民であるジャイアンとスネ夫はその場を動こうとしなかった。
ドカン!!
するとゴーレムの胴体部分がわずかに爆発した。
「あれは・・・ルイズか。」
「うん、あの爆発はルイズだね。」
教師より先に動いたのは、この学園の落ちこぼれ、ルイズであった。やがてゴーレムは目的を達成したのか、大きな音と振動を立てながら学院から去って行った。
「終わったか・・・・」
「終わったな・・・・」
しばらくしてジャイアンとスネ夫が部屋へと戻ろうと廊下を歩いていると、
ザッ
目の前に顔を真っ赤に泣き腫らしたルイズが立っていた。そんな彼女の目の前を二人はそのまま通り過ぎる。
「待ちなさいよ!」
「・・・・なんだ?」
ジャイアンは振り向かず答えた。
「あんたたち・・・・いままでどこに行ってたのよ!学院に賊が入ったのよ!?」
「知っている。」
「じゃあなにを!」
「いいだろ、別に。」
「な、何ですって・・・・・」
ルイズは杖を取り出し、ジャイアンに向ける。
「そもそも、ああ言うのは貴族の仕事だ。それとも何か?お前たち貴族は、平民を虐めるためにこの学園に通っているのか?」
「~~~~っ!!」
その言葉を聞き、押し黙るルイズ。
「私は・・・っ、あのゴーレムを止めようとしていたのよ!あのゴーレムを止めれば誰も私をゼロなんて呼ばない!そう思って必死に止めようと思ってたのよ!」
「ふ〜ん。で?その事に俺たちがどう関係あるんだ?まさか貴族のお前が、平民の俺たちをアテにしてたわけじゃあるまいし・・・・・」
「っ・・・・!」
突き刺し抉るような言葉にぐうの音も出ない。
「なっ!ないわよ!なにも!」
ルイズは叫ぶと、自室へと走って行った。
ガバッ
ルイズはベッドの中に潜り込む。なんで来てくれなかったの?そう言いたかった、だが彼らの口から出た言葉は『俺たちには関係ない』の一言だった。そもそも誰にも頼りたくないから一人ゴーレムに挑んだのだ。
「くっ!」
自分はあまりに無力だ、だが必ず見返してやる。そう決意を固めルイズは眠りへと落ちた。
この小説の結末は
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鬱エンド
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バウムクーヘンエンド
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デッドエンド
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メリーバッドエンド
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修羅エンド
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グッドエンド
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その他