「というわけだから、あんたたちもついて来なさいよ。あんたたちはわたしの使い魔なんだから、それぐらいの事はしなさいよね。」
この時ルイズは、ジャイアンとスネ夫が困ったような笑みを浮かべながら、しょうがないなぁと言うのを予想ではなく、確信していた。それは彼らの事を本当に信頼しているがゆえの確信ではなく、主の自分が言うのだからついてくるに違いないという、もはや勝手な思い込みから来る確信でしかなかった。だから、ルイズは二人が冷え切った目をしていた事に気付かなかった。
「頼もしい使い魔さんたち。」
「『???」」
アンリエッタのたおやかな微笑みに、ジャイアンとスネ夫は反応する。
「わたくしの大切なお友達を、これからも宜しくお願いしますね。」
す、と、左手を差し出すのに、ルイズは驚いたような声を上げた。
「いけません殿下! そんな、使い魔に手を許すだなんて!」
「いいのですルイズ。忠誠には報いるところがなければいけません。」
そう言って、再びジャイアンに左手を差し出した。アンリエッタは彼がその手に口をつけることを許したのだ。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
ジャイアンは、ゆっくりアンリェッタに近づくと、彼女の手・・・・・
「『「『えっ?』」』」
ではなく背中に回りこむと、彼女の腰を両腕で抱える。
「へ?」
突然の事にアンリェッタも呆気に取られ、動けずにいる。するとジャイアンはそのまま後方へ彼女を反り投げる。
ドーン!!!!!
視界がひっくり返り、アンリェッタの身体は頭から地面にめり込んだ。スープレックス、それはプロレスで用いられる投げ技の一種である。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
ルクシャナもジャイアンのとんでもない行動に空いた口が塞がらなかった。まさかとは思ったけど、この男、本当にやりやがった。しかも一国の王女に。
「ひ、ひ、ひ、ひ、ひ、ひ、め、めめめめ、さ、まま。」
ルイズの口から魂らしき物が飛び出している。姫様に何てことを。いくら幼馴染でも、これは死刑確定である。
「なに、勘違いしてんだ?」
ジャイアンは、その場から立ち上がると
「俺たちは、お前の尻拭いをする気はないぜ。そもそも全部、お前が蒔いた種だろ?」
「・・・・・・・・・・。」
「甘いんだよ、お前らは。置かれている環境も、世間への認識も・・・・何もかもな。貴族や王族の家に生まれたからって、毎日毎日好き放題しゃがって・・・・。だからいざというとき一人で何もできないんだよ。」
この小説の結末は
-
鬱エンド
-
バウムクーヘンエンド
-
デッドエンド
-
メリーバッドエンド
-
修羅エンド
-
グッドエンド
-
その他