「いや、それにもやり方があるじゃろ。」
「常識がない人間に常識的なやり方が通用すると思うか?」
「教師は生徒を写す鏡。学園長のあなたが情けないからあんな生徒や教師が生まれるんだよ。」
「それは・・・・・」
「平民は貴族の奴隷じゃないんだぞ。」
ジャイアンは、強い意志で言い放った。何故なら、彼が医務室送りにしている生徒や教師たち、その全てがメイドやコックといった平民を虐めてたからだ。
その夜。ルイズは、少し顔を赤くし、心ここにあらずといった感じでフラフラとベッドに倒れこんでいた。それから立ちあがったり、フラフラしたり、枕を抱いてベッドに腰掛けたりと落ち着きのない行動をとっていた。
「久しぶりだな、ルイズ。」
突然声をかけられ、顔をあげる。
ニヤリ
そこにはコートを被った人物が立っていた。
「あ、アンタは・・・・・」
いつの間に部屋に入ったのかと慌てるルイズ。
「噂は聞いてるよ。随分、活躍しているようだな。」
ニヤニヤ笑う少年にルイズは視線を向ける。
「どうだ?バカにしてた奴らを見返すのは快感だろ?」
「そ、それは・・・・・・・」
確かにこいつの言う通りだ。ギーシュやフーケとの一件で、生徒達のルイズを見る目は変わっていた。今までバカにしていた生徒や教師たちが手の平を返したような態度で接してくる。ルイズはそれが堪らなかった。
「もっとその快感を味わいたくないか?」
「えっ?」
すると少年の姿が徐々に消えていく。
「あっ、ちょっ・・・・」
「また、会おう。」
少年の姿が消えた。
「・・・・・・・・・・・・・。」
呆気に取られるルイズ。
トントン
不意に部屋のドアがノックされた。初めに長く二回、それから短く三回。その音にルイズは反応し、急いで扉へ向かうと、ドアを開けた。そこに立っていたのは、真っ黒な頭巾をすっぽりと被った少女であった。キョロキョロと辺りを伺い、誰もいない事を確認した後、急いで部屋に入り、扉を閉める。ルイズが声を出す前に、少女がしっと口元に指を立てる。少女はマントの隙間から魔法の杖を取り出し、軽く振りながらルーンを呟く。すると光の粉が部屋に漂うのであった。
「・・・・ディティクトマジック?」
「どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね。」
部屋に異常がないことを確認すると、少女は頭巾を脱いだ。
「姫殿下!」
ルイズが驚きの声を上げ、急いで膝をつく。
「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ。」
「ルイズ、そんな堅苦しい行儀は止めてちょうだい!貴女と私はお友達じゃないの。」
「勿体ないお言葉でございます、姫殿下」
「やめて! ここには枢機卿も、母上も、あの友達面をして寄ってくる欲の皮の突っ張った宮廷貴族たちもいないのですよ!ああ、もう、わたくしには心を許せるお友達はいないのかしら。昔馴染みの懐かしいルイズ・フランソワーズ、貴女にまで、そんなよそよそしい態度を取られたら、わたくし死んでしまうわ!」
「姫殿下・・・・・」
ルイズは顔を上げた。そこからは二人の幼馴染の懐かしい昔話が続いた。要約すると、ルイズとアンリエッタが幼馴染で、幼いころ、遊んだり取っ組み合いの喧嘩をした、というようなことだった。
「姫様に紹介したい奴らがいるんです。」
「???」
「バカで、冷徹傲岸不遜で、身勝手で、気がきかなくて、これ以上ないほど朴念仁な奴らですけど、きっと姫様の力になってくれます。」
この小説の結末は
-
鬱エンド
-
バウムクーヘンエンド
-
デッドエンド
-
メリーバッドエンド
-
修羅エンド
-
グッドエンド
-
その他