「なるほど。君たちの存在はよく分かった。さて、話は変わるが、よかったら君たちはミス・ヴァリエールの使い魔になってくれんかね? 君たちの故郷は遠く、帰ろうにも帰り方も帰る手段も見つからぬのじゃろう?ミス・ヴァリエールの使い魔になれば君たちを無下に扱いはせんし、衣食住の保証は出来るしの。」
「そうね・・・さっき殴ったのは・・・まぁ、私の寛大な心で許して、私の使い魔になることで不問にしてあげるわ!」
それだけ言うとルイズはふん、とそっぽを向く。
「断るぜ。」
オスマンの頼みを却下する。
「な、な、何んですって!!ふ、ふざけないでよ!!」
「ふざけてんのはどっちだよ?お前らの都合を勝手にこっちに押し付けんなよ。」
「貴族に召喚されることがどんなに有り難いことか、オールド・オスマンの話で分かったでしょ!?」
「あのなあ、逆の立場で考えろよ。アンタが同じことされた上にそんなこと言われて、素直に『はい、光栄です』って言えるか?」
「・・・・・うっ!」
少年の反論にルイズが言葉を詰まらせる。
「フム。やはりのう・・・。しかし使い魔がいないと彼女は留年になってしまうのじゃよ。」
「それは、おじいさんが特例を出せばいい話じゃない。学院長なんでしょ?」
「少年たち。彼女の使い魔にならないのなら、ここに身を置くことは出来んのじゃが・・・・・・・・?」
「別にいいぜ。そこまでしてこんな所にいたくないし・・・・・・。」
「ふぅ・・・・・困ったもんじゃのぅ・・・・・・。」
少年たちの言葉にオスマンは何も言い返す事ができない。
「ちと三人で話をさせてもらいたい。他の者は席を外してもらえんじゃろうか?」
ミス・ロングビルはうなずいて少年たちをチラ見した後、部屋の外に出て行った。ムスっとしていたルイズもコルベール先生に促されて出て行った。
バタン
三人になったのを確認したあとオスマンは口を開いた。
「この世界の社会は魔法を使える貴族と使えぬ平民で成り立っておる。やはり力を持つものと持たぬものじゃ扱いもだいぶ変わってしまう。」
話が長くなると悟った少年は近くにあった椅子に腰掛ける。
「その貴族の中でも一、二を争うほど上の位にいるのがヴァリエール家なのじゃよ。」
「『・・・・・・・・・・・。』」
「そうなればこそ魔法の扱いにも余計に長けておかねばならぬのじゃよ。ただの貴族でない故にな。」
「『・・・・・・・・・・・。』」
「ただあの子は生来魔法がうまく使えず過ごしてきた。この学院に入ってから勉学も重ねてきたのじゃが、うまくいかん・・・・。それゆえに周りからの重圧も陰口もあったろう。」
「『・・・・・・・・・・。』」
「そしてようやく上手くいったのが使い魔の召還なのじゃ。君たちがここに居るのはあの子の努力の証なのじゃよ。まだまだ子供ではあるが、どうかあの子の使い魔としてすごしてもらえんじゃろうか?」
オスマンは頭を下げた。
「・・・・・・・・・・・。」
だが少年たちは、この老人が真剣に教え子のことを気に病んでいないことは知っていた。聞くところによると、ルイズは魔法を失敗するたびに他人からバカにされてきたという。そのバカにしていた人物たちの中にはこの老人も含まれているだろう。こうやって必死になって頼むのも自分の学院長としての立場故。ヴァリエール家の娘が進級できなければ、オスマンは校長としてなんらかの責任を取らされる。そんな自分の保身しか考えない人間の頼みなど、どうでもいい。
この小説の結末は
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鬱エンド
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バウムクーヘンエンド
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デッドエンド
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メリーバッドエンド
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修羅エンド
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グッドエンド
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その他