転生者と妖怪   作:ゾル0306

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season1
月音登場


俺―――神崎龍司は陽海学園に向かうバスを待っている。

なぜかというと・・・それは数日前にさかのぼる

 

 

~数日前~

 

 

「龍司か?」

 

一通の電話が突然、俺のもとに届いた。声の持ち主は―――御子神だ。

 

「なんだ、御子神。」

 

「アカーシャの娘のモカと亞愛がうちの学園に入学をするんだ。」

 

「モカはとにかく、亞愛の年はもう少し年が上だぞ?それでもいいのか?」

 

「私が理事長だから問題ない。もちろんお前もだ。」

 

うわーちょう適当やん。それでいいのか、理事長さん。俺はまだ入るとは言ってねぇーのに。

 

「そういうことだから、龍司も学園に入ってくれ。もう手続きは済んでいる。もう少しで学園に必要なものが届くはずだ。」

 

「わかったよ。俺の名は・・・龍崎辰弥でよろしく。」

 

「了解だ。」

 

プツンと電話が切れた。

全く勝手な奴だ。でも、モカと亞愛が行くなら通ってもいいな。

アカーシャは一人暮らしになってしまうのか。たまに会いに行けばいいかな。

それから数分すると、御子神の言うとおり制服など学園に必要なものがすべて届けられた。

 

 

~現在~

 

 

ということである。

学園に通う以上俺が冥王と呼ばれていることがばれないようにしないといけない。

なので偽名である――龍崎辰弥という名前にしたのだ。

1台のバスが俺の目の前に止まった。そのバスは見覚えのあるバスだ。昔、乗ったことのある・・・。

 

「……ヒヒヒッ。」

 

ドアが開くと、気味の悪い声をする御子神の友人のバスの運転手がいた。

その運転手は俺が復活した時に御子神の元へ連れて行ってくれて人だ。

 

「冥王の神崎龍司君久しぶりだねぇ。」

 

葉巻を吹かしながら・・・運転手はそう言う。

その見えない帽子の中に隠れた素顔が笑っているのがよく解る。声も少し笑っているようにも思える。

 

「ああ、久しぶりだな。」

 

俺はバスに乗り込み、席に座るとバスは動き始めた。

今日の朝は早かったから眠いな。少しの間寝ていよう。目を瞑り眠ることにした。

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★

 

 

 

寝てから何分経ったのだろうか。

目を覚ますと・・・バスは停止しているが、まだ人間界だった。

すると一人の黒髪の少年がバスへと乗車してきた。

俺と同じ制服を着ている。あそらく陽海学園に入学するのだろう。気配は人間のようだ・・・陽海学園は一応、妖怪だけの学校ではないのか?

だがいいか。面白そうだ。少し見ていよう。あと、亞愛も・・・殺そうとはしないでくれると思うが・・・。少し心配だ。

 

その少年はバスに乗ると俺の前に座った。頭を下に下げながら歩いていたから多分俺のことに気づいていないだろう。

 

「ヒヒヒッ、君も陽海学園に入学する生徒さんかい?」

 

「えっ君もって?」

どうやら少年は俺がいることを本当に気付いていないようだった。

 

「後ろだ、後ろ。」

 

「うわっ!ごめん全然気付かなくて、俺は青野月音っていうんだ。」

 

「俺は神崎――じゃなくて・・・龍崎辰弥だ。よろしくな、青野君。」

 

「もちろんだよ! こちらこそよろしくね。月音って呼んで。」

 

「了解だ、月音。」

 

早くも友人になると 再び運転手が話し掛けてきた。

 

「入学するのは結構だが覚悟しておくことだ。最後に乗ってきた少年。このトンネルを抜けるとすぐに学校だ。陽海学園は恐ろしい学校だぞ~。」

 

外を見ると妖怪の世界と人間界が繋がるトンネルへ入っていた。

月音は当然・・・パニックになっていた。

おいおい、月音がビビッてんじゃねぇーか。そういうこと言うのをやめてやれよ。

・・・御子神に似ている奴だな・・・・・。

 

「ちょっとちょっと! 運転手さんの言ってること本当だと思う?」

 

本当だといったらそれこそパニックになるだろうな。ここは流すのが一番!

 

「ソンナコトキニスルナ。軽いジョークだろ。」

 

「カタカナになってるよ!なんか怖くなってきた・・・」

 

なおさら月音をビックリさせてしまったようだ。楽しいところだぜ、月音。

 

そして俺達は無事に陽海学園に着いたのだった。

 

 

月音side

 

俺は青野月音といいます

趣味・特技はなし。成績はオール3.ありきたりな平凡な男。

高校受験に失敗してしまい、しかたなく親が見つけてきた田舎の高校に入学する。これが俺の奇々怪々な学園生活の始まるとは知らずに・・・

 

陽海学園という謎の学校に向かうバスに乗り込み席に座ると運転手の人に話かけられた。

 

「ヒヒヒッ、君も陽海学園に入学する生徒さんかい?」

 

「えっ君達はって?」

 

君も?俺の他に誰かいるのかな。

 

「後ろだ、後ろ。」

 

突然背後から声がしたので振り向いてみると、そこには自分と同じぐらいの年だと思われる男の人がいた。

 

「うわっ!ごめん全然気付かなくて、俺は青野月音っていうんだ。」

 

「俺は神崎――じゃなくて・・・龍崎辰弥だ。よろしくな、青野君。」

 

「もちろんだよ! こちらこそよろしくね。月音って呼んで。」

 

「了解だ、月音。」

 

辰弥も陽海学園に入学するってことかな。一人じゃなくてよかった。

早くも友人になると 再び運転手が話し掛けてきた。

 

「入学するのは結構だが覚悟しておくことだ。最後に乗ってきた少年。このトンネルを抜けるとすぐに学校だ。陽海学園は恐ろしい学校だぞ~。」

 

最後に乗ってきた少年って・・・俺ぇぇぇええええ。

 

「ちょっとちょっと! 運転手さんの言ってること本当だと思う?」

 

何か冗談だと思って辰弥に確認をとってみると「ソンナコトキニスルナ。軽いジョークだろ。」と言われた。なんか危険性しか感じられない。なんか怖くなってきた・・・。

 

そして俺達は無事に陽海学園に着いたのだった。

 

 

 

龍司改め辰弥side

 

 

俺達は陽海学園付近のバス停に到着した。

 

「ヒヒヒ、それじゃ気を付けてな?」

 

それだけ言い残すとバスは去って行き、ここにいるのは俺と月音だけになってしまった。

 

「ちょっと待てなんだよここ~~。うっ・・・うそだろう。何て気味の悪ィ所だ・・・! トンネル入る前とはまるで別世界じゃねえか。」

 

別世界じゃねぇかと言われてもある意味なら別世界だからな。

ただの人間だったらそう思うのも不思議じゃない。気味の悪いところだな。人間界ですんでいたから分かる。だけど、ここに来ると久しぶりだなという感じもする。

 

「怖え~まじ怖え~ 帰りたくなってきた。」

 

月音は怯えきっている。ガタガタ震えて・・・

 

「月音、そこまで怯えるな。いいところだと思うぞ。」

「ここ怖いから!」

 

そんな会話をしていると

 

「「どいてー!」」

 

後ろから見覚えのある女の子が二人自転車に乗って突っ込んできた。

 

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