がんばれ!ゼロの使い魔!!   作:雛月 加代

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「タ、タケシ!」

 

ルイズは服の袖で涙をグイッと拭って、両足でしっかりと地面を踏みしめる。痛いほどにギュッと手のひらを握りしめ、ビシッと杖を突き出した。

 

「私と決闘しなさい!」

 

眼と指が真っ直ぐジャイアンの背中に挑む。

 

「何言ってんだ?今まで散々俺様にギタギタのメタメタにされて来たのに・・・・」

 

ジャイアンは飽きれ顔になる。だが今のルイズにそんな言葉は届かず、硬い意志で彼女は牙を剥く。その瞳には勇気の光。貴族としての誇りと名誉を守るため、そして意地を貫くためにも、使い魔にいいようにされる訳にはいかない。

 

「そして・・・・・そしてッ! 私があんたに勝ったなら!あんたは自分が使い魔だと認め、私に従いなさいッ! 

あんたは、私の使い魔なんだからッ!」

 

ジャイアンの眼差しが真っ向からルイズの眼光と衝突し、ルイズの意志が気圧される。

 

「・・・・本気か? お前・・・・・」

 

「も、もちろん! 本気も本気の、大本気よ!私が勝ったら、私のところに戻ってきなさい。そして私がご主人様だって認めるのよ!」

 

「なら、お前が負けたら即自主退学。二度と貴族を名乗るな。そして一生俺たちに関わるない、いいな?」

 

ルイズの、杖を握る手に力がこもる。

 

「さあ、タケシ! かかってきなさい!」

 

するとスネ夫が慌てた様子でジャイアンに近づき、耳打ちする。ジャイアンもスネ夫の案に賛成し、頷く。

 

「待て、まずはルールの説明をするぜ。」

 

「ルールですって?」

 

ジャイアンは床に転がっていた小さな石ころを拾い上げ、ルイズに投げ渡す。

 

「ルールは簡単だ。期限は一週間。それまでに、その石を青銅に錬金してみろ。勿論自分の力だけでな。それができたらおとなしくお前の使い魔をやってやるぜ!」

 

「そ、そんな・・・・・」

 

できない。できる訳がない。ルイズはこの間の授業で錬金を失敗したばかりでなのである。もちろん今まで一度たりとも成功した事はない。それを一週間でなんて、そんなの無理だ、絶対無理。だがルイズは、震える唇でハッキリと大声で応えた。

 

「や、やるわ! その賭け、受けて立とうじゃないの!」

 

それをしっかりと聞き届けたジャイアンはニヤリと笑った。

 

「スネ夫、この事は誰にも話すな。これは真剣勝負なんだからな!」

 

「わ、解った。誰にも言わないよ・・・・」

 

ジャイアンはルイズをそそくさに部屋から追い出すと、バットで素振りを始める。

 

「まあ、アイツが負けても素直に退学するとは思えないがな・・・・・・・・・」

この小説の結末は

  • 鬱エンド
  • バウムクーヘンエンド
  • デッドエンド
  • メリーバッドエンド
  • 修羅エンド
  • グッドエンド
  • その他
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