バンドリ世界で女だけど閣下になったよ。   作:のうち

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第二章 6節 主催って忙しい

どうも、ギターの私――ジェイル大橋こと、かおりです。

今回はリーダーのマミ、じゃなかった閣下に代わって、私が語るよ。

 

この前のハロウィンライブが大成功でさ、あれからちょくちょくいろんなイベントに呼ばれるようになった。マミも嬉しい悲鳴ってやつを上げてたな。

 

で、今私たちは、年末の主催ライブに向けて準備真っ最中ってわけ。

 

主催ライブってなると、こっちで会場を押さえて、ゲストバンドを呼んで、チケットを売って、大道具の搬入・撤収まで、何もかもやらなきゃいけない。

あたしもマミについて、打ち合わせ、チケットノルマ、スケジュール作成に奔走中だ。

 

改めて思ったけど、今までのライブも全部マミが段取りしてくれてたんだよね。有志ステージの申し込み、機材の手配、セットリスト、衣装代……。

そりゃ、いつもライブ前になるとげっそりしてるわけだ。

 

それでもゲストバンド交渉は順調だったし、

スタジオではみんなの新しいライブ衣装の寸法取りもした。今回は本気ってことで、衣装はプロに外注することに。マミが描いたデザインスケッチを元に、ゼノンと一緒に依頼先に持ち込んで調整したよ。

 

他にも、メイク道具やアクセサリー類の買い足し、機材チェック、物販グッズの相談、やることは山ほど。でも、どれもバンドのためって思うと、不思議と苦じゃないんだよな。

 

そして、ライブが近づいてくると、出演者同士の顔合わせ・リハーサル・チケット売上チェックなんかも始まる。

取り置きリストやお釣りの用意、緊急対応スケジュールの確認も全部詰めていった。

 

――で、時は流れてライブ前日。通しリハで照明や演出の最終確認を終え、いよいよ明日が本番だ。

 

どうも、小暮マミ――いや、今夜ばかりはデーモン小暮閣下としてお話ししよう。

ついにこの日が来た。我らの主催ライブ当日だ。

 

チケットはノルマを超えて完売。当日券まで売り切れて、会場はすでに人で溢れ返っている。

ロビーには、私たちのメイクを真似た子たちの姿もあった。……くくっ、これは感無量だ。

 

そして、ついに本番。

 

ゲストバンドのステージが終わり、最後のバンドのヴォーカルがマイクを握る。

 

『最後の大トリは、やっぱりこの人たち!

今夜の主役――ジ・エンド・オブ・センチュリー!』

(暗転したステージに、我ら悪魔が立つ)

 

「ハハハ……ジ・エンド・オブ・センチュリーだ。

今宵、我らのミサに足を運んでくれた諸君よ、感謝を捧げよう」

 

(マイクを掲げる)

 

「まずは自己紹介といこう! ヴォーカル、デーモン小暮閣下!」

 

『ギター、ジェイル大橋!』

 

『同じくギター、ルーク篁!』

 

『ドラム、雷電丸山!』

 

『ベース、ゼノン・若宮です』

 

「さあ、今宵も悪魔たちの黒ミサを始めよう!

蝋人形の館――召喚!!」

 

(演奏開始)

 

……それから30分後。

 

私たちの全力の演奏が終わり、客席は大きな拍手に包まれていた。

 

「フフ……ありがとう、諸君。

だが、今宵のミサはまだ終わらぬ。最後に――」

 

(後方から、悪魔のメイクを施したゲストバンドたちが姿を現す)

 

「今日、ここに集った全ての悪魔たちへ、そして今はここにいない、かつての友の魂に捧ぐ……

この曲を全員で贈ろう――

 

白い奇蹟!」

 

(全バンド合同演奏)

 

こうして、我らジ・エンド・オブ・センチュリーの初の主催ライブは大成功を収めた。

 

次なる戦いは――新年、FWFへの挑戦だ!




  今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。

 今回で第二章は終わりになります。次回、第三章より本格的にフューチャーワールドフェスに向けた活動や幼き日のバンドリ メンバーなども登場させることが出来たらいいなと思っています。

メジャーデビューの時期

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