ジャイアンとスネ夫が学園から去って数日。
「いやー!!!やめてー!!!!」
「大人しくしろ。ほら、早く口を塞げ、お前は早く縄を持ってこい!!」
「んー!んんー!!」
ビリビリビリ
「んんーー!!!」
魔法学園には変化が現れていた。メイドが一人行方不明になったのだ。当然、他の平民たちは発砲を尽くして探したが、見つからない。
「シエスタ、大丈夫か?」
「は、はい・・・・大丈夫です。」
「無理をするな。ここ最近、ロクに寝てないじゃないか。」
「・・・・・・・・・・。」
「心配なのは分かるが、無理はしないことだ。」
「はい・・・・・・・・。」
シエスタは浮かない顔をする。当然だ、中の良かった友達が行方不明になったのだから。
そしてその日の夕方。
「最近はメイドと言えども、おとな顔負けのプロポーションを持つ者が多いですからな。」
「ほうほう! 君もかね! やはりおなごは胸が大きいに限るからの!」
「そうそう。たまりませんな。」
「おっしゃる通りです!あんなのを見れば、そりゃあ何とかしたいと思いもしますって。」
「わかってますよ。でも、こないだやつとふたりっきりになる機会があったんですが、つい『過ち』を犯してしまいましてな。」
教師たちは下品に「がはは」と笑った。会議室に集まり、今後の教育方針について語っていた。だがふとした拍子に先日行方不明となったメイドの存在が上がり、彼女たちの存在に話が切り替わってしまった。
「今なら、みなの目は奴らの方に向いている。死んだ後に地獄に行くのは仕方ありません。でも生きてる間は、今はあの平民たちのせいに出来ます。」
その数日後、またもメイドが行方不明になった。
「お前、よくも俺の女に手をだしたな!あいつは俺と付き合ってるんだ!!」
「取られる方が悪いんだ、バーカ。」
「なんだと!?」
「やるか!?」
バタン!!ドガーン!!
グサリ。
バタン。
「ざまあみろ、身の程知らずめ。前からお前の事、ウザいと思ってたんだ!」
キョロキョロ
ガシッ
「さてと、とりあえずどこかに埋めとくか・・・・」
その数日後、今度は学園の生徒が行方不明となった。
「知ってることを教えてくれないか?」
「ぼ、僕は何も知りません。」
「どんな小さな事でもいいんだ。」
「そういえば、前にあいつらと目が合ったんです!」
「あいつら?」
「例の二人組の平民です。きっとあいつらです。あいつらがなんらかの方法でケビンを消したんです!」
貴族たちは口を揃えてこう言うのだ。そしてそれはこの学園に限らず、国全体で起こっていた。不安、恐怖、憎悪が国を支配し、人間としての誇りは忘れ去られていた。