活気に溢れる酒場だった宿の一階は、一変して惨状を示していた。テーブルは倒され、食事や飲み物があちこちに散乱している。談笑していた客たちは、テーブルの下でビクビク怯えていた。店の入り口付近には、武装した荒々しい連中で埋めつくされている。数にして百人はいそうな彼らは、いつでも攻撃が仕掛けられるように武器を構え、様子をうかがっていた。そんな彼らと相対しているのは、部屋の中央にある倒れたテーブル。その中には、ルイズたち四人の姿があった。
「どうやら狙いは私たちのようね。」
テーブルを背にしながら、キュルケが呟いた。様子を見ようとテーブルの右端から顔を出すが、すかさず入り口の方から矢が放たれた。キュルケは慌てて顔を引っ込める。
「彼らはこの町の傭兵だ。我々の邪魔をしようと、何者かが雇ったんだろう。」
冷静にワルドが杖を構えるが、間合いが遠すぎるため魔法を唱えることができない。
「このままじゃ埒があかないけど、どうしましょう?」
キュルケがワルドにむかって問いかけた。ワルドは顎に手を当て、考える。
「正面突破は諦めるしかなさそうだな。誰かが囮になって、その隙に・・・」
ワルドが戦況を分析し、作戦を考案していると
「タケシとスネオ!あの二人は!?」
ルイズがワルドの腕の中でもがき、二階へと向かおうとする。
「ルイズ!彼らなら大丈夫だ!だから落ち着いて!」
ワルドは必死にルイズをなだめる。
「でもっ!でもっ!」
ドオーーン!!
すると外で大きな音がした。
「なっ・・・なんだ!?」
「こいつら一体!?」
「ヒッ・・・ヒィィィィィィ!!!」
外から傭兵達の悲鳴が響き渡る。ルイズはおそるおそるテーブルから顔を覗かせ外を見ると
ズッドォォォン!!
ルクシャナは魔法で、ジャイアンとスネ夫はそれぞれの武器で、傭兵達を攻撃していた。その様子をルイズは複雑そうな表情で見つめる。
(なによなによ!なんであの女なんかと仲良くしてるの!?なんで私には全然相手してくれないのよ!)
ご主人様である自分を無視してルクシャナと仲が良さそうに戦っているジャイアンとスネオを見て泣きそうになる。
だが、もう知らないと言ってしまったのは自分だ。癇癪を起こし文句を言うことはできない。ぐっと涙を堪え無視するように隠れる。
「この野郎!よくも!」
「てめぇらからブッ殺してやる!」
傭兵達は武器を構え、ジャイアンたちを一斉に取り囲んだ。
「ど・・どうやら、貴族派には僕たちがここにいることがすでにバレてしまっているようだね・・・・。」
ワルドが口を開いた。
「仕方がない、今すぐアルビオンへ出発することにしよう、船長には僕から説得する。」
その言葉にギーシュやキュルケ達も納得する。
「でもワルド!タケシたちを置いて行けない!」
「ルイズ、僕達には大事な任務がある、それを忘れるな!」
「離して!タケシ!スネオ!!!」
ワルドは尚も叫ぶルイズを抱き抱え、港へと向かう。ギーシュとキュルケもそれに続くが、タバサだけは動こうとしない。
「ちょっとタバサ!?どうしちゃったの?」
「彼らを手伝う、後でシルフィードで追いつく。」
そう言うと、タバサはジャイアンたちの元へと向かう。
「だ、大丈夫なのかい?」
ギーシュが心配そうにキュルケに訪ねる。
「ダーリンとタバサならここは問題ないわ、私たちはルイズ達と先を急ぎましょ。」
そういうとキュルケとギーシュも港に向かうのであった。
この小説の結末は
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鬱エンド
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バウムクーヘンエンド
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デッドエンド
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メリーバッドエンド
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修羅エンド
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グッドエンド
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その他