「死刑、執行!!!」
ガタッ
ギロチンの刃が支えを失い、落下する。
ニヤリ
ニヤリ
ニヤリ
ニヤリ
ニヤリ
刃がジャイアンとスネ夫の首を切り落とす。その瞬間をニヤニヤしながら見守る貴族と王族たち。
だが
ドーーーーーーーーーーーーン!!!!!
偶然か、必然か。いきなり処刑場に雷が落下した。
バタン。
処刑場に火が上がり、二つのギロチンが灰となって崩れ落ちる。
「ハハハ、やっぱ生きてた。もうけっ。」
ジャイアンは大笑いし、立ち上がる。スネ夫は突然のことでその場から動けずにいた。
「『「『「『「・・・・・・・・・・・・・・・・。」』」』」』」
そんな二人をあんぐりと口を開けながら見守る貴族と王族たち。
「ジャイアン、逃げるよ。」
「お、おお。」
スネ夫とジャイアンは急いで処刑台から降りると、走り出す。
「二人が逃げるぞ、追え!!!」
しばらくして我に返った兵士たちは、二人を追いかける。
「スネ夫、一体どこまで走るんだ?」
「追っ手をまくまでさ。」
二人は全速力走る。すると
「あっ、出口だ。」
「しめた!街から出られれば、なんとかなるぞ。」
二人は笑みを浮かべる。だが、出口には
「逃がしません!」
アンリェッタが杖を持ちながら、待ちかまえていた。
「死になさい・・・・・三度は言いません。」
「悪いが、死ねないね。特にお前みたいな化け物の為にな。」
アンリェッタは殺気が篭った目でジャイアンを見る。反対にジャイアンは挑発的な目でアンリェッタを見る。
「『・・・・・・・・・・・・。』」
互いに睨み合っていると
ザッ
誰かが走ってくる音がした。音のする方に顔を向けると、そこには刃物を持った男の子がいて・・・
「お父さんの仇ーっ!!!」
アンリェッタめがけて刃を思いっきり振りかざしてきた。
「くっ!」
アンリェッタは寸でのところでかわしたが、腕に少し刃物がかすった。男の子はもう一度刃物を振り上げた。
「このっ!」
パチン
アンリェッタは、杖を子供の頭に叩きつける。子供はフラつきながら、その場に尻餅をつく。
「お前が・・・・お前がお父さんを殺したんだ・・・・!」
子供は殺気の篭った目でアンリェッタを睨む。
「お前がお父さんに濡れ衣を着せ、処刑した!!手紙にそう書いてあった!」
子供は泣きながら声をあげる。
「事実確認もした。知らないとは言わせないぞ!」
すると後ろから声がした。
「いたぞ、あそこだ!!」
追っ手の兵士たちが追いついてきた。
「・・・・よ、よくも!!」
アンリェッタは杖を子供に向けると、何やら呪文を唱え始める。
「まずい!」
氷の矢が追っ手の兵士たち諸共子供に襲いかかる。
「くっ!」
ジャイアンは、子供の前にくると両手を広げ、アンリェッタの攻撃を受け止める。スネ夫も、子供に覆いかぶさる。
「『「『「『「な!?」』」』」』」
兵士たちの身体に氷の矢が突き刺さる。何人かその場に倒れる。
「この!」
攻撃が止んだ瞬間、ジャイアンはアンリェッタに飛びかかり、彼女の顔面に拳を叩きつけた。
「キャッ!!」
アンリェッタは吹き飛び、地面に叩きつけられる。